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2021年9月27日 (月)

対コロナ政治…民主党も共和党も病気党

Finian Cunningham
2021年9月16日
Strategic Culture Foundation

 アメリカの両政党がCovid-19流行を一層大きな惨事にしている。一方は、臆病で、もう一方は、かたくなな否定論で。

 アメリカ政治の痛烈な超党派の大がまで、問題の同じ側にいると、二大政党をひとまとめにするのは奇妙に思われるかもしれない。だが、両党間には、何か実質的差異があると人が間違って信じるなら、奇妙に思える。

 両党は大企業と戦争支援の話になると一致する。Covid流行対策では、なぜ一致しないのか?

 主流メディアは、Covid-19流行の話となると、ジョー・バイデン大統領の民主党は、ほとんど完全に共和党に反対だと我々を思わせようとする。

 すなわち、民主党は病気の健康への脅威を、より認識している。彼らは、ワクチン接種促進や、マスク着用や、ソーシャル・ディスタンスや、公共の場をロックダウンする上で、より積極的だと言われる。

 他方共和党は、Covid-19流行に関しては、完全否定ではないにせよ、より懐疑的だ。彼らの一部は、世界的流行を、皮肉っぽく、エリートの人口制御政治を広めるため誇張され、大手製薬企業の利益を増大させる「scamdemic」あるいは「plandemic」だと軽蔑さえしている。この点に関し、共和党と彼らのメディア評論家は、そうすることは「個人の自由」の擁護だと主張し、ワクチン接種、マスク着用や社会的制限に反対だ。

 この種の一見、大きな分裂は、ヨーロッパや他の場所でも見られる。だが一見違うもののように見えるが、本質的に同じものは、軽蔑に値する。片や、臆病に対する軽蔑、片や、かたくなな否定論と偽情報。

 実際、アメリカでは、民主党と共和党が、コロナ流行を、実際より更に大きな惨事にしようと競っているのだ。広まる超党派政治下、この病気がアメリカで、過去20カ月にもたらした既に660,000人の死者に加えて、更なる死をもたらすだろう。恥ずかしいことに、死者数世界最多の国。コロナ流行が、より長く続けば、ウイルスは、益々多くの毒性変異株に変異し続け、最終的に既存ワクチンによる免疫を克服するかもしれない。そのような場合、死亡増大という厳しい展望が考えられる。

 コロナ流行を緩和し絶滅させる科学的で実行可能な方法がある。中国のような国が、このような政策の実際的成功を示している。中国の死者数4,600人はアメリカの一パーセント以下で、中国の人口がアメリカより四倍大きいことからすれば一層注目に値する実績だ。

 このような戦略は、大量ワクチン接種、学校や大学同様、不要不急の仕事場や企業の閉鎖、感染者を隔離するため広範な検査実施、追跡、必要な場合、強制封鎖の組み合わせだ。この戦略を機能させるには、健全な政府指導部、国民の合意と、決定的なのは、労働者と企業が、抑制された経済の期間を干上がらずに切り抜けるための、完全な収入と資金援助が必要だ。例えば、閉鎖や封鎖をいら立たしいものにしている億万長者の法外な富を利用して、必要な金銭的援助を提供することに対する、欧米政府の政治的な消極さが理由だ。この支援がなければ、必要な生活の糧を獲得するのを阻止されるのに人々は当然いら立つ。人々が、必要な期間だけ、有償自宅待機、長期有給休暇をするのを想像願いたい。一時封鎖に対する多くの社会不安は存在しないはずだ。

 完全に科学的な社会主義戦略が開始されれば、コロナ流行は比較的短期間で終わるだろう。中国の事例は、これが大いに実現可能であることを示している。

 だが実際には、欧米政府による、小出しの中途半端な政策は苦悩を引き延ばすだけで、最も破滅的なことに、コロナ流行を一層大惨事にしている。それは、これら政府が資本主義の命令の人質で、公衆衛生ではなく、私的権益を推進しているためだ。

 バイデン政権は、この無駄で中途半端な政策の軽蔑に値する見本だ。大統領が、遅ればせながら、何百万人もの労働者に、ワクチン義務化を推進しているのは部分的には歓迎できる。ワクチン接種計画導入は、アメリカ国民の約60パーセントで頭打ちになった。Covid-19拡大が止めるには、残り40パーセントの人々の予防接種率を増やす必要がある。それを目指して、バイデンが連邦政府職員にワクチン接種を受ける命令を出したのは正しい。これについて、共和党や彼らの愚かな評論家連中が主張する「ビッグ・ブラザー」風の悪意など皆無だ。天然痘、はしか、風疹などの多くの他の病気では、全員ワクチン注射を受けるよう命じられる。このような命を脅かす病気は、歴史的に、そうやって絶滅させられたのだ。

 Covid-19予防接種を受ける命令への反対は一体何だろう? そもそも、コロナ流行が存在しないか、ワクチンが有効ではないと信じている場合に限られる。あるいは、コロナ流行は、専制的支配や、大手製薬会社の儲けを斡旋するための共謀なのだ。(大手製薬会社と特許支配は非難に値するが、それはまた別の話だ)。こうした考え方は、非科学的で、かたくなな否定論と偽情報ゆえに軽蔑に値する。このような考え方が、無知や事実無根の恐れを広めて、人々を死なせているのだ。

 既存のワクチンは、Covid-19による入院や死を防ぐのに明らかに大いに効果がある。アメリカ中の新感染者や死者の圧倒的多数が、予防接種を受けていない人々だ。大部分は、政治指導者が公衆衛生への脅威としてのコロナ流行に懐疑的だったり、マスク着用やワクチン接種に反対したりするフロリダ州やテキサス州など共和党支配州で起きている。

 かたくなな否定論点という一貫したテーマは、ドナルド・トランプ前大統領が支配していた共和党にみなぎっている。トランプや彼の支持者やメディア評論家は、ありとあらゆる問題を否定している。気候変動、選挙結果、アメリカにおける構造的人種差別や、最近の、Covid-19とワクチンを疑う繰り返し。この連中は、他の人々を、現実に関する本当の原因と結果について何も知らないようにしておくことで、自ら大惨事を招いているのだ。彼らは客観的な歴史分析ではなく、いんちき商品を売る連中なのだ。このような政治的文盲の最もふさわしい結果は、共和党に根付いたQアノン・カルトの成長だ。このカルトは、とりわけ、アメリカは魔王を崇拝する小児愛者の陰謀団に動かされていると信じている。この連中が擁護したり、言ったりするものは何であれ、反啓蒙主義の魔術思考として捨て去るべきだ。彼らは何度も繰り返す虚偽予言で、大ぼら吹きだと知られている。他の新しい偽りについて語るのに、彼らには羞恥心がないのだ。

 共和党員と彼らの評論家が、かたくなな否定論と無知のかどで非難できるのに対し、バイデン下の民主党は、全くの臆病のかどで非難できる。コロナ流行のさなか、人々を仕事に戻らせたり、学校を開いたりするのは、更にどれほど多くの人々がワクチン接種を受けるかにかかわらず、流行をずっと酷くするのを、彼らは知っているか、知るべきだ。バイデン政権は、何百万人ものアメリカ人に対する失業給付と家賃手当を削減し、貧困や困窮の脅迫で、人々を仕事に戻らせようとしている。生徒の間で感染が急増しているにもかかわらず、教師の抗議行動にもかかわらず、親を仕事場に戻す目的で、学校が開かれつつある。この政策の背後にある動機は、ウォール街と企業の利益を復活させることだ。民主党は、命を守り、Covid-19流行を絶滅させることより、資本主義の利益を維持することを気にかけているのだ。彼らは「我々は病気と共生しなければならない」と言っている。言い換えれば「この病気で死ね」だ。

 アメリカの二大政党は、Covid-19コロナ流行を一層大惨事にしている。一方は、臆病で、もう一方は、かたくなな否定論で。両党が果てしない戦争を支援しているのと全く同様、コロナ流行をよりひどくする話になると、違う理由ながら、同じ側にいる。超党派の敵意は実に些細な余興だ。

 戦争政党は、大企業政党で、病気政党だ。

 Finian Cunninghamは主要報道機関の元編集者・記者。国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。

 個々の筆者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2021/09/16/pandemic-politics-democrats-and-gop-are-the-disease-party/

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 新横綱優勝。旧横綱引退の意向。

 相澤冬樹氏のニュースレター「リアル徒然草

「読者の関心があるのかねえ?」麻生財務大臣のふざけた疑問に答えます

 ごもっとも。国民は関心をもっている。この人物のまともな発言、聞いた記憶がない。

 日刊ゲンダイDIGITAL にも、相澤冬樹氏記事がある。

麻生さん、読者は関心ありますよ…赤木雅子さんの怒りに財務省職員は凍り付いた

 厚労省は流行が始まって以来、間違った判断の連続。連中の方針を信頼する気にはならない。候補者のいずれも、厚労省の失敗を反省していない。だれがなっても現政権では、コロナ対策は不可能だろう。

 西谷文和 路上のラジオ

Vol.67 佐高信さん「アベ・スガ政治9年の大罪。総選挙で逆転を!」

 19都道府県の緊急事態宣言、30日で解除へ というが、医療ガバナンス研究所理事長上昌広氏の著書を拝読したりインタビューを拝見していると最新記事が気になる。

 東洋経済ONLINE

第5波収束「コロナ季節性」を全く軽視できない訳
10月末以降の規制緩和は第6波と重なってしまう

 植草一秀の『知られざる真実』

出る杭の世直し白書

 出る杭の世直し白書は、10月5日刊行 四人の方々の新刊。

  鳩山友紀夫
  孫崎享
  前川喜平
  植草一秀

 植草氏は9月27日(月)放送の第409回UIチャンネルに出演されるという。https://bit.ly/39BTgmd

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コメント

いつも……ではありませんが、海外の「反体制的な」情報は少ないので、有り難く読ませて頂いております。
 Finian Cunningham氏の文章は最近は質が落ちたように感じています。 根拠のない、断定が多くなったような気がします。


>個々の筆者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

と並べて、

◎個々の筆者の意見は必ずしも”マスコミに載らない海外記事”のものを意味しない。

も加えては如何でしょう。

毎日高度な翻訳ご苦労様。参考になります。只傾向が似通っていますね。
「コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません」。どこに投稿されて、どこで見れるんですかな。

アビガン、エビルメクチンの記事もどこかで紹介してください。

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