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2021年7月 5日 (月)

地獄に落ちろ、ドナルド・ラムズフェルド

Ben Burgis
2021年6月30日
JACOBIN

 ブッシュ政権の国防長官ドナルド・ラムズフェルドが88歳で亡くなった。人類に対する犯罪で裁判にかけられる前に、ラムズフェルドが死んだのは悲劇だ。


2010年、国防総省でのドナルド・ラムズフェルド。Wikimedia Commons

 ドナルド・ラムズフェルドが88歳で亡くなった。ニューヨークタイムズCNNのようなメディアの死亡記事は一貫して、印象的ながら無意味な同じ話題に言及している。彼はアメリカ(フォード政権で)最年少、(ジョージ・W.・ブッシュ政権で)最高齢の国防長官だった。彼は実に多くの主題について、「雪片」として知られるようになった実に多くのメモを書いた。1970年代にペンタゴンに入り「片手腕立て伏せとスカッシュ・コートでの優れた能力」で有名になったとタイムズが書いている。

 このばかげた丸ごとを見るには、事務所の運営方法やサッカー愛好についてのの当たり障りのない詳細が記憶に残るスロボダン・ミロシェビッチの死亡記事か、彼が公式に1979年にイラク大統領になった際、どれだけ若かったか、バグダッド宮殿のお好みのデザートに集中したサダム・フセインの死亡記事を想像願いたい。

 策略家ディックの一期目、ラムズフェルドは、ニクソン政権における様々な職を勤めた。彼は1973年に、NATOアメリカ大使になるため、ホワイトハウスを離れたが、結局ニクソン辞任後、フォード大統領の移行委員長として、次にホワイトハウス首席補佐官になるため戻ったに過ぎなかった。彼は1975年、アメリカ最後のヘリコプターがベトナムを去った年まで首席補佐官だった。その年10月、彼は国防長官になった。

 これらの当たり障りのない事実をバランスのとれた見方で見るには、リチャード・ニクソンがベトナム戦争を終わらせる「秘密計画」があるというばかばかしい主張で立候補したことを想起願いたい。実際はクリストファー・ヒッチンスがThe Trial of Henry Kissingerで詳細に説明している通り、ニクソンと彼の同盟者は、ニクソンが選挙に勝つのを保証するため、アメリカと北と南ベトナム間の和平会談を妨害しようと企んでいたのだ。

 ニクソンの「計画」は、少なくとも実際は、ゆっくり戦争に負けることだったが、中立のカンボジアに爆弾投下して、侵略して、それを拡大した後でだ。ニクソンとフォードのホワイトハウスとNATOにおけるラムズフェルド時代、アメリカ帝国は、アメリカに同盟する腐敗した極めて不人気な政権を維持するため、膨大な人数のベトナム農民を銃撃し、手足をばらばらし、文字通り焼き殺していた。

 当時、ニクソンがホワイトハウスの録音テープで、ドナルド・ラムズフェルドを「無情なろくでなし」と呼んでいたのを聞ける。国内の政敵に対して違法に共謀し、ベトナムやラオスやカンボジアにおける大量殺戮レベルの死を監督した男ニクソンから、一体どんな連中がその種の称賛を得られるかについては考える価値がある。

1976年10月6日パネルインタビューで質問に答えるドナルド・ラムズフェルド国防長官。ロバート・D・ウォード/Wikimedia Commons

 公正に言えば、最初の一年か二年、ニクソン政権で、ラムズフェルドは経済機会局局長として、貧しい人々を助ける計画を停止するのを支援した。だがいくつかの他の地位で、彼は直接帝国の戦争機構と関係していた。もし第二次世界大戦後に捕らえられた戦争犯罪人にアメリカが適用した水準を、アメリカ当局者に適用されれば、それだけで、彼が強い罰を受けるのに十分だったかもしれない。

 だが人類に対する犯罪への、ラムズフェルドの最も重要な個人的関与は、後に、国防長官としての二期目に起きた。彼はアフガニスタン侵略を監督して、アメリカ史上最長の戦争を始めたのだ。

 公式の正当化は、タリバーン政権が、9/11事件テロ攻撃後、アメリカにオサマ・ビンラディンを引き渡すのを拒否したことだった。この原則が首尾一貫して適用されて、テロリストを匿うのは戦争の十分な根拠なら、キューバがマイアミに爆弾を投下するの認めることになる。それは世界中の、限りなく張り詰めた対立をしている二国が、全面戦争や混乱に拡大させるのを正当化することになる。だが、帝国であることの要点は、世界の他の国々とは違ったルールで活動できることだ。

 ジョージ・W・ブッシュの国防長官としてのラムズフェルド二期目に、ブッシュ、ラムズフェルド、チェイニーや、他の連中がイラク侵略を推進した時、正当化は一層弱かった。サダム・フセインは彼自身が「大量虐殺兵器」を使うか、将来ある時点で、アルカイダとそれらを共有するかもしれないと我々は吹き込まれた。それでそれが決して起きないようにするため、クラスター爆弾を投下し、侵略し、占拠することが重要だった。念のために。世界の他の国々がそのルールで活動できるかどうか想像願いたい。

 2004年5月13日、バグダッド、イラクの周辺でアブグレイブ刑務所の軍要員に演説するドナルド・ラムズフェルド国防長官。ジム・マクミラン-ビリヤード/ゲティイメージ

 その年、ナショナル・レビューの悪名高いコラムで、ジョナ・ゴールドバーグは友人のマイケル・レディーンの古い演説を引用して、満足げにイラク侵略支持の最も率直な主張をした。「10年毎程度に、アメリカは、どこか、ひどい小さな国を選んで、壁に向かってそれを投げつけて、世界に我々が本気であることを示す必要がある。」同じ時期、同じ主題で、トーマス・フリードマンはニューヨークタイムズで「これらの国々」と彼らの「テロリスト」連中は、まさしくブッシュ政権の戦争挑発の予知不可能さについて重要なメッセージを送られていたと言った。我々はお前が、浴槽で何を料理しているか知っている。「我々は、それに対して何をしようとするか正確には分からないが、もしお前が、我々が座視して、お前から更なる攻撃を受けるつもりだと思うなら、お前は間違っている。ドン・ラムズフェルドがいる。彼はお前たちより、もっと狂っているから。」

 ブッシュの国防長官としてのラムズフェルド時代、アメリカが選んだ「ひどい小さな国」の国民に対する実践で、ドナルド・ラムズフェルドの狂気がどのようなものだったかは、ここでわかる。ラムズフェルドが長官の座を去った2006年、世界で最も高名な医学雑誌ランセットの一冊に発表された査読付き研究は、2003年侵略以来、イラクで654,965人の「過剰死亡」を推計した。イラク総人口の2.5パーセントが戦争の結果亡くなったのだ。

 これは、もちろんこの地域が2003年の侵略で不安定化にされて以来、18年、地域を揺り動かし続けた混乱や流血のらせん状の波を考慮に入れていない。類似の事態がアフガニスタンで、より小さな規模で展開し、そこにアメリカ部隊は依然駐留しており、ラムズフェルドと友人が侵略をしたほぼ20年後、結婚式参列者が依然爆撃されている。

 この死者推計は、これらの国々で愛する家族を失った家族の悲嘆を書き(言い)落としている。自宅から追い出された何百万人もの難民を抜かしている。手足が吹き飛ばされた人々、あるいは、そうした人々の世話をしなければならない人々の苦しみを書き(言い)落としている。

 それは、ラムズフェルド国防長官時代の最も衝撃的な側面の一つを書き(言い)落としている。彼らが「高等尋問技法」と呼んだもの、良心のかけらを持ったどんな人間でも「拷問」と呼ぶものを彼やブッシュ大統領が、あからさまに容認したことを。違法テロへの関与(あるいは彼らの国の侵略に対する抵抗への関与)の嫌疑で拘留された容疑者がイラクやアフガニスタンや、グアンタナモ湾や世界中の他のどこかの、悪名高い無法「施設」で、ラムズフェルドの監督下で拷問にかけられたことを。一部はCIAの援助の下で行われた。だが多くがラムズフェルド国防省管轄下にあった。


 2003年、イラクのアブグレイブ刑務所で、裸で頭巾をかぶされた捕虜と一緒のチャールズ・グラナー技術兵とサブリナ・ハーマン技術兵。囚人は人間ピラミッドを作るよう強いられた。Wikimedia Commons

 2006年、ベルリンの弁護士ウォルフガング・カレクは拷問への関与のかどで、ラムズフェルドと数人の他のアメリカ当局者に対し、正式な刑事告発を提出した。言うまでもなく、ラムズフェルドはドイツや他のどこでも法廷内を決して見ずに済んだ。

 その意味で、その意味でだけ、ドナルド・ラムズフェルドは余りに早く亡くなった。

記事原文のurl:https://jacobinmag.com/2021/06/donald-rumsfeld-obituary-iraq-war

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