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2021年3月23日 (火)

あらゆる反中国言説で我々が本当に見ているもの

2021年3月19日
ケイトリン・ジョンストン

 「なぜ反アジア憎悪が急増したのか?」という「ニューヨーク・タイムズ」の疑問への答えとして、「チャイナ・デイリー」のイアン・グッドラムが反中国主流メディアの主要ニュースをまとめて、ツイッターで共有され、素早く広がっている良いスレッドがある

 グッドラムは、アジア系アメリカ人に対するヘイトクライムの増加は、ドナルド・トランプ在職中の人種差別的言説の結果だと気楽に整理することはできず、少なくとも部分的に、アメリカ帝国の主要な敵に対する、リベラル・メディアが熱狂的参与者だった悪意に満ちたプロパガンダ攻勢から生じている可能性に我々を直面させる。

 「我々は、ある理由で反中国憎悪で攻めたてられているが、それは人権とは何の関係もない」とジャーナリストのラニア・ハレクが、グッドラムのスレッドを共有してコメントした。「これは、ごく小さな部分に過ぎない。同時に国務省の言説を問題にする人は誰であれ、専制君主を愛し、大量虐殺を弁護すると非難される。どこかで聞いたような気がされるだろうか?」

 

ヘイトクライム増大可能性の後、それほど多くの人々がアジア人差別に反対するのは素晴らしいが、増大するイスラム嫌悪が対テロ戦争の結果だったのと同様、この憎悪は、アメリカ国家安全保障国家が、冷戦をエスカレートして、中国を悪魔化しているの結果だ。このスレッドを参照。 https://t.co/5lA9Fxs5nx
- Rania Khalek (@RaniaKhalek) 2021年3月18日

 我々は欧米メディアの反中国言説で、常に顔を強打されており、我々がこうした言説が本当かどうか考えるのと同様、なぜ我々がこれらの言説を目にしているかについて批判的に考えることは重要だ。我々は、突然、繰り返し何度も、明けても暮れても、なぜ中国が危険か吹き込まれるのに対し、例えば、イスラエルのシリアへの絶え間ない爆撃は、なぜ全く言及されないのだろう?

 品質同様、報道の量は多くを物語っている。たとえ外国が実際に何か悪いことをしているにせよ、我々自身の政府と同盟諸国に、遥かにもっと悪い行為が行われながら、ほとんど言及されずにいるのに、我々は繰り返し何度も話される必要があるものだろうか?このやり方で、一体誰が利益を得るのだろう? 香港での抗議行動はひっきりなしに報道しながら、フランスやガザやチリ、ハイチ、エクアドルなどでの抗議行動を無視するのだ。

 これら否定的言説の反復は、人間の認知の奇妙な不具合のため、繰り返し聞く情報を事実だと我々の心に間違えるようにさせる「真理の錯誤効果」と呼ばれるもので、言説の内容より遥かに大きな効果があるのだ。繰り返し何度も繰り返すと、聞いたことが完全に確認されていない主張でなく、実証された事実と信じるよう我々の心がだまされるのだ。

 これは我々が前に聞いたことを聞く時に経験する、おなじみの感情が、何かが本当だと知る我々の経験に非常に似た感じがする事実による。我々が、おなじみの考えを聞く時、その親密さは、我々の心が何かに必死に機能していない時に経験する、安らかな、自然な状態「認知的安らぎ」と呼ばれるものを与えるのだ。我々が本当だと知っている声明を聞くと、我々は「認知的安らぎ」を経験する。我々は「認知的安らぎ」のために選択する傾向があり、都合のいい情報ばかりを無意識的に集める確証バイアスが重要な理由だ。認知的緊張や不調和を起こさない考え方を信じれば、我々が別のことをするよりも強い「認知的安らぎ」をえるのだ。

 これが、例えば、中国は「大量殺戮体制」だという言説を、益々多くの人々が受け入れている理由だ。一年前よりも(実際、この主張今や一層信頼を失っている)中国が大量虐殺を犯しているという証拠はないのに、マスメディアが際限なく繰り返すため、更に遥かに多くの人々が、その主張を繰り返すのを聞かされるようになっている。

誰かが私にアメリカ政府は、中国に関してウソつく動機はないはずだと言った。あー… pic.twitter.com/xODEIwwtTm- ケイトリン・ジョンストン - (@caitoz) 2021年3月18日

 中国が数年のうちにアメリカ経済を超えようとしている中、アメリカ帝国は、中国についてウソをつく、あらゆる動機を持っているだけでなく、中国の勃興での独特な役割と、そこでの分裂に、容易につけこめるので、特に新彊についてウソをつく、あらゆる動機を持っている。アメリカが中国に対する軍事行動を強化するのとちょうど同じ時期に、アメリカが、シリア内で恐ろしいことをしているウイグル人集団、東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)を指定テロ集団リストから削除したのは偶然の一致ではない。これは帝国主義の狙いを推進するために利用されるだろう

 ソビエト社会主義共和国連邦崩壊後、アメリカは、いかなる犠牲を払っても単極世界覇権を維持しなくてはならないというネオコンの考え方は、帝国の中心で支配的主流正統信仰になった。中国はこの覇権に対する究極の脅威なのだ。マイケル・パレンティはこう書いている

PNAC計画は、中国との戦略的対決と、世界のあらゆる場所での、より大きな永久の軍事的存在を構想している。目的は、権力そのものだけでなく、世界の天然資源と市場を支配する権力、世界のあらゆる国々の経済を民有化し、規制を緩和する権力、北アメリカを含め、至る所で、無制限のグローバル「自由市場」の祝福を高く掲げる権力だ。最終目標は、グローバル資本主義支配のみならず、競合の可能性がある他のいかなる超大国の出現も防ぎ、アメリカのグローバル資本主義支配を確保することだ。

 核保有国間の冷戦対決では、本物の戦争は検討対象から外されるので、地球規模の宣伝攻勢が、それぞれの新たなエスカレーションのお膳立てをする上で、ずっと重要な役割を演じる。我々が反中国ヒステリーの最近のあらゆる推進で見ているものが、それだ。

 わずか二点を把握するだけで、支配体制による中国言説を理解することが可能だ。

 1) 我々は、アメリカとその同盟諸国と、この連合に吸収されるのに抵抗している国々間のスローモーション第三次世界大戦の中にいる。

 2) このスローモーション戦争を推進動するためにプロパガンダが使われている。

 この二点をご理解頂きたい。そうすれば、欧米の政治/メディア支配層が、なぜ、それが国際ニュースで、このように振る舞っているか、全て理解できる。中国や、帝国の塊の中への吸収に抵抗する全ての国に。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2021/03/19/what-were-really-seeing-with-all-these-anti-china-narratives/

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 原発事故はアンダーコントロルと真っ赤なウソで招いたオリンピック、コロナに負けた証の海外客無し開催

 今日の孫崎氏のメルマガ題名

鳩山元首相、過去一か月のツイート、反応多い順。①政権を忖度する官僚は出世し、国民を思う官僚は自殺に追い込まれた。②日本のワクチン接種率は世界の中で100位以下。⓷菅首相は「人類がコロナに打ち勝った証」として五輪開催と豪語、海外客NOならコロナに勝ってないではないか

 下記番組を拝見したので、来月の岩波の雑誌『世界』記事が楽しみ。

寺島実郎の世界を知る力 #6「震災復興の現実/尖閣問題とアメリカの曖昧作戦」(2021年3月21日放送)

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