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2021年11月24日 (水)

賃借にはうんざり

2021年11月17日
ケイトリン・ジョンストン

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 まあ、とうとう起きたのだ。我々は最終的に、これまで12年間住んでいた崩壊している賃貸物件から立ち退き通告を受け取った。

 我々はそれが来るのを知っていた。何年も前、新しく二軒建てる場所をブルドーザーでならすと家主が我々に言ったが、この通知によれば、まさに我々が1月30日かその前に引っ越した後、それが起きるのだ。

 家自体が我々に語っていた。全てが崩壊し、頻繁に停電し、二週間前の暴風の際、サンルーフは台所から吹き飛び、屋根と煙突は落ちて粉々だ。建物の劣化と、前に書いたトコジラミ繁殖と合わさって、最近我々は、旧約聖書の一連の伝染病で故郷を追われるかのように感じていた。

 それでも私は、この家には感慨深いものがある。ここは私の子供たちが人生の大部分を過ごした場所だ。彼らの背丈はドア枠に書き込んである。この家を失うのは愛する人を失うようなものだ。私は我々がどこで終わるのか、いささか不安だ。我々は家を買う余裕がなく、メルボルンの賃貸料は、過去数年にわたり急上昇している。

 だが人々が自身の家を買う余裕があるほど十分幸運ではなく、風雨を避けるためだけに家主に支払うよう強いる、この愚かな後ろ向きの制度に私はいら立っている。賃貸料は、ほとんど、彼らがそれを売れば、一般に高水準の利益をもうけられる彼らの投資用不動産を、心ない襲撃者や、やっかいものが破壊するのを阻止する栄誉に対し、賃借者が家主に支払い、法外な金を二重取りする詐欺で、この慣行は、土地を所有する余裕がない下層階級の永久的存在に依存する体制に支えられている。

 家族が住むのに手頃な場所を見つけるのに、私自身のような家族がイライラを募らせているのに、現在メルボルンに、空き家で使われていない家が約69,000軒あるように、資本主義というのは資源配分には、なはだしく非能率的な手段だ。価格は「市場が負担できるもの」に設定され、投資家は頭上に既に屋根があるので、あわてる必要はなく、喜んで払う買い手が現れるまで進んで座って待つのだ。不動産価値は、この人工的不足によって押し上げられ、人々が自身の家を買う余裕がないのを知っているので、価格を「市場が負担できるもの」まで上げる地主から人々が賃借するよう強いるのだ。

 そしてそれは、我々全員がいつか間もなく乗り越え、進化しなければならない文明社会を組織化するくだらない愚かな方法に過ぎない。皆が皆からあらゆるかけらを絞りとろうとして、溺死を避けるため、お互いの頭を踏みつけるこの正気でない競争を基本とするモデルは生態系の破壊と帝国主義戦争挑発を通して、我々人類を究極的に大惨事に追いやっている。もし我々人類が未来に発展したいのであれば、我々は、お互い巻き上げ、搾取し、虐待し、殺す新たな方法を見つけることではなく、我々の生態系と協力して我々全員が繁栄するための方法を見いだすことに、我々の創造力や才能を注ぐ協力を基本とする生存モデルに変わらなければならないだろう。最も貧しいものから、最も金持ちに富を吸い上げることではなく、全員が十分持てるようにするべきなのだ。

 そして今全てが余りに個人的に感じられる。この古い家は崩れ落ちているかもしれないが、我々の家では我々自身で直せなかった問題は皆無だ。あらゆる愛や祝典や良いものも悪い思い出も瓦礫の山になろうとしている。彼らの親と一緒に、ドア枠に未来の孫の背丈を書きたかった。だがそれは実現しない運命だった。彼らの親に子守り歌を歌ったのと同じ部屋で彼らを寝かせたかった。だがそれは実現しない運命だった。木を植え、それが私と一緒に老いるのを見たかった。だがそれは実現しない運命だった。

 人は皆生まれた家で暮らすに値する。人は通り過ぎるだけの見知らぬ人のようでいるより、住んでいる土地の健康に投資していると感じるのに値する。何世紀もの戦争、飢饉、強制移住や資本主義の競争と疎外効果は、我々を支える惑星から独立しているかのように振る舞う種に我々を形成した。我々は在来の哺乳動物というより、ガンのように振る舞っている。我々が土地を荒らすのではなく、協力する種に進化したいのなら、自然から我々が分離している認識というこの本質的な間違いを改める必要がある。我々は我々の家から独立しておらず、我々はそのように振る舞い始める必要がある。人々が投資ポートフォリオの数値でなく、土地の健康に投資したように感じるように、我々は住宅を全ての人の権利にすることから始めることができる。

 そして、多分それから、愛されるのに値する形で、我々は我々の家を愛するだろう。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2021/11/17/renting-sucks/

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 文中にあるが、彼女は先に、家ダニのおかげで記事がかけないとこぼす小文を書いておられた。Writer’s Block

 早川和男氏の『住宅貧乏物語』や『居住福祉』を思い出す。そして『住宅問題』を。住宅問題は現在益々重大問題なのではあるまいか。

 デモクラシータイムスの番組を拝聴した。

平野貞夫時代遅れの二大政党制×佐高信×早野透【3ジジ放談】生配信 2021年11月23日

 植草一秀の『知られざる真実』

家庭内別居を維持する不誠実

 最近読んだ『さよなら!一強政治』で比例代表制のノルウェーとの、とんでもない違いに驚いた。小選挙区制導入の旗振りをした日本のマスコミは、一切選挙制度問題を語らず、共産党との共闘を批判するでたらめさ。マスコミという共犯者に期待しても無意味。連合と同罪。
 『時代遅れの二大政党制―小選挙区制廃止、比例代表制実現を』はイギリス、アメリカ、北欧と日本の制度を比較し、第七章、比例代表制のすすめ で詳しく説明されている。著者ご本人による報告の案内を見かけた。今日!

比例代表制推進フォーラム定例会 11/24 18:30~20:30
会場&オンライン(オンラインは無料)

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