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2022年2月 6日 (日)

証拠なしで主張されたものは、証拠なしで片付けられる

2022年2月1日
ケイトリン・ジョンストン

この記事を英語音声で聞く。

 ウクライナ状況に関し、我々に対する欧米プロパガンダは、益々激しくなっている。今や毎日我々はプーチンは確実に大規模戦争を望んでいると主張する「評論家」やら、匿名諜報源の主張に基づウクライナ・ゲリラ自由闘士に関する見慣れたちょうちん記事や、クレムリンの圧制的権力行使からのウクライナの自由を、なぜアメリカ人全員気にかけるべきかという解説記事やら、ロシアがしていることに関する全く証拠がない多くの主張を読まされる。

 ロシアがウクライナに傀儡政権を据える計画しているというイギリス政府の証拠なしの主張数時間で論破されたにもかかわらず、一日後、イギリスのもののように不正加工したアメリカ諜報機関情報を読まされるが、今日に至るまで、マスコミはそうした主張を繰り返している。東ウクライナでロシアが偽旗攻撃をしようとたくらんでいるという全く証拠のないアメリカ政府の主張が、次週本当と証明できないのに、ロバート・メネンデス上院議員は、週末CNNに出て、決して実際、物理的に起きなかったこの偽旗攻撃が、猶予期間なしでロシアを制裁する理由になると発言した

 アメリカの政治/メディア支配層は、事実や証拠は全く無視して、ロシアがしていること、計画していることについて、言いたい放題言っているだけだ。これほど漫画的でヒステリックなことはない。実際、クリックする気にさせる注目度抜群なものほど良いのだ。5年のロシア・ヒステリーの経験から、後で間違っていると証明されても、職業上の責任は全く問われず、実際、アメリカ帝国の権益を推進することに対する報酬として、評価が上がるのを学んだので、彼らは、これら異様な主張を、我々の情報生態系に遠慮なく手当たり次第まき散らしているのだ。

CBCは「ロシア当事者」が#TruckersForFreedom車列の背後にいると示唆している。マジで。#cdnpoli pic.twitter.com/a6sQyWtKkx
- True North (@TrueNorthCentre) 2022年1月29日

 だから、連中は、実際に何が起きているかや現地の現実には全く無関心で、ロシア軍の群れ全面的ウクライナ侵略の間際だという、こうした矛盾だらけの物語を大量生産しているのだ。しかも人々はそれを喜んで聞くのだ。大規模心理操作が我々の文明社会全体を洗い流しているため、ロシアとウクライナに関する公式説明に疑いをさしはさむかどで、私のソーシャルメディア通知は私をクレムリン要員と呼ぶ連中に満ちている。

 過去数年にわたる、あらゆる「メディア・リテラシー」に関する話や、本当のニュースとフェイク・ニュースを識別するよう大衆に教える精力的活動にもかかわらず、アメリカが好んではいない国々に関する欧米当局者による証拠のない主張を、うのみにするのは、実際悪い習慣であることに、大衆の圧倒的多数が知らぬが仏で気付かないままでいるのは興味深い。この類のことについて、繰り返し何度も、何世代にも渡り、ウソをつく政府の実績が、包括的に、徹底的に文書化されているにもかかわらず、政府が言うことを何であれ、当たり前で納得できると我々は咽頭反射の、かすかなうずきもせずに信じている。

 ウクライナであらゆることが起きている中、これは手っ取り早い、分かりやすい注意喚起のメッセージに過ぎないが、常に主張をしている側に挙証責任があり、証拠なしでされたどんな主張も、証拠なしで片付けられかねないのだ。これは個人にも当てはまり、そして同様に、信用できない政府にも最も確実に当てはまる。

 商業メディアが戦争を望む時の、主な武器の一つは省略によるプロパガンダだ。

 ウクライナの場合、NATO拡大の歴史、2014年のクーデターにおけるアメリカの役割とウクライナ軍へのネオ・ナチ統合を省略している。https://t.co/3KXETrRwmC
- ジョン・マケボイ (@jmcevoy_2) 2022年1月31日

 認識論的剃刀「証拠なしで主張されるものは、証拠なしで片付けられかねない」は、欧米行政機関がする主張で、自身この助言に従い損ねた、皮肉な実績があるクリストファー・ヒッチンズの言葉だとされている。だが、ヒッチンズの剃刀を念頭に置くのが最も大切なのは、こういう場合だ。誰かと神が存在するかどうか議論している場合ではなく、世界で最も権力がある人々に極めて重要な主張がされている場合だ。

 証拠なしで主張されるものは、証拠なしで片付けられかねない。それは議論について、当てはまり、政府の主張についても当てはまり、特に、常にウソの主張をすること我々が事実として知っている政府の主張について当てはまる。

 これが意味することは、そうした主張を聞いた時は常に、あるいは特に「証拠はあるのか」と感じるなら、ひたすら「それは違う」ということが必要なのだ。もし誰かが、欧米政府による主張をオウム返しするのを、あなたが静かに否定するのに反対したら、証拠なしで主張されるものは、証拠なしで片付けられかねないと彼らに言うべきだ。彼らは、あなたに彼らの立場が間違いだと証明しろと言うかもしれないが、それは挙証責任のあり方ではない。

 ヒッチンズの剃刀。それは薄く切る。それはさいの目に切る。それは議論で勝つ。それはニュースキャスターがあなたの脳をクラムチャウダーに変えるのを阻止する。それを使おう、頻繁に使おう。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/02/01/what-has-been-asserted-without-evidence-may-be-dismissed-without-evidence/

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 今朝の孫崎氏メルマガ題名 端的な解説に納得。

中露首脳会議。中国は台湾、ロシアはウクライナ問題を抱える。主張は両者真逆。台湾では、中国は住民の意志ではなく、領土の一体性を主張。ロシアは住民の意志を尊重し分離支援。だが「米国の過去の合意の無視」に強く反発し、これが両国関係の接着剤。

 日刊ゲンダイDIGITAL

吉村・松井“維新コンビ”で大阪パンデミックが加速! コロナ新規感染者数データもデタラメ

 日刊IWJガイド

【タイムリー再配信 1055・IWJ_YouTube Live】19:00~「『戦争はどちらがより長くより多く、被害に耐えられるか。その認識なく戦争の話をするのは危ない』 ~岩上安身によるインタビュー第1061回 ゲスト 元内閣官房副長官補 柳澤協二氏(2)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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