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2020年10月21日 (水)

永久戦争 アフガニスタンで、父親たちが巡回したのと同じ経路をパトロールするアメリカ兵

アラン・マクロード
MintPressニュース
2020年10月12日


 何千人ものアメリカ兵が、アメリカとアフガニスタン国民のいずれもが、とうの昔に幻滅している、どうやら果てしない紛争で戦い、2001年に彼らの前任者がそうしたのと全く同じ経路を行ったり来たりして、パトロールし続けている。

 19年前の先週、アメリカは、僅かなアメリカ人しか聞いたことがなく、まして更に少数の国民は、何も知らなかった地球の裏側の国アフガニスタンを侵略した。現在、何千人ものアメリカ兵と、更にずっと多くの民間軍事請負業者が、アメリカとアフガンの大衆が、とうの昔に幻滅している、どうやら果てしない無意味な紛争で戦い、2001年に彼らの前任者が巡回したのと全く同じ経路を行ったり来たりして、パトロールし続けている。

 一例が、第20特殊勤務部隊の集団と、三度、アフガニスタンに配備されたトレヴァー・デブール曹長だ。

「我々がこれを始めた時、人々が私がなぜ行ったか尋ねた、私の答えは「それで私の息子たちは、この戦争をしなくてもよい」だった」とデブールは軍のニュースサイト、スターズ・アンド・ストライプスに語った。

 だが、デブールにとって皮肉なことに、彼の息子ペイトン・スラス技術兵は、隠喩的に、文字通りに、まさに、アフガニスタンで、彼の歩んだ道を歩むことになった。「私の足は、父さんが歩いたのと同じ土地を歩いていた」とスラスは父親に言った。この父子の関係は、人が思うほど特殊ではない。スターズ・アンド・ストライプスは、他の同じ様な状況にある多くの親子の概要を書いていた。

 この物語は、芸術を模倣する人生のもう一つの例で、風刺メディアThe Onionの「Soldier Excited To Take Over Father’s Old Afghanistan Patrol Route(父親が昔通っていたアフガニスタン・パトロール経路を占拠して、わくわくする兵士」という三年前の記事に不気味に似ている。その記事の中で、インタビューされる架空の人物が「私がまもなくホースト州で、彼が何年も前にそうしたのと全く同様に、チャップマン基地の周囲を確保し、父親と全く同じ道を歩くだろうことは実に信じ難い」と主張し、腹を立てている反政府集団から激しく砲撃され、人けのない道でIEDを避けることに誇りを表現している。だが最近、現実は風刺作家連中を益々仕事から追い出している。

 新しい世論調査で、アメリカ人が、紛争に、すっかりうんざりしていて、できるだけ早く終わるのを望んでいることがわかった。「全ての敵を破る」まで、兵隊をアフガニスタンに置いておくのを望む回答者の数が今日2019年の30パーセントから、わずか15パーセントまで下がる状態で、国民のほぼ62パーセントが、二月までにアメリカとタリバーン間の平和協定が署名されるのを支持した。世論調査は、アメリカ人が、外国での干渉と世界中での軍事的存在を減らすことを望んでいることがわかった。軍事予算を増やすよりも、軍事予算を削減するのに賛成する人の数は、約二倍多かった。

 トランプ大統領は、この夏、アフガニスタンから永久に撤退する間際のように見え、平和協定のために交渉していた。だが匿名の諜報関係高官が、アメリカ兵殺害に、ロシア、後にイランが、タリバーンを買収していたと主張する話題を、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストとウォールストリート・ジャーナルに漏らして、メディアの狂乱を起こして、撤退を延期する理由に使われた。トランプは今ただアメリカ兵はクリスマスまでに撤退す「べきだ」と主張しているだけだ。

 高価な人道戦争

 アメリカと同盟国は、2001年9月11日テロ攻撃後、タリバーンが主容疑者のオサマ・ビンラディン引き渡しを拒絶したのを理由に、素早くアフガニスタンを侵略した。それでもタリバーンは、実際、中立の第三者を通して交渉するのをいとわなかったが、機会を与えられなかった。9年以上前の2011年、ビンラディンは捕らえられ、殺害されたが、それでもアメリカは依然アフガニスタンを去らなかった。トランプ政権は、2017年に史上最大の非核爆弾「全ての爆弾の母」を投下して、戦争を強化さえした。2018年1月から10月の間に、10年で最多の、5,982発の爆弾を投下した。

 戦争の人道的コストは討論されているが、アフガニスタンの人々に対して行われている暴力の規模についての合意ほとんどない。確実なのはアフガニスタン人の態度だ。去年出版された世論調査が、回答者のゼロのパーセントが(彼・それ)ら自身が「繁栄している」と描写した、85パーセントが(彼・それ)らの状況を「苦しみ」だと記述したと見いだした。国の半分以下は(彼・それ)らが前日でどんな楽しみでも経験したと言った、他方52パーセントがいつも心配したことを認めた。2兆ドルの対立はそれに大いに関係がある。

 戦争は軍に対するだけでなく、アメリカ人の生活にも重大な影響を与えている。例えば、オレゴン州は、国防省に、アフガニスタンへの爆弾を投下し続けるために消火活動ヘリコプターを徴発され、送られていたため、この夏の記録破りの山火事に効果的に取り組むことができなかった。その結果、百万エーカー以上のオレゴン州の土地が破壊され、11人の人々が亡くなった。外国で戦うために父親や息子を送り続けるのは、国内資源が不足することを意味するだろう。

 アラン・マクロードはMintPressニュースのスタッフ・ライター。2017年にPhDを修了した後、二冊の本を出版した。Bad News From Venezuela: Twenty Years of Fake News and Misreportingと、Information Age: Still Manufacturing Consent. He has also contributed to Fairness and Accuracy in Reporting。彼は、Fairness and Accuracy in Reporting、Guardian、Salon、Grayzone、Jacobin Magazine、Common Dreams、American Herald TribuneとCanaryにも寄稿している。

記事原文のurl:https://www.mintpressnews.com/forever-wars-american-troops-patrolling-same-routes-fathers-afghanistan/271928/

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 国民向けの記者会見も所信演説もせずに、宗主国の中国包囲戦略推進と、武器商売のために外遊する傀儡、前任者の方針を継続するといっても、演説原稿を読み損なう方針まで見習うことはないだろうに。

菅首相ベトナムでASEANをアルゼンチンと誤読

 日刊ゲンダイDIGITAL 斎藤貴男氏の記事の通り。大学の弔旗は学問の白旗だった。

56大学が弔意…金のため権力に屈したアカデミズムへの絶望

 今回翻訳した記事の事実、「とんでもない」と感じたことが不思議に思えるような、自分たちの子や孫が宗主国による侵略戦争に従軍したり、不沈空母にミサイルが飛来したりする時代、案外すぐに到来しそうだ。

 大本営広報部の呆導ではなく、横浜市立大学名誉教授 矢吹晋氏インタビューを拝聴すべき。「御用学者ばっかりになっちゃった」とおっしゃっている。

コロナ後に来るのは 地球の覇権をかけた米中軍事衝突か!? 「新チャイメリカ」体制なのか!? 躍進する中国、衰退する米国、 そして日本の行方は?岩上安身によるインタビュー 第1015回 ゲスト 横浜市立大学名誉教授 矢吹晋氏 2020.10.19

 新刊の二冊、早速、拝読したいと思う。

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