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2022年1月28日 (金)

ウクライナを巡るボリス・ジョンソンのチャーチル気取りは「目をそらすための戦争」ドタバタ喜劇

Finian Cunningham
2022年1月25日
Strategic Culture Foundation

 反道徳的な誕生日パーティーが一つの理由で、ロシアと戦争を始めようと試みるボリス・ジョンソンは、嘆かわしい、ふ抜けドタバタ喜劇への転落だ。

 多少離れた場所で紛争をかき立てるのは国内政治問題から目をそらすのに有効だという古い格言は、かつてないほど当てはまる。だかイギリスのボリス・ジョンソン首相の場合、この策略は笑劇への成り下がりだ。

 最終的に保守党が、この悲惨な首相を排除するまでのジョンソンの命脈は限られている。彼の監督下、ウソと無能とスキャンダルがダウニング街からにじみ出る。保守党寄りマスコミさえ保守党にとって救いようのない選挙の重荷ジョンソンへの忠誠を放棄した。

 それが今週、ロシアがウクライナ侵略した場合「厳しい結果」になるというジョンソンにの「警告」が全くこっけいに聞こえる理由だ。外交で気骨を見せようとしても、ぷにゃぷにゃゼリーのようだという彼の国内イメージと矛盾する。

 ロシアがウクライナを侵略し、キエフに傀儡政権を据えることを計画しているのはイギリスの諜報情報で「明らかだ」とまじめくさった顔でジョンソンは主張した。彼はイギリスがロシアに厳しい経済的代償を支払わせるべくNATO同盟諸国を「率先している」とまで言った。イギリスの話は怪しく信頼性の一片もないと酷評されているにもかかわらず。

 最近の主張に信頼性を与えるべく、イギリス外務省は在キエフ大使館から外交官を避難させ始めた。これはイギリスが差し迫った紛争の雰囲気を煽動し、ウクライナを巡るNATOとロシア間の緊張を意図的にエスカレートさせようとしていると見ること可能だ。大使館員避難はロシアがウクライナ侵略を計画しているという根拠がない主張に信頼性を与えがちだ。

 アメリカとオーストラリアもイギリスの先例に習った。大使館避難命令の時点に、イギリスの外務と防衛大臣がオーストラリアを訪問していたのは重要に思われる。

 ボリス・ジョンソンがチャーチル風の偉そうな政治家のふりをするのは政治というより喜劇だ。ヨーロッパに対するロシア侵略とされるものに立ち向かう上で、ジョンソンが「自由世界」を導いていると、我々は信じるよう期待されているのだ。

 これは、ダウニング街でのスキャンダルの果てしない悪夢を監督しているかどで、しわだらけの服を着たボリスが解任に直面している中での出来事だ。

 Covid流行封鎖中の官邸での飲み会に対するジョンソンの嗜好は、彼にとって顔にパイを投げつけられたような酷い結果になった。

 封鎖ののおかげで、多くのイギリス人が愛する家族の死に最後のお別れさえ言えず悲しんでいた昨年、彼が首相公邸で誕生パーティーを開いいていたことが今週表面化した。ジョンソンの無責任な行動に対する一般市民の怒りは沸点に達した。おっちょこちょいのボリスも、かつては感じが良い、票を稼ぐ人物と見られていた。今やのウソをつく道化役者のイメージは、益々明らかに嫌悪され軽蔑されている。

 その上、保守政権が増税提案を計画している中、イギリス人は労働者に最も大きく打撃を与える生活費と燃料代の高騰に直面している。

 ジョンソンの政治生命は危機にひんしている。通常保守派を支援する放送局が決定的に彼に敵対している。(「トーリーグラフ」というあだ名の)デイリー・テレグラフはジョンソンが「数日内に」党幹部、そして首相の地位を奪われると予測している。

 この汚い窮余の国内政治を背景に、ジョンソンと彼の支持者が「ウクライナ問題」に飛びついているのだ。

 ダウニング街は、致命的な軍事援助を何トンもイギリス空軍貨物機がウクライナに送付する許可を与えた。

 ロシア侵略の際に、残った外交官避難を支援するため、ウクライナに飛行機で行くべくイギリスは「攻撃旅団」を待機させている。

 だがイギリス・メディアには、奇妙な現実のずれがある。彼らは概して、ウクライナ状況を適当な信じ易さで報じている。ロシアは悪意ある当事者、イギリスはウクライナ主権の高貴な擁護者として描かれている。モスクワに対する非難は、どんな懐疑心もなしに額面通り報じられる。

 ロシアがウクライナに対し、いかなる脅威を意図していないと繰りし断固否定しているにもかかわらず、何の疑問も投じない。NATOに支援されるウクライナ武装化と平和に対する脅威に関するモスクワのもっともらしく思われる主張は、イギリス・メディアは適切な分析をする事なしに、かろうじて報じるだけだ。ボリス・ジョンソンのチャーチルのような振る舞いで、ウクライナについて、もったいぶって話す彼を、奇妙にもメディアは信用するのだ。

 だが、このイメージ描写のおかしな点は、ジョンソンの国内の道化に対しては同じメディアが寛容しないことだ。彼らは道徳的権威皆無の大ぼら吹きで無能なピエロとして彼を非難しているのだ。

 ダウニング街の同じピエロが「ロシアの侵略に立ち向かう」国際政治家になりすますと、イギリス・メディアは、どういうわけか真剣に受けとめるのだ。

 歴史上、国内政治の問題から、国内で説明責任を避ける方法として、海外での軍事冒険の刺激になった多くの例がある。この身勝手な画策は決してイギリス特有ではない。だが現在の場合、反道徳的な誕生日パーティーが一つの理由で、ロシアと戦争を始めようと試みるボリス・ジョンソンは嘆かわしい、ふ抜けドタバタ喜劇へ転落だ。

 Finian Cunninghamは主要報道機関の元編集者・記者。国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。

 個々の寄稿者の意見は必ずしも Strategic Culture Foundation のものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2022/01/25/boris-johnson-posing-as-churchill-on-ukraine-is-slapstick-example-of-war-as-distraction/

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 嬉しい話題。正義が勝つこともある。

ケント・ギルバートさんら敗訴=慰安婦映画「主戦場」訴訟―東京地裁

 不快な話題。ゴミがゴミを擁護する。

「ヒトラー」投稿に不快感あらわな国民・玉木代表。

 橋本弁舌はヒトラーを想起するという立憲民主党菅発言に異神がかみついたのも、ボリスが内政失敗から目をそらすためロシア戦争を煽るのと同根。結局自爆?

 東京新聞で、個人的に気になる記事を読んだ。

「ながら勉強」、音量小さくても集中力低下 東北大グループ発表

 翻訳作業中、クラシック音楽を聞いている。新聞記事、ながら聴取は効率を下げることが判明したいというが、勉強ではない翻訳時、好きな音楽ぐらい聞きたいもの。「星条旗よ永遠なれ」「双頭の鷲の下に」「旧友」なども。

 日刊IWJガイド

<インタビュー報告>ウクライナ危機を教訓とし、日本は米国から一歩距離を置いて台湾有事に対して冷静に対処することはできるのか?「この国(日本)には考える場所がないんですよ。そこが将来の危うさ」と孫崎氏が喝破!「東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る! 岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー」をお送りしました。第2弾は1月31日(月)に決定!

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