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2021年3月24日 (水)

金持ちが我々を洗脳していれば、我々はその「ニュース」を聞いているはずだ

2021年3月13日
ケイトリン・ジョンストン


 支配者に洗脳されていると人々を説得する上で、最大の障害は、もし現状に対する合意をでっちあげる大規模な言説支配工作が行われていれば、ニュースでそれを聞いたり、学校で習ったりしているはずだと、人々が全く疑いもせずに思い込んでいることだ。

 もちろん人々がそういうものを聞いているはずはない。金権政治メディア近代教育システム、いずれも現状を受け入れるよう、人々を洗脳するのを意図しているためだ。子供の時から、我々の心は、意図的に、体系的に、支配階級の権益に協調するよう、心理的にゆがめられ、更にニュース・メディアが引き継いで、寡頭政治帝国の必要に合わせて、成人生活を通じて、我々を、年々絶えずリアルタイムで作り、作り直すのだ。洗脳組織は、彼らの洗脳に懐疑的になるようにとは、決して教えない。

 我々を洗脳して、支配体制の世界観にさせる手口は、特定の信念を奉じ、特定の方法でものを考えるよう訓練するだけでなく、洗脳の源を、終生指針とするよう我々を訓練するのだ。我々は何かに関して確信がない時、何をするだろう? そう我々は我々が支配者にだまされて支持した全ての戦争を終始支持しているニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストやCNNなどのメディアの信頼できる公式情報源を求める。

 何を考えるかだけではなく、どのように考えるかも我々は洗脳されているのだ。

 なによりも、これこそが、世界と、その動き方に関して、ウソをつかれているのを人々に気がつかせるのが極めて困難な理由だ。説得する際は、人々の認識に反論しているだけでなく、人々の認識の仕方に反論しているのだ。人々が真実と現実を理解するため若い頃から使っている、まさにその体系に反論しているのだ。

 例えば、放送記者は決して人々にウソをつかず、それと違うことを言う人々はロシア工作員か頭がおかしい陰謀論者だという話を既定の事実と見なすような認知方法を通して、オリガルヒ帝国の、ある側面を見ても、はっきり、その側面を見られる方法はない。もし誰かが、人の見方に異議を唱えるGrayzoneやグレン・グリーンワールドの記事を読むよう示唆すれば、信心深いキリスト教徒に「サタンの聖書」を読むように言う人は、邪悪な証拠と見られるのと同様、彼らの行為は、彼らが間違っている証拠のように見なされるだろう。

 人に自分の目を直接見るようにさせることができないのと同じ理由で、人に自分の認識方法の欠陥を見るようにさせるのは困難だ。人は自分がそれによって物事を理解している方法に直接気付くことはできない。もし私が「誰であれ、ニューヨーク・タイムズを信じない人は、うそつきだ」が利用するべき私が訓練されたという認識の手段に作り上げられるようにするなら、あなたは私に何についてでもニューヨーク・タイムズが私に出口自身に関して懐疑的であるようにさせてより厳しい時間を報告された、偶数であるようにすることを疑っているようにさせるのに非常に困難な時を経験しようとしている。私がその認識手法を通して凝視している限りずっと長い間、これはケースのままでいるだろう。

 すると、我々に何ができるだろう?プロパガンダ子守り歌で、眠らされながら、生態系を破壊し、核兵器で皆殺しにする寡頭政治帝国が大惨事に向かって我々を追いやりつつある事実に、どのように人々を目覚めさせることができるだろう?

「社会は言説で作られている。これを理解することはマトリックスから目覚めることだ。」ケイトリン・ジョンストン https://t.co/I9gj8Fv60J pic.twitter.com/f7KLiPIMkj
- Zeitgeist Movement (@tzmglobal) 2018年8月22日

 我々はマトリックスに不具合をおこすことができる。我々が聞かされているウソに極力多くの注意を向け、人々の認知のしかたに大きな不調和を作りだし、人々が、それを通して見ているゴーグルがおかしいのではないかと思い始めるようにできるのだ。メガネをかけていて、視界の中を、あちこちコードが流れ落ちるのに気が付いたら、最初の対応は、メガネを外して、それがどこか変なのかどうか調べることかもしれない。人々に彼らの認知の仕方を見直させ、疑問に思うようさせた途端、溝で転び、マトリックスから目を覚ます可能性がある。

 崩壊したトンネル内に閉じ込められたらするように、我々は、まず緩い岩を動かそうと取り組み始める。我々と同じようなレベルの理解に近い人々、目覚めようとしている人々を、いかに広範囲に、我々が終始だまされている真実を共有するよう支援するのだ。我々が、より多くの周囲の人々の覚醒を促進できれば、頑固に動かない瓦礫の石も一層緩くなるだろう。最終的に、気がついた人々の臨界質量として、我々全員がだまされている手口に注意を払い始めれば、彼らの視野の周辺で、マトリックス・コードが流れ落ちるのに気がつくにつれ、もっとも強く食い込んだ障害にも多少の余地ができ始めるだろう。

 薬物乱用からの回復を語るのであれ、自滅的行動様式を辞めるのであれ、人種差別や頑迷さを終わらせるのであれ、寡頭政治帝国を終わらせることであれ、人間行動のあらゆる積極的変化は自覚の結果だ。不健全な行動の基礎となる源をしっかり自覚した途端、機能不全から健康に向かう動きがおきる。

 それが健全な世界への唯一の道だ。十分な真実を、十分明快に理解する、十分な数の人々を得るのだ。それが起きるまで本当の変化は不可能だ。それが起きた後、本当の変化は避けられない。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2021/03/13/if-the-rich-were-propagandizing-us-wed-have-heard-about-it-in-the-news/

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 黒木瞳がランナーを辞退。一体どんな出発式典なのだろう。特攻五輪聖火。

 デモクラシータイムス 放談というには、重い。

平野貞夫×佐高信×早野透【3ジジ生放談】20210323

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