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2021年8月17日 (火)

アメリカ政府の走狗にとってのアフガニスタンの教訓

Finian Cunningham
2021年8月15日
Strategic Culture Foundation

 アフガニスタンは、アメリカによる裏切りの極めて明白な証拠だ。これは依然、信じられないほどアメリカと連合して恩恵に与るのを当てにしているように思われる他の人々にとっての警告的物語だ。

 今週、タリバン戦士が中央アジア諸国全てを侵略しようとしているように見える時に、アメリカ軍をアフガニスタンから撤退させることに、「後悔」は感じていないとアメリカのジョー・バイデン大統領は述べた。ここでの教訓は、ワシントンの走狗役を務める誰であれ、究極的に、アメリカによる裏切りの危険にさらされるのだ。

 アメリカに支援されたカーブルの傀儡政権は、ほぼ20年間、ワシントンの命令に従ってきた。何十万というアフガニスタン人の命と何兆ドルも犠牲にした20年の徒労な戦争の後、アメリカは荷物をまとめて外国に逃れ、アフガニスタン人を惨めな運命に委ねると決めたのだ。タリバンが次々州都を占領する中、アメリカ諜報機関は、カーブル政権は、一カ月以内に崩壊しかねないと警告していた。無神経にも、今週バイデンは、アフガニスタン人に、自身の戦いをしなければならないと述べていた

 「国造り」というアメリカの高尚な誓約に一体何が起きたのだろう?あるいは「テロとの戦い」「民主主義を守る」、「女性の権利を守る」ことに?

 これは、アメリカ政府が、かつての「同盟者」を、いとも簡単に困難な目にあわせた多数の歴史的前例がある下劣な話だ。アメリカの長老政治家ヘンリー・キッシンジャーが、かつて言った通り、アメリカには永久の同盟者はおらず、あるのは権益だけなのだ。

 およそ46年前のサイゴン陥落では、北ベトナムの共産主義者が、アメリカの不要な将棋の駒を最終的に敗走させると、アメリカ合州国は南ベトナムで支えていた腐敗した傀儡政権から、ほうほうの体で去っていた。

 ワシントンによる冷淡な裏切りの最近の例は、トランプ大統領任期中、アメリカが北部シリアを侵略した際、にクルド人戦士をトルコの慈悲に任せたことだ。アメリカのご愛顧を受け入れる人は誰であれ、契約書の細字部分が常に重要なのを知らなければならない。アメリカ政府の都合による選択で、いつでも捨て去られる。

 アフガニスタンは、1975年のサイゴン陥落以来、おそらく、このアメリカの裏切りの極めて明白な証拠だ。

 これは依然、信じられないほどアメリカと連合して恩恵に与るのを当てにしているように思われる他の人々にとっての警告的物語だ。

 キエフの腐敗した政権に運営されるウクライナは、その全ての運命を、奴隷のように、進んで、ワシントンの思いのままにまかせているように見える。ロシアとの何世紀もの共通の歴史が、ワシントンの軍事的慈悲を得るために、キエフ政権によって、すっかり犠牲にされている。アメリカ軍事援助で20億ドル資金による七年の内戦は、ロシアとの良好な関係に打撃を与え、ウクライナの平和と繁栄を破壊した。ウクライナをロシアに対する将棋の駒として利用したのが無駄だったとワシントン帝国の立案者が悟れば、慢性的混乱を解決するため、ウクライナ国民は捨てられるのは確実だ。

 バルト諸国にも、アメリカの従僕がいる。連中は、ワシントンがロシアと欧州連合の関係を駄目にするための走狗役を演じている。バルト諸国は、より高価で環境的にクリーンではないアメリカ・ガス輸入を主張して、何年も、ロシアからノルドストリーム2ガスパイプラインに反対している。突如、ワシントンは、このような政策は維持不能で、ドイツや他のEU諸国の反感を買う価値はないと決定した。かくして同様に、バルト諸国の従僕連中はばかのように無視されている。

 だが彼らは、決して学ぶように思われない。今週リトアニアは、アメリカ政府に命じられて、中国を挑発するため、台湾を承認すると発表した。この動きは、台湾は北京主権下にあると認める国際的な「一つの中国」方針を傷つけるため北京を激怒させた。中国は、ヴィリニュスから大使を召還し懲罰的経済措置で恫喝した。EUの最大貿易相手国なのだから、中国の激怒を買うのは無謀で自滅的だ。リトアニアや他のEU諸国は、中国への敵意というワシントンの地政学的狙いに従ったがゆえに、経済損失を被りかねない。

 現在、アメリカによる裏切りに対する最大の警戒は、反抗的な中国の島、台湾に向けねぱならない。ワシントンの挑発的兵器販売は、台湾の分離主義党派を煽動していると北京は警告した。中国は軍事的に台湾を侵略し、武力で支配を取り戻す権利を宣言した。ワシントンが繰り返し台湾を「守る」と誓っているので、このような動きは、アメリカと中国間の戦争を燃え上がらせかねない。

 だがアフガニスタンの大失敗で我々が想起するように、中国本土との軍事対決で、ワシントンは、台湾人を運命の手に委ねる可能性が高い。北京が権威を確立する前に、双方で中国の血が流されるだろう。

 ワシントン外交政策と軍事介入には一片の信念もないことを、アフガニスタンは残忍な明快さで示している。企業収益のために働くワシントンの権益にかなうとみなされる限り、普通のアメリカ国民の命は外国人の命と同様犠牲にしてかまわないのだ。そうした権益が止まれば、失われた生命は、排泄物のように、トイレに流される。

 Finian Cunninghamは主要報道機関の元編集者・記者。国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2021/08/15/afghan-lesson-for-uncle-sam-running-dogs/

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 下記のRT記事には兵士が犬を連れ帰る写真と、飛行機から落ちる「点」の不気味な写真が載っている。人の命より犬の命。

‘US saved dogs over Afghan lives’: Washington accused of valuing animals over civilians, after soldiers evacuate K-9s

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