頭のないニワトリと熊
2021年2月9日
The Saker
[本分析はUnzレビュー用に書かれた]
頭のないニワトリのご紹介
EUには重大な問題がある。EUは、アメリカ合州国に完全に左右される買弁階級に運営されているのだ。結構、それ自体は、私が言っている問題ではない。私が言っている問題は、頭を切られたニワトリの問題と呼べるものだ。首を切られたニワトリは、頭が無くても走れるが、どこを走っているのか、なぜ走っているのか、わかっていない。最愛のご主人が突然消え失せると、全ての買弁階級に、これが起きる。これが、まさに、トランプがホワイトハウス入りした際、ヨーロッパ支配階級に起きたのだ。彼らは「頭を失い」、明らかに何も実現せずに、辺り一面を走り始めた。ネオコンがトランプをお払い箱にした今、EU支配者は、アメリカではなく、トランプを憎んでいただけだというのを、アメリカ新大統領に示すのに必死だが、「ロシア」として知られる東アジアのモルドール国に向かって吠えて、完全服従を示すより良い方法があるだろうか?
どうやら、この最新心理作戦は、少なくとも名目上、トランプがまだ政権を握っていた昨年秋、アメリカで組織されたのだ。9/11事件が起きる前に、膨大な「愛国者法」が何年ではなくとも、数カ月間、慎重に準備されていたのと全く同様、これはつじつまが合う。今回の場合、アメリカ諜報機関のどれか(おそらくCIA)が、アメリカに「一見もっともらしい否定論拠」を与えるため、仲裁人役を務めるはずのドイツBND連邦情報局に厄介な仕事を押しつけたのだ。大きな問題は、どうやら、ドイツがことを台無しにし、計画が失敗したのだ。最新の聖なるいけにえが(またしても!)死に損ねたのだ。ロシアの医療関係者が彼を安定させるや否や、プーチンは、治療のため(仮釈放中の)ナワリヌイを即座にドイツへ飛ぶのを許す行政権を行使した。それ以降、全て失敗し、ナワリヌイ管理者連中は、救えるものなら何であれ、急いで救おうとしたのだ。
彼らはクリミア半島のプーチン宮殿とされるものに関する映画を製作したが、結局ロシア人記者が現場を撮影し、この映画が全くでっち上げだったのを証明したに過ぎない。次に彼らは、ロシア当局が彼を逮捕すれば、大規模抗議行動が起きる、あるいは逆に、ロシアが何もしなければ、ナワリヌイは、ロシアの重要な選挙の年に混乱を引き起こすことができるだろうと考えてナワリヌイをロシアに送り返した。これは更なる失敗をもたらし、ロシアで集まった群衆は僅かだっただけでなく、マイダン・カラー革命を見て、こうしたものの結果を十分知っている大半のロシア人にとって、彼らの行動は極めて攻撃的で恐ろしくさえあった。ナワリヌイは入国するや否や逮捕され、仮釈放は取り消された。
もちろん、この全ては、私がゾーンAと呼ぶ場所では全く違う報道をされており、心理作戦計画者が、彼らの失敗の大きさを隠すのを可能になっているが、世界の他の部分、特にロシアでは、このばかばかしい茶番が失敗したのは、かなり明らかだ。その結果、EUという頭がないニワトリにとって大問題になった。我々は一方で「軍事毒ガスで自国民を殺しているプーチン」に抗議しながら、他方で、競争力を維持するのに必要なノルドストリーム2(NS2)を完成しようとしている。これを継続すれば、我々はNS2を失い、ロシアを更に孤立化させるが、自殺の恐れがあり監視下に置かれているおろか者のように振る舞うのをやめれば、我々の海外のご主人は我々に代償を払わせるだろう。EU指導部は明らかに計画に合意し損ね、それで頭がないニワトリと全く同様、同時に四方八方に走り回っている。彼らは公的に抗議はしたが、ロシアをなだめようとして、高官の欧州連合外務・安全保障政策上級代表で欧州委員会副委員長ジョセップ・ボレルを派遣した。ボレルは実際、ロシアをなだめようと適切に働いたが、今回どこかが非常におかしくなった。ラブロフ外務大臣の公式発言が実に率直だっただけでなく、ボレル・ラブロフ会談中に、デモに参加したかどで、ロシアは三人のEU外交官を追放した。これは「監視役メディア」(ここで単語「監視役=本来は番犬という意味」をあえて使うのは「公式プロパガンダ言説からはずれる誰にでも、すぐさま吠える」意味だ)が、頭がおかしくなって、ロシアに屈服したと言ってボレルを非難して、EUにとって、いわゆる、やばいことになったのだ。一部の連中はボレル辞職さえ要求した。ボレルは、モスクワ訪問後、あらゆる西欧当局者がすることをした。帰国するなり変節したのだ。最終的に「集会についての話や、ジャーナリストについての話と、話題連続で、[アレクセイ]ナワリヌイを議論の主題にし[ボレルの]任務は、連中が非常に綿密に計画した公開むち打ち刑の実行だったと思う」とロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は付け加えた。ザハロワによれば、この計画は、ロシアが「本当に重要な問題」を論じるよう強く主張したため失敗した。
興味深いことに、これら当局者全員が、心理作戦の源は海外であることに同意した事実にもかかわらず、アメリカ当局者が、少なくとも、モスクワとサンクトペテルブルグの抗議行動に参加していたのはほぼ確実なのにもかかわらず、ロシアは(少なくともまだ)アメリカ外交官を追放していない。感心するのは、モスクワのアメリカ大使館は、全てのアメリカ国民に、非合法デモを避けるよう勧めていた。これは進行中の危機で、本分析が掲載されるまでに事態は劇的に変化するかもしれない。アメリカやEUではなく、ロシア政策の大きな転換だと私が考えるものを見るのが、今日の私の狙いだ。
現時点では、このEU外交官3人の追放を、風向きが変わったのを示す単なる「事前警告」に過ぎないものと見るべきではない。だが、この追放は、苦痛を伴う本物の報復と見なすほど大きくはない。なぜだろう?
なぜなら、EU全員に対する本当にひどい仕打ちは、ラブロフが実に比類なく率直で、歯に衣きせないラブロフ・ボレル記者会見だったのだから。例えば、ラブロフはぶっきらぼうに言った。「少なくとも現段階においては、EUは信頼できるパートナーではないという前提で我々は動いている。私は将来、戦略上の注目が、最も近い国々におけるEUの基本的利益にむけられ、我々が今日行った協議が、より建設的な軌道への動きを促進するよう希望する。我々はこのための準備ができている」。
外交官用語を平易な英語に翻訳すれば、これは 1)我々があなた方にうんざりしており、2)我々は、あなた方を必要としない ことを意味している。
この率直な発言は、ボレルが、ロシアで酷い扱いを受けたやら「ロシアは建設的対話を望んでいない」、EUは、ロシアとより親密になりたいと依然望むのか、それとも独裁主義に陥りつつある国から距離を置きたいと望むのか決めなくてはならないというボレル発言やら、その後ブリュッセルであらゆるヒステリーを引き起こした。
[補足:欧米の言葉遣いでは「民主主義体制」あるいは「独裁体制」の程度は、もっぱらその国の帝国総督管轄領となる意欲で定義される。この定義では、全ての主権国家は「独裁国」で、全てのアングロ・シオニスト総督管轄領は民主主義のかがみだ。]
ロシアのクマは、もううんざりしたのだろうか?
二週間前「バイデン」がホワイトハウス入りした今、クレムリンは調子を変える必要があり、これが、まさに現在我々が目にしているものだと思うと私は書いた。これが私の証拠だ。
- ロシアの調子は変化し、今や遥かに単刀直入だ
- ボレルのモスクワ滞在中、三人のEU外交官が追放された事実は、EU全体に対する極めて意図的な侮辱だ。
- ロシア・メディアの調子も変わり、ジャーナリストや専門家全員が、EUに、すっかり愛想を尽かしており、言葉より行動を呼びかけている
- (少なくともNS2完成まで、完全に正面衝突をさける政策を提唱していた)ロシアのNS2ロビー団体は、公的言論からは、むしろ消えている。これは、このロビー団体が、負けを認めたのか、あるいは、逆に、「ユーラシア主権主義者」と私が呼ぶ集団が、ロシアにとってNS2は肝要ではなく(ちなみに彼らは正しい)、EUを締め上げる方が遥かに重要だと考えている(私はここでも彼らと同意見だ)。
- 別のEUによる反ロシア攻撃は、ルカシェンコ打倒の最近の試みを私は言っているのだが、やはり失敗した。だが、この心理作戦は実に無礼で粗野で、EUは、ベラルーシ国境に沿ってTu-160を飛行させたり、S-400を売ったりするだけでなく、大いに象徴的外交措置を使って行動する以外、他のいかなる選択肢もロシアに与えない横柄さで行動した。
- 米海軍艦船が黒海南部水域に入るや否や、ロシア航空宇宙軍(Su-24M 二機、Su-27 二機、Su-30SM 二機)が、彼らに対し模擬ミサイル攻撃を行った。注記:中国軍用機が太平洋のアメリカ航空母艦に対する模擬攻撃を行ったのと同じ日だ。
- ロシアは今や、バル地対艦ミサイルBと、恐るべきバスチオン沿岸防衛用地対艦ミサイルシステム両方を配備している。これは、南部軍管区と黒海艦隊の手ごわい能力と組み合わさると、黒海全域が射程範囲となり、どんな敵艦船もロシアのいいカモに変える。明らかに、ロシアは米海軍の横柄にうんざりしているのだ。
- ショイグ防衛大臣は、高精度極超音速兵器製造の本格的増産を発表した。
これらは我々の目の前でおきている変更の長いリストの僅かな例に過ぎない。
これまでのところ、EUはロシアが伝えようとしていることを全く理解していない。少なくとも公式には。しかしボレル訪問に関してのみならず、ワクチンについても(「ランセット」が「スプートニクV Covid-19ワクチン候補は安全で効果的なように見える」という題の主要論文を発表したばかりで)これは基本的に、スプートニクV Covid-19ワクチンは 1)安全ではなく、2)効果がないという欧米のたわごとはウソだといっており、我々は内輪もめがおきているのを目撃しているのだ。EU支配者たちが明らかにひどく心配しているのが私にはわかる。今EUは「COVIDプロパガンダ戦争」で確実に敗北しているように見え、(3B+PUの筋金入り狂人以外の)全てのロシア嫌い国家は、ロシアにワクチンを頼まなければなるまい。これまでのところ唯一公式のEU対応は、ロシア外交官三人追放と、いくぶんの抗議だ。だが、これらは明らかに、遥かに長期のロシアとEU間対決の第一幕だ。
ここで考慮すべき重要な要因はこれだ。アメリカ+NATO+EU+5EYESの総合戦力はロシアより大きいが、EU指導部の精神的無気力ゆえ、既にEUだけではロシアよりずっと弱い。もちろん、バイデン政権は、考えられ限り最も度の過ぎたロシア嫌い連中の紳士録だから、アメリカが干渉し、EUの反ロシア派閥を支持しようとする可能性は高い。最近の黒海と日本海での米海軍挑発に対するロシア当局の調子を考えると、言葉でも行動でも行動するクレムリンの決意を私は疑っていない。
しかも一般大衆が滅多に気づかない微妙な脅威がある。ロシアがNATO攻撃をどのように混乱させ、挫折させることが可能かを説明する最近の例が「敵のマルチドメイン作戦時に、統合的な大規模空襲を混乱させるための航空機の戦闘使用に関する理論的根拠」という題の極めて専門的な論文だ。私はここで全ての(非常に興味深い)詳細には触れないが、筆者は、ロシアは「ロシア連邦を脅かす局地戦の危機という条件下で、防衛処置の枠組みで、あらゆる種類の兵器で、相手に耐えがたい複雑な敗北を与え、あらゆる種類の兵器を使って(NATO加盟国を)完敗させる」手段を持つことで、核戦力による抑止政策から(従来の)抑止政策に変われると主張しているとだけ言っておきたい。実は、これは戦争の未来を議論する唯一のロシア専門論文ではなく、これが本当に比類がないのは、何よりRTが「ロシア空軍専門家、爆撃攻撃する全面戦争でNATO軍を無力にする計画を発表」という記事を掲載すると決定したことだ。これはクレムリンが(とにかく毎日、こうした記事を読む欧米軍事専門家と対照的な)欧米政治家が、NATOの米軍計画が、EUにとって本当は何を意味するのか、必ずじっくり考えるのを本気で望んでいるように見える。
更に、ポーランド軍司令部のジマ(冬)20演習結果があるが、冗談ではなく、ロシアは、わずか五日で、ポーランド軍を完全撃破するというのだ。(詳細については、ここ、あるいはここ、ここで、ご覧願いたい)。再び、ここに本当に新しいものは皆無で、アメリカと/あるいはNATOは、無数の演習をしているが、そこで「ロシア軍団」が「民主主義と進歩の軍」を破っている。再び本当の違いは、このニュースがロシアの報道だったことだ。ロシアが(常に被害妄想で非常識なほどロシア嫌いの)ポーランドについて初めて公然とNATOをからかったのだ。実はロシアは、ポーランド軍は戦場では無能だが、壮麗な式典やパレードは得意なことをとっくに知っていたが、この種の公式侮辱は、少なくとも国家に支援されたメディアによる新しいものだ。
これまでのところ、EUは明らかに、この新現実を本当に理解していない。最近の(圧倒的に愚かな)EUは「プーチン」(ここで「プーチン」は、必ずしも本人だけでなく、クレムリンの鬼全員を意味する)を怖がらせようと計画している。ベラルーシ大統領選に立候補したスヴャトラーナ・ツィハノウスカヤがナワリヌイの妻ユリアに「ロシア女性大統領」なるよう訴えたのだ。そう、本気で。ロシア大統領ユリア・ナワリナヤ!
EUのナワリヌイ支持者は、ロシア亡命政府を作ると決めた。再び、これは冗談ではない。ちなみに、この「ロシア亡命政府」のレオニード・ボルコフ「外務大臣」は、当初、非合法の反乱を止めるべきだと宣言したが、結局彼のハンドラーに、それはだめだと言われた。彼は直ぐさま必要な180度方針転換して、抗議行動を再開すると宣言した。これは彼の「心変わり」にマリア・ザハロワが、ぶっきらぼうに、極めて公式に、フェースブックで対応した答えだ。(最小限手を加えた機械翻訳)
倍賭けするNATO
2021年2月4日、ボルコフは、ロシアでの抗議行動を中止し、春夏に再開すると宣言した。「来週末、我々は集会を開催しない。抗議の波は頂点で終わらせなくてはちゃならない。もし人数が減り続ければ、皆の意欲がそがれ失望する。春夏に大きなものを計画している。我々は決して要求を断念しない。」更に、2021年2月9日、ボルコフは彼は心変わりして、二月も運動を続けると発表した。「我々は、もっと巧妙にやる」と彼は付け加えた。何が2月4日と9の間に起きて、「野党」に戦術を根本的に変えるよう強いたのだろう?全て実に単純だ。2021年2月8日、ブリュッセルのEUポーランド代表部で、ボルコフとアシュルコフとのオンライン会議が開催され、EU加盟国、アメリカとイギリスが参加した。実際、これはNATO会談だった。NATO加盟諸国が、「野党」つまり彼らの影響力の代理人に、破壊工作を「もっと巧妙に」続ける方法を指示したのだ。春まで待つには、余りに多くの金と資源が、欧米によって、既にこの工作に投資されている。彼らは明らかに理解している。春になれば、欧米がポンプで膨らませた情報作戦は吹き飛ばされるだろう。彼らは、もはや事実を提供せずには「化学兵器」の話題のつじつまを合わせられないのだ。彼らは壁にピンで止められているのだ。だから彼らは倍賭けするのだ。
ナワリヌイと彼の支援者について、ザハロワはさらに単刀直入に「彼らを反対派と呼ぶのは止める。彼らはNATO工作員だ!」と述べた。
何度もご説明しているように、欧米の政治家は、強く感じる時でなく、弱く感じる時、相手側に本気で更にエスカレートする意欲がないよう願う時、彼らは倍賭けするのだ。
ロシア国民の「心と魂」を獲得する戦いで、帝国が必ず勝てるようにすべく、イギリスは抗議行動を支持する歌を発売するよう、今(またもや)プッシー・ライオットを頼りにしている。またもや、これも冗談に聞こえるが、そうではない。
話の肝はここだ。EUは、再び「団結」という善意を装った口実の下、売女政治家連中に従って、亡命政府は認められないにせよ、少なくとも、そのメンバーを本物の当局者として認める多くの兆しがある。クレムリンを脅かす狙いだろうと私は思う。だが、それがEUが思いつける最善のものなら、プーチンもロシア国民も、枕を高くして眠れるだろう。
すると、今後、どうなるのだろう?
1)政府機関/主権が限定されている国と 2)無能で/妄想的な政治家に率いられた国を扱う場合、予測は慎重を要する。既存の多くの抑止理論は、全て「理性的な当事者」と、本当の主権国家を想定している。帝国と、そのEU保護領が、ロシアをいやがらせ、恥をかかせようとする「せこい嫌がらせ策」(このがらくたのような内容)を強化するのは確実だ。このように「うるさく言い立てる」のに応えて、ロシアは二つのことをするだろう。その実態(挑発)に対し、あらゆる外交のふりをかなぐり捨てて、「うるさく言い立てる」のを非難し、提携を求めて(別名「信頼できるパートナー」)のゾーンBを、よりどころにするのだ。彼らがロシア国境沿いに、準備不十分な武力威嚇でとっているリスクを、ロシアは、ヨーロッパにぶっきらぼうに説明もするだろう。残念ながら、これは、おそらく、最近の中国海軍同様、ロシア航空宇宙軍と海軍は、ロシアを脅かす、いかなる航空機や船とも交戦するよう命じられていることを意味する(今のところ、これは単なる噂に過ぎないが、これは根強く、議会でも強く支持されているように思える)。主にイデオロギー的(従って幻想的)な生き物である欧米政治家は、常に相手側が後退するのを望んで(頭がない)チキンレース(我慢比べ)を好むから、これは非常に危険な進展だ。過去に「相手側」(ロシア、中国両国)が実際後退し、自制した事実が、欧米政治家に、何が何でも永久に倍賭けするよう仕向けているのだ。この理由から、アメリカ/NATOと/あるいはロシア/中国間の実際の軍事衝突の可能性は「2021年に、ありそうだ」と私は見ているす。NS2の未来については、EU政治家は、彼らのユーロを計算できて、ロシアよりEUの方がこのプロジェクトを必要としているのを悟ると私は常に考えていた。今は率直に言って、それほど確信はない。頭がない鶏の知的能力を当てにするのはおそらく良い考えではない!ボリス・ジョンソンが、かつて「無気力な無脊椎原形質クラゲ」と呼んだ類の政治家の勇気も当てにはできない。
ロシアとEUは衝突必至の進路を進んでいるように見える。率直に言うと、明白な危険にもかかわらず、私はそれを歓迎している。なぜか?なぜなら、本当の対決以外、EU政治家を、現在暮らしている非現実世界から現実世界に引き戻すことができないからだ。ロシアの熊は、頭がないニワトリに厳しくお灸をすえなればならない。激しく。
The Saker
記事原文のurl:https://thesaker.is/the-headless-chicken-and-the-bear/
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世界最大属国首脳も、当然、頭がないニワトリの典型。宗主国の命令さえ聞いておけば、あとはやり放題。
立憲民主党広田議員の質問への爆弾回答。タヌキの「排除いたします」に匹敵しそう。
日刊ゲンダイDIGITAL
総務省高級官僚、気の毒な気もする。断れば首が飛ぶ。断らなくても悪事がばれれば首が飛ぶ。究極の二者択一。本来ガースーと息子の首がとぶべきなのだが、不思議の属国では逆になる。
「コロナ禍でIWJは存続できるかどうかの危機に直面!!
昨日のIWJの岩上氏による望月衣塑子記者インタビューを拝聴しながら考えた。彼女の官房長官記者会見質問、言論封殺菅政権実態の正確な予兆だった。官邸記者クラブの共謀者としての役割も同時に浮き彫りにしていた。
太平洋戦争、第二次世界大戦で、頭がないニワトリ日本軍と政府指導者は、インパール、ガダルカナル、本土空襲、沖縄住民被害、二発の原爆投下で、無条件降伏するまで、負ける戦いを継続した。こうした異様な政策を推進する上で、大本営広報部大政翼賛会、いわゆるマスコミが演じた犯罪的役割は大きい。残念ながら、政府も、マスコミも、学界も、悲惨な戦争を推進した連中が、そのまま戦後も継続している。ウソ専門家が好例。
ワクチン日程が日々延び延びになる中、頭のないニワトリ大本営広報部、決してPCR検査強化をいわず、どのようにすればオリンピック開催が可能かを終日論じる。森会長発言、性差別ばかり注目されるが「新型コロナウイルスがどういう形だろうと必ずやる」は無視されている。新会長、新大臣、都知事、関係主要女性三人「新型コロナウイルスがどういう形だろうと必ずやる」だろう。都庁記者クラブと官邸記者クラブ、タヌキと恐喝政治家応援団、拡声器に過ぎない。
今回のコロナ戦争でも、頭がないニワトリ日本政府は「人類がコロナに打ち勝った印として」オリンピックを開催し、「日本新がコロナに完敗した印として」世界中のコロナ変異株が蔓延する悪夢の宴で自爆しようとしている。
「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。」というが、二度目も悲劇なのは確実。世界中、この狂気の国家規模人体実験に注目しているはずだ。世界に対し原爆の非道さを実証した日本の最後の貢献だろうか?
自分ファースト・タヌキ、自分の名が売れるオリンピックには税金を法外に使うが、都民の健康には出し惜しみ。彼女としては当然だろうが、不思議に思うのは、自分に損をさせる人に進んで投票する人々。これも大本営広報部のおかげ。
LITERA
愛知リコール不正は維新にも責任 事務局長は維新の衆院選公認候補 吉村知事は公然と応援 それでも松井市長は「知らんわ」と無責任発言
植草一秀の『知られざる真実』
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