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2020年9月25日 (金)

アンドレ・ヴルチェク追悼

ピーター・ケーニッヒ
2020年9月23日
CounterCurrents.org

 私の良い友人で同志のアンドレは、もはや、いない。

 我々は一緒に、いくつかの調査プロジェクトに取り組んだ。アンドレのプロの厳しさ、理解の鋭さ、点を結んで全体像を作り上げる構想と能力は模範的だ。
我々がエーゲ海で、トルコのボドルムから、ギリシャのコス島まで、アテネに向かう難民の道を追ったとき、我々はいくつか忘れられない瞬間を共有した。

 アンドレの突然の逝去に、私は言葉で言い表せない深い衝撃を受け悲しんでいる。

 月曜日夜から9月22日火曜日まで、アンドレはトルコ黒海のサムスンからイスタンブールへ、運転手つきの自動車で妻と旅行していた。彼らが朝早い時間にホテルに到着し、妻が彼を起こそうとした時、彼は反応しなかった。彼は亡くなっていた。

 トルコ警察は、アンドレの死は「不審だ」と述べた。彼の遺体は法医学鑑定のため即座に病院に運ばれた。

 アンドレは、ある紛争地域から次の交戦地帯へ、一つの戦場から別の戦場へと、くまなく旅した。彼は主に、欧米勢力によって世界中で犯されている無数の残虐行為を暴露した。彼は真実を明らかにするのを決してためらわなかった。アフガニスタンからシリア、イラクまで、イラン、スーダンからアルゼンチン、チリ、ペルー、香港、中華人民共和国の新彊ウイグル自治区まで、アンドレはでかけた。彼はインドネシア、ボルネオ、あるいは元々カリマンタンと呼ばれる場所で、収賄で、欧米企業の利益のため、野生生物を殺し、原住民の暮らしを壊滅する、重要な雨林、大地の肺を破壊する環境犯罪について報じた。ここにアンドレが、2020年5月2日、中国のDotDotNewsによる、世界中でアンドレの活動の広範囲な姿を描写するビデオ・インタビュー(20分)がある。https://www.youtube.com/watch?v=7CnSXBOrHMc&feature=youtu.be

 アンドレは、常に、正義ために、貧しい人たち、迫害された人々、虐げられた人々を擁護し、エリート主義の北の先進国に、概して非人間とみなされる人々のために闘った。貧窮した人々、難民、政治犯、姿を消し、影の中に消えた人々。調査ジャーナリスト、地政学アナリストとして、彼は人権のために、至上主義権力と戦った。アンドレは正真正銘の国際主義者だった。彼がいないのを人々は深く寂しく思うはずだ。

 彼の魂が安らかに眠り、彼の精神が生き続けますように。

 ピーター・ケーニッヒは、エコノミスト、地政学アナリスト。彼はグローバリゼーション研究センター研究員。

記事原文のurl:https://countercurrents.org/2020/09/andre-vltchek-remembered/

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 記事題名を見て、一瞬目を疑った。誤報であって欲しいものと。彼の記事を読む機会が無くなるのだ。

 大本営広報部、彼氏の辞任以来、劣化が酷い。どうでも良い記事しか報じない。水泳選手の不倫、タレントの飲酒運転。腐敗した支配体制連中による悪事は放置する。ゴミにたかるハエ。

 日刊ゲンダイDIGITAL

ジャパンライフ詐欺は安倍‐菅案件 行政大甘対応の根源

 テレビの呆導番組は見ずに、ネットで報道番組を探して見ている。

「中国脅威論の嘘と自衛隊南西シフトの脅威」 高野孟

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コメント

遅ればせながら、記事のリンク先のインタヴューを見ました。
多くの記事を紹介して下さったメタボ・カモ様に改めて深く感謝します。

彼の表情を初めて拝見し、肉声を初めて聞きました。優しい表情と声、平易でわかりやすい表現。真に強い人はやはりこういう人を指すのでしょう。

柔らかな佇まいからは想像のつかないような多くの戦場・事件に立ち入り、現場の真実を分かりやすく伝えてくれました。。彼こそ、ゲバラと同じ西洋帝国主義と戦ったペンの闘士、ヒーローでした。
むのたけじ氏が「とうにくたばった」とかつて喝破したジャーナリズムを信じ続け、それに生きた人でもありました。

ヴルチェクさん、安らかに。

現代社会の暴力・嘘を世界中の現場から暴き続けてきたジャーナリスト。残念でなりません。

いつも貴重な海外情報を掲載いただき、ありがとうございます。
ヴェルチェク氏の名前を知ったのはこのサイトで、最近ではツイッターでもフォローするぐらい愛読していました。目を疑ったのも同じくでしたが、今はただお悔やみを申し上げます、としか言えません。
不審死との事ですが、真相が明らかになることは恐らく、ないのでしょうね…

嘘だと信じたい。
彼の記事にどれだけ励まされ、涙を流し、勇気づけられてきたか分からない。

権力の庇護のないごく普通の人々の懸命に生きている姿を、ありありと伝えてくれる彼の記事が好きだった。屈託のない人々の笑顔を捉える彼の写真が好きだった。どんなに困難で不透明な未来においても、けして下を向かず未来を見つめる彼の姿勢が好きだった。

世界中を飛び回り、名も無い人々の希求する何気ない平穏な暮らしすら脅かす、欲と罪に埋没した者たちを糾弾し、時には傷つき、時には助けを求め、私たちに連帯と共感を求めたヴルチェク氏の言葉が忘れられない。
数年前だろうか。傷ついた後の新年の挨拶で、暗澹たる未来にさえも決して希望を捨てず、イエスと肯定する彼の記事が今も心の中に浮かんでいる。あの記事を知っているだけでも私は幸せ者だ。

闘い斃れたヴェルチェクさん。せめて今は安らかに。

彼を乗り越えてゆく後継者の出現を強く願っている。いまほどジャーナリズムがその真価を問われている時代はないのだから。

メタボ・カモ様、今まで多くのヴルチェク氏の記事をご紹介下さりありがとうございました。残念ですが、私たちは前を向かなければなりません。

最近は悲しい知らせばかりが続く。でもそれも生きているからこそ。

一瞬、目を疑いました。(死因については、何かあるかもしれませんが)
でも、見るからに、読むからに優しい人柄を感じる、ヴルチェク氏が苦しまずに、奥様の側で、この世の生から旅立ったのであれば、使命感に突き動かされた今生の労をねぎらい、安らかにと祈ります。

誰かをヒーローに仕立て、「あの人が助けてくれる」なんてことは思いませんが、
ヴルチェク氏の温かさのある眼差しと、その文章は、目をそらしたい出来事に、感心を持たせるための引力を放っていた。
感受性の強さや、優しさゆえに、これらの問題を直視したくない人もいると思いますが、ヴルチェク氏はそんなナイーブな私達の心に、寄り添うように、人間と、地球にある問題について、物語のような口調で語りかけてくれた。
美しい魂が、美しい星になった。合掌。

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