うーん…我々は悪役なのだろうか?
2022年3月11日
ケイトリン・ジョンストン
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FacebookとInstagramがウクライナでの戦争のため、プラットホーム利用上のヘイト・スピーチ規約を免除し、ロシア人とロシア指導者たちの死を呼びかけるのを認めているとロイターが報じている。
「木曜ロイターが見た内部電子メールによれば、メタ・プラットホームは、ウクライナ侵略という文脈で、いくつかの国々でヘイト・スピーチ政策を一時的に変更しFacebookとInstagramユーザーが、ロシア人とロシア兵士に対する暴力の呼びかけを認めている。」
ベン・ノートンがMultipolaristaで説明している通り、Twitterもロシア指導者と軍人に対する場合、扇動や死の脅迫を禁止する規則を変更した。
先月Facebookも戦争のため、おそらく、これまでで最もリベラルな動きで、ユーザーがウクライナのネオ・ナチ、アゾフ大隊を称賛するのを認めているのを我々は知った。
Exclusive: Facebook will temporarily allow posts calling for violence against Russians, calls for Putin's death https://t.co/ZybE2Cn6t6 pic.twitter.com/DKMoY3npTA
— Reuters World (@ReutersWorld) March 10, 2022
スクープ:Facebookが一時的にロシア人に対する暴力やプーチンの死を呼びかける投稿を認める https://t.co/ZybE2Cn6t6 pic.twitter.com/DKMoY3npTA
- ロイター・ワールド (@ReutersWorld) 2022年3月10日
至る所で欧米組織は、1800年代以降に生まれた誰であれ衝撃を受けるほど残忍な度合いの外国嫌いで、あらゆるロシアのものを拒絶している。ロシア人選手からロシア人音楽家、ロシア映画、ロシア人作曲家、ロシアのネットフリックス番組から、ロシア作家についての講義や、ロシア・レストラン、ロシア・ウオッカや、ロシアの木や「プーチン」と似た響きの料理に至るまで、欧米世界で様々な度合いで禁止されている。
通常、アメリカと同盟諸国が戦争する際、彼らは少なくとも、圧制的な支配に反対しているだけで、敵国の人々には好意以外の何も感じていないという考え方に口先だけは賛同する。ロシアの場合、文化全体、人種丸ごとの完全拒絶だ。それは、ロシア人であるがゆえの、実際の人々に対する憎悪の広範な推進だ。
これは凄まじい経済封鎖で攻撃され、評論家連中が「もはや「無辜の」「中立の」ロシア人はいない」と主張し「一体どの時点で、邪悪な専制君主に政権を掌握させた民族に責任があると、あなたは考えるか?」と問うている人々だ。反戦抗議行動で何千人も逮捕されているロシア人と比べ、9月11日以後の年月、我々の軍が何百万人もの人々を殺害する次から次の戦争をボーッと生きてきた我々欧米社会が恥ずかしくなる。
しかも、これは全て、欧米帝国が承知の上で挑発し、事前に計画したのがほぼ確実な戦争を巡るもので、それが確実に続くよう、できる限りのあらゆることをしているように思われる。Antiwarのデイブ・デキャンプは、ワシントンは、ロシアを経済的に締め殺すのを優先し、戦争が可能な限り苦痛を伴う高価なものにするため、ウクライナに武器を注ぎこみ、今日に至るまで、この紛争に関しモスクワと本気の外交をしていないと報じている。これらの選択のいずれも、アメリカ帝国の一極世界覇権の目標をたまたまうまく補完する。
一方欧米の政治/メディア支配層は全て、これを地域の代理戦争から、非常に急速に核の第三次世界大戦に変えるため、できる限りのあらゆることをしているように思われる。直接ロシア軍を攻撃し、結果として生じるエスカレーションで、核攻撃の応酬を覚悟でする必要がある、ウクライナ上空の飛行禁止区域への呼びかけが蔓延している。ロシアに対する一層直接対決的軍事攻撃は、核戦争(あるいは、とにかく危険を冒す価値があること)を始めないという主張は、欧米評論でさらに一層当たり前になりつつある。民主党はロシアの血を求めてわめき立て、トム・コットンやミット・ロムニーのような共和党政治家は、この紛争で、タカ派姿勢と段階的拡大が不十分だと民主党を非難しているが、両党が政治得点を獲得するため、お互いをタカ派競争する、ぞっとするような勢いを作りながら、誰も段階的縮小や緊張緩和を要求しない。
好都合にも、アメリカ当局者は、この不安な核の綱渡りを、ロシアが可能性として、ニセ旗でウクライナやアメリカのせいにする生物兵器攻撃を準備しているという非難を浴びせ始める完ぺきな時期として選んだ。これは上院外交委員会で、ウクライナは「生物学研究施設」を持っており、それが「ロシア勢力の手に落ちる」かもしれないことをアメリカは「非常に懸念している」とビクトリア・ヌーランドが認めたのと同時に起きている。
この全てが、我々の支配者が世界中で反体制派の意見を鎮圧しようと努力する中、アメリカに中央集権化した帝国で荒れ狂っている権威主義検閲の未曾有の波に加えてだ。自由と民主主義のための戦いが、これだけ多くの検閲や、戦争挑発、外国人嫌い、プロパガンダや殺りくを欲求するのは確かに興味深い。
あなたに、こう思いめぐらさせるのに、ほぼ十分だ。我々は悪役なのだろうか?
私はもちろん、ここで言いたいことを言っているだけだ。地政学権力闘争は、ウォロディミル・ゼレンスキーに対する、あらゆる英雄崇拝と、主流欧米人の独善的姿勢からは、そうと知ることはできないが、マーベルのスーパーヒーロー映画のように対立する英雄と悪役との間で争われるわけではない。ウラジーミル・プーチンは スパイダーマンのピーター・パーカーではないが、ゼレンスキーやバイデンやアメリカの世界支配に対する全ての挑戦者を圧倒するこの作戦を監督する他の帝国管理職連中もそうではない。
アメリカを中心に緩やかに中央集権化した権力構造は、疑問の余地なく、地球上唯一最も下劣で破壊的だ。他の誰も、何百万人も殺し、何千万人も強制退去させた戦争をして21世紀を過ごしていない。他の誰も地球を軍事基地で包囲し、地球上で服従しない国を破壊しようと働いていない。ロシアはそうしていない。中国もしていない。誰も。
ウクライナを巡る、この大騒ぎ全体の偽善、不誠実とインチキさは、私が今まで目撃したことの中で最も不快なものの一つだ。クリックしやすいInstagramの積極行動で、青と黄色のプロフィール写真で、遙か彼方の我々に何の関係もない外国指導者をリスクなしで批判をするより、もう少し多くの内省や、少々困難な姿勢のほうが、おそらく我々にとってより有益だろう。我々自身の社会の見境がない汚職や乱用の厳しい精査だ。
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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/03/11/umm-are-we-the-baddies/
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Moon of AlabamaがGonzalo Lira氏の動画を二本紹介している。一本は、生物兵器偽旗作戦が実行されるという話。もう一本はゼレンスキーも欧米指導者連中もみな操り人形だという話。
「ウクライナにアメリカが支援している生物学研究所があり、試料をロシア軍に接収されないよう手配している。」「もしウクライナで生物兵器が使用されたら、それは、自分でしかけておいて、相手のせいにするいつものロシアの手口だ」というヌーランドの議会証言は、彼女の発言と正反対に、ウクライナ側が仕掛けて、ロシアのせいにして、NATO、国連などが一気に加勢する計画だろうと思っていた。Gonzalo Lira氏は現地から報じ、圧倒的に優位な側が、生物兵器を使用する理由は皆無だと言っている。
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
武器支援をしてきた国々は和平に向け如何なる貢献をしたか、対戦車兵器ウクライナへ供与:判明中、1万5千基以上の対戦車兵器、英国(3615)、独(千)、蘭(50)、ノルウエー(2千)、瑞(5千)フィンランド(1500)、デンマーク(2700)、ベルギー(200)
【3.11から11年!「ウクライナ侵攻危機」で、IWJが警告し続けてきた「原発×戦争リスク」が明らかに! 日本は無防備な原発を抱えたまま戦争するのか!? シリーズ特集 5】本日午後7時から、2021年4月14日収録「東海第2原発運転差止訴訟の勝訴をもたらした『歴史的判決』から、政府はトリチウム汚染水の海洋放出の問題、原発×戦争リスクまで! ~岩上安身によるインタビュー第1036回 ゲスト 東海第2原発運転差止訴訟・弁護団長河合弘之弁護士」を、公共性に鑑み、全編フルオープンで再配信します!
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