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2021年12月26日 (日)

ウクライナでの対ロシア・アメリカ代理戦争:アフガニスタン-シリア再来という選択肢

Finian Cunningham
2021年12月18日
Strategic Culture Foundation

 アメリカとNATOの支援を得てのキエフ政権による紛争エスカレーションは、ワシントンから戦争を拡大するよう命令されていることを意味している。

 アメリカはウクライナへの兵器供給強化を計画している。姿を現しつつあるのは、ロシア嫌いのキエフ政権が、ワシントンの手先役を演じる、強化された対ロシア代理戦争だ。目的は、1980年代、アフガニスタン戦争の泥沼で、ソ連を弱体化させたのと同じ方法でロシアを弱らせることだ。

 アメリカ・メディア報道は、バイデン政権はキエフ政権への兵器の大規模増加を考慮していると言う国防総省とウクライナ当局者発言を引用している。ワシントンがこれまで8年間に既に与えた軍事支援25億ドルに加えてだ。バイデン政権は今年だけでウクライナに兵器で4億5000万ドルを支出し、今後12カ月間で3億ドル以上の予算を組んでいる。上院を通過した別法案は軍事支援を来年更に4億5000万ドルに引き上げようとしている

 この兵器供給で重要なのは供給源だ。アメリカ・メディア報道は、これら兵器は国防総省が、8月突然のタリバン勝利で崩壊する前に、アメリカが支援するアフガニスタン軍に割り当てていた在庫だと言う。兵器にはブラックホーク・ヘリコプターや対機甲弾薬がある。

 ウクライナへの供給が検討されている他の兵器には、ジャベリン対戦車ミサイルや、スティンガー対空ミサイルがある。

 以前アフガニスタンに割り当てられていた在庫に加え、アメリカはルーマニアとブルガリアでCIAが監督する秘密備蓄兵器の供給も計画している。これはアメリカとNATO同盟諸国がシリア政府打倒の失敗に終わった取り組みで代理テロリスト部隊を装備するため使った闇供給ルートだ。2015年末、シリアでのロシア軍事介入はワシントンのダマスカス政権転覆の目的をくじいていた。

 前年、2014年、アメリカと同盟諸国は、CIAが支援するクーデターで、選挙で選ばれたモスクワに好意的な政府を打倒するウクライナ政権転覆作戦に成功していた。クーデターで、南東ウクライナのロシア系住民に内戦をしていたロシア嫌いのネオ・ナチを政権につけた。2015年に署名されたミンスク協定として知られる正式平和協定にもかかわらず、アメリカとNATOの兵器供給がキエフ政権が戦争を頑固に継続する動機を与えた。ロシアと共に、この協定の保証人のはずのフランスもドイツも、キエフの組織ぐるみの違反を見て見ぬ振りをした。

 11カ月前にバイデン政権が就任して以来、キエフ政権は南東ウクライナでの挑発を強化した。これら挑発は究極的にロシアを不安定化するのが目的だ。兵器に加え、アメリカや他のNATO特殊部隊が「軍事顧問」役を務めてウクライナ現地にいる。ここ数週間、侵攻のアクセルが踏みこまれている。

 クレムリンはウクライナ軍がロシアと国境を接する南東地域に対する敵対行動を強化していると警告した。最近ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はドンバスとして知られる地域の包囲攻撃は大量虐殺のようだと述べた。

 厳しい事実は、ウクライナで、既に対ロシア代理戦争が継続していることだ。おそらく、それは2014年2月、キエフ・クーデター以来、アメリカの目的だった。戦争拡大に対し、アメリカとNATOの支援を得てのキエフ政権による現在の紛争のエスカレーションは、ワシントンから命令されていることを意味する。

 逆説的に、あるいは、より正確には、身勝手なことに、アメリカとNATO同盟諸国は、彼らが「ロシア侵略」からウクライナを「守って」いるという主張を連発して、大胆に現実をひっくり返している。ここ数週間、兵力増強の責任を、ロシアになすりつけるメディア・プロパガンダ全面的攻勢があった。モスクワは、ウクライナ侵略を計画しているとされるのを激しく否定した。それは実際、アメリカと同盟国によって引き合いに出されるロシアによる武力増強とされる衛星画像が、ウクライナ国境から何百キロメートルも離れた基地での軍隊を示していると指摘している。

 現状を把握する。ウクライナ軍は、ほぼ8年間、ドンバス地域の包囲攻撃で、ロシア語話住民に対する侵略を強化している。アメリカとNATOと欧州連合は、兵器供給し、訓練し、キエフ政権のために、ロシアに対し見せかけの主張で謝ることで、この犯罪的侵略に共謀している。更に黒海地域で、アメリカとNATO軍を未曾有の増強をして、ロシア国境で予定されていない軍事演習を行ないる。それは必然的に、錯乱したキエフ政権に、更に一層、ロシアに戦争を仕掛けるよう鼓舞する効果をもたらしている。

 モスクワはワシントンとNATO同盟諸国に、越えてはならない一線を本気で警告している。ロシアはこの軍事ブロックにウクライナを加盟させ、NATO拡大させることと、ウクライナ領へのアメリカ兵器システム配備を禁止する正式合意を要求した

 ワシントンとNATO同盟諸国は緊張を煽る上で犯罪共謀を示唆するのも無関心に見える。

 既にバイデン・ホワイトハウスは、これらロシアの安全保障要求に応えないと示唆した。たとえワシントンが、モスクワになんらかの安全保障を与える政治意志を奮い起こすように見えたとしても、アメリカとNATO同盟諸国が、ウクライナでの対ロシア代理戦争遂行に既に深く関与している事実は依然変わらない。

 アフガニスタンに割り当てられた在庫や東ヨーロッパの秘密CIAネットワークからウクライナへの兵器供給を強化する計画が、この代理戦争が意図的なエスカレーションが確実なことを示している。

 アメリカ幹部議員が、ワシントンにとって望ましいシナリオは、1980年代にアフガニスタンでソ連に仕掛けた罠に似たロシアにとっての泥沼を作ることだと恫喝した。アメリカがスティンガー・ミサイルでムジャヒド過激派戦士を武装した代理戦争は、ソ連を大いに弱体化させ、崩壊に導いた。過激派戦士は、後に、過去10年間にわたりシリアで失敗したアメリカが支援した政権転覆作戦で使われたアルカイダ組織に発展した。

 ロシア嫌いのキエフ政権は、ドンバスでロシア人に対するテロ戦争を拡大させるよう追い込まれている。目的は文化的につながっている人々を守るべく、ロシアを戦争に引き込むことだ。モスクワにとって、そのような行動に対する道徳的責務は大きい。ワシントンは、この動きがロシアを弱らせ、その国際的立場を汚す泥沼に変わると計算している。

 だがこの極悪非道な計画、アフガニスタン・シリアの再来は、実に容易に、アメリカとロシア間の全面戦争へと落ち込みかねない。モスクワは横柄な無頓着に悩むワシントンよりも、あり得る大惨事を、より認識しているように思われる。

 Finian Cunninghamは主要報道機関の元編集者・記者。国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2021/12/18/us-proxy-war-against-russia-ukraine-afghanistan-syria-redux-option/

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