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2021年2月24日 (水)

プロパガンダによる専制政治は、力による専制政治だ

2021年2月16日
ケイトリン・ジョンストン


 有史以来ほとんど、力による支配が人類文明の標準だった。誰かが人々より上の権力の地位にはい上がると、人は彼に従い気を遣う。さもないと彼は用心棒に攻撃させる。

 人々が教養を身につけ、世界で起きていることを、より意識するようになるにつれ、人々は、規則に従わない時に、支配者の雇われ暴力団に攻撃されるまいと決め始めた。支配者より遥かに多くの普通の人々がいるので、これは世界一部で、公然の暴力による専制政治の慣習を終わらせることになった。

 それで、いくつか変化した。まず、我々は支配者が、彼らの強暴なお雇い暴力団用心棒を海外に派遣しているのに気がついた。支配に反対する自国民を公然と虐殺するのは今はタブーだが、命令に服従しない外国を破壊するために兵隊を海外に派遣するのは何ら問題ないと考えられている。

 第二に、支配者の方針に従うよう、力で自国民に強いるのは、もはや適当とは考えられないので、代わりに、心理的に彼らに従うよう強いるよう変わった。今は頭を殴りつける脅しで、権力者の権益を推進すべく強制する代わりに、心理的にマスメディア・プロパガンダや他の形の言説支配で、それら権益を推進するよう、我々は操られている。

 今、お雇い殺人暴力団が海外で仕事をする中、支配者は、我々の体ではなく、心を鎖でつないでおり、ことはずっと上品に見える。だが実は決してそうではない。支配者は依然欲する全てのものを得ており、もし我々が何か彼らに不都合なことを望めば、彼らは益々都合が良い方向に我々を操るのだ。

 

 権力者の方針に賛成投票し、同意するよう操られるのは、権力者の方針を力で押し付けられるのと意味ある違いはない。我々は身体と心は別だと考える傾向があるので、人々はプロパガンダによる支配は、暴力による支配とは違うように考える。人々の体を鎖でつなぐのは、専制的に見えるが、心を鎖でつなぐのはそう見えないが、権力者としては同じ狙いを実現できるのだ。

 気付かない人々は、文明社会は専制政治をなくして、人々が投票を通して、彼らの意志を実現する民主政治に移行したと信じている。多少気付いている人々は、大規模な心理操作によって、大衆の意思は権力者にすっかり乗っ取られているので、この「民主主義」は錯覚だと見抜いているが、それでも暴力による専制政治から離脱するこの動きを大勝利と見ている。本当に明晰な人々は、心理的虐待は、暴力より望ましい方法だが、権力者が本当にしたのは、我々の胸の周囲から、マンガの「頭の上の考えを表す吹き出し」の周りに、鎖を移動したのに過ぎないと見ている。権力者にとっては、何も変化していない。

 自由とは、自分の人生で、自分の意志を行使する能力だ。もし誰かが、これを阻止しているなら、人は自由ではない。もし誰かが、本人の意志の代わりに、彼らの意志を実行するように人を操っているなら、人は自由ではない。自由と、あやつりは共存できない。

 

 力による専制政治があり、プロパガンダによる専制政治もある。いずれの場合も、結局、犠牲者は操り手の意志を実行することになるが、後者では、その動きを自由に選んだと誤って思い込んでいる。そうではない。操られていれば、人は自由ではない。

 虐待関係で、この展開を目にする。「彼女は好きな時いつでも出て行ける。ドアはそこにある。」

 虐待的カルトでも、それを目にする。「皆、自由意志でここにいる。」

 虐待的な政府でそれを目にする。「国民がそう投票しているのだから現状は問題ない。」

 だが、それは常にウソだ。特定の方向に人の心を押しやるのは、違った方向に人の体を押しやるのと同じだ。唯一の違いは、力で強いれば虐待的専制君主に見えるが、もう一方は、それほど専制政治に見えないことだ。だがいずれも専制政治の形式なのだ。

 人心操縦による専制政治がそれほど露骨ではない事実が、それが欧米帝国で、専制政治を行うために好まれる方法である理由だ。富豪が支配するニュース・メディアや、影響力を持った富豪に資金供給されたシンクタンクや、人々がインターネットで人々が知るものを支配しようという絶えず強まる方針といった、大規模心理洗脳の形で、人々が考え、行動し、投票する方法を支配するために、膨大な富が注がれている。

 プロパガンダによる専制政治は、力によ専制政治ほど虐待がないというわけではなく、犠牲者も非難されるべきではない。人心操縦による専制政治の被害者を、だまされやすいと非難するのは、力による専制政治の犠牲者を、弱かったと非難するのと同じだ。

 妻の手と足と首の周りに鎖をつけて、夫が妻を歩かせているのを見たら、人は衝撃を受け脅えるだろう。だが、人々は、毎日心を心理的な鎖で縛られた妻を見ていても、決してそれに気がつかない。いずれの場合も、妻は虐待の犠牲者なのに、後者では決して不安感を引き起こされず、助ける試みも決して行われない。

 

 人心操縦は力だ。物語を改変し、認知的偏見を利用して、人の意志を意図的に覆すのは力だ。ぺてんとウソで、人の心を特定の方向に押しやるのは、力によって既定の事実に彼らの体を押しやるのと同様に虐待だ。たまたま後者はタブーで、前者が推進され、評論家との過分な契約や、シンクタンクへの高額寄付で報いられている。

 この心理的支配から、我々自身を解放するまで、我々は本当に自由ではない。我々が、これは、力による専制政治に実行されているのと同じだと見るまで、この心理的支配から自身を解放できない。我々は心を縛る鎖に気づくだけで、体の周りの鎖と同様、衝撃的で、ぞっとする不適格なものだと考えるよう学ぶ必要がある。

 その時まで、我々が他に何をするかは重要ではない。人々は現状をひっくり返すため、存続可能な第三政党を組織することを語っているが、心理的な鎖がある限り、連中は現在二大政党を操っているのと同じ方法で、新第三政党の枠組みを操作するだろう。人々は、二大政党の一方の左翼乗っ取りを語っているが、再び大規模人心操作機構が活動している限り、結果的に、この動的関係は権力者に有利なまま維持されるだろう。

 我々は全員に、この心の鎖を見えるようにしなければならす、我々は彼らを物理的な鎖と同様、言語道断なものにしなければならない。権力者による大規模心理洗脳が種々の方法で行われ、それにより、起きていることへの注意や認識が逸らされていることを我々は強調して、そうするのだ。

 大規模人心操縦に対する闘争を皆様の最優先事項にして頂きたい。人々がそれが起きているのを知らなければ、人心操縦がうまくいくのだから、彼らが操られている事実に人々を目覚めさせよう。人々が鎖に気づくよう支援しよう。そうすれば人々は鎖を外す能力をえるだろう。その後、ただその後に、共に健全な世界を作ることが可能になるだろう。

 薬物乱用回復から市民権まで、人間のあらゆる積極的変化は、認識が広がった結果だ。人々の認識の広がりが、力による専制政治から、操作による専制政治への移行を、支配者に強いたのだ。認識を更に拡大すれば、同様に、連中に、これを止めるよう強いるだろう。鎖は我々の身体に巻きついていた。今それは我々の「頭の上の考えを表す吹き出し」の周りに巻きついている。間もなく我々は、それを完全に取り去るだろう。

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 最強のプロパガンダ装置、洗脳装置、テレビと新聞。これをウソツキと恫喝男が支配下においた。それが力による専制政治の根源。

 デモクラシータイムス 佐高氏の新刊は興味深い。平野氏の政治分析も。

平野貞夫×佐高信×早野透【3ジジ生放談】

 トランプと対照的に、素晴らしいコロナ対策を実行しているかに見えていたクオモ知事の政治生命が危うくなっている。

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