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2021年7月 1日 (木)

再びタリバンの手中に落ちるアフガニスタン

2021年6月30日
ビクトル・ミーヒン
New Eastern Outlook

 国連アフガニスタン支援ミッションの代表デボラ・ライオンズは、アフガニスタンからのアメリカと同盟諸国軍の撤退により、タリバン(ロシアで活動を禁止される組織)が得た軍事的成功について「重大な懸念」を表明した。政治、治安、和平プロセス、経済、緊急人道的援助やCOVIDなど、全ての主要な傾向は、否定的か、停滞していると、デボラ・ライアンズは、国連安全保障理事会のビデオ会議の際に語った。この国際公務員は、最近タリバンが収めた成功は一層本格的で、軍事作戦強化の結果だと認めざるを得なかった。

 アメリカ国連大使リンダ・トーマス-グリーンフィールドは、タリバンがカーブルや政府に対する支配確立や、アフガニスタンに武力で確立される、いかなる政府も、世界は受け入れるまいと強調した。進むべき道は一つしかない。アフガニスタン人が率いる、アフガニスタン人によるプロセスに基づいた、交渉による包括的な政治的解決だと、この女性は大げさに語った。

 実際、アフガニスタンでの長年の状況について、この種の公然のデマゴギーや露骨なウソや中傷を世界は聞いたことがない。これら女性に是非とも問いたい単純な直接の質問がある。「このような爆発的状況を作った責任は、一体誰にあるのか?」

 アフガニスタン-違う。ロシア-違う。中国-違う。多くの事実が証明する通り、この犯人はアメリカだ。20年前、こじつけの口実の下、残酷にアフガニスタンを侵略し、アフガニスタンの人々を貧困や様々な災難の惨事に陥れ、経済と政府の機構を完全に破壊したのはアメリカだった。何らかの理由で、アフガニスタン人に、彼ら自身どんな政府を欲しいか、誰も尋ねなかった。国連のアメリカ代表を含め、全てがワシントンで決定された。当時アフガニスタンは、タリバンに支配されていたが、今、彼らは国の半分を占領し、アメリカとNATOの軍隊が不名誉に逃走する中、彼らは権力を掌握するだろう。

 政府機構を強化し、経済を押し上げ、戦争しあう多数の部族の関係確立が必要なアメリカに荒廃させられた国で、過去20年間に変化したものに、良いことは皆無だ。

 だが真実を見出す目的のため、変化したものがあるのは認めねばならない。麻薬生産が、CIA士官の厳しい支配の下、少なくとも10倍になったのは認めなければならない。それが、この「堅物」組織に所属するこれらの飛行機で、「注意深く」全世界に麻薬を送り出し、当然、この貧しい国の予算に入れずに、膨大な額で私腹を肥やしている士官が、お目溢しされている理由だ。ブラウン大学によれば、アフガニスタンの無謀な計画はこれまで18年にわたり、アメリカに公式に、2.26兆ドルの費用がかかっており、失われた命には、2,442人の軍人と1,144人のアメリカ同盟諸国の兵士が含まれる。NATOは、作戦の中に死んだ人々の記録をつけていない。アフガニスタン人が被っている死傷者は、こうした数値も劇的に見劣りさせるもので、民間人が、47,000人以上、軍と警察で最高69,000人、反政府戦士は51,000人以上だ。

 依然、アフガニスタンで途方もなく大きな権力を享受しているハミド・カルザイ前アフガニスタン大統領は、アメリカは、過激派と戦って、戦争で荒廃した彼の国に安定性をもたらすためにアフガニスタンに来たのに、両方の試みに失敗して、20年後に去ろうとしていると苦々しげに言っている。AP通信のインタビューで、アメリカとNATOの最後の兵士がアフガニスタンを去り、彼らの「永久戦争」を終わらせる数週間前に、過激派がその「最高潮」にあり、撤退する軍隊は、その後に、惨たんたるものを残してゆくとハミド・カルザイは述べた。「20年前、国際社会は、過激派と戦って、安定性を保証する明確な目標でここに来たのに、現在、過激派は最高潮にある。だから彼らは失敗したのだ」と彼は述べた。彼らの遺産は「完全な不名誉と大惨事」で戦争によって分断された国だ。

 アメリカがアフガニスタンからのヨーロッパ人の臆病な脱出の先頭に立っているので、ヨーロッパ同盟諸国やカナダは、ジョー・バイデンの見解だけではなく、彼らの大使館や、主要輸送ルート沿いや、カブール空港での安全が、どのように確保されるか聞きたがっている。アフガニスタン政府が(ロシア連邦で活動を禁止されている組織)タリバン復活で、生き残るのが可能か多くの人々が疑っている。一部の人々は、カーブルの降伏は時間の問題に過ぎないと考えている。「我々は継続的外交的プレゼンスのため、現在不可欠な治安状況の欠如について、我々加盟諸国、アメリカ、NATOと国際連合と積極的議論をしている。それを維持するのは困難だろう」と欧州連合外務・安全保障政策上級代表ジョセップ・ボレルが述べた。

 当面、NATOは政府機構構築を支援するため民間人顧問を留めておく計画だ。一体誰が彼らを守るのを助けるのかは明確ではない。30カ国の同盟は国外でアフガニスタン特殊部隊を訓練する価値があるかどうかも熟考している。NATOは組織として、常時彼らの命を危険にさらして軍隊と働いたアフガニスタン人に安全な避難先を提供するつもりはない。

 ムーア人は仕事をしたので、ムーア人は去って良い。より正確に言えば、彼らはタリバン(ロシア連邦で活動を禁止される組織)に激しく追跡される準備をしているのだ。イラクで得られた経験は、アメリカ軍が、通訳やガイドや見張り役のイラク人のことを全く気にかけないことを示している。それから彼らはアメリカの手助けをしたことで命を失うのだ。同じ運命が、自分の命を危険にさらして、アメリカやNATOに協力したアフガニスタン人に起ころうとしている。これは彼らの徹底的な恩知らず、無神経さと無関心な態度を示している。どうやら、これら「上品な民主的な」ヨーロッパ人は他の振る舞いはできないのだ。

 NATO事務局長イェンス・ストルテンベルグは身勝手にも、とうとう「去るべき頃合い」だと宣言した。彼は明らかに、ベトナムからの卑怯な恥ずかしい脱出の鮮明なイメージが、まだ頭の中にあるのだ。当時、ホバリングしている貨物ヘリコプターが、アメリカ大使館の屋根からアメリカ外交官最後の避難で、アメリカ人を避難させる様子の映像が世界に流れた。命を危険にさらして、アメリカ軍人に協力したベトナム人のためには一機のヘリコプターも提供されなかった。その後、アメリカに「ベトナム症候群」と呼ばれるものが広範囲に広がった、それが原因で、ベトナムで戦って、自殺した元アメリカ兵士の数は、戦闘中の国防総省の死者を上回った。あらゆる外見から、今もう一つの非常に多くのアフガニスタンで戦った退役兵士が自殺しかねない「アフガニスタン症候群」の波がアメリカを待ち受けている。

 ドナルド・トランプによる5月1日までに撤退するという一方的な決断が、アメリカ同盟諸国を仰天させた。これはNATO全体の弱さを強調した。ヨーロッパ・パートナーとカナダは、最大パートナーの後方支援なしでは、大規模作戦に支援を提供できない。ニューヨークとワシントンでの9/11テロ攻撃事件20周年にアメリカ兵を撤退させるバイデンの決定は、彼が今回の場合には、同盟諸国と相談したが、ほんの少ししか変わっていない。現在ランド・シンクタンクにいる元アフガン特命使節のジェームズ・ドビンズは、撤退は、政府正の当性の喪失を意味すると予測している。「アメリカ撤退は、タリバンの勝利とアメリカの敗北と見られるだろう」と彼は述べた。結果は、阻止力を損なう、アメリカの信頼性への打撃と、他の国々におけるアメリカへの信頼の低下だろう。

 アメリカ上院も精力的にアフガニスタンの状況がどのように進展するか議論している。ロイド・オースティン国防長官とマーク・ミリー統合参謀本部議長は、アフガニスタンで出現している急進的過激派のリスクについて上院議員に震える声で語り、アルカイダとISIS(両テロ組織はロシア連邦で活動を禁止されている)は、間もなくアフガニスタンで復活しかねないと述べた。アメリカ国防長官は、これが「二年かかる可能性がある」ことを排除しないことで、多くの上院議員を怖がらせた。アメリカとその諜報機関が、これら二つのテロ組織を作ったに過ぎないことは暗黙のうちに明白なので誰が実際にこれについて責任があるか、何も証明する必要はない。

 タリバンは、和平交渉に本気だと語り、彼らはアフガニスタンで、文化的慣例と宗教的規準に従って女性の権利を保障する「本当のイスラム体制」を望んでいると付け加えた。この発表は、9月11日までの外国軍隊撤退への準備段階で、全国的に紛争が急増する中、カタールでのイスラム過激派とアフガニスタン政府官僚の協議の遅い進展の中で行われた。当局者が行き詰まった交渉について懸念を表明し、(この組織はロシア連邦で活動を禁止されている)タリバンが、意味ある交渉の出発点として使える書面の和平提案を提出していないと述べた。

 これら交渉以外に、(ロシアで禁止されており、国連安全保障理事会とロシア連邦最高裁判所両方の決定によって、テロ組織とみなされている)タリバン運動は、アメリカとNATOが国から兵隊を撤退させ始めた後、多数の行政地域の支配を掌握し、アフガニスタンで攻撃を開始した。5月に、攻撃軍事行動を開始して以来、タリバンは国全体で、50以上の地域の支配を掌握し、多くの州で首都を掌握したと国連アフガニスタン支援ミッションの代表デボラ・ライオンズが述べた。タリバン自身、アフガニスタンで87の地域を支配していると確認した。最近の出来事に関し、多くの政治家が、戦場ではなく、アフガニスタン当局と交渉して、問題に対する解決を探すよう、タリバンを揺さぶるよう国際社会に呼びかけている。同時に彼らは現在の爆発的な状況の理由がアメリカ軍と「平和な」NATOブロック-によるアフガニスタンへの侵略が原因であることに言及するのを忘れている。

 これは、アメリカが前もって考えずに緊張の温床を作り、次に交渉の席でこれら問題を解決する代わりに、ボロボロの国と惨めな生活と貧困に陥った国民を残して臆病な形で逃げ去る初めてのことではない。

 ビクトル・ミーヒンはロシア科学アカデミー客員。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2021/06/30/afghanistan-is-once-again-in-the-taliban-s-clutches/

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 広島の知人と話をしたが、バッハの広島観光を憤っていた。コーツの長崎観光も。復興五輪なのだから、福島第一原発事故現場を訪問すべきだろう。

 別の知人は「この頃は、菅首相、官房長官、二階、麻生がテレビに出てくると、テレビを見ないようにしています。」納得。

 いずれも会話の最初は、いかに、いつワクチン接種をうけたか。広島の方は、ネット予約に大変苦労されたそうだ。

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