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2022年2月27日 (日)

地球丸ごと自分の持ち物だと本気で信じているアメリカ政府

2022年2月14日
ケイトリン・ジョンストン

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 ウォール・ストリート・ジャーナルが「アフリカにおける大西洋基地という中国の計画を妨害するアメリカの狙い」という見出しで「アメリカが裏庭と見なす水域で北京に発射台を与えるのに反対するよう赤道ギニアを説得したいと望むアメリカ代表団」という副題の記事を掲載した。

 この記事は元アフリカ問題担当アメリカ国務次官補ティボール・ナジの、大西洋で「中国施設を我々は決して見たくない」と言う言葉を引用し「中国の世界的拡張主義とアメリカが縄張と見なす水域における永久軍事駐留追求へのアメリカの懸念」を論じている。

 中国の何百倍もの外国軍事基地をアメリカが保有しているのに同じレッテルを貼らず、赤道ギニアの中国軍事基地の可能性に「世界的拡張主義」を叫ぶWSJの身勝手さをクインシー研究所のトリタ・パルシが論じた。昨年12月、Antiwarのダニエル・ラリソンは、アメリカ海岸線から約6000海里も離れた軍事基地がアメリカに対する何らかの脅迫と決めつけるばかばかしい主張を骨抜きにする記事を書いた。

 だが世界のほとんどあらゆる場所を、アメリカ領であるかのようにアメリカ政治/メディア支配層が頻繁に話す異様な様子は本当に目を引く。

 ウォール・ストリート・ジャーナルの大西洋丸ごと「アメリカの裏庭」で「アメリカの縄張りと見なす水域」という表現は「メキシコ国境の南全てがアメリカの表庭だ」と宣言するアメリカ大統領を巡る最近の論争に続くものだ。これは、中南米はアメリカ以外どの国に対しても立ち入り禁止で、事実上全西半球がワシントンDCの地所だと宣言する19世紀の帝国主義的主張、いわゆる「モンロー主義」に対する多くの参照発言を招いた。

 これには、ジェン・サキ報道官が、ウクライナを巡り継続中の緊張について「我々の東側面諸国」を支援するのは、アメリカの利益になるという発言が続いたが、学校でアメリカの東側面は東ヨーロッパではなく、アメリカ東海岸だと教えられた人々にとっては驚くべきことかも知れない。

 これらの人々が、そんなことを気安く言う様子は、どんな公文書上にも、あるいはどんな学童教科書でも発見できないが、それにもかかわらず我々が集団として持っている世界観、世界全体アメリカ政府の土地だという近代帝国の全牽引役の固い信念の反映だ。アメリカは世界最強力な政府であるのみならず、ローマがキリスト教世界を支配したのと同じように、世界の正当な支配者でもあるのだ。

 自身を世界支配者として見ていると認めるのは、彼らを暴君的で誇大妄想に見えさせるから、彼らが外に出て直接言えることではない。だがそれは確実に彼らが信じていることなのだ。

 この上もなくそれは明らかだ。彼らはそれを隠す努力をほとんどしない。それにも拘わらず、マイケル・マクフォールのような帝国擁護者が、このようにばかげたことを言っているのを目にするだろう。

 ほど遠くない過去、イギリス、フランス、ポルトガルなどの帝国は彼らの植民地を「勢力圏」と主張していた。有り難いことに、我々は当時彼らがそう言うのを耳にしなかった。すると、なぜ今ロシアが旧植民地ウクライナに対し勢力を行使して問題ないのか?
- マイケル・マクフォール (@McFaul) 2022年2月7日

 マクフォールはアメリカが帝国で非常に広い「勢力圏」を要求するのを重々承知している。

 あなたはアメリカの勢力圏の写真をご覧になりたいだろうか?それは、これだ。

 欧米人であることは、実際世界を威嚇している地球規模の権力構造の下で生きながら、世界を威嚇しようと望む専制君主に関するでっち上げられた物語に常時どっぷり浸かることだ。文字通り漫画雑誌超悪玉のように世界を支配しながら、帝国スピン・ドクターが中国やロシアのような国を異常な後進国として描こうとしているのを見るのは実に奇異だ。

 アメリカに中央集権化した帝国は今日の世界で定量化可能な唯一最も破壊的な悪の権力構造だ。誰かが強権的手法で世界を支配するのを我々は望むべきではないが、これらの怪物は我々の中でも、そうする資格が一番欠けているのだ。

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