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2022年2月16日 (水)

中国攻撃に注力するためロシアとの平和を望んでも帝国主義戦争屋であることは変わらない

2022年2月9日
ケイトリン・ジョンストン

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 月曜日、共和党のマット・ゲッツ下院議員が、下院議場で、バイデン政権のロシアに対する危険なエスカレーションを非難したのは、核武装した国と不必要に冷戦瀬戸際外交を強化するのは常軌を逸していると思っているため、あるいは世界を支配するためにアメリカ政府が、命令に服従しないどんな国でもくつがえし、傷つけようとするのをやめるべきだと信じるからでもなく、アメリカの攻勢を中国により集中させたいと望むためだ。

 「バイデン政権やメディアや議員の多くが、ウクライナのための戦争の陣太鼓を叩いているが、我々の近くで、我々の国にとって、遙かに深刻な脅威が急速に増大している」とゲッツが言った。「南北アメリカ大陸経済で重要な国、アルゼンチンが一帯一路構想に参加して、中国共産党としっかり結びついたばかりだ。中国の負担は237億ドルだった。我が国が中東で砂と血から民主主義を築こうとして費やした何兆ドルもと比較すれば、丸め誤差のほんのわずかに過ぎない」。

 バイデン政権、メディアと議員の多くがウクライナのために戦争の陣太鼓を叩いているが、我々の国に対する遙かに深刻な脅威があるのだ。

 中国は勃興中の大国だ。ロシアは衰退しつつある国だ。我々は終局的運命には関わらずに、焦点をしっかり合わせよう。pic.twitter.com/VUQwfUFCZ7
- マシュー・ゲッツ下院議員 (@RepMattGaetz) 2022年2月7日

 「宇宙と原子力発電で協力するため、アルゼンチンで中国は影響力とインフラを手に入れつつあるのは、モンロー主義への直接攻撃で、アメリカの安全保障にとって、最近の東ヨーロッパ平野でのNATOによる我々の戯れより遙かに重要だ」とゲッツは続けた。「中国は勃興中の大国だ。ロシアは衰退しつつある国だ。我々は終局的運命には関わらず、焦点をしっかり合わせよう。」

 ご存じない方々のために「モンロー主義」というのは、1823年にジェイムズ・モンロー大統領が発表した、中南米は「ヨーロッパの植民地主義者と帝国主義の思惑」立ち入り禁止だと主張し、事実上、全西半球はアメリカ合州国のものだと断言する理論だ。それが本質的にヨーロッパにこう言っているのだ。「メキシコ国境の南全て我々のアフリカだ。それは君たちが東半球で南の発展途上諸国を独占するのと同じ形で我々が独占すべきものだ。あちらは、あなた方の褐色人種の人々で、こちらは我々の褐色人種の人々だ。」

 これほど非常識な帝国主義、白人優越主義教義が依然今日に至るまで注目を集める政治家に引用されているのはアメリカ政府が一体何者か、世界舞台でどう活動しているか実に多くを物語っている。先月バイデン自身同じ考えを「メキシコ国境の南の全てアメリカの前庭だ」と宣言したことから、これは特に言える。

 中南米は「アメリカの前庭」だとバイデンが断言するのだから、アメリカ合州国はモンロー主義を維持している。pic.twitter.com/VhNxIVdV4Z
- Kawsachun News (@KawsachunNews) 2022年1月20日

 一方で、ゲッツがロシアに対する戦争挑発に反対し、中東でアメリカの戦争に使われた何兆ものドルを非難していること自体は通常良いことだ。だが、彼はアメリカ一極世界支配を維持するため、世界のもう一つの部分に帝国主義攻撃を集中したいと望むがゆえに、それに反対しているだけなのだという事実は、他の場所での攻撃に対する彼の反対に由来するどんな良い事も完全に帳消しにする。

 これはアメリカ政治党派の右側で、実によくある現象だ。DC戦争屋の思惑に反対する政治家や評論家がまともに思えることを言っているのを聞くが、彼らの全体的な論評に注意を払うと、彼らは世界支配を維持するための大規模帝国主義侵略行使に反対していないのは明確で、連中はそれをどう実行べきかの詳細について無益な議論をしているだけだ。

 タッカー・カールソンは長年この主張をして、アメリカはロシアと和平し、中東での干渉主義を縮小すべきだというのは、平和が良いからではなく、攻勢を中国に集中させる必要があるからだと言っている。彼は、この主張をアメリカ外交政策に対する彼の批判に頻繁に挿入する。彼は先日もこれをやり、ウクライナでのバイデン政権の正気でない行動を批判してから、「中国を無視しながら、ロシアについて金切り声を上げるのが今我々の超党派的取り組みです。」と付け加えた。

 Antiwarのデイヴ・デキャンプは「中国を打ちのめすのに焦点をあてるため、ロシアと和平する」という最近のReason記事に応えて「不幸なことに、ロシアと戦うことへの反対の多くは、アメリカは最終的に中国を打倒するために資源が必要だという考えに根ざしている。」とこの動きを適切にツイートで要約した。「我々はウクライナのための戦争同様、台湾のための戦争が危険で、ばかげていると考える、もっと多くの人々が必要だ。」

 不幸にも、ロシアとの戦争に反対する勢力の多くが、アメリカは最終的に中国と戦うため資源を必要だという考えに根ざしている。我々は台湾のための戦争が、ウクライナのための戦争同様に危険で、ばかげていると考える、もっと多くの人々が必要だ。https://t.co/MDUBYCN9dY
- デイヴ・デキャンプ (@DecampDave) 2022年1月27日

 これが一体どう機能すると思われるだろう?アメリカの火力を特定標的に集中させたいと望むことが、火力を散漫にしておくより実際どう良くないのかお分かりだろうか?「平和を維持しよう」というのと「ロシアと平和を維持し、中国打倒に焦点をあてられるよう、中東で戦争するのをやめよう」との違いは「一般人を虐殺するのをやめよう」というのと「弾薬は、別の場所で他の一般人を虐殺するのに必要だから、これら一般人を虐殺するのはやめよう。」との違いだ。

 これは、まさに全く同じ狙いなのだから、実に愚かだ。ある帝国派閥は、中国を支援し協力する国を破滅させることに焦点をあて、アメリカ覇権を維持するのが最良と信じ、他方、別の帝国派閥は、より直接的に中国自身を狙うことを望んでいる。彼らは、いずれもワシントンと行政機関部内者や、それを動かしているオリガルヒが世界を奴隷にしておくためアメリカ戦争機構を使うのを支持しており、彼らは、それがどのように起きるべきかの詳細について議論しているだけなのだ。

 これこそがノーム・チョムスキーがこう言った時に語っていたことなのだ。「人々を受動的で従順にしておく賢明な方法は、受容できる意見の範囲は厳しく制限するが、その範囲内では、非常に活発な議論を許すことだ。より批判的で反体制な人々の意見さえ奨励するのだ。それは人々に自由な考え方が行われているという感覚を与えるが、その間、議論の範囲に設定された限界によって、体制の前提は強化されるのだ。」

 リベラルノンプレイヤーキャラクターはロシアが嫌いで、保守的ノンプレイヤーキャラクターは中国が嫌いだ。
「今トランプ支持者の間で中国に関し、私が目にしている熱狂的な金切り声を上げるヒステリーは、まさにロシア・ヒステリーの知的ゾンビ化のように見える、動きだ。"https://t.co/QdUl2canc8
- ケイトリン・ジョンストン ⏳ (@caitoz) 2020年3月19日

 厳密に限定された議論の範囲は、オーバートンの窓として知られ、帝国の言説管理者が彼らが仕える寡頭政治帝国のため、その窓を更に狭くし続けるべく懸命に働いている。そもそも我々が地球規模の資本主義一極帝国があるべきかどうか議論するのを阻止するため、彼らは帝国権益を、いかに先進的にしておくのが最良か我々に議論させておくのだ。

 帝国の運転手が、彼らに、いかに仕えるべきかの詳細をより長く我々を討論させておくことができれば、彼らは、それだけ長く、我々が彼らに対決して、我々が、そもそもなぜ連中を、そばにいさせておくべきか尋ねるのを阻止できるのだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/02/09/wanting-peace-with-russia-to-focus-aggressions-on-china-is-just-being-an-imperialist-warmonger/

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 中国のウイグル族虐待を言い立てる虐待属国、自分の頭のハエを追え。一事が万事。入管施設の虐待は国民虐待の象徴。

 毎日新聞

「うるさい、静かにしろ!」 入管施設「制圧」の実態 映像入手

 国営放送の大本営番記者のデタラメ『歴史戦』場面、幸いなことに見ていない。

 デモクラシータイムス

佐渡は、軍艦島の二の舞になる ~政治が歪めた世界遺産推薦~【The Burning Issues vol.20】

 オオカミ少年ではなく、史上最悪のオオカミ国家。国連でのパウエルの大量破壊兵器インチキ説明でイラクを侵略したウソだらけの国の政治家やマスコミを、そしてその最大属国の政治家やマスコミを信じる人々がいまだ多数という不思議。

戦争責任者の問題(抜粋)・伊丹万作:俺が騙したといつた人間は一人もいない。日本人全体が夢中になつて互にだましたりだまされたりしていたのだ。「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。

 これから『アメリカン・ドリームという悪夢―建国神話の偽善と二つの原罪』を再度拝読しようと思う。常に手元に置いてあるのだが。

 日刊IWJガイド

14日ロイターが「ロシアによる侵攻は16日に行われるとの情報を得ている」と、ウクライナのゼレンスキー大統領の演説を報道! しかし首席補佐官の顧問は、「『侵攻開始』が(欧米で)ツアー日程のように報じられていることへの皮肉として受けとめるべき」と解説! 実は、ゼレンスキー大統領は、他の国々がロシアの侵攻リスクを誇張していると非難していた!

<本日のタイムリー再配信>本日午後7時から1月31日収録「『米国の方が現状変更』! 『東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ有事」危機が同時に迫る!(続編)』~岩上安身によるインタビュー 第1067回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏」を公共性に鑑み全編フルオープンで再配信します! 明日17日は岩上安身による孫崎享氏インタビューを生配信!!
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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