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2021年11月 5日 (金)

ISIS-Kがアフガニスタンを占拠しつつある。アメリカの責任だ

2021年11月4日09時02分/2時間前に更新
スコット・リッター
RT

 アメリカは2001年から2014年までアフガニスタンの安定性を保証し損ねた。その代わり、タリバーンを強くしたのみならず、後にISIS-Kに占拠された統治できない孤立地帯を作り出した政策を広めた。

 火曜日、日中、少なくとも25人を死なせたカーブル中心部の軍病院に対する恥知らずな攻撃を含め最近の相次ぐ自爆攻撃がアフガニスタンには現在イスラム主義者テロ問題がある現実を強調した。皮肉なのは、長い間アメリカがアフガニスタンの現在の支配者タリバンにテロ組織というレッテルを貼っていたが、最近のテロ行為は7年の大半をアメリカとタリバーン両方と戦っていた集団イスラム国ホラサン州(ISIS-K)が行っていることだ。

 2014年に設立されて以来、イスラム国(IS、以前はISIS)の系列、ISIS-K打倒の失敗は、この地域に圧倒的軍事力を持ちながら、この力を、その周囲で使う有効な計画を作るアフガニスタンの首尾一貫した戦略に欠けていたアメリカの直接の責任だ。さらにアメリカはアフガニスタンで現在の現実に関する知識の惨めな欠如を示し続け、悪意からタリバン支援を避け、その過程で、ISIS-K軍に一層力をつけさせている。

 2014年-15年のシリアとイラクにおけるISの成功を、ISIS-Kが、アフガニスタンあるいはパキスタンで繰り返すことが可能かどうかはまだわからない。ISIS-Kにとって、元々の努力の焦点はパキスタンだった。実際、ISIS-Kの最初の首長はハーフィズ・サイード・ハーンという名のパキスタン人だった。ハーンは、連邦直轄部族地域と隣接するカイバル・パクトゥンクワ州で、パキスタン軍に反対するため2007年に組織されたイスラム戦闘集団の連合、パキスタン・ターリバーン運動(TTP)のベテラン指揮官だった。2014年10月、2019年の死までISリーダーだったアブーバクル・アル・バグダディに忠誠を誓って、カーンは他のTTP指導者と合流した。

 ISIS-K指導部は、パキスタンでの目標実現に固執しているが(「アフガニスタンのあらゆることの主な理由がパキスタンなのだから、我々の最初の目的はパキスタンを破壊することだ」とISIS-K幹部指揮官が最近宣言した)、表明している目的は、パキスタンとアフガニスタン両国での「本物のシャリア法」と呼ぶものの実施だ。ISIS-K指導部の一部は、実際この基本理念を信じているかもしれないが、現実はISIS-K兵卒の多くが、TTPとタリバーン両方に惹かれていることだ。預言者ムハンマドの独創的な教えに従う統治概念に没頭している二つの組織。

 彼らが参加する動機づけは、宗教的純粋さに関する、いかなる本物の神学論争というより、権限分割と威信に関する伝統的な政治的見解の相違のように思われる。ISIS-Kは恨みがましい気持ちを抱いていたり、軽視されたりしているように感じるタリバーンやTTP中の分子にとっての磁石になった。これらの政治的現実主義者は、ISIS-Kの名称を彼らの政治課題を推進するための手段として利用しており、同様に、2014年-15年に、戦いがモスル、アンバルやティクリートなど元バース党のとりでに広がった時、イラクの生き残りバース党指導部はISの大義に群がった。

 シリアとイラクの場合同様、アフガニスタンのISIS-Kで活動する前線戦士の多くが、中国、パキスタン、ロシア、タジキスタンとウズベキスタン出身だとされ、アフガニスタンの東ナンガハル州の訓練所に送られる。シリアとイラクで戦闘すべく採用されたIS戦士と同様、これら外国人は宗教学者ではなく、戦闘における戦士の死の方が、貧困や絶望や圧政の生活より望ましいと見る不満を抱いた若者であるように思われる。

 バース党の政治的日和見主義を見習って、CIAや他の外国諜報機関に訓練された一部を含め、アフガン治安部隊の多くの元メンバーは政治的生存という究極の表現としてISIS-Kに加わったのだ。彼らの忠誠は、アフガン政府に反対で、彼らに金を支払う外国勢力にあり、この連中は仕事でタリバンを殺し、混乱させることだけに集中していた。

 彼らの仕事をタリバンに非難され、これらの元暗殺者は、8月、米軍輸送機に乗って自分の命を救おうと、カブール空港に群がった。これら外国に訓練された殺人者の何百人かは一部は家族と共にアフガニスタンからの脱出に成功したが、何千人もが、そうできず、現在、真夜中に彼らを殺した人々や、その家族に恩赦が及ばない、復讐に燃えたタリバンに追い詰められ、捕まえられている。

 かつてのアメリカや外国同盟者に見捨てられ、タリバンの手にかかっての死に直面して、この連中はISIS-Kの兵卒へと逃れ、そこで彼らの技能は、再び彼らのかつての敵を追い詰め、捕まえ、殺すために使われている。これら奇襲部隊員が運営していたアフガニスタン前政府からタリバンが継承したアフガニスタン政府や保安部隊の内部者知識が、拡張し、生き残る彼らの本来の意志を越えて、これら転向者を特に致命的にする。今はまだ知られていないが、ISIS-Kが、カーブル病院の警備会社に入り込んだ部内者知識を持った人物を今週の残虐行為を実行するため雇った蓋然性は非常に高い。

 アメリカ諜報機関が、ISIS-Kが、僅か6カ月以内で、西側諸国や同盟者を攻撃する用意を調えているというのは、いかなる事実の基盤も欠如しており、むしろアフガン問題に標的を定める適切な諜報収集能力がないことから来る恐れによるものに思われる。事実は、ISIS-Kが、2017年、東アフガニスタンにある、約600人から800人の戦士の組織から、いくつかの州で活動し、首都を含め主要アフガン都市で、一見思うままに攻撃できる数千人の勢力になったことに依然として変わりない。

 さらに、この国に対して効果的統治を固めるのに、タリバンに、より長期間かかれば、ISIS-Kは、それだけ更に強くなる可能性が高い。前アフガン情報局員によれば、ISIS-Kは、突然のアメリカ撤退と、それに続く政府崩壊後に出現した貧困と混乱につけ込むだろう。「私は冬の後、ISIS-Kが異なるアフガニスタンの地域で、更に強くなったように見えるだろうと思う」と元国家保安局長官ラフマトゥラー・ナビルが報道機関に語った

 アメリカ、特にジョー・バイデン大統領政権には、このできごとの進展に対し、自身以外に攻めを負わせるべき人がいない。アフガニスタンからのアメリカ撤退の全くずさんな管理が、アメリカの前の敵タリバーンが、今カーブルを支配している現実を、どのように管理すべきかに関する全体計画の欠如と結びついて、アメリカはアフガニスタンで安定を支持すると主張しながら、同時にまさしく安定性をもたらすために必要な資源をタリバンが利用するのを拒否しようと積極的に企む政策を広めている。

 現実は単に、アメリカが、現地に、そうする軍事資源を持っていた時に、ISIS-Kを打倒することができなかっただけではなく、アメリカは今、アフガニスタンにおけるISIS-Kの可能性を弱めるのではなく強くする政策を実行しながら、将来のISIS-Kの脅威の予測を自己達成的予言にしているのだ。もし今日、アフガニスタンにおけるアメリカの対テロ政策として通る論理を探しているなら、ここでは、それを見いだせないだろう。

 皆様の友人が興味を持つと思われるだろうか?この話をお伝え願いたい!

 スコット・リッターは元米海兵隊情報部員で「'SCORPION KING: America's Suicidal Embrace of Nuclear Weapons from FDR to Trump.' サソリ王:フランクリン・ルーズベルトからトランプまで、アメリカの自殺的な核兵器抱擁」の著者。彼は国連武器査察官としてソ連でのINF条約実施の査察官を務め、湾岸戦争中、シュワルツコフ大将スタッフを、1991年-1998年、国連の兵器査察官を勤めた。ツイッター@RealScottRitterで彼をフォローする。

 本欄で表明される声明、見解や意見は単に著者のものであり、必ずしもRTのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.rt.com/op-ed/539300-isisk-afghanistan-taliban-us/

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 タレント弁護士の暴言以来全く昼バラエティーを見ない。夕方、夜の呆導番組も。
 代わりにYouTubeの番組を見ている。
 デモクラシータイムス、Choos Life Project、一月万冊、哲学入門チャンネルなど。
 一月万冊の皆様、維新の問題点、マスコミの偏向など果敢に発言されている。

 そして日刊IWJガイド。今日の初配信も興味深い。

【撮りおろし初配信・ IWJ_YouTube Live】19:00~「日本国憲法公布75周年記念『2021ぎふ平和のつどい』―第1部:『平和と人権と求めて』崔善愛(チェソンエ)氏(ピアニスト)、第2部:『利己の競争社会から、利他の共生社会へ~テレビ報道の現場から~』金平茂紀氏(『報道特集』キャスター)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2019年1月に翻訳したアンドレ・ヴルチェク氏の記事を再読した。実に的確な分析に改めて敬服。現状そのまま。この記事も、検索エンジンはしっかり隠蔽中。DuckDuckGoでは表示される。

止めようのない中国の勃興を、日本はなぜそれほど苦々しく思うのだろう?

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