バイデン初日:何も変化しなかったし、何も変化するまい
マーティン・シーフ
2021年1月31日
Strategic Culture Foundation
リベラルな夢遊病者連中は、アメリカ人の半分がそうだと信じている、受動的で、愚かで、凶悪犯のような、思慮がない群れには対処していない。
バイデン政権と、偉大で、力強い民主党とされるものの今後8年の運命は、まさにジョー・バイデン大統領任期初日の行動で示された。
そこには全く驚くべきことはなかった。バイデンは、しようとしていると言ったことをした。彼はまさに指名しようとしていると言った人々を指名した。アメリカのリベラル主流メディアは、いつもの勇気と性格で、愚かにも満場一致で喝采した。
我々は2016年に戻っている。ドナルド・トランプ大統領は決して起きなかったのだ。アメリカ中部地域でのポピュリスト覚醒も決して起きなかったのだ。白人、黒人、ヒスパニックの長く苦しんだ労働者階級が、トランプ大統領の最初の三年に得た全ての物質的利益は消去される。それらも決して起きなかったのだ。目を閉じよう、そうすれば皆消え失せるだろう。
マラ・サルバトルチャ MS-13や他のカルテルの何千人もの強暴な違法組織犯罪者が悪行をするため入国するのが許可される。いつものように、ロシアと中国は、自国民を破壊するアメリカのリベラル・エリートが継続する壊滅的な不手際な政策で、濡れ衣をきせられるだろう。何も変化しないだろう。
あるいは、連中はそう考えている。
1月21日木曜日に就任したバイデン初日の、二つの主要な主題は、彼に反対投票した(少なくとも)7400万人の、長年苦しむ、辛抱強い、嫌われ潰された中部地域のアメリカ人や、小さな町や農業のアメリカ人に対する彼の就任式典演説における一見和解風の新大統領の甘い言葉を愚弄するものだ。
より思慮がある他の国にとって、うつろで全く名目上のパリ気候変動協定に再加入するバイデンの決意の重要な教訓は明らかだ。パリ協定の本当の目的は「環境を救う」という名のもと、労働者階級アメリカ人、黒人もヒスパニックも、特に白人家庭の雇用を破壊することだ。だが、これは政府に保証された、非生産的で、自由市場でも平気な寄生官僚の仕事についている保護された中産階級だけが受け入れ可能な夢想的たわごとだ。生活のあらゆる証拠が、冷笑的な反対の現実に泣いているのに、彼らを自分は勇敢で、英雄的で、気高いと想像させてくれるのだ。
全ての化石燃料の生産と使用に対する狂った過度の戦争は続くだろう。同時に、バラク・オバマの1.5兆ドル核兵器近代化計画を続けるために、最も無謀で、環境上(何百万年も)危険な原発施設を改良・拡張する政策は続くだろう。天然ガスや石油や二酸化炭素を吸収する石炭発電はそうではないが、原子力発電は、どういうわけか、環境上「グリーンで」「安全で」「環境に良い」という、ばかばかしい主張も同様だ。
2017年から2019年を通して、中部地域の工業アメリカで、仕事創造の奇跡の鍵だった関税保護を含め、安いエネルギーや産業再生政策は消し去られるだろう。ウェストバージニア州とペンシルベニア州の工業地帯は放棄されるだろう。
バイデンは税関・国境取締局(CBP)と移民・関税執行局(ICE)へのトランプの一貫した強い支持も破棄したことを明らかにした。両政府機関は骨抜きされるだろう。
単純な常識からは、乾燥した不毛の環境では最小の効果しかない、トランプの大成功した国境の壁は既に立ちすくんでいる。その多くは静かに破壊されるか、ぼろぼろに崩れるべく放置されるのは確実だ。膨大な麻薬や人身売買や性奴隷取り引きは、またもや煩わされることなく繁栄するのが可能になる。
民主党に資金供給するシリコンバレー巨大企業に作られる何十億ドルもする無価値な「ハイテク」の「人道的」とされる探知装置が治安対策空白地に配備され、カルテルの下っぱ用心棒が小便をかけるやいな、装置は全て、いつも通り、無価値だとが分かるだろう。アリゾナ州とテキサス州の人々にとって、国境警備は、またもや趣味の悪い冗談になるだろう。
ドナルド・トランプの二度目の更に茶番的な正気でない弾劾は、このプロセスの不可欠な部分だ。表向きの目的はもちろん彼に投票した7400万人を押しつぶし、侮辱し、脅迫することだ。それは典型的な見せしめ裁判だ。金正恩でさえ、これより良いものを思いつくことができるまい。
だが、これは裏目に出るだろう。弾劾裁判は、意図された機能で壊滅的に裏目に出るのは確実だ。リベラル・メディア偽善者が、実に愛想よくため息をついた、バイデンの即座に信用を無くした「癒やしと和解の言葉」に対する、明示的な、継続する嘲りだ。あらゆる肌の色の、忘れられ、侮られたアメリカ人のために、正真正銘に、雇用や、法と秩序や、国境保護のために戦った男が、アダム・シフ下院議員のような、重箱の隅をほじくる馬鹿なリベラル弁護士だけが熱狂できる議論で攻撃されるのだ。
だがトランプはりつけの、本当の、無意識の、抑圧されていて、認められていない目的は、アメリカを覆い尽くしている燃えるような激怒と憎悪を推進し、復活させるのを要求することだ。これまで四年の激怒の高まりが「もっぱら」トランプに生み出されたと、リベラル・エリートと保護された政府官僚の群れが想像することが極めて重要なのだ。
彼ら自身の大切な政策とイデオロギーが、アメリカ中で少なくとも一億人の人々を絶対的絶望と限界に追いやったことを否定するのは彼らにとって不可欠だ。力強い、まさに本物の社会的、経済的勢力の高まりで、トランプだけが意見と表現に過ぎなかったことを彼ら自身否定することが肝要なのだ。
それでも、ジークムント・フロイトが警告したように、長い目で見れば、抑圧と否定を維持するのは不可能だ。長く抑圧されてきた勢力は、最終的に遥かに破壊的な、恐るべき方法で出現することが保証されている。
これまでの四年を放棄し、オバマの自己満足的な、信用を失った、全く失敗した支配を復活させようとする、バイデンと彼の主流リベラル派の当座の、本能的な、純粋に反射的な、無思慮な取り組みは、逆に、彼らの避けられない破滅を保証する。リベラルな夢遊病者連中は、アメリカ人の半分がそうだと彼らが心から信じている、受動的な、愚かな凶悪犯のような、無思慮な群れに対処しているわけではない。
彼らは極めて乱暴な不快な覚醒の中にいるのだ。
マーティン・シーフは海外特派員として、24年間、ワシントン・タイムズとUPI通信社で70以上の国から報道し、12の戦争を担当した。彼はアメリカと世界経済問題専門。
個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。
記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2021/01/31/biden-day-one-nothing-changed-nothing-ever-will/
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イギリスの知人は既にワクチンを受けたそうだ。「日本ではいつか」と聞かれたので、「わからないがオリンピック実施は決めている。」と書いた。驚いたと返事が来た。
LITERA 「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」高橋浩祐記者質問の記事!
菅首相が「G7で日本だけワクチン接種まだ」と追及受け「確保は早かった」とデタラメ言い訳! 時期はずれ込み接種管理も大混乱
日刊ゲンダイDIGITAL いかにも、国民の身を切る政治、異神らしい実情。
この弁当、体験者は語る。大阪の共産党、清水衆院議員の感染・ホテル滞在体験を小池議員が聞く 15分すぎあたりに食事の話題あり。
文春に、子息による高級官僚違法接待という記事が載っているようだ。それで今日の孫崎享氏のメルマガ題名
菅首相の環境一段と悪化、世論調査での支持率低下、首相への原動力、安倍元首相、二階幹事長との関係冷却化、コロナ、経済動向悪化、菅首相批判記事続出、これを抑える力なし辞任の危機時、(毎月の世論調査時。オリンピックの動静、予算案可決、補選(二敗確実)
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