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2020年10月28日 (水)

誰が当選しようと、勝利するのは戦争機構

2020年10月23日
ケイトリン・ジョンストン

 アメリカ政府は、もう一つの証拠がない選挙干渉の言説を推進しているが、今回はイランとロシアが標的だ。

 これには消耗させられる。私は本当に、このたわごとを打ち込む必要があるのだろうか?

 結構。オーケー。 また、始めよう。

 ジョン・ラトクリフ国家情報長官とクリストファー・レイFBI長官の共同記者会見で、イランとロシアが別個に何らかの有権者登録情報を入手し、その情報を、選挙を左右するのを狙って、民主党有権者に奇異な脅迫的電子メールを送るのにイランが使っていたと発表した。

 いつものように、これらの主張の証拠は提示されなかった。この全く証拠のない主張は、イランがトランプに手を貸そうと望んでいるのを証明すると民主党は言い、これは、彼らがバイデンに手を貸そうとしているのを証明すると共和党は言っている。両党ともばかばかしい。

今日早急に召集された「Proud Boys」電子メールの脅威をイランのせいにする記者会見に関する@ロイター記事がある https://t.co/SgPyhgrmVV
私はこれら段落に特に注目している:pic.twitter.com/JfGnc1moZ1
—Raphael Satter (@razhael) 2020年10月22日

 この主張に関するロイター記事は、脅迫電子メールの背後に誰がいたかはっきりしないと言う一人の情報提供者を引用して、イランがそれに関係があった「証拠は決定的でないままだ」と書いている。ワシントンポスト報道は、イランに対する主張は「具体的な証拠なしで浴びせられており」電子メールから集められたメタデータは「多数の評論家によると、サウジアラビアやエストニアやシンガポールやアラブ首長国連邦でのサーバー使用」を示していると指摘している。この矛盾に対処する試みは皆無だ。

 もしアメリカ政府がイランが中東にあると発表する記者会見をしたら、私は、イランが南太平洋の島でないことを確認するため地図を確認しなければならないだろうが、それは連中が最近、イランについて、常に恥知らずにウソをついているためだ。標的に定めたいと望む政府について、連中がウソをつく、膨大な、しっかり文書化された実績がある不透明な行政機関による全く証拠のない主張を信じる理由はないのだ。

 この最近の主張は、アメリカの諜報カルテルが国民の意識に着実に積み上げている言説の山に、誰が大統領選挙に勝つかにかかわらず、外国の敵が、それに対し、部分的に貢献していると付け加えるものだ。国家情報長官室ODNIは、トランプ再選を確保すべくロシアが干渉しており、中国とイランはバイデンを支持して干渉していると8月に発表した

 この着実に拡大する言説が意味するのは、誰がこの選挙に勝とうと、アメリカのスパイと冷戦戦士が、アメリカに集中した武力同盟に吸収されるのに抵抗し続ける世界の少数の国々に対し、連中が計画した狙いを推進するために利用が可能だということだ。トランプ政権中、元々計画されているロシアに対する冷戦エスカレーションを進めるため、連中がロシアゲートを利用するのが可能だったと全く同様、彼らはバイデン勝利の場合、イランと中国に対し、前もって計画されたエスカレーションを導入する連中の能力を保証している。

 例えば、アメリカの諜報カルテルが、購読者のクリックに飢えているメディアに、イランが彼のために干渉していたという物語を、まんまと売り込んだ後、バイデンが当選したと想像願いたい。イラン合意を復活させ、制裁を縮小し、緊張を徐々に緩和したいと望んだら、彼の政権は、一体どんな政治的圧力を受けるだろう? ワシントンとモスクワで、うまくやって行きたい願望を明言したにもかかわらず、ロシアに対するタカ派冷戦エスカレーションを絶えず進めるようトランプが置かれた圧力とおそらく非常に似ている。

 お願いだ、もう一度。 pic.twitter.com/unpwKf77tn
- Ken Klippenstein (@kenklippenstein) 2020年10月22日

 次の二点を理解できれば、これら、あらゆる「選挙干渉」言説が奉仕している目的を理解できる。第一は、我々は、アメリカに中央集権化した帝国と、その中に吸収されるのに抵抗して残っている国々との間のスローモーション第三次世界戦争のさなかにいることだ。第二に、この戦争は、プロパガンダで推進されている。

 第一:我々は、アメリカに中央集権化した帝国と、その中に吸収されるのに抵抗して残っている国々との間のスローモーション第三次世界戦争のさなかにいる。

 アメリカの周囲に緩やかに集中した、国を持たず、国々の政府を兵器として利用するオリガルヒ連中の緩やかな提携が、経済力と軍事力を持った国々の巨大な帝国のようなクラスターの支配を確保した。更に権力を強化し、覇権継続を確保するため、この寡頭政治帝国は、より多くの国々を吸収して、拡張し続け、もし彼らが抵抗したら、彼らを残忍に扱わなければならい。吸収されていない国々の中では、中国が大差で最も強力で、かなりの差でロシアが第二位、更に大差で、イランが第三位だ。

 核兵器が次の熱い世界大戦を好ましくないものにしているため、この戦争は、資源支配、経済戦争、クーデターを仕組むこと、反政府派民兵を代理軍隊として使うため武装させること、テロとの戦いや、「人道的干渉主義」の見せかけの下で重要な戦略地政学的地域における軍事駐留拡張という形をとり、伝統的な全面的な地上侵略は、帝国風武力連合の継続的なまとまりを保証するため、十分な国際的承認を作り上げた後、最後の手段として使われる。

 だが最終目標は、通常の世界大戦の目標と同じだ。相手側を打ち負かして、降伏させ、服従させることだ。そして、この場合、帝国の塊への吸収だ。ソ連邦崩壊、アメリカの権力構造における支配的正統信仰は、「自由な世界秩序」を維持するため、(たとえ、それが、好都合な時には、いつでも「自由な」価値観を断念することを意味するにせよ)アメリカは、あらゆる犠牲を払っても一極覇権を維持しなくてはならないということになった。そこでアメリカの狙いの要点は、世界支配と、その邪魔をする誰に対しても、緩慢な、息の詰まる破壊活動だ。

 第二:この戦争は、プロパガンダで推進されている

 通常戦争では、双方が誰でも理解できる明確な軍事目的を持っており、当然、兵器は、これら目的に沿って動かされる。この奇妙なスローモーション世界戦争では、主要大国と、非常に綿密な注意を払っている人々以外、ほかの誰も何が起こっているか理解できない。イランやベネズエラ、ロシア、シリア、中国などの政府に対する様々な思惑は異なっており、個々に見ると無関係に見え、実際、異なる政治分派が、これら思惑のいくつかを支持し、他のものは支持しないのがわかる。全ての吸収されない国々の破壊と吸収に向かう、このスローモーションの動きを結び付けている唯一のものは、慎重に作り上げられたプロパガンダ言説なのだ。

 これら統一されたプロパガンダ言説の機能の仕方は単純だ。自身のやりたいことしているだけの地球の裏側の国が、制裁され、破壊され、服従させられる必要があるとは決して一般庶民は思いつかないはずなので、政治/メディア支配層を所有する巨大な権力持った少数権力者集団は、これらの狙いに、国内の何らかの惰性が投げかけられるのを阻止するため、全員に、彼ら自身のイデオロギーのエコー室によって、特注の言説を吹き込むようにしているのだ。十分な合意ができた途端、サダム/カダフィ/モラレス/アサド/マドゥロ/誰であれ、去らねばならず、政府を転覆し、破壊し、吸収する作戦を、安全にエスカレートできるのだ。

 この要点1と2が理解できれば、吸収されない国々の政府が、全く目に見えない、極めて法外な方法で、アメリカを攻撃しているという言説を、なぜアメリカ行政機関が推進しているのか理解できる。

トランプは、彼の空虚な貿易協定を守り、自身の利益を得るため、法外な人権侵害に対して、中国政府を制裁するのに反対した。
トランプはその点弱かったが、アメリカの価値観と国民を、私は強く、透明に、首尾一貫して守るつもりだ。https://t.co/AgGPD46JJN
- ジョー・バイデン(@JoeBiden) 2020年6月22日

 ここ二週間、私のコメントに対し、益々多くの洗脳されたトランプ支援者が、大変な自信で、ジョー・バイデンは中国に買収され飼われていると言ってこられる。彼は、オバマ政権の「アジアへの旋回」で、中国に対する攻勢を極端にエスカレートしたし、彼の 北京 選挙 言説からして、当選したら攻勢を続けるつもりの、あらゆる兆候がある、まさに同じジョー・バイデンなのだ。もし彼がそうしなければ、アメリカ諜報カルテルが、中国の勃興を止める必要があるという、誰も見ることを許されない、いくつかの極秘証拠を、魔法のように見つけ出すのは確実かもしれない。

 それとは逆の証拠の山にもかかわらず、この生涯にわたる戦争屋が中国に甘いと信じるのは、見下げ果てたことをしゃべるばか者だけだ。これらトランプ支持者は、リベラル派の狂気のロシアゲート・ヒステリーを、正しく、からかって、何年もついやしたのに、彼らのバイデンと中国に関する言説は、最終的にロシアゲート最高潮の狂気に変わった選挙前の低いざわめきと、そっくりに聞こえる。バイデンが選挙に勝利して、習の操り人形としてバイデンを描く証拠が、匿名情報提供者から報道機関に漏らされ続け、共和党の金銭ずくの連中が、中国に対する攻勢の強化を要求するために、その言説を広めても、私は少しも驚かない。

 だから誰が勝とうと、戦争機構は勝つのだ。勝者がトランプなら、連中はロシアに対するエスカレーションを正当化するための言説をでっちあげ続け、(可能性が高そうに見える)勝者がバイデンなら、連中は中国とイランに対するエスカレーションを売りこむだろう。彼らには権力があるので、連中は特に、あせっておらず、ニシキヘビが獲物を締めつけて殺すのと同様、世界に対する圧力を増やし続けられるのだ。

 一方、普通の健康な人間は、人々がお互いに、生態系とも協力して、調和した世界を作り出すことを望んでいる。世界覇権を目指してアルマゲドン武器で我々全員を危険にさらす社会病質者に支配される世界を、我々は我慢しなくて良いのだ。我々の人数の方が連中より遥かに多いのだ。起きていることに我々が目覚めれば、我々は絶対、これを変えることが可能だ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2020/10/23/no-matter-who-wins-the-war-machine-wins/

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 迷惑youtuber、埼玉「ひょっこり男」逮捕、警察犬逃亡、GO TO、もっと東京活用法、果ては、目黒タワマン強盗600万円被害女優。報道ではなく呆導。宗主国大統領選挙についても延々と報じる。日本学術会議任命拒否問題には、ほとんどふれない。大本営広報部は、侵略戦争参戦推進のため、洗脳・痴呆化活動に忙しい。

 ネットを探して、番組を見ている。

 西谷文和 路上のラジオ、最新回のインタビュー相手は、望月衣塑子記者。

Vol.38 「望月衣塑子記者に聞く“あなたに答える必要はない”の菅政権のこれから」

 インタビュー内容、望月記者の著書『武器輸出と日本企業』と直結。当然、任命拒否自体も直結。侵略戦争推進。

 テレビでも、国会中継は見る。野党質問に限って。

NHK 13:05 国会中継「代表質問」 ~衆議院本会議場から中継~

 IWJ、立命館大学大学院法務研究科教授 松宮孝明氏インタビュー後編

日刊IWJガイド・非会員版「立命館大学松宮孝明教授が菅総理による憲法15条を悪用した独裁の危険性を指摘!『ナチスが政権を掌握していく過程で、憲法の条項を使って、その下にある法律のルールを無視していった。今起きていることと同じ』!」2020.10.28号~No.2967号 

 インタビューのアーカイブは全編、2日間YouTubeで公開にいたします。以下のURLよりぜひ御覧ください!

※フルオープン【10/27 18時~ライブ配信】日本学術会議任命拒否問題 憲法15条を授権法の代わりに悪用し独裁を行う菅総理!! 岩上安身による立命館大学大学院法務研究科教授 松宮孝明氏インタビュー後編
https://youtu.be/4cGCH6Kyb5I

※日本学術会議任命拒否問題(1)菅総理はナチスの授権法の代わりに憲法15条を悪用して独裁を行なっている! その先には軍事研究への誘導がある! 岩上安身によるインタビュー 第1012回 ゲスト立命館大学大学院法務研究科教授・松宮孝明氏(2020年10月13日)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482679

 日本学術会議は明日29日、午後4時半から梶田隆章会長の記者会見を行います。IWJはこの記者会見を生中継で配信いたします。詳しくは、明日の日刊IWJガイドの中継番組表でご確認ください。

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