アメリカの対ロシア政策を批判する人はロシア工作員だという考えを推進する評論家連中
2022年1月30日
ケイトリン・ジョンストン
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私がここ数日書くつもりだったのは、フォックス・ニュースの司会タッカー・カールソンが文字通りロシア政府の工作員だと、評論家連中がほのめかしたり完全に断言したりする様だ。
モスクワがウクライナへ理不尽な軍事侵略を開始する準備をしているという全く証拠がない主張に関し、バイデン政権タカ派の対ロシア姿勢を頻繁に批判するので、主流言説管理者連中に、ロシアのプロパガンダを推進しているとカールソンが非難されている。我々はアンダーソン・クーパーのような連中が「クレムリンのプロパガンダがカールソンの主張と余り見事に一致するように思われ衝撃を受ける」と何食わぬ顔で言い、12月のこのCNN番組では、Reliable Sources司会者ブライアン・ステルターやアルミ箔帽子でマインドコントロールが防げると信じるロシアゲート論者ジュリア・ヨッフェが異口同音に、ロシア国営メディアがなぜそれほどカールソンが好きなのかわからないと言うのを目にしている。1月中旬までに、民主党工作員連中は、カールソンが外国代理人登録法令違反に関して調査されるよう公然と要求していた。
「これはジャーナリズムではない、進行中の外国代理人登録法違反だ。タッカー・カールソンは、ロシア連邦の未登録代理人として、アメリカ憲法第3章第三条第1項の下、アメリカに対するハイブリッド戦争で敵を幇助するかどでの反逆罪として起訴される必要がある」と2016年にドナルド・トランプに対する野党調査でウクライナ政府と共謀したことで最もよく知られている元民主党全国委員会職員アレクサンドラ・チャルパがTwitterで書いた。
これはジャーナリズムではない、進行中の外国代理人登録法違反だ。タッカー・カールソンは、ロシア連邦の未登録代理人として、アメリカ憲法第3章第三条第1項の下、アメリカに対するハイブリッド戦争で敵を幇助するかどでの反逆罪として起訴される必要がある。https://t.co/5JkLuCKoBn
- アレクサンドラ・チャルパ (@AlexandraChalup) 2022年1月19日
非難と、ほのめかしは激化し、最終的に最近のニューヨーク・タイムズ・インタビューで、ロシア工作員ではないとカールソンがはっきり否定するに至った「私は一度もロシアに行ったことがなく、私はロシア語を話さない。もちろん私はロシア工作員ではない。」
皆様の予想通り、この否認は、これまで5年ロシアについて間違って過ごした同じ頭が変な主流評論家連中に、カールソンがロシアの工作員である証拠として歪曲された。
「タッカー・カールソンはニューヨーク・タイムズに彼のクレムリン擁護姿勢に関する論争のさなかロシア工作員ではないと言った」というのがBusiness Insider見出しだ。
「ロシア工作員は、もしロシア工作員かどうか尋ねられたら何と言うだろう?」とカールソンの否認に応えて元FBI特別捜査官クリント・ワッツがTwitterで書いた。
「クレムリンの肩を持った後、タッカー・カールソンは、ロシア工作員だったことを否定する」と元FBI副長官フランク・フィグリウッツィの広まったTweetにある。
「ナレーター:彼がアメリカ民主主義の破壊を手伝った後、彼は実際、愚かな一員がら、ロシア工作員だったことが分かった」とMSNBCの漫画的「諜報」専門家マルコム・ナンスが補足した。
「タッカー・カールソンは工作員になるには有用なばか者である必要がないという良い見本だ」と元FBI職員ピーター・ストラックが、他のFBI連中ほど気乗りしない様子でMSNBCのニコール・ウォーラスに言った。
「タッカー・カールソンは、なぜ海外工作員として登録しなかったか?」と悪名高いリンカーンプロジェクトの広まったTweetに書いてある。
「もちろん私はロシアの工作員ではない」:クレムリンの肩を持った後でタッカー・カールソンはロシアの工作員だったことを否定。https://t.co/SklUAqIzan
- フランク・フィグリウッツィ (@FrankFigliuzzi1) 2022年1月28日
アメリカのリベラル派が自分と意見が違う人の誰にでも何のためらいもなく浴びせる正気でないマッカーシー風非難に私は決して慣れることができない。それが起きる時は常に私は驚き恐れるが、核保有超大国に対するアメリカの軍事姿勢への反対は国家反逆罪の外国諜報部員である証拠になると主張するこの最近の傾向は狂気の顕著な進化だ。
私が、この気が狂った行動を強調するのは、不愉快なカールソンを守るためではなく、ロシアに対するアメリカの姿勢を批判する人は誰であれ怪しく信用できないという合意を一群の影響力を持った言説支配者が、積極的にでっち上げるのは、アメリカ帝国にとって、大いに役立つことを指摘するためだ。
主要業務が大衆の洗脳で、戦争のための同意をでっち上げるべく大衆にウソをつく大規模な実績を有するマスメディアは、ロシアに関する公式言説を問題視するかどで、タッカー・カールソンが、いかがわしく邪悪だという信念を推進しているわけではない。ロシアに関する公式言説を問題視する人は誰であれ、いかがわしく邪悪だという信念を推進しているのだ。それが言説支配者や元連邦捜査官に推進されている言説から人々が受け取るメッセージだ。誰であれ、この考えに、まんまと洗脳された人々は、何であれも公式言説と違うことを言う誰の話も反射的に信用しないから、その国に関する間違った考えに対し予防接種されたようなものだ。
これが帝国プロパガンダ屋にとってのこの構想の本当の価値だ。連中は、彼らの狙いに大半の場合に役立つタッカー・カールソンのことを気にかけていない。連中はロシアに関する現在と未来の支配体制の言説丸ごと、咽頭反射の最もわずかなうずきもなしに、大方の大衆に確実に飲み込まれるのに関心を持っているのだ。無力化できれば、反対意見は沈黙させる必要さえないのだ。
過去五年にわたり我々が目にしている人為的に作り出されたロシア・ヒステリーの全てが、まさに今我々が目にしているエスカレーションへの大衆支持の構築に向けられていた可能性は考える価値がある。結局、それは、ウソをつく大規模な実績を持っているアメリカ諜報機関による証拠のない 主張から始まったロシアゲートが、アメリカ諜報カルテルが長年破壊の標的に定めている国に対する新冷戦を再着火させ、我々がまだ実際に証拠を何も見ていないが本物だという脅威に応えて今や何トンもの兵器が飛行機でウクライナに運び込まれ、アメリカ軍が東ヨーロッパに動かさつつあることに関して多くを物語っている。
誰であれ言説を支配する人が世界を支配する。もし人々があることについて信じることを支配できれば、人々がすることや、それに応えてすること許すだろうことを支配できる。現実に関する人々の考え方を支配するのは彼らの現実を支配することだ。自分が好きではない政府に関して言うことに反論する人々は怪しく信頼できないと人々を説得できれば、その政府について自分が言うこと全てを彼らに信じさせることが可能だ。
我々がロシアについて言われていること信じるのは言説支配者にとって非常に重要なのは明らかだ。今我々は、その狙いが一体どんな具体的な目標に向かって推進されているのか分かるのを待っているだけなのだ。
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