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2022年3月27日 (日)

「兵法の新たなページ」を覆う霧を通り抜ける

ペペ・エスコバール
2022年3月10日
Strategic Culture Foundation

 キエフの非政府は、帝国により何も交渉するのを許されていない。

 今や我々が三重の脅威と呼ぶものが作戦Z開始に先行するきっかけとして確立された。

  1. ウクライナの核兵器開発。ゼレンスキー自身ミュンヘン安全保障会議でそれをほのめかした。
  2. ウクライナのアメリカ生物兵器研究室。他ならぬネオコン・ケーガン家の邪悪なクッキー配りネオコン妻ヌーランドがそれらを「生物学研究施設」と簡潔に表現し確認された。
  3. 大規模な民間人死者をもたらすドンバスでの差し迫った攻撃。ロシア国防省に差し押さえられた書類によれば、それは3月にありえた。あるいは2月下旬でさえ、1分ごとに境界線を監視していたSVR諜報機関によれば。これが、作戦ZというR2P(「守るべき責任」)のロシア版を最終的に促進したのだ。

 CIAが扇動した何年もの「陰謀論!」の叫び声や、ゼロ以下の「ファクト・チェッカー」活動の後、「それが全てウクライナで起きていた」ことがわかり、神の使者マリア・ザハロワが、またしてもこう指摘した。「我々はあなた自身の生成物を発見した。我々はあなたの生物学物質を発見した。」

 ディリャナ・ガイタンジェワによる第一級の国防総省生物兵器調査報道は完全に証明されたのだ。

 ウクライナの生物学研究所従業員から受け取った文書に基づいて、ロシア国防省は、他の実験に加え、コウモリ・コロナ・ウイルス試料の研究が国防総省に資金供給された生物学研究所で行われていたことを明らかにした。

 (ウクライナやロシアや他の隣国間の渡り鳥による病原体移動を研究するもう一つの国防総省プロジェクトを含む)この全ての研究の目的は「命を脅かす病原体を秘密裏に流布するための仕組みを作る」ことだった。

 お得意の心理作戦モードで、アメリカ政府に全て裏返された。邪悪なロシア人は生物学試料を支配することができ、だからウクライナでの生物化学兵器を伴うどんな「事故」でもロシアのせいにしなければならないのだ。

 ホワイトハウスは、その撤回不能な愚かさを更にもう一つ、はなはだしく露呈し、ロシアを「不当な主張」で、中国を「このプロパガンダを支持した」かどで非難した。

 クレムリン広報担当ドミトリー・ペスコフは大人の視点を思いついた。「全世界はウクライナのアメリカ生物学研究所が何をしていたか正確に知りたいと思うはずだ。」

 現地では

 一方、戦争の霧に逆らって、どんな管理措置もなしで、キエフへの兵器の自由配布で標的にされながら、Z作戦の道筋沿いに逃れるのを阻止するため、アゾフ・ネオナチ大隊が、町村を包囲したのを一般人が繰り返し何度も確認した。これらバンデラスタン狂信者は天の声の計画に従って、ウクライナを巨大なイドリブに変える攻撃集団だ。

 ネオ・ナチは、まさにISIS/ダーイシュがシリアでしたことをしている。人質として捕らえられた一般人の背後に隠れて。アゾフ大隊はISIS/ダーイシュの白人クローンだ。結局連中は、同じご主人から戦術を学んだのだ。

 彼らはヨーロッパやマグレブからの多数の非シリア人を含め何とイドリブから450人の戦士が到着したばかりの新分遣隊に強化されるだろう。だが大半はアル・カイダ連中やトルキスタン・イスラム党シリア支部メンバーだ。彼らの通過点はシリア-トルコ国境、制約のない密入国だ。

 現状で、戦略上の作戦Zがどう進展しているかに関し最も詳細な巨視的観点がここで述べられている。計り知れないほど重要なアンドレイ・マルチャノフはそれを「統合的武器警察作戦」と述べている。編隊レベルの戦争(「連合部隊」)で犯罪者を逮捕し、そして/あるいは破壊する警察活動(「非武装化」と「非ナチ化」の全範囲)の間の微妙なクロスオーバーだ。

 率直な、現実的な、現場に密着した視点から(英語翻訳された)ロシア軍のアレクサンドル・ドゥブロフスキーは強敵だ。彼はこの作戦の目的は「戦略と戦術」だと強調している。性急に進めるのは、この兵法の「完全に新しいページで問題外だ」と強調する。

 霧の中を通れば、トルコが建設的役割を果たせたかもしれないのと同様、アンタルヤの外交フォーラムの際のラブロフとクレーバ外務大臣の会談に、誰もいかなる現実的に飛躍的進展も期待できなかったはずだ。

 キエフの非政府は、何であれ交渉することを帝国から許されていない。この都市唯一の戦術は引き延ばしだ。作戦Z、あるいは「戦争」は、キエフのコメディアンの電話一本で止めることができるのだ。

 ラブロフは一部の重要な問題に関し、少なくとも非常に明示的だった。ロシアは決して戦争を望んでおらず、決して石油とガスを武器として利用していない。そしてウクライナは中立であることを望む。

 欧米は「安全保障の不可分」という概念を理解するのを拒否しているとラブロフが付け加えた。ウクライナに武器を与え、傭兵を送る連中は「彼らのそれらの行動に責任がある」ことを理解すべきだ。ヒステリックな制裁の沼に言及して、彼は「我々は生活のどんな戦略的部門も、もはや欧米に依存しないため、あらゆることをする。」と強調した。

 ユーラシアの「領土回復主義の圧制的権力と、自由民主主義間の新しいイデオロギー対立」だと、権威ありげに言う全く無知で才覚がないNATOスタン「アナリスト」とラブロフを並置するのは非常に啓発的だ。イデオロギーではなく、主権の問題なのだ。

 NATOスタンは、もちろんあらゆる真摯な政治/文化/社会学的分析で主要な主題であるウクライナのナチ化プロセスを理解する能力がない。ネオナチがはびこる崩壊したキエフ政府を支援する諸国のリストが、国連でナチズム復活を非難する決議に賛成投票をするのを拒否した国々のリストと一致するのは偶然ではない。

 歴史的な意味で、これら「評論家連中」は、ミハイル・ブルガーコフの『白衛軍』を読めば何か学べるかもしれない。ブルガーコフは、ウクライナを公然と「ステップ・大草原」の還元主義版の一種と考えていた。文化的に不毛で、何も作り出すことができず、野蛮な絶滅の定めにあるのだ。1918年-1920年に、ウクライナが自身を国家として構成しようと試みたとき、オデッサ、ヘルソン、ニコラエフ、ハルキウ、ルガンスクなどの文化、工業センターは一度もウクライナ領だったことがなかったことを覚えておくことは重要だ。そして西ウクライナは長年ポーランドの一部だったのだ。

 全員ユーラシア列車に乗車

 経済活動領域で、ユーラシア調整キャラバンが行進を続ける間に、ハイブリッド戦争の犬は吠える-帝国が取り返しがつかなくユーラシアの広大な陸地の外に押されるという状態で。

 アンタルヤでのラブロフ-クレーバ会談前の電話で、欧米の制裁ヒステリーを打倒する、金とルーブルと元とトルコ・リラによる取り引き機構をエルドアン大統領がプーチンに提案した。情報源はエルドアンに非常に近いAbdulkadirSelviだ。ロシア・中国当局者はまだコメントしていない。

 鍵になる事実は、ロシア、中国と、さらに言えば上海協力機構全体(SCO)は世界GDPの少なくとも30%、ユーラシア市場の大半を占め、全く欧米を必要としていないことだ。

 世銀の元シニア・エコノミスト、ピーター・ケーニッヒが指摘する通り「SCOと南の発展途上諸国のGDPは生産ベースなのに対し、欧米のGDPは別の基準で、サービスで実際以上に大きくされている。通貨を裏付ける背景には莫大な相違がある。欧米は文字通り何もない。東の通貨は、特に中国、まもなくロシアも、主に国家経済で裏付けられている。それは、もはや欧米への依存ではなく、経済的自立をもたらす。」

 より広範な地政学的観点からは、ウクライナを捨て駒とするロシアに対する帝国による休みなしの消耗戦は、新シルクロードに対する戦争なのだ。2014年のマイダンは、一帯一路構想、カザフスタンとインドネシアでのOBOR(一帯一路)が始動して、わずか数カ月後に行われた。それは、より大きいユーラシア提携というロシアの概念に対する戦争でもある。要するに、それはユーラシア統合に対する全面戦争だ。

 そして我々は、一帯一路構想の重要な局面に直面する。ユーラシア鉄道/道路接続性-中国とEU間、そして、ロシアを横切る一つの回廊だ。組織的なNATOスタンによる制裁ヒステリーは、ロシアに対してのみならず中国に対してもだ。

 アメリカ政府にとって、一帯一路構想は極めて忌むべきものだ。それはほとんど黙示録の獣獣のようなものだ。対応策として、欧米は、アメリカのB3W(より良い世界再建界)やEUのグローバル・ゲートウェイのような、ちょっとした構想さえ考えだした。それらの影響は、これまでのところ、取るに足りないとさえ言えない。

 ウクライナ自体は、一帯一路構想にとって問題ではない。貨物輸送は東行き中国-ヨーロッパ貨物列車の、わずか2%だ。けれどもロシアは、また別の話だ。

 中欧鉄道急行輸送調整委員会のFeng Xubin副委員長によれば、中国とロシア間の貨物決済システムは困難な状態に直面するかもしれない。「現在、運賃はドル換算されており、もし欧米が国際金融制度でロシアの中間の資金決済チャネルを切断すれば、中国とロシアの貨物運賃の決済システムが正常に機能できなくなることを意味する。」

 EUの見地からは貿易中断は良いことではない。中国EU貨物運送は去年100%以上増加した。

 例えば、ヨーロッパ再建開発銀行(EBRD)とアジアインフラ投資銀行(AIIB)はイスタンブールからブルガリア国境までの67キロの高速鉄道で共同資金調達をしている。

 対ロシア制裁は、確実にユーラシア横断サプライチェーンに影響を与えるだろう。輸送、港湾、保険、通信の点で。それでも、EU自身が痛みを感じ始めるにつれ、かなりの制裁が後で修正されるかもしれない。

 中国には豊富なPlan Bがある。重要な北一帯一路構想回廊は中国-カザフスタン-ロシア-ベラルーシ-EUのままだが、カザフスタンのアクタウで、カスピ海を経由する可能な迂回がある。バクー-トビリシ・カルス(BTK)鉄道をトルコ鉄道網と完全に接続する更なる誘因があるだろう。国際南北輸送通路(INSTC)ではバクーとイランのカスピ海海岸と接続し、鉄道で戦略上極めて重要なチャーバハール港に接続する更なる動きがあるだろう。

 それで我々は、ロシアを迂回する一帯一路構想の多様な南部回廊への更なる動きを目指して進んでいるのかもしれない。それはトルコ、コーカサスとカスピ海に対する強化を意味する。そして中国に損失はなし。ロシアについては、たとえこの経路変更がしばらく続くかもしれないにせよ、それは、さほど重要な事ではない。結局今後ロシアは制裁をする西に向かってではなく、ユーラシアの東と南に向かって貿易を集中的に発展させるだろう。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2022/03/10/cutting-through-fog-masking-new-page-in-art-of-war/

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 The Jimmy Dore Show NBC司会者、「和平は居心地悪い」

Peace Makes NBC Host “UNCOMFORTABLE”

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

プーチン大統領は①前線での苦境、②国内基盤の弱体化と困難に直面。この中「ロシア、深刻な損傷後、焦点をウクライナ東部に移し替え」。①キエフ陥落を放棄。②東部に集中大多数の住民(ロシア系)から「解放軍」の扱い、⓷今度は東部にU軍が攻める形。これ実施しにくい

 日刊IWJガイド

日曜版「皆さまへ緊急のお願いです!!3月は残り5日ですが、ご寄付・カンパは月間目標額の50%の達成率です! どうぞIWJをご支援ください」2022.3.27号~No.3482号

 この戦争の実態!?

ツイッター「IWJ_Sokuho」3月26日、バイデン米大統領は、ポーランドのウクライナ国境の街で米兵を激励、ウクライナ国防相と外務相と会談! 先週死亡者ゼロだったマリウポリの劇場で一転、約300人が死亡したと当局がSNSで修正! 国連ウクライナ人権監視ミッションはロシア軍だけではなく「ウクライナ軍による無差別砲撃の疑惑についても調査」と明言!ウクライナ軍の「善戦」の背景には、膨大な重火器の提供だけではなく、NATOの「戦術指揮通信システム」からウクライナへのリアルタイム情報提供があった! ロシアが戦っている相手は米国とNATO司令部に操られるウクライナ軍だったのか!?

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コメント

 この戦争の原因を作った大富豪の一人、コロモイスキーは、アメリカ合衆国の豪邸で、安楽に暮らしている。
 一般市民は、国外に脱出しようにも、キエフの極右ネオナチ政権によって阻止され、「人間の盾」として利用されている。

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