アサンジ裁判の三日前にウィキリークス中傷を開始するNetflix
2021年10月14日
ケイトリン・ジョンストン
❖
イギリスからアメリカへの犯人引き渡しに対するアサンジの戦いで重要な公判日10月27日のわずか3日前、10月24日に、Netflixは、アメリカ人加入者に、ジュリアン・アサンジとウィキリークスに対する悪意満ちた中傷を流す。
「皆様は、2021年10月24日日曜日太平洋時間午前12時/東部時間午前3時から、We Steal Secrets: The Story of WikiLeaks(我々は秘密を盗む:WikiLeaks物語をNetflixでご覧いただけます」とNetflix Scheduleが報じている。
We Steal Secretsは、主人公の一人、チェルシー・マニングが、終始2013年以来の性転換前の名前で言及されるほど実に陳腐な「ドキュメンタリー」だ。なぜこの特定の瞬間に、それを放送しよう決めたのだろう?
まあ、政府が、その戦争犯罪をあばいたことに対し、彼を引き渡しさせようとしている国で、アサンジの評判に意図的に打撃を与えるタイミングで行われなければ、それはまったく意味がない。アサンジの10月公判日は、ずっと早く8月に設定されているのに、Netflixは、2週間前までこの番組を流す予定を発表しなかった。
ジュリアン・アサンジがアメリカの超厳重警備刑務所への犯人引き渡しに反対して戦っている中、重要な法廷聴聞の3日前に、Netflixがアレックス・ギブニーの実に酷いプロパガンダ映画をWe Steal Secrets: The Story of WikiLeaks(我々は秘密を盗む:WikiLeaks物語を放送しようとしている。私は公開時点で、その中傷を詳しく説明する記事を書いた。https://t.co/lJJUoerJDQ https://t.co/BMpNrg2h4i
ージョナサン・クック(@Jonathan_K_Cook) 2021年10月13日
結局『我々は秘密を盗む』は、歪曲が実に言語道断だったので、World Socialist Websiteのようなウィキリークス支持者やジャーナリストのジョナサン・クックは、当時中傷だと批判しただけでなく、ウィキリークス自身、この映画製作者アレックス・ギブニーによる言説に盛り込まれたプロパガンダわい曲に、一行ごとに反論する手間をかけた。
「「我々は秘密を盗む:ウィキリークス物語」という題名は偽だ」とウィキリークスは回答冒頭で書いている。「それは直接ウィキリークスが秘密を盗むことを意味している。実際、この声明は、ウィキリークスに関してではなく、アメリカ政府のスパイ活動に関して、元CIA/NSA部長マイケル・ヘイドンが述べたものだ。これは無責任な中傷だ。映画の中で、批判する人々さえ、ウィキリークスが秘密を盗んでいるとは言っていない。」
「ギブニーの最新作「我々は秘密を盗む:WikiLeaks物語」は、またもや別の問題だとWorld Socialist Websiteが2013年に書いた。「130分の映画は、ジュリアン・アサンジに対する辛らつな政治的批判で、アメリカ政府とメディアのウィキリークス・ウェブサイト反対運動と合致している。ギブニーが右寄りになったのか、単に彼のリベラル「反対」意見の致命的限界を明らかにしたのかどうかは、また別の問題だ。ともあれ彼の最新の仕事はデマのための取り組みだ。」
「良いドキュメンタリー作家の仕事は、入手可能な材料を比較し、次に可能な限り率直に、それが明らかにする記録を提示することだ。もしそれが沈黙させられた、弱い人々を支持するものなら、せいぜい論争の対象だが、もしそれが、権力を行使する連中を支持するものであれば最悪だ」と、当時ジョナサン・クックが批判した。
公開:「我々は秘密を盗む:ウィキリークスの物語ではない」全面的に注釈を付けた書き起こし。http://t.co/Va4R9LOsy4 @westealsecrets @BaLueBolivar
- ウィキリークス(@wikileaks) 2013年5月23日
これはウクライナや、ロシアやエジプトなどの国々、シリアについては複数の、帝国の権益を推進する露骨なプロパガンダ「ドキュメンタリー」を放映しているNetflixが、アメリカ帝国の権益を推進する言説配布を幇助した初めて、あるいは二度目、三度目のことではないはずだ。Netflixは、オバマ家やイギリス王族と契約もしている。
だから、推定価値2290億ドル企業の連中が、つまらない人物を見張っているのも驚くべきことではない。
だが世界最強の政府が、不都合なジャーナリズム活動のかどでジャーナリストを投獄するキャンペーンを、このように露骨に幇助するのは実に不埒だ。もし将来健全な人類がいれば、アサンジやウィキリークスに対する世界的中傷キャンペーンを恐ろしいものだと回想するだろう。
_______________________
私の記事は完全に読者の支持によるものなので、本記事を良いと思われたら共有し、Facebook、Twitter、Soundcloudあるいは、YouTubeをフォローするか、Ko-fiやPatreonやPaypalのチップ入れにいくらか投げ銭していただきたい。更に多く読みたいとご希望なら、私の本を購入可能だ。私が発表する記事を読めるようにする最善の方法は、私のウェブサイトか、Substackでメーリングリストを購読することで、そうすれば私が掲載する全てのものについて電子メールで通知が行く。人種差別サイト以外、どなたでも無料で、お好きなあらゆる方法で、この記事のどの部分でも(あるいは私が書いた他のあらゆる記事でも)再配布、使用、翻訳されるのを私は無条件に許可している。私が一体誰で、私がどういう立場で、この場で何をしようとしているのかなどについて、より詳細をお知りになりたい場合には、ここをクリック願いたい。
ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2
気に入っていただけただろうか? Patreonで、ケイトリン・ジョンストン支援のために、1秒時間をかけて頂きたい!!
----------
エゲツない御用メディア。巨大Dappi?一度も見たことはない。
東京新聞、朝刊一面「安倍・菅政権下の小選挙区制」小選挙区制を礼賛して導入したマスコミ、すっかり口を拭って論じない中、立派。
通常読んでいるサイトInformation Clearing House、最近全く更新されなかった。今朝、運営者Tom Feeley氏による投稿記事で理由判明。以前COVID-19に感染されたことがあったが、今回は急性白血病。現在治療中という。早期回復頂きたいもの。
デモクラシータイムス
古賀茂明TV
「総選挙にワクワク? 赤木雅子さんの手紙が総選挙のカギ」 自民総裁選はとんだ茶番だった アベスガ政治が終わるかと思ったら、岸田新政権は安倍傀儡
新聞という名前の広報紙?
戦う相手は、新聞社主の息子だけでなく、ゆ党幹部党元秘書の維新候補!地元新聞記事を読んで、Dappiを連想。
小川淳也、白井聡生出演!『衆院解散!岸田政権、衆院選、そして日本の政治を深掘りする!!』ゲスト:小川淳也・白井聡、出演:宮台真司・ダースレイダー
« トルコがバイデンから離れ、プーチンを向き、シリアにおけるアメリカの野望のおかげで行き詰まるアメリカが率いるNATO軍事同盟 | トップページ | 我々をこれほど愚かにしておくには、かなりの教育が必要だ »
「アメリカ」カテゴリの記事
- メキシコ大統領AMLO「政治犯」で「我々の時代最良のジャーナリスト」ジュリアン・アサンジ解放を要求(2022.06.26)
- ウクライナにはCIA要員が、うようよいると認めた欧米当局(2022.06.28)
「インターネット」カテゴリの記事
- アサンジは、これまでで最も重要な仕事をしている(2022.06.20)
- 我々の思考を支配したいと望んでいることを十回示した帝国の言説管理者(2022.06.07)
- ロシア残虐行為に関する欧米メディア報道の背後のウクライナ当局者がウクライナ議会に解任された(2022.06.03)
- 連中は偽情報ではなく情報の広がりを懸念している(2022.06.01)
「WikiLeaks」カテゴリの記事
- メキシコ大統領AMLO「政治犯」で「我々の時代最良のジャーナリスト」ジュリアン・アサンジ解放を要求(2022.06.26)
- リトアニアを巡って第三次世界大戦を戦おう:言説のマトリックスの端からのメモ(2022.06.27)
- アサンジは、これまでで最も重要な仕事をしている(2022.06.20)
- 主流メディアは帝国ファンが子供のために書くフィクション:言説のマトリックスの端からのメモ(2022.05.27)
- 奇妙で愚かなディストピア(2022.05.12)
「Caitlin Johnstone」カテゴリの記事
- ウクライナにはCIA要員が、うようよいると認めた欧米当局(2022.06.28)
- リトアニアを巡って第三次世界大戦を戦おう:言説のマトリックスの端からのメモ(2022.06.27)
- あきれるほどお粗末な帝国プロパガンダを大量生産するガーディアン(2022.06.24)
- アサンジは、これまでで最も重要な仕事をしている(2022.06.20)
« トルコがバイデンから離れ、プーチンを向き、シリアにおけるアメリカの野望のおかげで行き詰まるアメリカが率いるNATO軍事同盟 | トップページ | 我々をこれほど愚かにしておくには、かなりの教育が必要だ »
コメント