連中は彼を殺しつつある:アサンジの脳卒中はサウジアラビアの骨のこぎり欧米版
2021年12月12日
ケイトリン・ジョンストン
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10月、彼の身柄引き渡しに対するアメリカ上訴のため、イギリス裁判所で裁決するための公判中、ジュリアン・アサンジは軽い脳卒中を起こした。
「アメリカへの身引き渡しと戦う中、再拘留で最高警備の拘置所に拘束されている50歳のウィキリークス発行人は、右眼瞼下垂、記憶問題と神経傷害の徴候を抱えている」とデイリー・メイルが報じている。「刑務所で三回目のクリスマスを迎える中、軽い脳卒中は、進行中のアメリカ上訴のストレスと、全般的な健康の悪化によって引き起こされたと彼は信じている。」
「医者が診察したが、アサンジは、ライトで片目を照らした際、瞳孔反応が遅く、神経が損傷している可能性の兆しだ」と記事に書いてある。
「ジュリアンは苦闘していて、この軽い脳卒中が、もっと重大な症状の前兆かも知れないと恐れています。この長い法廷闘争が更に長く続けば、それだけ彼の生き残る能力についての我々の恐れは増大します」とアサンジの婚約者ステラ・モリスがデイリー・メイルに言った。
最新:最近の公判の朝、ジュリアン・アサンジが卒中を起こしたことを医者が確認
アムネスティは、身柄引き渡しを拒否するという決定を覆すこの今週の裁定を「茶番裁判」と呼んだ。#FreeAssangeNOW https://t.co/xRi7di719U
- WikiLeaks (@wikileaks) 2021年12月11日
「アサンジの卒中は驚くことではない」とニュースに応えて、拷問と反人道的扱いに関する国連特別報告者ニルス・メルツァーがTwitterで書いた。「彼を調べた後に、我々が警告した通り、隔離や恣意や迫害の絶えざる圧力から解放されなければ、彼の健康は命を危険にさらす悪化の一途をたどるだろう。」
メルツァーは、2019年に、医療専門家とアサンジを調べ、国際連合人権高等弁務官事務所で「アサンジ氏は、極端なストレス、慢性不安や激しい心理的トラウマを含め、心理的拷問への長期曝露のための全ての典型的症状を示した」と言う報告を発表した。
翌年、メルツァーは一層単刀直入に表現して「ジュリアン・アサンジは、典型的な心理的拷問の徴候を示している。彼が早急に保護を受けなければ、健康の急速な悪化がありそうで、死は一つの結果であり得る。」と書いた。
今年10月、メルツァーは更に単刀直入に表現してこう述べた。「もし彼が刑務所で死ぬようなことがあれば、彼は実質的に、拷問で死んだことになる。それが真実だ。私は誇張していない。私は戦争地域で働いてきた。私は囚人訪問で長い経験がある。私はジュリアン・アサンジを訪問し、2人の専門的な法医学者と一人の精神科医が4時間彼を評価し、我々はお互い全員独立して、その結論に到達した。当時、彼の命は危険にさらされていた。予想通り、我々が刑務所を去った数日後、彼は悪化の一途をたどった。」
#アサンジは明らかに、ビデオリンク経由で彼自身の審理に出席するのに医学的に適していなかった。彼らは一体どうして、自国の拷問者や戦争犯罪人を起訴するのを拒否するが、内部告発者やジャーナリストを迫害する国アメリカでの見せしめ裁判にさらされるのに彼が適しているかどうか論じることができるのだろう。pic.twitter.com/zbL0q4Tf3Z
- ニルス・メルツァー (@NilsMelzer) 2021年12月12日
彼らはジュリアン・アサンジを殺しつつある。専門家は連中が彼を殺しつつあるのに同意する。アサンジの卒中は、我々が既に持っている証拠の山の追加の一つに過ぎない。
アメリカに中央集権化した権力連合は、サウジアラビア政権がワシントン・ポストのコラムニスト、ジャマル・カショギを殺したと同じぐらい確実に、ジャーナリストを殺しつつある。唯一の違いは、カショギは素早く骨のこぎりで、生きたままの解体で殺され、アサンジは法の悪用によって、ゆっくり殺されていることだ。
アサンジの身柄引き渡し裁判は、骨のこぎり処理の欧米版に過ぎない。それは劣らず野蛮で、残酷で、邪悪で、暴君的だ。それは単にメディアが扱い易く、世界を支配する地球規模の帝国の欧米支部の善人ファシズムに適している。アメリカとイギリスとオーストラリアの政府は彼を殲滅する組織的キャンペーンで、アサンジを細かく切り刻んでこそいないが、同じようなものだ。
カショギのおぞましい最期を知ったとき、世界は恐怖でたじろいだが、アサンジにされたことで、世界が同様にたじろぎ始めるのも、そう先のことではあるまい。我々の社会は急速に正気づいている。我々は、わずか数年前には素晴らしいと思ったものを、既に恥ずかしく思う。今我々はハービー・ワインスタインのような男たちが捕食動物で、「枕営業でのし上がる」と人々が批判したものだったハリウッド若手女性俳優たちが実は強姦被害者だったことを悟っている。今我々は、ビル・クリントンが性的虐待したインターンについて冗談を飛ばしたのは間違っていたと悟っている。2007年に皆がからかったビデオ「ブリトニーを放っておいて!」の男子が実際大事なことを訴えていたのを悟っている。我々は今人々に、自分の性的嗜好や性同一性を良くないと感じさせるのは間違いだと悟っている。10年か15年前に制作された映画の多くは、今では我々全員良く分かっている力関係について無意識なため、見ていて不愉快だ。
そして、このスローモーション暗殺の企みからアサンジが生き残れるか否かにかかわらず、彼らの政府と同盟諸国が、真実を語ったかどで、一人のジャーナリストを積極的に殺そうと共謀したのを社会が完全に理解するのも、さほど先のことではないはずだ。
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日刊ゲンダイDIGITAL
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