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2022年1月14日 (金)

「切り札」を見せる中国

イーモン・マッキニー
2022年1月8日
Strategic Culture Foundation

 慢性的不足の世界では、商品が現金より価値があることを中国は悟ったのだ。

 現在の中国との貿易戦争は、まさにトランプ政権発足から始まった。明らかに、中国商品に対するアメリカ依存、特に防衛産業が中国部品とレアアースに依存している度合いに恐れを感じた、トランプは的を射ていたが、この脆弱性について、もっと静かに語った方が良かったかもしれない。彼は二つのものへの依存にだけ言及したが、アメリカが全面的に中国に依存している何千もの製品があるのだ。

 反競争的な行為で、彼は中国との「技術戦争」を開始した。チップと半導体販売と、特に中国の5Gと世界的主導企業ファーウェイを禁止したのだ。それに満足せずに、アメリカは「同盟諸国」にも、ファーウェイとその最先端5G技術を禁止するよう圧力をかける世界戦略を開始した。孤立して把握してはならないのだが、技術戦争は、中国経済に損害を与え、抑圧するための全体戦略の一部に過ぎなかったのだ。「デカプリング」という単語が一般的な辞書の中に入るようになった。

 この措置は、ある程度機能し、チップ欠乏は技術に依存する多くの部門を鈍化させたが、長期間ではなかった。中国は他のどこでも不可能なペースで国内生産を発展させた。中国は、あらゆる部門で、自給自足を大いに速める必要があると確信した。

 現状、中国が必要とするが、ほかの所で作ったり、買ったりできないものをアメリカは何も持っていない。逆にアメリカは、絶望的に中国を必要とし、中国商品がないとアメリカ経済はきしり音をたてて停止する。依存の度合いはアメリカで進行中のサプライチェーンの混乱で強調された。製造業、小売り、建設や無数の他の産業部門が、中国商品がなくて止まった。世界中のどの国々も、アメリカほど中国輸入に依存してない。中国に変わるものを見いだす取り組みは、他のどの国も、中国が可能な効率や、インフラや、規模と経費の経済に匹敵できない。アメリカ製品は、アメリカ経済の20%を占めるだけで、アメリカ人にとって自給自足は空想で、最良のシナリオでさえ、それに何世代もかかる。

 「中国の核選択肢」保有するドルを放棄し、ドルを無価値にすることが長い間語られている。中国はそれをすることを望んでいない。第一に自身のドル保有一兆の損失は軽く受けとめられず、世界中のその他の取り引き相手の保有資産や経済にも損害を与えるだろう。このような動きは絶対に最後手段だろう。中国の実際の核選択肢はアメリカへの必需品供給を差し控えることだ。

 中国は全てを持っており、今、世界生産の85%以上を占めるレアアース産業を独占している。レアアースがなければ、アメリカのハイテク企業と防衛部門は麻痺するだろう。全ての17の重要レアアースは中国で大量に採鉱され精製される。一部はより小量が他の国々で採掘される。中国に代わる供給源を開発するのは非常に長い過程だ。予知可能な将来に関する限り、中国が誰がレアアースを得るか、誰が得ないかを決めるのだ。

 多くのアメリカ人は知らないが、製薬業界は中国に最も大きく依存しているものの一つだ。80-85%の製品とその前駆体が中国由来で、ほとんど選択肢は存在しない。薬品がないアメリカを思い描くのは読者の想像力におまかせしたい。ゾンビー・アボカリプスをお考え願いたい。

 中国における、いくつかの最近の進展で、我々は未来を一瞥できる。中国は食料品や他の商品を未曾有の水準で備蓄している。中国は既に世界の穀物とトウモロコシの半分以上、他の主要食糧も同様なレベルで備蓄されていると考えられている。

 鉄鉱石、鉄鋼と他の産業の原材料も同様に想像できない量で貯蔵されている。慢性的不足の世界で、商品が現金より多くの値を持っていることを中国は悟ったのだ。

 より重要なことに、中国は政府「白書」を出版したばかりだ。それは天然の有限の資源を節約する(再びレアアースをお考え願いたい)必要を強調している。トランプが懸念していたパラドックスにも対応している。中国はなぜ米軍請負業者に部品を供給しているのか?多くの他の部門同様、これらは今「特別輸出許可書」が必要だ。言外の意味を読み取ろう。中国はそれが選ぶどんな輸出製品にも、この原理を適用できる。もしそれらが向かうところ、あるいはそれが使われるものが気に入らなければ、それは輸出されないのだ。中国が世界生産の約30%を占める肥料は既に輸出が禁止されている。これは既にアメリカ人、多くのアメリカ農民に、小麦から大豆のような、それほど肥料集中的ではない農作物に切り替えるよう強いている。

 中国はこの貿易戦争を始めたり、望んだりしておらず、これまでの所、益々自暴自棄なアメリカ政府による中国経済に対する一方的攻撃なのだ。これまでの所、中国は報復したり、反撃として使える措置をどれも実施したりしていない。

 アメリカは今本当に貿易戦争をしており、更なるデカプリングが続くだろうが、今後は中国が決める条件によるだろう。

 イーモン・マッキニー博士は40年以上、中国の外国事業への関与で有名な中国研究家。彼はCBNGLOBAlのC.E.O.と創設者(1985)で、彼の会社は300以上の大規模中国-外国プロジェクトを管理している。彼は中国の青島に住んでいる。

 個々の貢献者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2022/01/08/china-shows-its-trump-card/

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 ブログを書く際、同じサイトの「ニュース」なるものとコメント欄を時々のぞいてしまう。まるでDappi志願者か関係者のようなコメント満載。悪夢ではなく現実の悪の世界。

 アメリカ・ファースト政治の典型がこれ。彼は確かに聞く耳をもっている。宗主国ジャパンハンドラーの声を。

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