戦争をあたりまえのものにするのがメディアの仕事:言説のマトリックスの端からのノート
2021年4月15日
ケイトリン・ジョンストン
世界最悪の犯罪者連中の誰一人刑務所に入っていない。帝国主義者。戦争不当利益者。環境破壊不当利益者。金融エリートは泥棒の中で最悪だ。体制は、我々を社会最悪の連中から守るよう設計されておらず、社会最悪の連中を我々から守るようにできている。
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個人ではなく、体制が問題なのだから、寡頭支配帝国を動かしている特定の連中について私は余り書かない。彼らを追い出せば、資本主義は、うまく機能すると思いたがっているので、右翼陰謀論者は、特定の腐敗エリートに焦点を合わせるのが好きだ。だが、そうは問屋がおろさない。もし今日、社会病質的支配者全員を駆り集めて処刑しても、現行体制をそのままにしておけば、明日他の連中が入れ代わるだけだ。戦争、収賄、弾圧と搾取が儲かる、競争を基本とするモデルが、これを保証する。
現在の多くの右翼陰謀理論家の説は、究極的に「これら、ろくでなし連中が資本主義を駄目にしている!」に要約できる。だが資本主義は既に崩壊しており、荒廃している。お互いと、生態系を破壊することで儲かる限り、荒廃は続くだろう。それが本当の問題だ。個人を問題にすれば、個人が問題だという誤った印象を与え、競争を基本とするモデルから離脱して、我々を健全な世界を作るため、お互いにも、生態系とも協力するものに移行する我々の共同責任を免罪してしまうのだ。
出世に必要なことなら何でもするほど社会病質的なほうが有利な体制である限り、我々自身が社会病質者に支配されるのだ。それら社会病質者連中の名前や顔は究極的にはどうでもよいのだ。連中は原因の病気の症状なのだ。
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戦争をあたりまえのものにし、平和を異常なものにするのがマスメディアの仕事だ。まさに正反対のことをするのが我々の仕事だ。
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Every single time a possibility opens up for stepping even an inch back from endless war there's a New York Times article explaining why the war is actually humanitarian and progressive. https://t.co/ERnOouPWqk
— Caitlin Johnstone ⏳ (@caitoz) April 15, 2021
果てしない戦争から、わずか一インチでも、後退する可能性があらわれた、あらゆる瞬間に、なぜ戦争が実は人道的で進歩的か説明するニューヨーク・タイムズ記事があらわれる。https://t.co/ERnOouPWqk
— ケイトリン・ジョンストン ⏳ (@caitoz) April 15, 2021
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警官は命令に従わなない人々を殺してかまわないと言う人々は、裁判なしの死刑を支持すると言っているのだ。
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「あの黒人男性は警官に従わなかったから殺されて当然だ」は19世紀奴隷商人の話だ。
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国内では、国民を貧しくさせながら、際限なく拡張する世界的軍事行動に国富と資源を浪費し、ますます暴力的な軍隊化した警察に従わせるようにしておくのも、確かに、人が選べる一つの方法だと思う。
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もし政府が、あらゆる犠牲を払っても、アメリカ一極覇権を維持し、継続させるネオコン教義を信奉していなければ、アメリカ帝国の崩壊は必ずしも重要なことではないだろう。「あらゆる犠牲を払っても」が恐ろしいのだ。
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それが実に効果的なので、最近中国に対して大いに熱狂的な宣伝攻勢に、私は、ひっかかる。人々は一団となってそれを飲み込んでおり、それは、事態が酷くなると(事態は酷くなるのだ)、人々がその酷さに協力するよう容易に操られることを意味する。
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それが究極的に問題だから、私は常に言説支配について書いている。もし読者が、人の暮らしが、あらゆるレベルで精神的言説に支配されていると信じないなら、座り、目を閉じ、数分間、心を静めていただきたい。できる限り一生懸命試みて頂きたい。そして何が起きるかご注意願いたい。
簡単?あなたは考えを止め、好む限り長い間、静寂で休むことができる。本当?
もちろんそうではない。大半の人々の生活は、朝目を覚ました瞬間から、夜眠りにつく瞬間まで、言説の容赦ない大洪水に支配されている。我々は自分の考えを心に抱くと言うが、実際それは、好むと好まざるとにかかわらず、むしろ、我々が、たまたま思いつくものだ。我々の生活全ての経験が話によって具体化される。言説によって。
人は、実に全面的に精神的言説に支配されているので、所与の主題について言説を操作できる人は、誰であれ大規模に人を操ることができる。それが、実に多くのエネルギーがプロパガンダに注がれる理由だ。言説支配こそ、権力の本当の核心だ。
これで、人生を、ものごとの優先順位を付けるのに注力している連中を見つけることができる。連中は自身と、世界に対し、本当の変化を起こすのではなく、人々が連中について考える考え方や、人々が、連中についてお互いに話す言説に影響を与えるのに途方もなく大きなエネルギーを注いでいる。これは読者がご存じの人々に当てはまる。政治家や富豪に至るまで。
言説が地球を支配している。もし我々が心を自由にすることができれば、我々は世界を自由にすることができる。
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あなたの生活はあなたが知っているより多くの形で、実に多くの他のものに触れている。あなたが、より意識するようになれば、それだけ、それら全てとの接触を通して、より多くの意識を他の人々にもたらす。あなたは、自身を啓発することで、世界の灯になれる。心を呼び覚まして頂きたい。傷を癒やして頂きたい。明るく輝いて頂きたい。
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新刊:Notes from the Edge of The Narrative Matrix 言説のマトリックスの端からのメモ。
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素晴らしい破壊的荷物を土産に凱旋する彼を褒めたたえる属国大本営メディアを見れば、筆者の指摘に同意せざるを得ない。
今回の飛んで火にいる春の虫完敗腫脳怪談メンバー写真良く見ると衝撃。コネクティング・ルーム氏やアイヒマン。「不沈空母、ミサイル蜂の巣・醜の御楯」となった結果に納得。
今日の孫崎享氏のメルマガ題名
日米首脳共同声明「米国は、核含むあらゆる種類の米国の能力を用いた日本防衛への揺るぎない支持」→日本国民「核の傘」あると思う。ない。①A国日本を核で脅す→②米に助け要請→⓷米、Aにその際はAに核撃つという→➃A,その際米国に核撃つという、米受け入れ不能。
日米首脳会談共同声明で日中国交正常化以来初めて台湾問題に言及! 菅総理は自ら「日本の防衛力強化」を申し出! 米国は「核を含むあらゆる種類」での日米安保支持を表明! 猛反発する中国! グローバル・タイムズは「日本は中国との軍事衝突で米国の犠牲になることを避けるべき」との専門家の警告を掲載! 「原発を抱えたまま米国の戦争の鉄砲玉」になる悲劇が現実に迫っている!! 岩上安身は、明後日22日、参議院議員の小西洋之氏にインタビューし、この問題と総務省違法接待問題についてお話をうかがいます!
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