議論で破れたがゆえに一層喧しいブッシュ時代の戦争犯罪人連中
2021年8月22日
ケイトリン・ジョンストン
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国造りのふりをして20年過ごしたアフガニスタン「政府」が、本質的に虚構であることを米軍撤退が決定的に明らかにし、彼らがアフガニスタン現地の事実について、世界に、我々に、終始ウソをついていたことを証明した後、この悲惨な占領への道を開くのを支援した連中は、歴史のこの時点で、きわめて大人しいと人々は期待するかもしれない。
だが静かに死の快い抱擁を待つため岩の下を這いずり回るどころか、この連中はやかましく恥知らずなほど率直だ。
トニー・ブレア・グローバル・チェンジ研究所が、記憶上、最も非良心的な軍事介入の二つにイギリスを引きずり込んだ元首相による長文エッセイを発表した。ブレアは、この撤退を「「永久戦争」を終わらせることに関する愚かな政治スローガンを遵守していない」と批判し、「過激イスラム」について、とうとう語り、「欧米は、戦略的意志を失ったのだろうか?」と問うている。
アフガニスタンと次に何が起きるかについてのトニー・ブレア記事をお読み願いたい。https://t.co/WLy5UcxMpU
- トニー・ブレア研究所 (@InstituteGC) 2021年8月22日
それは、9/11事件後、イギリスに、このとんでもない大混乱をもたらした同じ男に書かれた、本質的に2,750語のかんしゃくだ。
餓死しそうな人々、惨めな人々、強制退去させられた人々、無知な人々、アフガニスタンの山脈、北アフリカの砂漠からガザのスラムまで、ひどく惨めな生活を送る人々。彼らも我々の動機だ。
これはつかむべきチャンスだ。万華鏡は振られた。小片は流動的だ。 まもなく小片も落ち着くだろう。彼らが落ち着く前に、我々の周囲の世界を再編しよう。
ブッシュ政権が未曾有の軍事拡張主義新時代の先駆けとなるのを支援することで、世界中の最も不幸な全ての人々に役立つ形で「世界を再編する」ため、この不幸な出来事を捕らえることができるとブレアは約束した。その後の死体の山と何千万人もの難民が、これが全てうそだったことは、脳の灰白質が機能している人なら誰にでも明らかだ。
今評判が脅威下にある、あらゆる社会病質者と同様、ブレアは言説支配を始めた。
トニー・ブレアはUAEで、ムバダラ開発と呼ばれる組織の国際顧問として、年間約百万ポンドの金を貰っている。
ムバダラ開発は、アフガニスタンで、1兆ドルに相当する資源採鉱計画を開発していると報じられている。
成果を得るための投資?
- Lowkey (@Lowkey0nline) 2021年8月22日サウジアラビア政府に助言するため、トニー・ブレアは、年900万ポンド貰っている。昨日サウジアラビアは、イエメンでバスいっぱいの学童を爆撃した。報道が少なくとも29人の子供が亡くなったことを示唆している。子ども一人あたり約300,000ポンドを意味する。犯罪が引き合わないなど一体誰が言う - https://t.co/hi4m5H79Bj
- Frank Owen's Legendary Paintbrush 🟨🟥🥀🇵🇸 (@WarmongerHodges) 2018年8月10日
これはジョージ・W・ブッシュが、自身の組織を通して意見を発表した理由でもある。ポール・ウォルフォウィッツやジョン・ボルトンなどのブッシュ時代のネオコンが、撤退を非難してメディア出演 しまくり、ネオコンの影響力でブッシュ政権の軍事拡張主義に重要な役割を演じたビル・クリストルが、今タリバンに対し、代理軍隊を武装させるよう主張している理由だ。こうしたものは言説支配だ。
彼らが間違っていたことが証明されたため、そして、彼らを間違ったと証明された連中として歴史が記憶するから、連中は言説支配をしているのだ。軍事干渉主義の大規模な増加が、世界の人々に役立つという連中の主張は、明らかに、議論の余地なく頭のてっぺんから爪先まで誤っていたことが示されたので、今や彼らは何百万人もの殺害を幇助した連中に過ぎない。
連中の評判と資産を維持するのが狙いなのだ。いや、いや、我々は大量の人々を殺した戦争犯罪人ではない、我々は予言者だ。我々が更に20年アフガニスタンに留まれば、歴史は我々を正当化したはずだ。もし我々が、もっと多くの人々をイラクで殺していれば、イラクは今ごろ極楽だったはずだ。この大惨事は、その計画に直接責任がある人々のせいだなどということは決してあり得ない。それを引き継いだ当局者の責任なのだ。我々が丁重に侵入したのに、礼儀をわきまえないあの国の住民の責任だ。人々と、と「永久戦争」終わらせるという彼らの愚かな願望のせいだ
だが、もちろんそれは連中の責任だ。事態は決して、このようである必要などなかったのに、機能する共感皆無の愚かな人々のおかげで、このようにされたのだ。連中は好きなように事態を再解釈し、歪曲しようとするのは可能だが、連中をその通りの怪物としての彼らを歴史は忘れるまい。我々の社会が、正気になればなるほど、連中の犯罪に対する我々の記憶は益々容赦ないものになるだろう。
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毎日、テレビという呆導機関洗脳番組を見ている(正確には、聞いている)が、情報を得るためではない。属国政府の下部機関による洗脳のひどさを確認するためにすぎない。大半の新聞やこういう洗脳機関をみていればこその大量の自民・公明・維新支持だろう。アフガニスタンの状況や日本軍用機派遣の怪しさ孫崎氏以外の人は語るまい。
デモクラシータイムス
日刊IWJガイド ウィシュマさん問題を扱う 難民問題に関する議員懇談会 総会配信
【撮りおろし初配信・IWJ_YouTube Live】17:00~「第29回 難民問題に関する議員懇談会 総会」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured8月20日に収録した、「第29回 難民問題に関する議員懇談会 総会」を配信します。これまでIWJが報じてきた難民関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%9b%a3%e6%b0%91
----------------------【タイムリー再配信 980・IWJ_YouTube Live】20:00~「暴力・虐待・死亡例が相次ぐ日本の入管は、現代のアウシュビッツか!? 世論の広がりで入管難民法改悪案を廃案に追いこんだ! 次は国民投票法を廃案に! ~5.22岩上安身によるインタビュー 第1041回 ゲスト 日本共産党・山添拓参議院議員」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured
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