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2021年11月 7日 (日)

中国が「グローバルな脅威」だと証明するため世界的競技大会を脅かすアメリカ合衆国

2021年10月27日
Brian Berletic
New Eastern Outlook

 中国は2月に始まる2022年冬季オリンピックを北京で主催する予定だ。この国は、このような催しに必要な、あらゆる基本的配慮を考慮し、更にCOVID-19にまつわるリスクも加わり、準備で忙しい。

 だが、この催しは、現代中国を世界に示すことを含め、欧米メディアが大量に作り出すプロパガンダと著しい対照の中国を描き出し、多くの形で中国に役立つのだ。

 だが、これが北京にとって一体どんな機会か知っている欧米は、この好機を負担に転換する最高の演技をするプロパガンダ攻勢を準備した。欧米が世界舞台で中国を挑発したり、恥をかかせたりする絶好の機会なのだ。

 ギリシャ、アテネでの聖火採火式典は、オリンピックが2月下旬に北京で終わるまで、欧米が今から使おうと計画している戦術の予告になった。

 欧米メディアが独立した人権擁護活動家と報じた抗議者二人が聖火式典を混乱させようと試みた。

 AFPは「活動家、北京聖火式典でチベット国旗を掲げた」という記事でこう報じた

 月曜日ギリシャでの2022年北京冬季オリンピックのための聖火採火式で、活動家がゲームでチベット国旗と「大量虐殺をやめろ」と書いたバナーを広げて脚光を浴びた。

 同記事は、こう報じている。

 火曜日、チベット擁護の活動家と中国のウイグル共同体代表者で人権問題専門家はアテネのホテルで記者会見を開催する予定だ。

 スチューデンツ・フォー・フリー・チベットによるツイッター投稿が上記記者会見を宣伝し、画像には参加組織のロゴがある。それはスチューデンツ・フォー・フリー・チベット、国際チベット支援ネットワークと世界ウイグル会議のものだ。

 三組織全てが全米民主主義基金(NED)を通してアメリカ政府に資金供給されている。三組織全て、表向きは人権擁護集団だが、彼らのそれぞれの公式ホームページを綿密に検証すると、彼らは実際は分離主義組織だ。

 スチューデンツ・フォー・フリー・チベットは、その名称が分離主義方針を示している。「私たちについて」という公式ホームページで、公然とこう認めている。

 スチューデンツ・フォー・フリー・チベット(SFT)は、自由と独立のための戦いで、チベットの人々と団結している。

 同様に、国際チベット支援ネットワークは、ウェブサイトでこう主張している。

 国際チベット支援ネットワークのメンバーはチベットの戦いの根本原則として非暴力主義に専心している。彼らはチベットを占領されている国と見なし、チベット亡命政府をチベット国民唯一の合法政府と認めている。

 ウイグル分離主義者による、中国新彊地域の呼び名である東トルキスタンという名称を使う「新彊/東トルキスタン」という題名のNEDページで、NEDによる資金提供が明記されている「世界ウイグル会議」は、公式ウェブサイトで「東トルキスタンの中国占領に対する」抵抗運動だと主張している。

 要するに、北京2022年の聖火採火式は、アメリカ政府が資金供給する、国際法と、特に、主権国家の領土保全を傷つけることに関する国連憲章に直接違反する分離主義組織に混乱させられたのだ。

 APによれば、アテネで、二番目の事件が起きたが、二人のアメリカ国民-ツェラ・ゾクサンとJoey Siuが実行していた。

 Joey Siuは、おそらく2019年のDW番組Conflict Zoneインタビューで、香港の暴徒が実行した暴力を守ろうしたことで良く記憶されている。彼女は、考えが違うだけの一般人々に対する攻撃を含め、暴力を糾弾するのを断固拒否した。

 アメリカ政府と、多くの同盟国が資金供給し支援した、他の多くの人々人とともに、これら集団は、現実には多くの虐待で有罪なのに、人権擁護の隠れ蓑を使って、来年早々の北京五輪を傷つける試みを続けるだろう。

 2022北京五輪と意図的に同期させる他のプロパガンダに、いわゆるウイグル裁判所がある。

 この裁判所は、前述の世界ウイグル会議やアメリカNEDに資金供給される他のいくつかのウイグル分離主義組織が始め、資金供給し、職員を置いている。欧米メディアの嵐が、北京開会式直前に最高潮に到達できるよう、12月に、法的拘束力がない「裁定」公表を計画している。

 今日国際社会に対する最も重要な脅威を代表する中国が、世界平和と安定に対する脅威だと、アメリカは強く主張しているが、究極の皮肉は、まさに北京2022年オリンピックが、北京を狙う、不正直で破壊的プロパガンダ攻勢の主張に反論し、その主張を葬り去る見せ場になるというワシントンの恐れだ。

 アメリカに支援された国際法に違反する狙いを推進する扇動者や分離主義者は、2021年10月の聖火点灯式から、2022年2月の閉会式まで、中国に対してのみならず、世界の他の国々に対しても、この国際スポーツイベントを脱線させる試みで混乱を起こそうと努めるだろう。

 Brian Berleticは、バンコクを本拠とする地政学研究者、著者。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2021/10/27/to-prove-china-is-a-global-threat-us-threatens-global-games/

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 日本のマスコミ、この事件を報じたのだろうか?

 東京新聞 11月6日の夕刊一面は「北京」の先へジャンプ
十月の全日本選手権で下位に沈んだ葛西の出場可能性がなくなったことを報じている。

 LITERA

「野党は批判ばかり」論に騙されるな! 批判こそ野党の仕事 野党ヒアリングがなければ数々の不正が闇に

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