連中は我々の心をとりこにして、破壊へと追い込んでいる
2022年3月24日
ケイトリン・ジョンストン
❖
ウクライナに関し、マスメディアやシリコンバレーに積極的に洗脳されているのを皆様はご存じだ。皆様は直感的にそれを感じることができる。全員何らかのレベルで、それを感じることができる。気持ちが悪いのだ。
この直感を信じる人々と、それから心理的に隔離すると決める人々の間で、この問題に関する分裂がある。もし、それから隔離しなければ、帰結的意味が非常に恐ろしいからだ。これまでの人生で、皆様が政府や、国や、ニュース・メディアや、世界の働きについて、聞かされていたことが、ウソだったことを意味するのだ。
だが、それが基本的現実だ。もし既に皆様がこれをお見通しなら、ウクライナで我々が見ている帝国による未曾有の言説支配キャンペーンで、それを見ても、皆様は認知的不協和を経験されるまい。もし皆様がそれをお見通しでなければ、もし皆様が、好きな政治家やニュース情報源が皆様に常に客観的事実を語っているという考えと、ウクライナについて洗脳されているという皆様の直感の折り合いをつけようとすると、おそらく皆様は多くの認知的不協和を経験されるだろう。その結果、皆様は心理的に隔離することになる。
我々は、そういう風にできている。我々の心は認知的に安らぐ方を選び、現在の自分の世界観に挑戦する情報を強制的に拒否するのだ。認知的不協和を克服して、現実に直面することが、本当の理解に到達する唯一の方法だ。
この写真をご覧願いたい。
3/2/2022- President Zelensky #UkraineUnderAttaсk #Zelensky #Zelenskyy #PresidentZelensky #russianinvasion https://t.co/qW8LL36nRq pic.twitter.com/klwqPp9PjH
— Clay Bennett (@BennettCartoons) March 2, 2022
3/2/2022 - 大統領ゼレンスキー #UkraineUnderAtta сk #ゼレンスキー #Zelenskyy #PresidentZelensky #russianinvasion https://t.co/qW8LL36nRq pic.twitter.com/klwqPp9PjH
- クレイ・ベネット (@BennettCartoons) 2022年3月2日
もしこの写真が印刷され、額に入れられ、皆様が画面を見る時に常に皆様の顔を殴りつけるこん棒として使用されたら、皆様が公式言説を受け入れない時、あらゆるウクライナ戦争プロパガンダを、どう感じるかお分かりだろう。
ウクライナに関して我々は強烈にプロパガンダ洗脳されていると私が言うと、人々は憤激するが、この事実は、本格的に議論されていない。マスメディアは、もちろんプロパガンダ攻勢における自身の役割に言及し損ねているが、それについて、比較的率直だ。
この概念に不慣れな人々は「プロパガンダ」というのは丸ごと架空の話を意味すると考えているように思われ、彼らは誤って、ロシアは決して侵入せず、ウクライナ人は死につつあったり、苦境にいたりするわけではないというものだと考える。だが、プロパガンダが本当に意味するのは、言説の構成が操られるということだ。彼らは戦争が行われていることにウソをついていない、彼らは戦争についての人々の考え方を操っているだけだ。それがどのように起きているのか、誰がそれに責任があるのか、この戦争が始まるようにし、それを続かせておくのは、一体誰の狙いに役立つのか。
良いウソつきは、常にウソをつくわけではない。最もうまいウソつきは、本格的なウソは、ごく稀にしかつかず、常に、省略や、わい曲や、半面の真実や、不釣り合いな注目の仕方や、それらが本当だと示唆する形で、無批判で他の人々のウソを報じることで、ウソをつくのを好んでいる。
今や全てが実に早く動いている。帝国の言説支配の二部門、検閲とプロパガンダは、我々が、これまで目にしたことがないほどエスカレートしている。世界中で、情報管理のドアは、帝国管理者がうまくやりおおせることが可能な早さで、バタンと閉められ、ボルトで締められつつある。
そしてもちろん、オーストラリアは精神的主権に対するこの戦争の前線にいる。
そして我々が、どういうわけか、同時にキューバ危機以来、核戦争に最も近づいているのに、集団的に、スポーツや名士ゴシップについて話をするのに集中し、万事好調で、正常であるかのようなのは、この押し付けがましい認識支配のせいなのだ。
これは、もし十分な人数の人々が、何が起きているかについて汚染されていない十分な情報を持っていたら、我々が実際に反対できるものだ。この脅威は、何らか避けられない全てを押し流す自然の力ではなく、我々に対して、なされているものだ。人々によって。知名度と官公庁を手にしている人々に。
もし核兵器が飛び始めて、我々が最終の瞬間だとに気がついた場合、我々は、それについて何もしなかったことについて、本当に問題ないと感じるだろうか? 段階的縮小や緊張緩和を支持して結集し損ねたことについて? 心理的隔離と、官僚連中を悩ませるのを嫌がったがゆえに絶滅する史上最初の種であることについて?
世界が死ぬのを見るより悲しい唯一のことは、救おうとすることを何もせず、それが死ぬのを見ていることだろう。
資本主義の終わりを想像するより、世界の終わりを想像する方が容易だという言葉は、競合に基づく体制で、人々は核保有大国間の益々攻撃的なエスカレーション以外のものを想像する能力のなさと直接関係している。この路線を継続することが我々の完全全滅を意味しても、人々は文字通り、この国家間の覇権争いからの離脱を想像できないのだ。
そして本当にこのようである必要はない。国々がお互い支配しようとせず、皆の利益のため、お互い協力できないもっともな理由はない。我々が競合を基本とする支配モデルから人間が繁栄する協力に基づくモデルに移行ができないもっともな理由はない。
If the US empire truly believed its own role in this war was just, it wouldn't be unleashing unprecedented levels of censorship, blacking out Russian media, and propagandizing like it's already World War 3. https://t.co/BAbsGOFFyS
— Caitlin Johnstone ⏳ (@caitoz) March 22, 2022
もしアメリカ帝国が本当にこの戦争における自身の役割が正しいと信じていれば、未曾有のレベルの検閲を浴びせ、既に世界大戦であるかのように、ロシア・メディアを報道管制し、プロパガンダ活動を推進していないはずだ。https://t.co/BAbsGOFFyS
- ケイトリン・ジョンストン - (@caitoz) 2022年3月22日
(現在アメリカ外交政策で主流正統信仰になっている)究極のネオコン計画は、究極の標的を中国とする、服従しない政府との対決で、アメリカのグローバル資本主義支配権の確保だとマイケル・パレンティは何年も前に言っていた。これが起きるために必要なもっともな理由はない。何年も前に、ギルバート・ドクトロウが防衛的なロシア-中国提携と表現したものが、現在意図的に欧米勢力に引き起こされたこの戦争によって、標的にされる必要があるもっともな理由はない。
連中は皆様にウソをついている。連中がこの戦争を防ごうとしたと言う時、連中はウソをついている。連中が段階的縮小は不可能だと言うとき、連中はウソをついている。連中が第三次世界大戦は避けられないとか、既に目前に迫っているとか言う時、連中はウソをついている。平和と緊張緩和は多いに可能だ。今起きる必要があるのは、我々のこの地球が単一の権力構造に支配される必要があるという概念が消え去ることだ。それが核アルマゲドンの脅威が消え失せるために我々に必要なすべてだ。それは我々が未来の人類進歩を保証するのに必要なすべてだ。
我々は段階的縮小から緊張緩和まで、緊張緩和から本当の平和まで、本当の平和から協力と繁栄まで、外交から段階的縮小まで、果てしないエスカレーションから外交的に簡単に動くことが可能だ。それが起きるのを阻止している唯一のものは、支配しようとする愚かな衝動だ。
うそつきを信じるな。
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The Jimmy Dore Show、ポーランドでの『バイデン発言』から始まる。27分
Caleb Maupan氏の解説に納得。「ウクライナ民間人犠牲者に対する人々の共感を利用して、悪辣な狙いを推進している」という彼の言葉、この記事の内容と直結している。
UIチャンネル 1:20
白人至上主義の陰謀論、捕虜虐殺の戦争犯罪、テロ組織とのつながり!! ウクライナ国軍のネオナチ #アゾフ連隊 を日本のメディアが英雄扱い!? 本日午後7時から、岩上安身による国際政治学者 六辻彰二氏インタビューの続編を生配信します!
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