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2021年11月 5日 (金)

狂気への転落:核戦争でロシアを脅すドイツ

2021年10月28日
クリストファー・ブラック
New Eastern Outlook

 10月21日、ドイツ防衛大臣は、加盟国に対するロシア攻撃の場合、NATOはロシアに対し核兵器を使用するとロシアに警告し、更に、黒海とバルカンでの実在しないロシア攻撃を例として言及した。この声明は、NATO諸国の完全な道義的破産、国際法や彼ら自身の国民に対する彼らの蔑視、彼ら生得のファシスト基盤を明らかにしている。

 ロシアは、この地域でも、他の場所でも、どの国も脅かしていない。ロシアは、そうではなく、私が他の記事で数回、バルバロッサ作戦2と呼んだものに対応しているのだ。東ヨーロッパと、特にドイツから軍隊を撤退させるようソビエト社会主義共和国連邦をだまし、そうしないというアメリカの約束にもかかわらず、旧ソ連諸国内へのNATOの動きから始まった、ロシアに対する、戦争のために継続する、決然としたNATOの準備に。

 カリーニングラードからオデッサまで、アメリカが基地をロシア国境へと前進させることを含め、軍隊増強は数年間続いている。ユーゴスラビアに対する攻撃、2006年のオセチアにおける、ジョージアとアメリカによる失敗した攻撃や、2014年のウクライナでのNATOクーデターと、それに続く、暴力と大虐殺で権力を得たファシスト、NATO代理人を認めるのを拒否したドンバスの人々の包囲攻撃も、この作戦の一環だった。

 彼らは兵士と兵器の迅速輸送を可能にする兵站基地を設置し、アメリカからヨーロッパまでのあらゆる必要なルートを整え、前線基地や部隊司令部を設置し、ロシア侵略の練習で、絶えず軍事演習を行い、ロシアを空中偵察や海軍偵察で、いやがらせし、ロシアを弱め、戦争を支援させるべくNATO諸国民にプロパガンダを行う第五列を支援している。

 ドイツの脅迫は無謀なだけではない。ロシアが、攻撃されない限り誰も攻撃する意志がないので、彼らが核先制攻撃の準備をしていることを意味するので、それは犯罪的で、それはNATOが、攻撃のための口実、彼らに対するロシア攻撃だと主張する偽旗作戦を黒海からバルトに至るまでのどこであれ考え出すことを意味する。それは、ヒットラーが第二次世界大戦を始めるために使ったのと同じ古いトリックだ。アメリカが、ベトナムに対する攻撃を、自国民に正当化するためトンキン湾事件で使ったものや、アフガニスタンとイラクを攻撃する口実として使った9/11事件と同じものだ。

 全ての国に核軍縮を求めるように要求しているのだから、ドイツが、例えば、アメリカの許可を得て、ドイツが使うことができるよう、アメリカのいわゆる「核兵器共有」政策の下で自国領における多数のアメリカ核兵器の存在を認めるのは核不拡散条約違反だ。だがこれは、ドイツがそれで核保有国であることを意味する。いずれにせよ、アメリカが全体的な戦争戦略の一環として核先制攻撃政策を採用している時に、彼らがしたように、核兵器を使うと脅すのは、国連憲章原則の基本的違反であり、ほぼ確実に犯罪行為で、世界に対して核戦争を行う陰謀と準備の一環だ。

 そのような脅迫をするアンネグレート・クランプ=カレンバウアー防衛大臣とは一体どんな人物なのか疑問に思うしかない。ロシアに対する核攻撃が、ドイツや世界とって一体どういうことか概念を持っていようといまいと、ロシアからの反撃で彼女の国は即刻消滅するはずだ。第二次世界大戦は大昔のことなので、ドイツは今再びロシアを脅迫しておいて、無事に済むと考えているのだろうか?彼らはそれほど惑わされているのだろうか?そのように思われ、それこそが、彼らがなぜそれほど危険か、ロシア政府がなぜ10月25日にドイツ大使にメモを手渡した理由だ。タスはこう報じている。

 「在モスクワ・ドイツ軍武官はロシア国防省に召喚され、メモを手渡され、ロシアの核抑止力に関するドイツのアンネグレート・クランプ=カレンバウアー防衛大臣による声明はヨーロッパで緊張を引き起こしたと言われたとロシア国防省が月曜に報じた。」

 今やロシアは、NATO攻撃が、今日、明日あるいは来年来るかどうか考えなければならず、彼ら自身期待と不安のきわどい状況にあって、断固たる決意でNATOの動きを見ている時に「ヨーロッパで緊張を引き起こした」というのは穏やかな表現だ。

 そして口実を準備するための挑発は絶え間ない。先週ウクライナのキエフ政権は、ミサイル攻撃でモスクワを脅し、今ドンバスで更なる問題をかきたて、キエフのファシストと彼らのNATO同盟諸国に抵抗している人々に対する長年の包囲攻撃を強化し、他方NATO軍は対ロシア防衛を強化し、対ロシア・プロパガンダ攻勢を進めている。

 最近彼らの本部からロシア連絡将校を、口実をつけて追い出したNATOの動きさえ、NATOが戦争計画を作成する中、それら士官が近くにいる危険をおかすことができない何かが起きている兆候と見なければならない。それは他に何を意味することができるだろう?ロシアは同じような対応をして、NATO担当者にロシア退去を命じた。

 German Foreign PolicyのHans-Rüdiger Minowは投稿でこう報じている。

 「報道によれば、ドイツ連邦軍は、高解像度ロシア地図、軍事用ベクトル地図の「製作と提供」を発注した。ドイツは、32カ国がNATOを中心にまとまる「お互い写真と地図を共有する」協力ネットワークの一員だ。軍事的に利用可能な地図の購入は、欧米とロシア間の緊張が拡大し続ける時に行われる。最近、EUは新しい制裁で恫喝した。ドイツ外交問題評議会(DGAP)によれば、「NATOとEUの枠組み内の防衛力」への新しい投資だけでなく、ロシア社会内での集中的接触を通して「ロシア国内の変化」も推進されなければならない。同時に、アメリカ企業グーグルと、その動画プラットホーム、ユーチューブは、ロシア国際放送局「Russia Today」のドイツ語版RT DEを削除した。この動きはDGAPの一層攻撃的なドイツ対外政策に伴う提案の措置に類似している。」

 ドイツが、NATOのために世界の破壊を警告する中、もし中国の中央政府がきっぱりと台湾支配を確立すると決めれば、アメリカは「台湾を守る」とバイデン大統領が述べ、同様に、中国を脅している。バイデン声明は台湾を中国の一部として認める長年続いているアメリカ政策を破るものであり、中国が無視できないとを知っている挑発だ。もしアメリカが中国の内部論争に口出しすれば、それは国としての中国の保全に対する攻撃であり、もし戦争が起きれば、それは同様に核戦争をもたらしかねない。

 ロシア、中国両国がこの恫喝に反応し、先週日本周囲で、彼らの連合海軍艦隊を航行させ、日本とアメリカを驚かせたが、メッセージは明確だった。ロシアと中国は、彼らの歴史からアメリカのスローガンを造り出して、アメリカに「私を踏みつけるな。」と言っているのだ。さもなくば。

 それでも、これら全ての進展が起きる中、国連はそれを止めるのに無力なように見え、国際刑事裁判所の検察官は、行われつつある、これら犯罪的脅迫に何も言わず、侵略を犯すこの計画で、全員共謀者であるNATO諸国政府は喜んで同行し、攻撃に参加し、彼らのメディアは、アメリカ戦争犯罪人の一人、アメリカ人将軍コリン・パウエルを「過ちを犯したかもしれない」「複雑な人物」として、ひたすら称賛する戦争宣伝機関の一部に過ぎない。「左翼」「反戦」と主張するアメリカ人からさえ同様の声明がある。もし彼らがドイツ人だったら、ヒットラーのドイツ国防軍と武装親衛隊や将官に同じことを言うのは疑いようがない。だがニュルンベルグと東京で、そうした将官連中は絞首刑になった。

 すると「民主的社会」は、過去百年間、戦争、戦争、更なる戦争以外、一体何を生みだしたのだろう?第一次世界大戦、第二次世界大戦、1945年以来のあらゆるアメリカ戦争の恐怖と損失に対する全ての涙には何の意味もない。これらの人々に、道徳は何の意味もなく、法律は何の意味もなく、人々は無価値だ。人々は自分が光と雷の閃光で焼却されることに関心さえ持たない。我々は、欧米で、全能と不滅の錯覚に酔った精神病者に支配される事実に直面している。一体何が彼らを止めるのだろう?

 彼らは大衆を支配下においている。今ソーシャル・メディア・サイトで、はっきりものを言おうとすれば、何が起きるかご覧あれ。彼らが計画した犠牲者の反脅威だけが何らかの効果を持つように思われ、狂気への降下が加速する中、それも働いてはおらず、我々は忘却の端へと益々近づいている。

 クリストファー・ブラックはトロントを本拠とする国際刑事専門弁護士。彼は多くの注目を集める戦争犯罪訴訟で知られており、最近小説「Beneath the Clouds」を出版した。彼は、国際法、政治や世界の出来事について評論を書いている。オンライン誌「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2021/10/28/descent-into-madness-germany-threatens-russia-with-nuclear-war/

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 家畜人ヤプー、読んだことはないが、現状の予言ではと妄想する。

 植草一秀の『知られざる真実』 無理な同居が不幸の原因

 属国には独自の防衛政策も外交政策もあり得ない。経済政策も。宗主国に習って、福祉を切り捨て、戦争国家に向かうこと以外許されない。

 日刊ゲンダイDIGITALの孫崎享氏記事 テレビは決して彼を起用しない。

岸田首相の発言 北朝鮮への「敵基地攻撃」は日本の中心地への攻撃を招く

 デモクラシータイムス 今回のお話にも驚かされた。

誰のための「いずも」空母化 日本防衛に「大穴」?【半田滋の眼 No44】20211019

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