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2020年11月13日 (金)

大イスラエルを強化する上でのサウジアラビアの役割

2020年11月7日
バレリー・クリコフ
New Eastern Outlook

 大統領選挙後に、サルマーン国王と彼の息子の出席を得て、イスラエルとサウジアラビア間の平和協定署名式典を開催したいと望んでいる事実に関するトランプ発言の中、モサド長官ヨリ・コーエンが、「イスラエルとの関係正常化は、ドナルド・トランプあるいはジョー・バイデンどちかが勝つかにかかわらず、リヤドからの新アメリカ大統領への贈り物だ」と既に述べている。

 前にIsraelinfoが報じた通り、2019年12月以来、イスラエルとサウジアラビアは、ドナルド・トランプ大統領の「世紀の取り引き」を実行して、神殿の丘の「Muslim Guardian Council for Holy Sites」にサウジアラビア代表を含めるため、密かにアメリカと交渉していた。アラブ外交界によれば、イスラエルとアメリカは、リヤドの(UAEとバーレーン)が、イスラエルの主権を西岸の一部地に拡張することを含め「世紀の取り引き」支援で、公然と関心を持っている。

 ユダヤ国家と最大のアラブ君主国家間のこれら協議の主目的の一つは、イスラエル・ハヨム紙によれば「Guardian Council」で、特にエルサレムの神殿の丘で、イスラム教の聖地保護の問題で、トルコがパレスチナ問題で、影響力を増やすのを阻止することだ。サウジアラビア外交官は、報道機関に、これら協議は「世紀の取り引き」という題のアメリカ中東和平構想の一環として、イスラエル、アメリカとサウジアラビアの外交官や特別職員の小さなチームによって行われていたのを確認した。よく知られているように、近年、サウジアラビアは、現在のトルコ当局と厳しい対立に直面している。

 神殿の丘のアル=アクサー・モスクは、メッカのマスジド・ハラームと、メディナの預言者のモスクに続く、三番目のイスラム寺院であることを指摘しなければならない。1994年、イスラエル-ヨルダンの講和条約調印後、ヨルダン国王は、エルサレムのイスラム・モクスの守護者という特別な地位を得た。ヨルダン国王は(当時 - フセイン・イブン・タラール)、彼らが市のその地域で、主権を復活させた時には、東エルサレムのイスラム・モスクを保護する権限をパレスチナ人に譲渡すると約束した。神殿の丘の「Guardian Council」評議会に、パレスチナ代表を含めるヨルダンの決定後、パレスチナ当局は、エルサレムのイスラム・モスクの領域での存在を保証するため、トルコ政府とオープンな関係を始め、イスラエルとサウジアラビアに、否定的に受け止められた。

 2017年12月、あらゆる国際基準、特にアメリカ自身かつて賛成投票した国連安全保障理事会決議に違反して、アメリカがエルサレム全体を、イスラエルの首都として認知した後、東エルサレムの地位と、その境界内にあるイスラム聖地についての論争は一層激しくなった。このため、アル=アクサー・モスクを巡る対立の解決を見いだすため、アメリカはテルアビブとリヤド間の秘密接触を実現するのを支援し、次にイスラエルとイスラム教国が「世紀の取り引き」を推進するよう、ワシントンに動かされたのだ。

 できるだけ早く、イスラエルとの平和協定に達するよう促す、リヤドに対するホワイトハウスの圧力は、ここ数カ月、特に強くなった。このような協定に署名して、ドナルド・トランプは、世界に、最も重要なことに、彼の支持者に、中東紛争を解決する上での彼の権限の効率を実証したいと熱心に望んでいた。二国のリーダー間の多数の電話や、サウジアラビアや周囲地域への数人のアメリカ特使訪問が、この問題解決のために行われた。9月6日の電話会話中に、ドナルド・トランプ大統領が、再度、サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王に、ユダヤ国家とアラブ首長国連邦の間の合意署名の後、イスラエルとの関係正常化に同意する次のアラブ指導者になるよう依頼した。だが、サウジアラビア君主は、イスラエルとパレスチナ間の対立を解決する上で、2002年、ベイルートでのアラブ首脳会議で提言されたアラブ平和イニシアチブに基づくことを、リヤドによる大きい進展を成し遂げるこの措置の条件にした。

 これまでのところ、サウジアラビアとイスラエル間関係正常化を、より緊密にできるリヤド唯一の公式決定は、サウジアラビア領空を通る、イスラエル人が搭乗した定期航空便を含め、ユダヤ国家とアラブ首長国連邦間の直行便承認だ。サウジアラビア領空使用は、必要となった場合、イラン攻撃が可能になるので、この問題解決は、イスラエルにとって極めて重要だった。更に、特にテロとの戦いに関し、二国間通信が、極秘環境で、ほとんど定期的になったことも指摘すべきだ。更に、イスラエルは既に、サウジアラビアで、南アフリカの仲裁によって、多くのイスラエル軍事技術(主にドローン)輸出に加え、電子無線偵察局配備を支援した。

 ムハンマド・ビン・サルマーンにとって、彼が国内エリートの大半を怒らせた環境では、イスラエルとの微妙な状況に関するどんな過失でも、重大な結果を招きかねず、そのため、国内の敵が、彼を危険な状況に陥れる最もわずかな機会を得るのも阻止しようと積極的に努力している。だから、最近サウジアラビアの皇太子ビン・サルマンと会ったイスラエル系アメリカ人のメディア界の大物ハイム・サバンが所有する多くのメディアで発表された、イスラエルとの関係改善は、彼の命への脅威になると、皇太子が恐れているという暴露は、ほとんど驚くべきことではなかった。彼自身によれば、皇太子は「イラン人、カタール人や、自身の同国人によってさえ、殺されかねない」と信じている。

 メディアは以前に、サルマン国王と息子が、この問題で意見が対立していると報じた。気付かれるように、ビン・サルマンはイスラエルとの関係を確立しようとしているが、父親は考えに反対だった。一種の補償として、皇太子はテルアビブに接近したいという願望のバーレーン当局とアラブ首長国連邦を支持した。

 少し前までは、イスラエルがサウジアラビアや他のアラブ諸国と関係を樹立するのは、信じ難いことに思われた。だがこれは、今や現実の可能性だ。共通の脅威が、頑固な敵を前にして、ユダヤ人とアラブ人を強いているのだ。増大するイランの影響力と、イスラム過激派とダーイシュ(ロシアでは禁じられている 編集部)テロリストとの戦いだ。

 バレリー・クリコフは政治評論家、オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/11/07/saudi-arabia-s-role-in-strengthening-greater-israel/

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 売国奴のあくどさは底知らず。常識的手段では対抗不可能。素人、良い対抗策、思いつけない。

 下記は長周新聞記事

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 メディア批評 第156回も、話題は、学術会議任命拒否問題(1)敵意がパージに変わるとき(2) 科学技術研究の国策への傾斜

 連載 片山善博の「日本を診る」も、学術会議会員候補六人の任命拒否事件を診る

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 デモクラシータイムス、昨日は二編拝見。

【山田厚史の週ナカ生ニュース】コロナ感染急拡大 無策の菅政権

【半田滋の眼】海上自衛隊が中国封じ込め 南シナ海、インド洋で共同訓練

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