ファシズムが変装を捨て去る時
2021年12月10日
ケイトリン・ジョンストン
防諜法の下、ジャーナリズム活動のかどで、ジュリアン・アサンジを起訴するため、イギリス下級裁判所による身柄引き渡し要求拒絶に対する上訴でアメリカ政府は勝った。ウィキリークス創設者は、自由になるのでなく、犯罪について有罪判決されていないにもかかわらず、既に二年半以上過ごしたベルマーシュ刑務所で悩み暮らし続けるだろう。
「結果として、身柄引き渡し要求は、規定上全ての身柄引き渡し要求を承認しなくてはならないイギリスのプリティ・パテル内務大臣に送られるが、アメリカ治安国家に対するイギリス政府の長年の卑屈さを考えれば、安易に承認するのは確実だ」とグレン・グリーンワールドが書いている。「彼の婚約者、ステラ・モーリスを含め、アサンジの代理人は裁定に控訴すると誓ったが、今日のアメリカの勝利は、アサンジの自由が、もし来るとしても、今までより遙かに遠いことを意味する。最良の条件下でも、数カ月ではなく何年も。」
この裁定に「ファシズムが変装を投げ捨てた日として今日を覚えておこう」とジャーナリストのジョン・ピルジャーがTwitterに書いた。
報道の自由は、情報を社会に伝え、政府に責任を負わせ、それがなければ語られない物語を語る上で不可欠な役割を果たしている。アメリカは世界中のジャーナリストの勇敢で必要な仕事を擁護し続ける。#SummitForDemocracy pic.twitter.com/ilitbdzSd1
- アントニー・ブリンケン国務長官 (@SecBlinken) 2021年12月8日
アメリカの戦争犯罪をあばいたかどで、アメリカがジャーナリストを引き渡させ続けるのを可能にするこの裁定は、アメリカ国務長官が、報道の自由が、どのように「情報を社会に伝え、政府に責任を負わせ、それがなければ語られない物語を語る上で不可欠な役割を果たしている」かについて大げさな芝居をして「アメリカは世界中のジャーナリストの勇敢で必要な仕事を擁護し続ける」と言った、ワシントンでの、いわゆる「民主主義サミット」の最終日になされた。
この裁定は、世界人権デーになされた。
この裁定は、二人のジャーナリストが、公式にノーベル平和賞を受賞し、受賞スピーチでジャーナリストの保護を要求した同じ日になされた。
イギリス国営メディアと協力し、アメリカ政府が世界中の「独立メディア」支援で何億ドルも誓約する中、この裁定がなされた。
2017年のVault 7情報公表が、この政府機関を困らせた後、CIAがエクアドル大使館からアサンジを拉致し暗殺する計画を立てたことが明らかにされた後この裁定がなされた。
CIAの代理人が、エクアドル大使館で、アサンジと彼の弁護士をスパイし、アメリカでの公正な裁判を不可能なことが明らかになった後、この裁定がなされた。
アメリカ検察が、社会病質者と診断され、子供に対する性的虐待で有罪判決された人物の虚偽証言に依存していることが明らかにされた後、この裁定がなされた。
報道機関が、世界で最強力な軍隊に対して、批判的な国家安全保障ジャーナリズム活動ができることが、なぜそれほど重要か、アメリカによる民間人を虐殺した空爆に関する最近の調査報告が、我々に想起させた後、この裁定がなされた。
英高等法院はジュリアン#アサンジをアメリカに引き渡せると裁定した。「どうしてそれが公正であり得るだろう、どうしてそれが正しくあり得るだろう、彼を殺そうと策謀した、まさにその国にジュリアンを引き渡すことが、どうして可能であり得るだろう?」とステラ・モリスが言った。この日をファシズムが変装を捨てた日として覚えておこう。
- ジョン・ピルジャー (@johnpilger) 2021年12月10日
事実は明らかになり一件落着。アメリカと同盟諸国は、プロパガンダをするために使えること以上に、報道の自由などには無頓着だ。権力側の感情を害するジャーナリストはアメリカ政府に始末されるが、サウジアラビア君主国家に始末される方法とは速度と汚さが違うだけだ。
仮面は崩壊しつつある。彼が沈黙させられ、動けなくされ、閉じ込められ、公共の目から隠されていても、ジュリアン・アサンジは、権力の虐待機構に光をあて続けている。間違いなく、彼はこれまでのどの時期以上に、それを暴露している。
ファシズムが変装を捨て去る時には、世界を支配する連中の偽善や不正や墜落を強調することが益々重要になる。
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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2021/12/10/as-fascism-casts-off-its-disguises/
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日本で、この件、どれだけ報道されているのだろう?
ぬけぬけと。宗主国の政治家、属国の政治家より面の皮が厚い。
リンカーンの言葉を思い出す。本当なのだろうか?ファシストを芽のうちに潰せるだろうか?
一部の人たちを常に、そしてすべての人たちを一時だますことはできるが、すべての人たちを常にだますことはできない。
はじめに〜NHK『日曜討論』で共産・田村智子氏が政府のコロナ対応、経済対策の不備を次々に指摘! 発熱外来への支援打ち切りに「何のための時間稼ぎ(水際対策)か!?」18歳以下への現金・クーポン支給論議には「『コロナでお困りの方への給付金』はどこへ行った!? 岸田総理は選挙公約に違反するつもりなのか!?」一方「維新バスター」れいわ・大石晃子氏は大阪府のコロナ失政を次々に明らかに!
LITERA
れいわ・大石あきこがNHK『日曜討論』で吉村知事のコロナ失政を真っ向批判! 絡んできた維新・足立議員にもカウンターで一蹴
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