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2020年12月19日 (土)

支配体制によるインターネット検閲、更に本格的にエスカレート

2020年12月12日
ケイトリン・ジョンストン

 所有企業のグーグルが、おそらく地球上最強力な企業であるyoutubeは、今アメリカ選挙が不正だったと主張するユーザーのビデオを削除している

 これを行う決定に関するyoutube公式声明は、それが言っていることではなく、言っていないことが極めて示唆に富んでいる。

 このビデオ公開プラットホームは、誰かの健康や安全を危険にさらしたり、Covid-19に関する誤報を広めたりしているとみなされるビデオを削除し始めた時、そうしたように、これらビデオを削除していることを、これまで全く論じようとしていない。

 QAnonビデオを削除し始めた時、そうしたように、これらビデオが暴力を引き起こしていると、これまで全く論じようとしていない。

 投票が済み完全に終わたのに、これらビデオが有権者の判断を誤らせるのを防ぐため、当初アメリカ政府に協力して始めた時のように、これまで全く論じようとしていない。

 それらが間違っていると思われるだけで、彼らはビデオを削除しているのだ。youtubeや他の新しいメディア・プラットホームが使ってきた、これまでの内容削除方針から顕著な逸脱なのだから、これは重要な違いだ。

2/昨日は選挙に対する紛争の解決期限だった。十分な数の州が大統領選挙結果を認定した今、我々は現在(あるい、これからも)広範囲な不正や、誤りが、2020年アメリカ大統領選挙結果を変えたと主張するどんなコンテンツでも削除する。
- YouTubeInsider(@YouTubeInsider) 2020年12月9日

 「昨日は選挙に対する紛争の解決期限だった。十分な数の州が大統領選挙結果を認定した」とyoutubeは書いている。「それを考慮し、歴史的なアメリカ大統領選挙に対する我々の取り組み方に合わせ、我々は今日(あるい、これからも)アップロードされる、広範囲な不正、あるいは誤りが、2020年のアメリカ大統領選挙の結果を変えたと主張し、人々の判断を誤らせるどんな記事のコンテツでも削除し始める。例えば、我々は広範囲なソフトウェアの不具合や、票計算の間違いで、大統領候補が選挙に勝ったと主張するビデオを削除する。我々は今日からこの政策実施を開始する。今後数週間強化する予定だ。」

 ジョー・バイデンとドナルド・トランプの争いで起きたとされている不正選挙が実際に起きたかどうか私は知らないし、気にもしていない。私は候補者が、アメリカ選挙に出馬する立場に昇格する過程が、腐敗しており、頭のてっぺんから爪先まで、不正に操作されるのを知っているから、支配体制が承認した、帝国主義寡頭制支配者の二人の従僕間の見せ掛け選挙で、追加操作が、行われたかどうかの問題は、私には特に興味はない。だがyoutubeによるこの新たな動きは、アメリカ政府につながるシリコンバレー巨大企業によるインターネット検閲手順の絶えざる強化の中でも、本格的強化だ。

 たとえアメリカのものが全欧米で最も欠陥がある選挙制度でないにせよ(実は、そうなのだが)たとえ、いかなる不正選挙も行われなかったことが(そうではなかった)、決定的に、何の疑いの余地もなく、証明されたとしても、彼らが間違っているというだけの理由で、人々を検閲し始めるのは、これまでのオンライン検閲手順を越える大規模強化だ。人々は間違うのを許されている。唯一の代替手段は、何が良く、何が悪い考えかに関する権限を持った一枚岩の真理省なのだから、自由社会は、人々が間違った考えを声に出す権利を認めているのだ。

 政府と提携する金権大企業が、言論を沈黙させる水準を、どんどん下げる危険性を警告してきた我々は、危険な下落というウソを推進したわけではない。下落が明らかに本物な時、危うい局面を警告するのは、決して人を惑わすものではない。数年前、任意のインターネットユーザに対して、プラットホームを越えるアレックス・ジョーンズ削除を受け入れることに我々が整然と距離を置いた事実は、どのような理由であれ、間違った考えの表現を沈黙させるのは、今この下落が、まさに本物で、極めて重大であり、本質的なことが変わらない限り、我々の情報全体主義への下落が続くことを示している。

「2020年選挙は不正だったと、私は考えているだろうか?いや。だが私は、今回の選挙が、トランプ支持者が広めて、インターネットが圧倒されているものと、ほぼそっくりな陰謀論で、2016年、不正選挙で、ヒラリー・クリントンに勝ったとも思っていない。」https://t.co/nvH0isGvaN
- マット・タイビ(@mtaibbi) 2020年12月11日

 マット・タイビは、最近のyoutube検閲強化を非難し、民主党が、2016年に、トランプがロシアと共謀して不正選挙をしたという言説を四年間推進しても何のおとがめもないのに、トランプ支持者が本質的に全く同じことをするのを禁止される二重基準を指摘する手堅い記事を書いている。私としては、この二重基準の主な根源は、イデオロギー的偏見(確かに、それも要因だが)ではなく、トランプの主張は認めず、ロシアゲートを認めたアメリカ政府機関とシリコンバレー・ハイテク巨大企業の結託だと付け加えたい。それは実際、リベラルの偏見というより、アメリカ諜報カルテルの偏見なのだ。

 実際は、2020年の選挙であった不正のような、意味ある形での、アメリカ選挙に対するロシアの干渉というリベラル派の主張には、いかなる証拠もなかった。本物のジャーナリストと公正なソーシャル・メディアは、ロシア・ハッキング物語が極めて穴だらけで全く証明されていないままで、ロシア・ミームが選挙を左右するという言説は、完全なジョークだという明白な事実を認識したはずだ。今、民主党の主張が、共和党の主張より重みがある唯一の理由は、アメリカ諜報カルテル(ロシアゲートを利用し、以前から存在している複数の狙いを推進した同じアメリカ諜報カルテル)に支持されており、もう一方はそうではなかったことだ。それだけだ。

 誰であれ言説を支配する者が、世界を支配すること、寡頭政治が支配するマスメディアが、オリガルヒの現状維持のための要であることを理解している連中は、情報を民主化する可能性を理解して、インターネットの到着を、非常に興奮した。今、主流メディアを支配し、影響を与えている同じ権力構造が、オンライン情報についても完全支配をするべく動いて、そうした希望が浸食され消えて行くのを我々は見ている。

ビデオがドナルド・トランプがロシア工作員だと主張するからではなく、それが受容できる選挙陰謀論だからだ https://t.co/gtfz4WZTlX
- アーロン・マテ(@aaronjmate) 2020年12月9日

 「平均して、選挙と関係がある検索結果上位10のビデオの88%が、権威ある情報源のものだ(残りのものには、話題性の高い深夜番組、クリエータによる映像や論評などがある)」と、誤った考えの選挙映像の削除に関する上述声明でyoutubeが自慢している。「最も見られたチャンネルと映像は、NBCとCBSのようなニュースチャンネルだ。」

 ユーザーに、あらゆる戦争について大衆をだまし、現状の政治と信じるよう大衆を操るのを推進する同じ金権支配メディアにリンクする結果を表示させるようアルゴリズムを不正操作するのが、まるで、誇るべき業のようだ。

 権力者連中が承認しない情報が、益々小さな周辺部に押し込まれ続けば、かつて革命的思想家に多くの希望を与えた情報民主化の可能性は完全に無効にされ、残るものは、支配体制の権力構造が、過去の古いメディア時代よりも、ずっと速く宣伝を配布できるネットワークだ。我々の支配者がこれをしようとする試みで失敗し、彼らを止めたいという我々の願望が成功すると良いのだが。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2020/12/12/yet-another-major-escalation-in-establishment-internet-censorship/

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