高い発射速度が必要な時は何かおかしいのだが、ミサイルは1発5億ドルする
2021年4月28日
Moon of Alabama
北朝鮮は、アメリカ合州国を、どのように破壊しかねないか想起させてくれた。
新たに公表された数字によれば、国防総省は、バイデン政権の最初の主要な国防物資調達として、ほぼ180億ドルを使って、北朝鮮やイランから飛来する核弾頭ミサイルを止めるための新型迎撃ミサイルを開発し、生産し、支援する計画だ。
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新迎撃ミサイルは、北朝鮮やイランのような敵から飛来するミサイルに命中し、破壊するよう意図されている。それらはアラスカを本拠とするミサイル基地に配備される予定だ。31機の迎撃ミサイルは、一機約4億9800万ドルと推定される。新迎撃ミサイルは、2023年の配備が予定され、オバマとトランプ政権にわたり、2019年8月、中止されるまでに、プロジェクトに12億ドルが費やされ、失敗した弾頭計画の失敗を修正するよう意図されている。
31機の迎撃ミサイルの10機は実験用で、配置されるのは、わずか21機だ。
飛来する弾頭やデコイに命中する95%の致命確率に達するためには、3発の迎撃ミサイルを発射しなければならない。21機の迎撃ミサイルは、7機の標的を破壊できる。それは、おそらく北朝鮮が持っている数より多い。
だが、北朝鮮は、ミサイルをMIRV化できる、つまり多目標爆弾を、各ミサイルに搭載するのだ。彼らは高価な核弾頭を搭載する必要はない。七つのデコイを搭載した一機のミサイルは地上のミサイル防衛(GMD)サイロ全てを空にするのに十分だ。それは飛来するか、しないかわからない次の攻撃に対し、アメリカを無防備なままにするだろう。
おそらく数百万ドルで製造できる一機のミサイルが、新しい180億ドルの防衛ミサイルを簡単に無駄にできるのだ。
金正恩はMIRV化した朝鮮ミサイルを示す何枚かの写真を発表できるだろうか?彼は、より多くのミサイルを見せ物にするパレードを行うことができるだろうか?それはアメリカを、より多くの迎撃ミサイルを買う気にさせるかもしれない。同じことを繰り返せば、アメリカは破壊される。
米国会計検査院は、ミサイル防衛庁に関する2020年報告を発表した。予想通り、ミサイル防衛庁は計画より少ししか製造せず、計画より少ししか実験せず、その多くが失敗した。この政府機関丸ごと、目に見える成功の道がない膨大な金の無駄だ。
ミサイル防衛は兵器製造業者のための浪費事業だ。それが議会が資金供給し続ける唯一の理由だ。
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昨日の東京新聞朝刊「筆洗」話題は、カエルの王様。木片にはあきたらず、強力な王様が欲しいと神様に頼むと、神はへびを与え、カエルは皆飲まれたという逸話。憲法記念日に、憲法を破壊する緊急事態条項を導入するための国民投票法案成立への警告。良い事だろうが、縦横20センチほどの大きな記事を連日掲載しなければ危険は伝わらない。テレビは、憲法破壊のためのあらゆるコマーシャル収入が、政党から財団から企業、あらゆるところから期待できるので、全く触れない。テレビは完全な売国犯罪反社会組織。
イギリスの新聞The Guardian、理不尽な方針への看護士の方々の怒りを報じている。
Japan nurses voice anger at call to volunteer for Tokyo Olympics amid Covid crisis
全て五流の傀儡政権、人命を軽んじる上ではジャパン・イズ・ナンバーワン。コロナであれ改憲不沈空部化であれ。
LITERA
菅首相が日本会議系改憲集会で自らのコロナ対応失敗を「緊急事態条項」にスリカエる詐欺的メッセージ! 国民投票法も強行採決へ
日刊IWJガイド 再配信記事
【緊急シリーズ特集!コロナ禍の陰で着々と進む戦時独裁体制樹立の改憲!5月6日改憲国民投票法強行採決を許すな!!】本日午後8時から2018年収録「いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? より危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21 岩上安身によるインタビュー 第872回 ゲスト 永井幸寿弁護士(2)」をフルオープンで再配信!
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured
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