舞台裏で合意が準備されているのだろうか?
2022年1月21日
Saker
アメリカがロシアに書面による何も与える意志がないというのを耳にした時、ラブロフがジュネーブに飛ぶことに意味があるのかどうか思い始めたのを認めなければならない。それでもラブロフは違う考えで、スイスの都市に飛んだ。結果?期待ほどではない。
アメリカは書面回答を準備するため、もう一週必要だという。結構、それは何らかの類の結果であり、危機状態にあることを考えると、更に一週待つのはかまわないと思う。率直に言って、ロシアは二つのことを重々承知している。
- アメリカの外交官と専門家は、最善でも、才覚のないアマチュアだ
- 主戦論者は、完全にヒステリー・モードだ
それで彼らは「バイデン」にもう一週間与えると決めたのだ。出来が特に悪い学生に、宿題提出に更に数日猶予を与えると同意する教師のようなものだ。
ほかに何があるだろう?
ああ、これがある:「小規模侵攻」に関するバイデンによる、奇妙な言葉を想起願いたい(以来、バイデンもブリンケンも、バイデンは誤解されたと発言した)。
今日、正真正銘のロシア嫌い狂人で、お墨付きの低能、元大使マクフォールが、ロシア兵士がキエフまで進めばアメリカと同盟諸国の全面的な反応を引き起こすと言った。
待て!何だって?
一体いつからロシアは制裁されるために、わざわざキエフまで軍人を派兵しなければならないのだろう???
先に進む前に、絶対重要な、いささかの情報を。
- 全ての知識人が既にいなくなって久しく(彼らの大半はロシアに、格下難民は、EUでトイレ掃除に)、産業を失った不毛地帯、ネオ・ナチだらけ、天然資源(彼らは既にその全てを売った)皆無の「もはや存在しない」国を、ロシアは侵略しようとは全く思っておらず、理由もない。実際、大半のロシア人はそのような介入に断固反対だ。
- ロシアに地上部隊を使うよう強いることができる唯一の方法は、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国へのウクライナ侵略の(むしろ、ありそうもない)成功だ。ロシアは現在、西部地域で、これへの反撃に必要な部隊を持っている。ロシアはウクライナを占拠するのに必要な規模の軍隊を持っていない。
- ロシアは遠距離攻撃兵器だけでウクライナ軍を無力化する手段を持っており、ロシア軍事専門家は、この作戦は、一週間、あるいは、それ以下で可能と考えている。
言い換えれば、キエフを占領するためのロシア地上作戦という考えは全く幻覚の、たわごとだ。同様に、ロシアは凍土が溶けて泥になる前、二月に侵入しなければならないというのもばかばかしい考えだ(ロシア地上部隊は、泥なり、融雪なり、-50Cから+50Cの範囲の他のいかなる自然現象でも、活動したり戦ったりするのに問題皆無だ)。それは、まさにマクフォールが(彼独特の偏執症の目と、ぞっとする表情で)常にぶちまける類のたわごとだ。だがマクフォールが、よだれを垂らすばか者だという事実は、彼が現場の背後で起きていることを知るのが不可能なのを意味しない(ブリンケンも同様愚かだが、彼はアメリカ外交の全責任を負っている)。
すると彼にこの実に奇妙な考えを与えたのは一体何だろう?
最初は「小規模侵攻」を言ったバイデンだ。
今や「キエフのロシア兵を許さない」というマクフォールだ。
私は、これに対して考えられる三つの解釈を提供できる。
- バイデン政権は、ロシアに(訳注:フセインに、イラク・クウェート紛争に、アメリカは介入しないと言って、戦争を誘発した)「エイプリル・グラスピー」作戦をしかけているのだ。ロシアが(おそらく、東、及び/あるいは南ウクライナで)一部の地域だけ解放する限り、アメリカはわずかしか、あるいは全く何もしないと言っておきながら、侵略を口実に、何らかの(おそらく軍事的ではなく、確実に政治的、経済的)戦争を宣言するのだ。
- バイデン政権は、本気で、ウクライナというお荷物と縁を切ろうとしていて、この巨大な怪物を、より小さい、ずっと扱い易い承継国に分裂させたいと望んでいるのだ。もしそうなら、私にはこの考えは好ましい。
- バイデン政権は、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国が分離し、ロシアの保護下に移る用意ができている。公式に、もちろん、アメリカは決して、これに同意しないが、彼らはそれを彼らが作らなかったし、彼ら単独では解決することもできなかった問題として提示できるのだ(あるいは似たよう広報戦略で)。
私が常に繰り返している通り「可能」と「あり得る」の間には実に大きな相違がある。上記説明はバイデンとマクフォールから出た奇妙な言葉について*可能な*説明に過ぎない。
これはウクライナにしか言及しておらず、ロシアが本当に求めている、新たな国際安全保障の枠組みの新しい国際的世界秩序に言及していないので、私は、ロシアがそのような合意を受け入れると思わないと付け加えておきたい。そして我々は、文書、あるいは、そこまで行かない、口頭の保証ではなく、証明可能な、拘束力ある安全保障保証の話をしているのだ。
しかしながら、もしこれら提案が、より広範な考え方のパッケージの一部分としてされるなら、少なくとも考慮する価値はあるだろう。
私の感じでは、アメリカは既に、少なくとも部分的に、ウクライナを制御できなくなっており、もしかするとEUさえ制御できなくなっていると皆様に言わなければならない。
(父親ブッシュ以来、彼ら全員そうなのだが)アメリカ大統領が弱い時、私が常に書いている通り、政府の様々な部門や組織が、自身の半公式の外交政策で、自分勝手なことを始めることを想起願いたい。CIA、国防総省、国務省など、それぞれが。
同じことは、アメリカ属国にも当てはまる。属国のご主人が弱く、深刻な危機にあると、属国は、より自立して行動できると感じ始めるのだ。例えば、バルト三国プラスのポーランド、ウクライナのギャング連中は、EU内で、自分の狙いを設定し、フランスやドイツなどの老いたヨーロッパは、ほぼどうでもよくなる。同様に、本物の硬派ウクライナ・ナチスは、EUとウクライナ政府の一部から強固な支持を得ているので、アメリカが何を言おうと一切気にしないように思える。ゼレンスキーがポロシェンコに対処できなかった様子をご覧願いたい。それはバンデラスタン内諸勢力の本当の相互関係について多くを物語っている。
これは国際レベルにおける「しっぽが犬を振る」状況だ。
そういうことで、何らか重要な事が現場の背後で取り組まれている可能性は少ないと私は言いたい。
だが私はそれもあり得ると思う。
アメリカ次第で、一週間あるいは、それ未満で、間もなく分かるだろう。
その間、ウクライナは国境のすぐそばに、非常に大きな軍を集結させている。私にはこれらウクライナ勢力は、ヘルメットなしでオートバイを運転する輩に見える。臓器提供者だ。万一ウクライナが攻撃するため実際に武力を使えば、ロシアは24時間か、それ以下で連中を破壊するだろう。問題は、ウクライナ・ナチスが 1)むしろ愚かで 2)完全に熱狂していて 3)まったく近代的戦争の現実を認識していないことだ。
ちなみに、純粋なアメリカの視点からすれば、ウクライナ・ナチスがロシア攻撃で殲滅されれば、本当に頭がおかしい不快な多数の連中を処分できるのだから悪い結果ではない。
私は(訳注:日本での最近の焼肉屋たてこもり事件のように自殺志望者をが意図的に問題行動をし、警察に自分を攻撃するよう仕向ける)「警官による自殺」という表現に習って)「ロシアによる非ナチ化」だと考える。
もう一つある。ロシアがキエフから外交要員を避難させているという、うわさを覚えておられるだろうか?ロシアではなく(少なくとも部分的に)避難させているのはアメリカとEUであることが判明している。
一方、多くのEU加盟諸国が今小部隊を東ヨーロッパの様々な場所に派遣する中、シュトルテンベルクは、スウェーデンとフィンランドがNATOに加盟することを望んでいる。彼らの最悪、バルト三国は、今ウクライナに、スティンガー携帯式防空ミサイル・システムを出荷している。バンデラスタンに、どれだけ多くのタクフィール主義者やネオ・ナチ変人がいるか知りながら、これは絶対全く末期的に無責任だ!それなのに、頭がおかしいばか者連中はそうしている。典型的だ。
皆様の穏やかな素晴らしい週末をお祈りする!
記事原文のurl:https://thesaker.is/is-there-a-deal-being-prepared-behind-the-scenes/
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西のウクライナ東の日本、ロシア(中国も)包囲のための属国中でも、従順に宗主国のため全てを差し出す国ほど有り難いものはない。
コロナ対策、戦争中の竹槍防空頭巾レベル。戦争中の与党、医療、報道機関など、後継組織、そのまま権力の座にある。国民も不変。
芳野会長大暴走中。神津前会長、製造物責任、いや後継者選択責任はないのか?
<本日のタイムリー再配信>本日午後7時半から、2014年収録「ウクライナ政変 なぜオバマはソチ五輪開会式を欠席したのか~岩上安身によるインタビュー 第406回 ゲスト 孫崎享氏」を公共性に鑑み、全編フルオープンで再配信します!
視聴URL:https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured
1月27日、岩上安身による孫崎享氏インタビュー決定!
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