« ジュリアンの処遇はアメリカと同盟諸国の「腐敗と犯罪」の反映だとアサンジの父親 | トップページ | アメリカ・NATO協議がロシアに対する更なる攻撃の隠れ蓑だったら? »

2021年12月30日 (木)

「東方に一インチも拡大しない」誓約を守るよう(とうとう)NATOに勧告するロシア

ロバート・ブリッジ
2021年12月22日
Strategic Culture Foundation

 もしNATOが、ロシアの平和提案を無視して、旧ソ連共和国地域に進み続ければ、1990年と違って、ロシアには多くの選択肢がある。

 NATOがロシア国境に向かう終わりの見えない拡大を容赦なく続ける中、モスクワは欧米軍事ブロックに実際最後通牒以外何ものでもない安全保障提案をした。それ以上いかなる東方向の軍事拡大を止めろ、さもなくばロシアは国益のため行動するよう強いられる。

 NATO-ロシア関係に関する限り、1990年2月9日という日付は、歴史家の間で永久に「屈辱の日」として記憶されるだろう。それは周知のとおりジェームズ・ベーカー国務長官が、グラスノスチ時代のドイツ統一交渉中に、ソ連のミハイル・ゴルバチョフ書記長に欧米軍事ブロックは、ロシア国境に向かって「一インチたりとも東方に」進まないと保証した日付だ。

 NATO加盟国が冷戦時から、今の30加盟国に爆発しており、空約束に含まれたペテンのレベルは今日容易にわかる。2004年、ブルガリア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、スロバキアとスロベニアが、2004年のイスタンブール・サミットでNATOに加盟した。アルバニアとクロアチアは2009年に加盟し、北マケドニアは2020年に加盟した。

 既に、欧米軍事ブロックは、ラトビアとエストニアのバルト諸国がロシア北西部国境で接している。だが今、ウクライナとして知られる、政治的に一触即発の危険な地域がNATO加盟を積極的に求めており、モスクワは最後通牒に等しいものを提示したが、そこでのニンジンは世界の核保有超大国間の和平ただ。

 アメリカに率いられる組織は食いつくだろうか? NATO問題で安全保障に関する協定草案は「アメリカ合衆国は北大西洋条約機構(NATO)の更なる東方向への拡大を防ぎ、旧ソビエト社会主義共和国連邦共和国のこの同盟への参加を拒否する措置をとるべきこと」と述べている

11月14日、🇺🇦は🇺🇸から約80,000キロの弾薬を受けとった。これは、8月、バイデン大統領が命じた🇺🇦への追加安全保障支援の最高6000万ドルの一部で、安定した民主的で自由な🇺🇦が成功するようにという🇺🇸による誓約の証明だ。pic.twitter.com/nu8jezAcOh
- 在キエフ・アメリカ大使館 (@USEmbassyKyiv) 2021年11月14日

 ウクライナでの混乱を念頭に置いて、この草案はNATO加盟国でない旧ソ連共和国に、軍事基地を建設しないこと、軍事活動をするため彼らのインフラを使わないこと、彼らと二国間軍事協力を構築しないというワシントンと同盟諸国の義務を強調している。

 モスクワの提案は、ロシアが、もしかすると、早ければクリスマス、現実に根拠のない発言に、ウクライナに地上軍を入れると予想しているという欧米指導者連中による紛らわしい危険な主張の最中に提出された。実際、地域で緊張を高めているのは欧米だ。

 ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣によれば、先月、アメリカ爆撃機が何機かの戦闘機との演習中、ロシア国境から12.4マイル(20キロ)以内に接近し、ロシアへの核攻撃をシミュレーションした。

 「我々はロシア国境近くでアメリカ戦略爆撃機の活動のかなりの増加を目撃している。 これまで一ヶ月間、彼らはロシア連邦国境で、約30便、去年の同期間と比較して2.5倍の飛行を行った」と中国の魏鳳和国防部長との会談中にショイグが述べたとタスが報じた

 一方、ウクライナへのアメリカ兵器販売は憂慮すべき勢いで加速している。今月「ロシア侵略」として知られる永遠の人さらい鬼から守るのを支援するため、年度軍事調達の一環として、10月にジャベリン対戦車誘導ミサイル・システム30台をアメリカ政府がウクライナに送ったことが明らかにされた

 殺傷兵器をキエフに提供するアメリカの決定は、ドンバスでの停戦を保証するため2014年9月に採択されたミンスク合意への打撃で、ヨーロッパ全体の安全保障に対する脅威だとロシア議員たちが警告した。

 「もちろん[アメリカの]議員は、ウクライナへの殺傷兵器供給は、ミンスク合意が始まった瞬間、それを破壊するのを理解しなければならない」とロシア上院軍事・安保委員会のフランツ・クリンツェヴィッチ委員長代理がRIAノーボスチに述べた。「キエフへの軍事援助3億5000万ドル追加は彼らがドンバスで全面戦争を始める直接の呼びかけだ。」

 クレムリンの視点からは、キエフがNATOの正会員か否かにかかわらず、ウクライナとドンバスのアメリカと同盟諸国による、これ以上の軍事化は、それをほとんど争点にするだろう。致命的なミスが容易に起きかねない。特にもし欧米が自分を支援していると信じれば、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、2008年に元グルジア大統領ミハイル・サーカシビリが南オセチアとアブハジアの自称共和国に対する無分別な攻撃で、ロシア平和維持軍兵士を数人死なせた運試しと同様、ばかげたことをしようと試みるかもしれない。

 トビリシの侵略行為に、モスクワがジョージア本土への大規模な地上、航空、海上侵攻で反撃し、ロシア軍がわずか4日で勝利を収めたことを、当時喜劇の仕事に完全に没頭していたにもかかわらず、ゼレンスキーは確実に知っている。

 欧米指導者は、ヨーロッパ大陸やそれ以上に対する平和の名のもと、ロシアの提案を受け入れるだろうか? アメリカは、まだロシアの申し出に応えていないが、モスクワも、そろそろ我慢の限界なのは確実だ。

 「冷戦終結以来、NATOの管轄区域と軍隊は東方に一インチたりとも動かさないとロシアは繰り返し保証された」とロシア外務省広報担当マリア・ザハロワが今月早々述べた。「これら全ての約束は忘れられ、果たされなかった。その結果が現在のヨーロッパ安全保障の悲しい状態だ。」

 「現状を解決する唯一の選択肢は、ロシア領域のすぐ近くで我々を脅かす、東方へ、それ以上いかなるNATOの前進も兵器システム配備も排除する長期的合意の共同開発だと我々は確信している」と彼女が補足した。

 もしNATOが、この平和提案を無視し、モスクワにとって明らかに越えてはならない一線である旧ソ連領域に向かって進み続ければ、1990年にと異なり、ロシアには多くの選択肢が残っている。

 一つの選択は、欧米が支援する首都ミンスクでのオーダーメイドのカラー革命を切り抜けて生き残り、欧米に不満を持っているベラルーシ大統領アレクサンドル・ルカシェンコが11月に公式提案したように、ベラルーシ領域にロシア核兵器を受け入れることだ。

 「私は[ロシアのウラジーミル]プーチン大統領が核兵器をベラルーシに戻すよう提案する」とルカシェンコがRIAノーボスチに語った。

 NATOの核兵器は「効果的な核の傘をヨーロッパ同盟国に提供する。これは、もちろん、同じく我々の東同盟諸国を含み、彼らは核武装したどんな敵国にも反対する連合軍の団結の重要な信号だ。」と言ったNATOのイェンス・ストルテンベルク事務総長による無責任な発言にルカシェンコが応えているのだ。言うまでもなく、この発言は、NATOの真意について、モスクワを決して慰めるわけがない。

 ロシアが実際に核兵器をベラルーシに配備するかどうかは、まだ不明だが、モスクワには他の戦略上の選択肢があり、ロシアの長期的平和の提案について、ヨーロッパ人を熟考させるはずだ。NATOの絶え間ない東方前進の中、人類に知られている最も恐ろしい兵器のいくつかで、ロシアが西端国内を覆うのを想像するのは困難ではない。結局、我々は、欧米の企みに反撃する選択肢が、さほど説得力がなかった1990年、あるいは2004年のロシアについて話をしているわけではないのだ。

 現在、特にシリアでのイスラム国に対するロシアの衝撃的実績を受けて、どんな軍幹部もロシア軍の力と効率を過小評価するまい。

 プーチンとショイグ国防大臣が進めた意欲的な軍改革構想の下、ロシアは今世界に類似物がない極超音速ミサイルを含め、世界で最も素晴らしい技術で装備された世界的に有名な軍事機構を有している。

 もしNATOが、実際は友好的な最後通牒である申し出を拒否すれば、モスクワにとって確実に平和を維持するための第一選択肢ではないが、ロシア-ヨーロッパ国境は、世界にとって本当に最も不要な冷戦レベルの恐怖や妄想や軍事化に逆戻りすると予想される。

 ロバート・ブリッジはアメリカ人作家、ジャーナリスト。

個々の寄稿者の意見は必ずしも Strategic Culture Foundation のものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2021/12/22/russia-advises-nato-to-finally-honor-its-not-one-inch-eastward-pledge/

----------

 恒例のプーチン年末記者会見で、Sky newsの記者が英語で質問した。

whether he can guarantee Russia won't invade Ukraine or any other sovereign country, or whether this depends on the negotiations
ウクライナを侵略しないと約束できるか?

  彼はこう言っている。

"We are not deploying our missiles over at the border of the US. On the other hand, the US is deploying its missiles close to our home, on the doorstep of our house."
我々は我々のミサイルをアメリカ国境に配備していない。一方、アメリカは、ミサイルを我々のそば、戸口に配備しいる。

 詳細は元記事を。https://news.sky.com/story/russia-doesnt-want-conflict-with-ukraine-but-the-west-must-provide-unconditional-security-guarantees-putin-says-12502756

 日刊ゲンダイDIGITAL

沖縄の感染爆発を招く日本政府の弱腰外交と対米従属…在韓米軍とは雲泥の差

 デモクラシータイムス

<公明の闇 ニッポンの断崖>【山田厚史の週ナカ生ニュース】

« ジュリアンの処遇はアメリカと同盟諸国の「腐敗と犯罪」の反映だとアサンジの父親 | トップページ | アメリカ・NATO協議がロシアに対する更なる攻撃の隠れ蓑だったら? »

アメリカ軍・基地」カテゴリの記事

NATO」カテゴリの記事

ロシア」カテゴリの記事

ウクライナ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ジュリアンの処遇はアメリカと同盟諸国の「腐敗と犯罪」の反映だとアサンジの父親 | トップページ | アメリカ・NATO協議がロシアに対する更なる攻撃の隠れ蓑だったら? »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ