バイデン政権は、なぜロシアを攻撃するようウクライナを駆り立てているのか?
ロン・ポール
2021年4月5日月曜日
Ron Paul Institute for Peace and Prosperity
3月24日、ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領は、本質的にロシアに対する宣戦布告に署名した。大統領命令No. 117/2021という題の文書で、アメリカに支援されるウクライナ代表は、それがロシアからクリミア半島を取り戻すウクライナの公式政策だと宣言した。
「クリミア半島はウクライナだ」というウクライナがロシアからクリミア半島を取り戻すであろうという宣言が同じくバイデン大統領の扇動的な、ばかな文書の後に続いて、そして多分引き起こされた。
2014年、ウクライナに対するアメリカが支援するクーデターの主要企画者だったアントニー・ブリンケン国務長官は、ウクライナの「領土保全」に対するアメリカの全面的支持を約束し、ウクライナ人を扇動し続けている。多くのアメリカ人は、なぜアメリカ自身の領土保全についても、せめて半分位は懸念しないのかと思っている!
今月早々、ミサイル製造企業レイセオンの元役員だったロイド・オースティン国防長官も、負けじと、ウクライナ国防大臣に、「ウクライナ主権に対する不変のアメリカ支持」を約束した。アメリカは、クリミア半島をウクライナ領と見なしているので、これはキエフが軍事行動をとることの明らかな承認だ。
ワシントンは武器も送っている。約300トンの新しい武器がこれまでの週に到着し、更に多くが間もなく到着する。
予想できたように、モスクワは、ゼレンスキーの命令やキエフとワシントンの益々好戦的な言説に対応して、ウクライナ国境近くに、軍隊や他の軍事資産を配備している。もしアメリカが同じ状況にあったなら、例えば、もし中国がメキシコに、敵対的で、攻撃的な政府を据えたら、国防総省が軍隊を同様な形で動かすかもしれないのを疑う人がいるだろうか?
だが、アメリカ軍産議会メディア複合体のメディア部門によれば、ロシア軍の動きは、隣人の明白な脅威に対する対応ではなく、逆に、もっぱら更なる「ロシア侵略」だ。
選挙で選ばれたウクライナ大統領に対する2014年クーデターの黒幕だった錯乱したアメリカ「専門家連中」が権力の座に復帰し、連中は仕事をやり遂げると固く決意している。たとえそれが第三次世界大戦を意味するにせよ!この地域におけるウクライナ軍の野心へのアメリカの明示的支持は、キエフに対する白地小切手だ。
だが、それはキエフが現金引き換えを避けた方が賢明な小切手だ。1956年の昔、アメリカ政府は、占領者ソ連に対する蜂起を軍事支援すると約束する絶え間ないプロパガンダをハンガリーに注ぎ込んだ。ワシントンのウソを信じて、ハンガリー人が立ち上がった時、彼らは彼自身だけで、ソ連の報復に直面しているのに気がついたのだ。
アメリカの容赦ないプロパガンダにもかかわらず、少なくともアイゼンハワーは、ブダペストを巡る核戦争から、誰も利益を得ないと悟るだけ十分賢明だった。
クリミア半島がウクライナの一部か、ロシアの一部かは、我々には無関係だろう?もしロシア語を話す東ウクライナ住民がロシアと提携するのを好んでも、それは我々には無関係だろう?
それを言うなら、ロシアが我々の選挙に干渉したという裏付けのない主張は、「ルールに基づく国際秩序」違反なのに、なぜ選挙で選ばれたウクライナ政府に対するアメリカに支援された実際のクーデターはそうではないのだろう?
オースティンや他の連中のような政府内の隠れ蓑を通して、レイセオンや他の米軍請負業者に外交政策が作られるのを我々は目にしている。無気力なアメリカ外交政策「専門家連中」はロシアに関する連中自身の宣伝を信じて、我々を、それを巡る戦争に引き込む間際だ。
アメリカ人は、この危険な地雷原を夢中歩行しているかのようだ。我々全員が吹き飛ばされる前に、彼らが早く目を覚ますよう祈ろう。
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電気代を払って、イソジンやタヌキやガースの顔を見たい人は少ないだろう。LITERA
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