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2020年9月

2020年9月30日 (水)

アフリカじゅうにポリオを広めているゲイツ・ワクチン

2020年9月28日
F. William Engdahl
New Eastern Outlook

 彼の財団が新ワクチンをグローバルに広めるのに何十億も使うので、マイクロソフト創設者ビル・ゲイツは世界のワクチン皇帝になった。テストされていないコロナウイルス・ワクチンを売り込む上での、腐敗したWHOの背後にいるゲイツの役割に、たくさんの注目が集まっているが、アフリカじゅうでの経口ポリオ・ワクチンを推進しているゲイツ財団の実績は、ゲイツの発言と行動の全てが、本当の人間的慈善というわけではないという驚くような証拠になっている。最近国連は、アフリカでの小児麻痺、ポリオ新症例が、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の強い支援で開発された経口ポリオ・ワクチンからもたらされたことを認めた。それは1950年代にアメリカで起きたことを反映している。これは更に綿密に検討する価値がある。

ポリオを起こすワクチン

 ワクチン産業は、第二次世界大戦後、アメリカで、そして、同様に、イギリスやドイツや他の欧州諸国でピークに達した、ひどい麻痺性疾患を絶滅させる上で、1950年代のワクチン開発がもっぱら貢献したと言いたがっている。今2016年以来、「凶暴なポリオ」ウイルスの新症例が、全てのアフリカ諸国で発見されていないにもかかわらず、ビル&メリンダ・ゲイツ財団とWHO内のお仲間は、経口ポリオ・ワクチンを使うゲイツの40億ドル、10年間のアフリカ・ワクチン接種キャンペーンが、とうとう恐れられていたポリオを絶滅したと宣言した。それは8月の末のことだった。

 一週間後の9月2日、WHOは撤回し、スーダンの新ポリオ発生が、チャドとカメルーンでの新ポリオ症例の進行中のシリーズに関連していることを認めるのを強いられた。WHOによれば、更なるポリオ症例が、アンゴラやコンゴやナイジェリアやザンビアを含め、アフリカの十数カ国で登録された。だが衝撃的なのは、報道によれば、この発生が全てゲイツが後援する経口ポリオワクチンに引き起こされたことだ。

 真実を明らかにする発言で、世界ポリオ根絶推進活動と呼ばれるもの一環で、WHOとゲイツ財団と共に、アフリカの大量ポリオ・ワクチン接種キャンペーンに関係しているあるCDCのウィルス学者が、人を欺くため、そう呼ばれている「乱暴なポリオ」病気より、ワクチンの方が際立って多くのポリオ麻痺の症例を引き起こしていることを認めた。「今我々は、我々が止めたより多くのウイルスの新発生を作っている」とアメリカ疾病管理予防センターのウィルス学者マーク・パランシが認めたのだ。世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)は、WHO、ユニセフ、アメリカCDC、ビル&メリンダゲイツ財団と国際ロータリークラブの共同の取り組みだ。

 ビル・ゲイツは「凶暴なポリオ」の、いかなる症例もないにもかかわらず、液体経口ポリオワクチンを開発し、アフリカとアジアの住民に、それを大規模投与するキャンペーンの推進の責任を負っているとされている。ゲイツ・ポリオ・イニシアティブのパートナー国際ロータリークラブの一人によれば「今検査最終段階にある新しいポリオ・ワクチンの開発をゲイツは、じきじきに推進している。インドにおけるポリオの最後の症例の時期に、このアイデアが出された際、多くの人々はワクチンは、ポリオ絶滅で重要な役職を果たさないだろうと思ったが、ゲイツは強く主張した。」誰かが、なぜ世界的に消滅も同然のポリオなのかと尋ねると、ゲイツは「ポリオは恐ろしい病気だ。」と答えた。

 マラリアや、アフリカじゅうの安全でない水や、粗末な下水設備に由来する、死を招く慢性下痢や脱水症や、栄養吸収不良や伝染性合併症を含め、命を脅かす病気が遥かに蔓延しているのだから、この答えは奇妙に思える。私なら、こうしたものは皆「恐ろしい」と主張するだろう。2016年、WHOは、世界的に、五歳未満の子供たちでは、慢性下痢が二番目の主な死因とした。アフリカでは、それがほとんど653,000件死の原因だったのに、それでも、ゲイツ氏と友人たちは、他のことに興味があるように思われる。

 アジアやアフリカの貧しい国々でさえ、ポリオが事実上、存在しないのに、彼の財団が支援している新しい経口ポリオ・ワクチンの大規模な接種を推し進めるゲイツの固執は、大いに警戒するべきだ。彼の目標が、より多くのアフリカの子供が健康な生活を送るのを手助けすることなら、単純な水処理プロジェクトの方が遥かに多くの生命を救うはずだ。それとも、ポリオ・ワクチンには、我々が聞かされていない何かがあるのだろうか? 補助剤として、中枢神経系麻痺を起こすことが文書で証明されているアルミニウムがあるのだろうか? それとも他の毒素?

 2018年の時点で、世界中の最も貧しい国々に、経口ポリオワクチンを開発し、投与するため、ゲイツ財団は、ほぼ40億ドルを費やした。WHOが、パキスタンとアフガニスタンでのポリオ症例が、年間、約350,000件から、2018年には、33件になったと述べているにもかかわらずだ。ゲイツのポリオ・プロジェクトが何年も前に開始される前から、アメリカや西ヨーロッパには、症例がなかった。

定義?

 ここから、WHOとゲイツと企業の、かなり怪しい言語ゲームになる。彼らは、ポリオの症例の大部分が、実際は、彼らが急性弛緩性まひ(AFP)と呼ぶと決めたものだと主張して、彼らの行動を隠蔽しようとしている。それは、事実上、ポリオと全く同じ臨床像の衰弱状態だ。だが、それは「ポリオ」症例数を少なくする。アメリカCDCによれば、2017年、18の国から急性弛緩性まひの、31,500件以上の文書化された事例があった。これは彼らがワクチン株によるポリオ様麻痺(VAPP)と呼ぶものに加えてだ。それでも臨床症状の点からは、ワクチンに由来するポリオと、急性弛緩性まひは、AFPのサブタイプと急性弛緩性脊髄炎(AFM)と同様、同じだ。同じ医学的症状を引き起こすものを記述するための本格的医学に聞こえる名前の増殖のおかげで、ごまかしのための巨大な余地ができる。

 2012年に、Neetu VashishiとJacob PuliyelがIndian Journal of Medical Ethicsで発表した論文が、ゲイツ-CDC-WHOの大量経口ポリオ・ワクチンの取り組みについて書いている。「インドは一年間ポリオがなかったが、非ポリオ急性弛緩性麻痺(NPAFP)の膨大な増加があった。2011年に、更にNPAFPの47,500人の新患者があった。臨床的には、ポリオ麻痺と識別できないが二倍命取りで、NPAFPの発生率は、直接受けた経口ポリオ投薬に比例していた。このデータは、ポリオ監視体制の中で収集されたが、調査されていない」

1950年代

 ポリオウイルス感染症や、第二次世界大戦後、アメリカで流行した際に小児麻痺と呼ばれたものの定義は、1950年代と、以来、抑制されている、ジョナス・ソークが開発した最初のポリオ・ワクチン称されるものにまつわる甚だしいスキャンダルに遡る。今日医療の英雄と見なされているソークの真実は、英雄どころではなかった。

 アメリカで、当時、ポリオウイルス感染症、あるいは小児麻痺といレッテルを貼られた症例の急増は、1946年頃、文字通り爆発し始めた。大いに危険な毒素満載の、DDTとして知られている、今は禁止されている殺虫剤が、ポリオウイルス「保菌者」と言われた蚊や蝿の「安全な」抑制剤として、アメリカ政府に推進されていたことは注目する価値がある。それ以来、政府記録からほとんど消されているのは、急性ポリオ症状徴候の子供の件数と、強烈なDDTスプレーの度合いの正確な一致と、1940年代後期から1950年代、DDT使用急落後、正確にそれを反映する人のポリオ症例の減少だ。1953年、コネチカットの医師、モートン・S・ビスキンドが、ポリオ流行の「最も明白な説明: ポリオのような中枢神経系の病気は、実際は、政府と産業が支援して推進している、世界の人々を中枢神経系毒浸けにしていることの生理学的、症候的表現だ。」と公然と述べていた。

 ソーク・ポリオ・ワクチンは、1955年に最初に使用されたが、つまり認定されたポリオ症例が劇的に減って二年後なのだ。新ワクチンだけが恐れられたポリオを絶滅させたという言説か広められるにつれ、この事実は好都合に忘れられた。

 DDTのような夏に使われる重金属殺虫剤と、夏のポリオ流行の間の明確な関係があったという重大な証拠が医師や他の人々によってアメリカ議会に提出された。それは無視された。無害な殺虫剤としてのDDT販売促進が非常に行き渡っていたので、道路にDDTを噴霧するトラックの後を子供が追いかけ、無害と信じて、プールに、DDTがスプレーされた。大いに感情的な宣伝キャンペーンが、命を脅かすポリオは不思議にも虫に伝染させられ、DDTが、それを守ると宣言した。農民は、乳牛に繰り返しDDTをスプレーして、危険な虫を避けるよう言われた。それでDDTは、ミルクを汚染した。1940年代の終わりまでに、DDT使用がアメリカじゅうで爆発した。ある人はこう表現している。「懸念する親たち、子供を守るため更に踏み込んだ。彼らは見えないウイルスが、彼らの子供狩りをしているかのように恐れた。彼らは、常時殺虫剤をスプレーし、消毒剤で壁を洗って、彼らの家庭を不毛ゾーンに変えた。」よく聞く話だ。

ソークとロックフェラー

 彼のライバル、アルバート・セービンと同様、ジョナス・ソークのワクチン研究は、後にマーチ・オブ・ダイムズとして知られる全米小児麻痺研究基金に資金供給されていた。1954年、ソークは、アメリカの医療当局に彼のポリオ・ワクチンは、不活化ポリオウイルス(IPV)だけしか含まず、絶対に安全だと説得した。彼は規制当局を「活性化ウイルスの残滓を発見するために勧められている費用がかかる困難な手順」は彼のワクチンでは免除すべきだと説得できた。1954年のソークワクチンの実地試験が、米国統計学会雑誌に暴露された。「試験の59パーセントは、適切な管理が欠如しているため価値がない」その報告はアメリカ衛生局に無視され、全米小児麻痺研究基金は、1955年春にソークワクチンを大量配布する用意ができていると宣言した。

 既に1955年、ソークワクチンによる警鐘的な結果が出現していた。カッター研究所が製造する彼のワクチンは、40万人以上の人々、主に小学生に投与された。数日の内に、まひの報告が表面化し始めた。一カ月以内に、ポリオに対する大量ワクチン接種計画は中止せざるを得なくなった。1956年6月、ソーク・ワクチンを受けていた子供たちのポリオ患者がシカゴで急激に増加し始めた。全米小児麻痺研究基金は、メンバーに「いまだ不必要に疑っている皆様の共同体の患者や親や他の人たちに対し、現在のソークワクチンが安全で効果的だという再保証をしなさい」と促す緊急書簡を送った

 ソーク・ワクチンは、筋力低下が7万症例、ひどい麻痺症例164件と、死者10人をもたらした。被害者の4分の3が永久に麻痺したままだった。保健・教育・福祉長官が辞任し、NIH理事長も辞職した。政府はカッター事件を素早く軽視し、ワイース研究室のワクチンを使って、21日間の休止後にワクチン接種が再開された。それによっても麻痺が起きた。

 1923年から1953年の間、ソークワクチン導入前に、アメリカのポリオ死亡率は、47パーセント下落していた。イギリスも類似のパターンを示していた。1955年から1963年のソーク・ワクチン使用後、アメリカのポリオ患者が、1957年から1958年まで、50パーセント、1958年から1959年までに、80パーセント増えた。アフリカで、WHOとCDCが今日そうしているのと同様、これはアメリカ政府のポリオ定義変更によって隠蔽された。以前は「ポリオ」の傘の下、一緒に分類されていた病気が、別個の病気として報告され始めたのだ。これらの中には、ポリオウイルスと区別するのが難しい伝染病、ウィルス性髄膜炎や、まれな脊髄炎症、横断性脊髄炎や、ギランバレー症候群などがある。これら全ては、ワクチンで使われる広範囲な毒素の結果だったのだろうか? 政府もワクチン業界も、知ることにも、語ることにも興味はないのだ。

 1963年、アメリカ政府は最終的にソークの不活化ポリオ・ワクチンを、アルバート・セービンが開発した、弱毒化経口ワクチンに変えた。それも生ウイルスワクチンとして、ワクチンを受ける人々にポリオやポリオ症状を起こす可能性がある。1977年、上院小委員会で、ソークは、セービンの経口ポリオワクチンが1960年代初期から、アメリカでポリオ患者の大部分を引き起こしていたと証言した。

ロックフェラー優生学?

 1950年代、ソークと彼のライバル、セービンにポリオ・ワクチン開発資金供給した全米小児麻痺研究基金は、ロックフェラー医学研究所の二人の医師、23年をロックフェラー医学研究所過ごしたヘンリー・クム博士とトーマス・リヴァース博士に運営されていた。

 ポリオ流行ピークの1951年に、ヘンリークムは全米小児麻痺研究基金に入った。1953年5月、クムは全米小児麻痺研究基金ポリオ研究部長になった。注目すべきことに、第二次世界大戦中、クムは、イタリアの米軍軍医総監の民間コンサルタントをしており、マラリア蚊に対するDDT使用の現地調査を指揮していた。

 トーマス・リヴァースは、1922年から、ロックフェラー医学研究所の伝染病病棟長で、1937年に、研究所理事長になった。全米小児麻痺研究基金の、研究とワクチン助言に関する委員会の委員長として、彼はクム博士のグループによるジョナス・ソークのワクチンの臨床試験を監督した。全米小児麻痺研究基金は、大規模なロックフェラー・ポリオ・ワクチンプロジェクトの隠れ蓑だったと言うことができる。

 ポリオ研究者デイビッド・オシンスキーはこう述べている。「実は、ポリオは、1940年代と1950年代の絶頂期でさえ、決してメディアで描かれたような激烈な流行ではなかった。当時、10倍の子供が事故で、3倍ががんで亡くなっていた。ポリオの特別な地位は、主に、マーチ・オブ・ダイムスとして良く知られている全米小児麻痺研究基金が、最新の広告や資金集めや動機分析の技術を駆使した取り組みで、恐ろしいながら比較的一般的でない病気のポリオを、当時最も恐れられるものにしたのだ。全米小児麻痺研究基金の才気は、ポリオを他の病気より一層不吉に思わせ、特別に注目を受けるようポリオを選び出す能力にあった。」全米小児麻痺研究基金は、ロックフェラーの医師に運営されていた。これはまさに、WHOとゲイツの大量ワクチン・キャンペーン前に、ポリオがほとんど消滅していたアフリカで、ゲイツ財団が大宣伝する経口ポリオ・ワクチンでしていることだ。

 ここで、優生学と、危険なワクチンへの献身のきずなが、ロックフェラー家と、様々な意味でロックフェラー家の破壊的な優生学事業の相続人、継続に過ぎないビル・ゲイツ両者を結び付けるように思われる。コロナウイルスと彼お気に入りのワクチンに関するビル・ゲイツの宣言を科学的な良い真実と見なす前に、この全てを休止すべきだ。

 F. William Engdahlは戦略リスク・コンサルタント、講師。プリンストン大学の政治学位を持つ石油と地政学のベストセラー作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/09/28/gates-vaccine-spreads-polio-across-africa/

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 デモクラシー・タイムス番組で聞いたのだと思うが、東日本大震災・原子力災害伝承館というものがあるという。そこの「語り部」の発言が制限されているというのだ。そもそも伝承館という名前、まるで、過去のことのようではないかと、皆さん言っておられた。今も、将来も事故対策は延々続くのだ。

 今日の東京新聞にも載っている。「国・東電の批判禁止」という見出し。
「活動マニュアル」は「特定の団体、個人または他施設への批判・誹謗中傷」は口演内容に含めないように求めている。
という。

チェルノブイリ原発事故を伝える博物館の研究をする福島大の後藤忍准教授(環境計画)は「伝承館の在り方は基本理念にあるオープンな姿勢と真逆で、閉鎖的になっている自らにとって「不都合な真実」も真摯に受け止めるべきだ」と訴える。

 何度も書くが、吉井英勝衆院議員が電源喪失について重要な質問をしていたが、政府・東電が放置していたのだ。政府側の無責任インチキ答弁を、下記のyoutubeで確認いただきたい。23分17秒。彼が懸念して、質問していた通りの事故が起きたのだ。

吉井「最悪の場合は炉心溶融ですね。最悪の場合」
寺坂「最悪といいますか、あの(笑)。そもそもそういった事態が起こらないように工学上の設計がなされておりまして」

 「国・東電の責任」は明らか。天災ではなく、人災。

原発事故 吉井議員質問ダイジェスト

 植草一秀の『知られざる真実』

安倍と共に去りぬ失政主導経産官邸官僚

2020年9月29日 (火)

バーレーン-イスラエル協定が新たな中東への鍵かもしれない理由

2020年9月28日
Salman Rafi Sheikh
New Eastern Outlook

 UAE-イスラエル協定は、歴史的で、中東に「正常化」の力を引き起こしたが、この協定は、イスラエル-パレスチナ紛争が解決し、和平合意が成立するまでは、サウジアラビアが拒絶しており、首長国政治エリート集団の単独飛行の結果のように見えた。そして、UAE-イスラエル協定は、「イスラム社会」のリーダー役につこうとするUAEの動きの一環と見られた。だが、バーレーン-イスラエル協定は、決して、だしぬけのものではないが、湾岸アラブ諸国の大半が、既にイスラエルとの和平に動いており、二国間、多国間関係の新しい領域へと向かっていることを象徴している。バーレーンは、あらゆる標準からして、湾岸の弱小国で、サウジアラビアに対する徹底的依存は、この小さな湾岸王国は、サウジアラビアの許しなしで、このような決定はしないはずなことを示している。

 ほぼ10年前に、サウジアラビアがバーレーンを、アラブの春蜂起から救う上で中枢的役割を果たした時以来ずっと、バーレーンの支配層エリートは、サウジアラビアにしっかりと依存してきた。蜂起以来、バーレーン支配者は、国内のシーア派多数派を牽制する上でサウジアラビア軍事力の脅威をあてにしている。従って、この地域中で、バーレーンは、サウジアラビア王宮の属国と見なされている。

 従って、バーレーン-イスラエル協定は、サウジアラビアが書いた脚本の上演という要素が強い。バーレーンをサウジアラビア領土と接続している物理的な橋は、両国の国内、外交政策の直接の関係をまざまざと象徴している。

 サウジアラビア王国は、イスラエルとの関係正常化を焦ってはいないが、既に、今後どうなるかを示すいくつかの具体的措置をとっている。キング・サルマン国王後のサウジアラビア・イスラエルの関係正常化。

 UAEがリーダー役を追求していても、サウジアラビアが最も重要なイスラム教国であり続けることは疑いようがない。サウジアラビアによる承認を勝ち取らない限り、イスラエルは半分受け入れられた国のままだ。だがサウジアラビアは、現在既に、イスラエル航空機のために領空を開放しており、二国間の正式外交関係のドアは割合早く開くだろうことを意味している。

 実際、サウジアラビアでは、この目的を実現するため、多くの下準備が行われている。メディアの報道が示しているように、最近、サウジアラビアのソーシャルメディアや電子メディアが、ユダヤ人に対する平等な待遇を促す宗教学者や、イスラエルとのより良い関係を盛り上けるが他の人々を、益々受け入れ始めているが、これはムハンマド皇太子の同意なしでは広めることができいメッセージだ。これは、テレビ番組さえ、新たな標準を広めるために使われていることに加えてなのだ。イスラエルは敵として描写されておらず、その存在そのものに異議を申し立てられることもない。

 サウジアラビアは、正常化を、いまだに、イスラエル-パレスチナ紛争の解決に関連づけてはいるが、ここで思い出す必要があるのは、バーレーンも当初は、ワシントンによる、イスラエルとの外交的協定追求を拒絶していた事実だ。実際、バーレーンの国営メディアが「パレスチナの大義」に対する継続的支持を報じた時、マイク・ポンペオ訪問は完全な失敗のように見えた。この姿勢が跡形もなく素早く消えた理由は、UAEとサウジアラビアを含め、主要アラブ諸国が、トランプ政権の元々の、パレスチナ領併合を伴う「和解策」を支持していた事実に根ざしている。これらの国々が、計画を完全に支持して、パレスチナ人に、それ以上の圧力を加えるのを阻止していたのは、再度の大規模アラブ蜂起の恐怖だった。これが、現状サウジアラビアに支配されているアラブ連盟が、なぜ、そもそもイスラエル-UAE協定を、非難するのを拒否したかの説明になる。

 サウジアラビアのエリートは、現在、既に大半が正常化賛成だ。インタビューで、ムハンマド皇太子がイスラエルとの正常化は地域における経済発展の鍵であり得ると言ったのは、実際、二年前だった。

 更に、より重要で、現在のサウジアラビア・エリートの政治的な考え方を本当に示しているのは、ムハンマド皇太子の中東構想と、それを二つの範疇に分ける彼の傾向だ。最初の範疇は、イランとムスリム同胞団から構成される「悪の三角形」だ。二番目の範疇は、サウジアラビアが率いる「穏健スンニ派諸国」集団で構成される。イスラエルは、現状、もはや「悪の国家」あるいは対処すべき問題や、解決が必要な数十年にわたる論争の相手でさえない。

 だから、バーレーン-イスラエル協定が示しているのは、イスラエルとの関係正常化は、中東の政治情勢において、既に新常態だということだ。数年前までは、まさにイスラエルの存在が問題だったが、問題は既に、基本的に変化した。それゆえ多くの湾岸アラブ諸国にとって、イスラエルと直接外交関係を確立し、外交官を交換し、最新軍事、技術ハードウェア取り引きが可能になるかどうかではなく、単なる時期の問題に過ぎない。

 Salman Rafi Sheikhは国際関係とパキスタンの外交、国内問題専門家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/09/28/why-bahrain-israel-accord-may-be-the-key-to-the-new-middle-east/

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 録画しておいた「今夜も生でさだまさし」を見て、一つの疑問が解けた。「いのちの理由」が、哲学的な歌詞なのは、浄土宗が「宗祖法然上人800年大遠忌を記念し、シンガーソングライターのさだまさしさんに「法然上人をたたえる歌」の制作を依頼していたもの」だったからだ。納得。

 しかし、ここは、すごい連中を圧倒的多数が支持する悪夢のような国だ。支持者は、彼の露骨ないやがらせを支持していることになる。

 AERAdot.

菅氏がやり続けた東京新聞・望月衣塑子記者への露骨な嫌がらせは総理会見でも続くのか?

 日刊ゲンダイDIGITAL

アベノマスクやはり“バカ高”だった…黒塗り忘れで単価バレ

 植草一秀の『知られざる真実』

私たちはコロナにどう対応するべきか

 とんでもない人物が、とんでもないベーシック・インカムを言い出した。しかし驚くことはない。『未来への大分岐』のマイケル・ハートとの対談で、斎藤幸平氏が、111ページで言っておられる。

BIのアイデアを遡っていけば、その由来のひとつは、新自由主義の教祖とも言えるミルトン・フリードマンの「負の所得税」に行き当たるんですよね。

2020年9月28日 (月)

アメリカは石油のためでなく「イスラエルを守る」ため中東にいるとトランプ

2020年9月27日

 クリントン政権以来、アメリカが中東で、イスラエルの近隣諸国を破壊している本当の理由は、イスラエルを守るためだと、トランプは語った!

 石油ではなく、(我々による介入の結果の)「テロリズム」ではなく、地域でイスラエルを優位にするためだ。他のどの大統領が、これほど正直だっただろう。「対テロ戦争」はイスラエルのための戦争だったのだ。

https://mondoweiss.net/2020/09/u-s-is-in-middle-east-to-protect-israel-not-for-oil-trump-says/

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2020年9月12日、フィリップ・ワイス

 2020年9月8日、トランプはノースカロライナ州ウィンストンセーラムで講演。NBCニュース動画のスクリーンショット。

 四日前、ドナルド・トランプは、アメリカは石油のためにではなく、「イスラエルを守りたいと望む」から、中東に関与していると語ったが、この発言は主流報道機関ではほとんど報じられていない。

 9月8日、トランプはノースカロライナ州ウィンストンセーラムでの集会の際、アメリカのエネルギー自立について自慢して発言し、もしジョー・バイデンがホワイトハウス入りすれば(47分)、それを損なうだろうと述べた。

 私はエネルギーで自立しているのが好きだ。皆さんもそうでは? 私は皆さんの大部分が、自動車のタンクを満たしに行く際には、それが二ドル以下なのに気付いたと確信している。皆さんは、一体どうしてそうなったかご存じだろうか? トランプ大統領、ありがとう! 電気代や他の全てが、この連中では、4、5、6倍に上がるだろう。それがグリーンニューディールと呼ばれる緑の新しい悪夢だ。私が大統領である限り、アメリカは石油と天然ガスで、世界一の産出国のままでいるだろう。我々はエネルギー自給国のままでいるだろう。今後、何年間もだ。我々は、イスラエルを守ろうと望む以外、中東には、いなくてもよいというのが事実だ。我々はイスラエルに非常に親切にしている。それ以外、我々は中東にいなくてもよいのだ。皆様は、我々が絶望的に石油を必要としていた時期があったのをご存じだが、我々はもはやそれを必要としない。我々は必要以上に、多くのエネルギーを持っている。それは素敵ではないだろうか? 他の国々を再建した何年も後に、我々はとうとう、我が国を築いている。

 The American Conservativeのバーバラ・ボランドが、このトランプ発言を取り上げたように思われる唯一の記者だ。明らかに、他の誰も気にかけていない。

 アメリカがなぜ中東でそれほど多くの紛争に携わっているかについて、皆様は全ての議論を覚えておられるだろうか? 我々は、なぜイラクで戦争をしたのか? 主流派の基本的見解は、石油のためだということだ。我々は、イラクでは採掘権を失ったが。

 イスラエルをより安全にするために、イラクに侵略したという、秩序破壊者トランプの発言は、長いが、いかがわしい政策当局による分析の歴史と結び付く。イスラエルに対する脅威が、戦争の動機だったが「その名はあえて言えない脅威」だと言った911委員会の前委員長のように。あるいは、国防長官が、イスラエル圧力団体のユダヤ国家安全問題研究所に言及して、「JINSA連中」ネオコンの主張を受け入れたので、我々はイラクに侵略したというコリン・パウエル発言。

 トランプは、この地域全体の不安醸成を進めた、イスラエル創生という、より大きな現実政治の理解に軽く触れたのだ。1940年代に国務省が警告したのと同様に。だが、アメリカ・メディアの誰かが、このような考えを検討するなどと期待してはいけない。

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/09/27/u-s-is-in-middle-east-to-protect-israel-not-for-oil-trump-says/

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 大相撲も終わった。大本営広報部を見る気にはなれない。youtubeをみている。

【ニッポンの崖っぷち】「ゾンビ道路」が街を壊す~東京都杉並区(山岡淳一郎×西荻窪の道路拡張を考える会)20200923

 古くは田中正造が闘った谷中村遊水池化、現代では辺野古基地建設と同根。理不尽な権力の横暴。

 下記番組で、マルクスの思想を論じる若手学者を知った。

西谷文和 路上のラジオ 第35回 斎藤幸平さん「納得!コロナと気候危機から学ぶ
今後の社会構築」/小出裕章さんも登場!

 続けて、他の講演も聞いた。

斎藤幸平×白井聡トークイベント(斎藤幸平・編著『未来への大分岐』刊行記念)

「ベルリンの壁崩壊がもたらしたもの」(3) 冷戦終結30年 大分岐の時代に 斎藤
幸平・大阪市立大学准教授 2019.12.11

 それで『未来への大分岐』を読んだ。書店の棚に並んでいたが、手にとったことがなかった。『人新生の「資本論」』を読んでいる。

 『人新生の「資本論」』第二章の冒頭、トランプ発言とつながっている。

 ▼緑の経済成長というビジネスチャンス
 グリーンニューディールを掲げる人々のなかでも 以下略

2020年9月27日 (日)

選挙に勝とうとして、イランとの戦争で威嚇するトランプ

2020年9月25日
Salman Rafi Sheikh
New Eastern Outlook

 選挙戦駆け引きの実際の舞台は常に国内だが、アメリカの場合は、アメリカの国家安全保障に対する脅威に対処するために、大統領/政権が、海外でしている、あるいはしたことへの言及も、選挙討論の最も重要な論点になるという点で、国際地政学が重要な役割を演じる異なる状況にある。外交政策が、国内政治に、どのように影響を与えるかということに思われるかもしれないが、選挙直前に、公然の敵と戦争を始めると脅すのは、単なる外交政策問題というより、選挙戦の駆け引きの一環だ。実際、選挙まで、わずか数週間に過ぎない時に、「国連制裁」として提起して、一方的にイラン制裁を課すのと、ペルシャ湾への軍艦配備というトランプ政権決定は、この問題が、いかに政治討論の熱い話題になるかを示している。トランプが政治姿勢を強化するために、限定戦争を始めさえするかもしれないのを否定することはできない。

 9月18日、アメリカは、原子力空母ニミッツがミサイル巡洋艦プリンストンと、フィリピン・シーと、ミサイル駆逐艦スタレットと共にホルムズ海峡を通過したと発表した。文書は同じく「[空母打撃群]は[ペルシャ湾岸地域で]活動し、地域の連合パートナーと訓練し[イラクとシリアでの]生来の決意作戦に海軍航空支援を提供する」と述べた。

 この出来事はイラン・メディアでも広く報じられたが、イランに武器禁輸を課すアメリカの決定の一部だ。明らかにアメリカは、制裁を書面上だけのものにしたくはない。アメリカは、それを実施したいと考えており、実施では、公海で、アメリカ軍艦がイラン貨物船やイラン商品を搭載していると疑われる非イラン船舶を攻撃し、拿捕する可能性がある。それで、最近の配備なのだ。

 実際、アメリカは、既に、ベネズエラ沖で類似の行動をとっており、イランの船を拿捕している。これらの船は、中南米で拿捕され(ソレイマーニー少将暗殺へのイランの反撃として)、ペルシャ湾、特にホルムズ海峡での拿捕のようなイランの反撃はなかったが、イランの直接反応を招きかねない。

 アメリカ軍艦配備は実施措置の一部とも見なせるが、それは、事実上、イランに海上封鎖を課し、石油輸出を脅かすアメリカ取り組みでもあることを示している。従って、空母打撃群が、アメリカ-イラン緊張がいつものように高いままでいた10カ月後、トランプ政権が制裁を課し、緊張を引き起こし、政治的利益のために利用できる状況を作りたいと望んでいる時に、ペルシャ湾に派遣されているのは単なる偶然の一致ではない。

 だが、これはトランプ政権が作り上げているように思えるシナリオに見えるが、それは大きく裏目に出るか、全く効果がないかもしれない強い可能性がある.

 まず第一に、イランの本格的なミサイル攻撃能力という条件のもとで、選挙が、わずか二カ月先のある時に、アメリカ重大な損害を与えて、トランプの凋落を速める可能性が非常に高い。

 第二に、イランは、ここでワナを感じ、この段階で、アメリカとの戦争は、トランプの政治姿勢を強化すると悟り、報復に反対し自制を決める可能性が非常に高い。自制するイランは、トランプを侵略者にして、彼にとって政治的困難を作り出すだろう。

 従って、イランが報復すると威嚇しているが、それも鎮静した。これは、ナタンズのイラン核濃縮施設への「イスラエル攻撃」として、広く国際/アメリカ・メディアで報じられたもの、報復的措置をとっていない事実から、特に明白だ。

 イラン政策当局が、バイデン大統領の方がトランプ政権より従順だろうと理解していることを考えれば、自制は計算された動きのように思われる。例えば、バイデンの外交政策顧問アンソニー・ブリンケンは、最近CBSニュースに、こう語った。

「我々はトランプ政権がイランに対してとっている手法に基本的に同意しない。イランが合意遵守に戻れば、ジョー・バイデンは我々もそうすると言ったが、我々はパートナー諸国と、より強い、より長期の合意を築くため、それを土台として使うだろう。」

 従って、イランには、ペルシャ湾で緊張に火をつけるアメリカ計画を阻止する強い理由がある。だが、もしトランプ政権が弱い政治姿勢に直面して、国連承認を得て制裁を課したの全く同様に戦争を課せば、イランは軍事的に報復する以外選択肢はないかもしれない。

 言い換えれば、イラン自身は湾岸でアメリカ軍艦を攻撃するような攻撃的措置をとらないかもしれないが、アメリカは自身の攻撃を正当化するため、常に事件を起こせるのだ。だから湾岸での戦争は極めて高いリスクがあるが、現状タカ派に囲まれているトランプ政権はホワイトハウスで更に四年を保証するため、危険をおかすのをいとわないかもしれない。

 Salman Rafi Sheikhは国際関係とパキスタンの外交、国内問題専門家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/09/25/trump-threatens-war-with-iran-in-a-bid-to-win-the-election/

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 大相撲は熊本出身者初優勝だろうか。太い屋久杉を探すドキュメンタリーを見た。呆導番組はみていない。

2020年9月25日 (金)

反中国活動を推進すべく映画『ムーラン』を巡る論争を利用するワシントン

ベン・マクグラス
2020年9月23日
wsws

 9月4日、ディズニーは、同社のオンライン・ストリーミング・プラットホーム、ディズニープラスで、最新のリメイク実写映画『ムーラン』を一般公開した。公開前後に、アメリカとその同盟国は、この映画を、人権擁護といういんちきな旗の下で駆り立てられている反中国活動の一環として標的にしている。

 映画が公開されて数日で、映画を阻止すべく、最新のハッシュタグ#BoycottMulanキャンペーンがツイッター上で開始された。関係者は、エンド・クレジットに、新彊ウイグル自治区中国共産党委員会や吐魯番市公安委員会を含め、種々の中国政府機関に対する「深い感謝」があるのに気付いた後、映画を非難した。吐魯番は新彊ウイグル自治区にあり、アメリカは、新彊に暮らすウイグル族住民の取り扱い方のかどで、去年、該当部局に制裁を課している。

 論争に応えて、『ムーラン』の大半はニュージーランドで撮影されたが、「この歴史的時代劇のための独特な風景や地理を正確に描写する」ため一部は新彊でも撮影されたと、ディズニーのクリスティーン・マッカーシー最高財務担当役員が述べた。

 北京を批判する人々は、当時起きていた集団抗議活動の際、2019年8月、ツイッターで、香港警察支持を投稿した映画題名の人物を演じた主演女優リウ・イーフェイ劉亦菲を非難した。劉は「私も香港警察を支持する。」と書いて、他の警察支持Tweetを共有した。

 中国との緊張を更に増すため、ワシントンは映画撮影場所の公然の非難に飛びついた。これら公然の非難は完全に偽善だ。北京の資本主義政権は確かに、抑圧的な警察国家措置を、その支配に対する、あらゆる野党勢力を沈黙させるために利用している。だが新彊における人権侵害に関するアメリカの非難は極めて恣意的で、ワシントンの帝国主義者の権益を推進することと、軍事侵略の口実にすることを意図している。

 アメリカ政府が、長い間植民地支配と独裁制を支持してきた香港や台湾のような地域で、民主的権利を支持するワシントンの主張にも、同じことが言える。

 石油を含め、重要な天然資源があり、北京が親密な経済的結びつきを発展させようとしているエネルギー豊富な中央アジア共和国に隣接しているので、アメリカは、特に新彊に焦点を当てているのだ。北京の一帯一路構想も、新彊地域を通過する。

 新彊を巡る反中国法案の先頭に立っている共和党のマルコ・ルビオ上院議員は、同社がなぜその場所で映画撮影することに決めたかについて答えを要求して、ディズニーに超党派的な手紙を送った。彼は「残虐行為に、あるいは隠蔽に責任がある」と映画クレジットに載った機関を非難した。

 ところが、同時に、ワシントンはアメリカの穏やかな抗議行動参加者に対する警察と自警団員の暴力を監督し、奨励しているのだ。アメリカ戦争犯罪を暴露する内部告発者やジャーナリスト、特に注目すべきなのはジュリアン・アサンジを迫害し、移民のための強制収容所を運営している。これは、アジア中で軍事クーデターを支持することを含め、20世紀中に、ワシントンがおかした多数の帝国主義犯罪に加えてなのだ。

 ワシントンは主要な経済競争相手を排除したいというワシントンの願望から、北京に対する追加圧力をかけるために、米国経済を中国から「切り離す」べく動いてもいる。ワシントンの『ムーラン』とディズニーに対する批判は、中国とのつながりを切るか、ワシントンの反中国工作に参加するよう、アメリカ企業に対する圧力を増すことを狙っている。これは特に中国市場での足場を利益の主要源と見ているアメリカ企業にとって困難だ。

 七月、ウィリアム・バー司法長官は、ミシガンで、アメリカ企業と大学を罵倒した。彼は、本質的に、彼ら自身を国務省や国防総省が自由に使えるようにして、国内、国外でアメリカ帝国主義のプロパガンダを推進し、ディズニーのような企業は、今後の戦争準備に専念すべきだと要求した。

 彼はこう述べた。「第二次世界大戦では、例えば、象徴的なアメリカ企業ディズニーは、アメリカ海軍軍人に航法戦術を教育する訓練ビデオを含め、政府のために多数の広報映画を制作した。戦中、ディズニー従業員の90パーセント以上が、訓練と広報映画制作に従事した。アメリカ軍兵士の士気を高めるため、ディズニーは、飛行機やトラックやフライトジャケットやアメリカや同盟国軍に使われる他の軍装備品の記章をデザインした。」

 バーは、ワシントンの方針に従い損ねている人々に対し遠回しな脅迫をした。「もしディズニーや他のアメリカ企業が北京に屈服し続ければ、彼らは、その繁栄を可能にした典型的な自由主義の秩序と同様、彼ら自身の将来の競争力と繁栄両方を損なうことになる。」

 このキャンペーンは、この映画や、ディズニーで始まったわけではない。それは、アメリカと中国間の分裂を推進する進行中の取り組みの一環だ。これは映画産業だけでなく、トランプ政権が、アメリカで活動を禁止しようとしている他のハイテク・プラットホームや、ファーウェイやWeChatやTikTokのようなアプリケーション企業も対象だ。

 ワシントンは、北京が、これら全てのプラットホームを、アメリカ国民やアメリカ同盟諸国国民のデータに影響を与え、操作したり、収集したりするのに使うと主張している。これらの発言は、資本主義北京を、本物のマルクス主義と一緒にして、アメリカ批判の信頼性を傷つけるため、反共産主義の言葉で表現されているのだ。だがワシントンの狙いは、言論の自由を弁護することからはほど遠く、ハイテクと通信プラットホーム同様、映画産業についても支配を主張し、ワシントンが脅威と見なす、あらゆる内容を検閲し、隠蔽することだ。

 昨年10月、マイク・ペンス副大統領は、ナイキや、プロバスケットボール協会のようなアメリカ企業が中国で事業をし、香港を巡って北京を支持したと思われるのを批判した。「北京は、企業の貪欲につけこんで、アメリカ企業を強要し、アメリカ世論に影響を与えようとしている」とペンスは述べた。「余りに多くのアメリカ多国籍企業が、中国の金と市場の魅力にへつらい、中国共産党批判だけでなく、アメリカ的価値観の肯定的表現についてさえ沈黙している。」

 ペンスの挑発的言説は、トランプ政権と全ての既成政治勢力が国内で増大する階級的緊張の流れを変えるため有害な反中国気分を煽動しようと努める度合いを強調している。

 国家が公認する警察による殺害と制圧に対する抗議が高まり、ワシントンは国内で増大する社会的怒りに直面している。何百万人もの労働者も、アメリカだけで200,000人以上が亡くなったCovid-19流行の経済的結果で苦しんでいる。共和党、民主党いずれも、更なる軍国主義と戦争への衝動以外、これらの危機への解決策を持っていない。

記事原文のurl:https://www.wsws.org/en/articles/2020/09/23/mula-s23.html

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 「群像」で笙野頼子氏の「引きこもりてコロナ書く――#StayHomeButNotSilent」を読んだ。笙野頼子資料室によれば、阿鼻政権の打倒祈願だと、ご本人はおっしゃる。その校了の翌日、首相が退任しました、と。阿鼻の魔巣苦!秋には色々刊行されるようだ。

 一方、LITERA記事、彼女、自分のことを言っているのかと思った。

杉田水脈が自民党の“性暴力”議論で「女性はいくらでも嘘をつける」と暴言! 伊藤詩織さん攻撃でも被害女性を貶める差別思想が

アンドレ・ヴルチェク追悼

ピーター・ケーニッヒ
2020年9月23日
CounterCurrents.org

 私の良い友人で同志のアンドレは、もはや、いない。

 我々は一緒に、いくつかの調査プロジェクトに取り組んだ。アンドレのプロの厳しさ、理解の鋭さ、点を結んで全体像を作り上げる構想と能力は模範的だ。
我々がエーゲ海で、トルコのボドルムから、ギリシャのコス島まで、アテネに向かう難民の道を追ったとき、我々はいくつか忘れられない瞬間を共有した。

 アンドレの突然の逝去に、私は言葉で言い表せない深い衝撃を受け悲しんでいる。

 月曜日夜から9月22日火曜日まで、アンドレはトルコ黒海のサムスンからイスタンブールへ、運転手つきの自動車で妻と旅行していた。彼らが朝早い時間にホテルに到着し、妻が彼を起こそうとした時、彼は反応しなかった。彼は亡くなっていた。

 トルコ警察は、アンドレの死は「不審だ」と述べた。彼の遺体は法医学鑑定のため即座に病院に運ばれた。

 アンドレは、ある紛争地域から次の交戦地帯へ、一つの戦場から別の戦場へと、くまなく旅した。彼は主に、欧米勢力によって世界中で犯されている無数の残虐行為を暴露した。彼は真実を明らかにするのを決してためらわなかった。アフガニスタンからシリア、イラクまで、イラン、スーダンからアルゼンチン、チリ、ペルー、香港、中華人民共和国の新彊ウイグル自治区まで、アンドレはでかけた。彼はインドネシア、ボルネオ、あるいは元々カリマンタンと呼ばれる場所で、収賄で、欧米企業の利益のため、野生生物を殺し、原住民の暮らしを壊滅する、重要な雨林、大地の肺を破壊する環境犯罪について報じた。ここにアンドレが、2020年5月2日、中国のDotDotNewsによる、世界中でアンドレの活動の広範囲な姿を描写するビデオ・インタビュー(20分)がある。https://www.youtube.com/watch?v=7CnSXBOrHMc&feature=youtu.be

 アンドレは、常に、正義ために、貧しい人たち、迫害された人々、虐げられた人々を擁護し、エリート主義の北の先進国に、概して非人間とみなされる人々のために闘った。貧窮した人々、難民、政治犯、姿を消し、影の中に消えた人々。調査ジャーナリスト、地政学アナリストとして、彼は人権のために、至上主義権力と戦った。アンドレは正真正銘の国際主義者だった。彼がいないのを人々は深く寂しく思うはずだ。

 彼の魂が安らかに眠り、彼の精神が生き続けますように。

 ピーター・ケーニッヒは、エコノミスト、地政学アナリスト。彼はグローバリゼーション研究センター研究員。

記事原文のurl:https://countercurrents.org/2020/09/andre-vltchek-remembered/

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 記事題名を見て、一瞬目を疑った。誤報であって欲しいものと。彼の記事を読む機会が無くなるのだ。

 大本営広報部、彼氏の辞任以来、劣化が酷い。どうでも良い記事しか報じない。水泳選手の不倫、タレントの飲酒運転。腐敗した支配体制連中による悪事は放置する。ゴミにたかるハエ。

 日刊ゲンダイDIGITAL

ジャパンライフ詐欺は安倍‐菅案件 行政大甘対応の根源

 テレビの呆導番組は見ずに、ネットで報道番組を探して見ている。

「中国脅威論の嘘と自衛隊南西シフトの脅威」 高野孟

生配信!【横田一の現場直撃】河野太郎、ごまめの変身/野党の行く末、枝野、山本、前原・・

2020年9月24日 (木)

トランプ部内者の爆弾証言

アサンジは「大統領命令」で大使館から引きずり出された
ローラ・ティルナンとトーマス・スクリップス
2020年9月22日
wsws

 2019年4月ロンドン・エクアドル大使館でのジュリアン・アサンジ逮捕は、政治的動機でアメリカのドナルド・トランプ大統領に指示されていた証拠を示すオルタナ右翼メディア番組司会者カサンドラ・フェアバンクス証人証言が昨日法廷で読み上げられた。

 フェアバンクスは、共和党の裕福な寄贈者で、重要なトランプ同盟者アーサー・シュワルツが、アサンジは「大統領命令で」エクアドル大使館から連れ出されたと彼女に言ったと証言した。シュワルツとフェアバンクス間の会話は2019年9月に行われ、フェアバンクスが録音していた。

 ホワイトハウスへの頻繁な訪問者で、ドナルド・トランプ・ジュニアの「非公式顧問」あるいは「フィクサー」のシュワルツは、アサンジ排除のため、エクアドル政府との取り引きを仲介した駐ドイツ・アメリカ大使リチャード・グレネルによって大統領命令が伝えられたとフェアバンクスに語った。今年二月、グレネルは、トランプに国家情報局長代理に任命され、五月までその地位にいた。

 アサンジのエドワード・フィッツジェラルド勅選弁護士は、バネッサ・バライスター判事に、フェアバンクス暴露の重要性を、これは「幹部が、起訴と、大使館からの排除を計画した公然の意図の証拠」だと説明した。

 
2019年4月11日、アサンジは、イギリス警察に逮捕された。

 トランプ支持派のGateway Punditに寄稿しているフェアバンクスは、二度の重要な時期に、ウィキリークス創設者を大使館訪問した著名なアサンジ支援者だ。彼女の証拠は、フィッツジェラルドが「私の学識ある友人[検察側のためのジェームズ・ルイス勅選弁護士]は言う「彼女がジュリアン・アサンジ支援者なので、彼女の証拠を熟慮することにおいて、それを考慮に入れなくちゃならない。権利を保留する」と説明するという状態で、昨日の午後無競争のプロシーディングスに読み込まれた。けれども我々は[彼女の証拠]が本当であると言う。」

 トランプ政権ファシスト取りまき連主要人物と彼女の親密な関係を考えれば、フェアバンクスは、ウィキリークス創設者に対する政治的動機による復讐の重要な局面を暴露する無類の立場にいるのだ。犯人引き渡し審問中、アメリカ政府の弁護士は、防諜法の下でのアサンジ告訴は「刑事司法上の懸念」が動機で「政治的ではない」と終始繰り返して主張した。

 フェアバンクスの証言は、2019年4月11日、アサンジは「ハッキング」のかどで逮捕されたという司法省の公式説明を粉砕している。2018年10月30日、シュワルツの電話で、彼は「マニング事件」、つまりアフガニスタンとイラクでのアメリカによる戦争犯罪の米軍内部告発者チェルシー・マニングによる暴露における彼の役割に対する政治的報復として、アサンジが逮捕されるはずだと明らかにしていたのだ。

 「彼は私に、連中はチェルシー・マニングを追いかけるはずだと言った」とフェアバンクスは、シュワルツとの2018年10月の電話会話を思い出している。これは、間もなく確認されることになるトランプ部内者による、いくつかの予言の一つで(マニングは2019年3月に再度逮捕された)フェアバンクスは「彼はこの状況に近しい連中だけが知ることができるような[アサンジの]将来の起訴について非常に具体的な詳細を知っていた。」と結論している。

 フェアバンクス証言はトランプ政権による死刑を課す計画のぞっとする証拠だ。2018年10月、フェアバンクスとの電話で、シュワルツは、アサンジは「おそらく」終身刑を勤めるだけだろうと言ったが更にこう言った。「彼は私に、イギリスとエクアドルが彼を引き渡すのを阻止したはずの死刑は追求しないとアメリカ政府は言ったと語った」。

 6カ月もしないうちに、アサンジが大使館で捕獲されてから僅か数時間後、フェアバンクスは彼が「何かを知っている」かどうか聞くため、再びシュワルツにメッセージを送った。「彼はアサンジが、いかに致死薬物注射に値するか、彼もマニングも、いかに刑務所で死ぬべきかについて一連のメッセージで答えてきた。」さらに「彼は私に、ウィキリークスと関係がある全員が、いかに死刑に値すかについて、多数のメッセージを送ってきた。私は、我々の会話で、グレネルが、書面皆無で、死刑はないという口約束を得たことが報告されていたことを述べた。これに対するシュワルツの答えは、私に肩をすくめる絵文字を送り、アサンジが、いかに死に値するかについて、長い攻撃演説を続けた。」

 2019年1月7日、フェアバンクスはロンドンに旅行し、アサンジに、大使館で彼を逮捕し、アメリカに引き渡すようにするアメリカ計画を警告した。彼らは静かに話し合い、アサンジ「会話を隠すラジオ」を使った。彼らは書面のメモを取り交わした。

 フェアバンクス証言は、3月25日、二度目の二時間訪問の際に直面した法外な措置を語っている。彼女は丸一時間、一人で寒い部屋に放置され、アサンジは外にいさせられ、入室前に「金属探知器で全身走査」された。二人が話をする時間は、二分しかなかった。後に、フェアバンクスは、シュワルツが電話してきて、前回訪問時「私がアサンジに話していたことを知っていたと知らせて」この中止された訪問の理由を理解した。

 フェアバンクス証言は、ホワイトハウスを取り巻く犯罪暗黒街の手がかりになる。トランプが国家安全保障担当補佐官ジョン・ボルトンを解雇し、グレネルの名が交替要員として浮上た後、フェアバンクスがアサンジ逮捕における彼の関与についてTwitterに投稿すると、シュワルツから「気が狂ったような」電話がかかってきた。「彼はどなりたてて、自分は拘置所に送られかねないとわめき、シュワルツが私に教えた「機密情報」を私がTwitterに書いたが、グレネルは、アサンジを大使館から排除する調整をする上で「大統領の直接命令」でそうした」ので、「シュワルツは彼が「生涯の親友」と言った人々を含め他の人々が影響を受けるかもしれないと言った」。

 これらの人々にはグレネルやラスベガスサンズの親玉で長年のトランプ支持者シェルドン・アデルソンも含まれる。

 その日前半、ベルン大学応用科学のクリスチャン・グロソフ教授が、2011年9月、無編集アメリカ国務省電報大量公開に至るまでの出来事の時間順を証言した。彼はエドワード・スノーデンの暴露について報告したことがあるコンピュータ科学者だ。彼の証拠はアサンジとウィキリークスがこの大量公表に責任があるという検察側主張を粉砕した。

 グロソフは電報は、ウィキリークスによりオンラインで保存され、「基本的に暗号化鍵を持たない誰にとっても無益なよう暗暗号化されていた」と説明した。これは、信頼できる当事者間で暗号化された電子メールで送るには、余りにも膨大な機微なデータに対処する際に、一般的な慣習だったと彼は述べた。

 2010年末に、アクセスを限定していたウィキリークス・ウェブサイトが攻撃を受けた際、サイトのコピーが第三者によって作成され始めた。少数の第三者は、ウィキリークスの指示に反して、暗号化された文書をコピーした。

 これら文書の暗号化鍵を与えられた人々の一人は、ガーディアンのジャーナリスト、デヴィッド・リーだった。2011年2月、彼と仲間のガーディアン記者ルーク・ハーディングが「ウィキリークス WikiLeaks アサンジの戦争」という題の本を出版した。その本の中で、鍵が全部開示されていたのだ。

 2011年8月末までに、リーの鍵と、ウィキリークス管理外の、ウィキリークス・ウェブサイトのコピーに投稿された暗号化されていた文書の間のつながりが報じられた。8月31日と9月1日、これらの電報がCryptomeやPirate Bayなどのサイトで公開され始めた。その後、9月2日に、ウィキリークスは論説で彼らの理由を説明して、電報を公開した。

 「未公開電報が、大衆より先に、諜報請負業者や政府に広がるにつれ、革命や改革は敗北する危険がある。もしベン・アリのチュニジア政府が、彼らの政府を打倒するのを助けたウィキリークスが公表した、それらコピーを持っていれば、アラブの春は、ああいった形で始まらなかっただろう。」

 グロソフ証言は、こうした出来事でデイビッド・リーが演じた中心的役割を浮き彫りにした。彼は「私が知る限り、リーは[電報に]完全なアクセスを与えられたごく少数の一人だった。」と説明した。アサンジはガーディアン・ジャーナリストに、このアクセスを許すのは「非常に気が進まなかった」とリー自身の本に書かれている記述に基づいてグロソフは述べた。この点を実証するため、サマーズはリーの本の一部を参照して読んだ。

 「[リー]はアサンジに、ずるずる先延ばしにするのをやめ、全ての中で最大の宝物を渡すよう頼んだ。電報だ。アサンジは「あなたに最初の50パーセントを含む半分を渡すことができる」と言い、リーは拒否した。全部かゼロかだと彼は言った。「もし、あなたが、全ファイルを発表できる前に、グアンタナモへの途上、オレンジ色ジャンプスーツを着る羽目になったら一体どうなりますか?」…最終的に、アサンジは屈服した。」

 検察側が参照した本のもう一つの部分で、リーは「いかにして、アサンジから、これらの書類を引き出すかという戦いだった」かと記述している。わずか六カ月後、ウィキリークスが、世界中のメディア・パートナーと安全な編集された文書を発表する長期の過程に従事している中、リーは無編集機密電報の完全なオンライン・データのパスワードを発表したのだ。

 アサンジの父親ジョン・シプトンが法廷の外で述べた。「今日、検察側は、水は上へ向かって流れると言い、上は下であることを証明しようとした。被告側は[無編集電報を公開させた]のはデイビッド・リーだったと答え、決定的に示した。検察側がデイビッド・リーを弁護して過ごした時間の長さから、我々は、デイビッド・リーは国のスパイだと結論できるだけだ。」

 審問の午前セッションの終わりに、バネッサ・バライスター判事と弁護団間のやり取りが、更なる論証をする被告側の能力に課する制限を暗示している。

 Covid-19蔓延の可能性によって起きた審問第一週目の遅延につけこんで、バライスター判事は、被告側に、審問が「二週間以内に終わる」のを可能にする予定表を準備するよう強く主張した。被告側が、それでは最終陳述時間が残らないと答えると、彼女は、これらは書面形式で提出し、検察側と被告側、それぞれ、わずか半日で要約できるという検察側弁護士ジェームズ・ルイス勅選弁護士の示唆で熱狂的に反撃した。間もなく、最終決断が行われようとしている。

 審問は今日も続く。

記事原文のurl:https://www.wsws.org/en/articles/2020/09/22/assa-s22.html

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 庶民老人には、暗い未来しかない。来世が万一あるなら、上級国民に生まれ変われるよう、どこかの神か仏に頼ろうか。それが売りの神社や寺、あるのだろうか。

 日刊ゲンダイDIGITAL

自民コロナ陽性も濃厚接触者ゼロ 保健所“上級国民”優遇か

 植草一秀の『知られざる真実』のシナリオを期待したいもの。

「策士策に溺れる」12月総選挙シナリオ

2020年9月23日 (水)

北シリアでロシア軍に挑戦するため、アメリカはM2A2ブラッドレー歩兵戦闘車を配備

2020年9月21日
South Front

 米軍は、ほとんどシリアから撤退したはずのアメリカ部隊を、新た軍装備品、今回はM2A2ブラッドリー戦闘車で補強した。

 9月18日に発表された公式コメントが、アメリカに率いられる連合は、ブラッドリー歩兵戦闘車を含め、機甲化歩兵部隊が、「ISISの永続的な敗北を保証し」「連合軍の保護を保証し」そして「重要な石油資源を保護するために必要な素早い柔軟性を提供する」ためシリアに配備されたと述べた。

 M2A2ブラッドリー歩兵戦闘車は、25ミリ機関砲、7.62ミリ同軸機関銃と二連装対戦車誘導ミサイル発射装置で武装している。これが歩兵戦闘車を、アメリカにシリア地上で配備された最も重い兵器にしている。

 9月21日時点で、新たに配備された装甲車両は、アメリカが、強化された陣地のネットワークと軍事基地を持っているハサカ県で、連合パトロールの際に見られる。アメリカ軍はその区域で規則的にパトロールを行っている。シリア北東で、もう一つのアメリカに関心がある地域がユーフラテス東岸のオマール油田だ。ワシントンは2019年10月に派遣された部隊を、M2A2ブラッドリー歩兵戦闘車で強化した。

 主な相違は、地元の情報提供者によれば、ハサカ県に配置された車両は地域のパトロールに使用されロシア憲兵隊とシリア軍との通常の対決に関与することだ。

 数日前、アメリカのアパッチがロシア憲兵パトロール隊に嫌がらせをした後、ロシアの攻撃型ヘリコプターが彼らを追いかけた。以前米軍は、ロシア車両がハサカ県の田舎でアメリカのMRAP級装甲車と衝突した際、アメリカ部隊が「軽傷」を負ったと主張した。

 アメリカに率いられた連合は、シリア北東でロシアとシリア軍隊の動きの自由を定期的に制限しようとして、非対称の反撃に直面している。今やアメリカ軍は、彼らが勢力圏として見ているものを確保するための追加の論拠を持つことになろう。

 シリア政府軍は、ホムスとデリゾール県で、ISIS攻撃による更に多くの死傷者を出している。9月19日、親政府派パレスチナ市民軍リワ・アルクッズの少なくとも五人がアシュマイティヤ町近くでの即席爆発装置爆発で死亡した。9月20日、爆発がアル・マヤディン地区の近くで、シリア軍車両が爆発に会い数人の兵士が負傷したと報じられている。シリア国民防衛隊の野戦指揮官がデリゾールの西でISISテロリストとの衝突で死亡した。

 9月21日時点で、シリア軍、リワ・アルクッズと彼らの同盟者はISISの細胞をホムス- デリゾール砂漠から排除する掃討作戦を続けている。だがISISの強力な存在は中央シリアの砂漠で、治安情勢のためにまだ顕著な脅迫だ。

 大イドリブで、ロシア航空宇宙軍は訓練所、兵器貯蔵所、司令部やトルコに支援されるテロ集団の強化された陣地に標的を定めて、空爆作戦を続けている。興味深い事実は、イドリブじゅうの標的に対する積極的なロシア攻撃再開で、テロリストが境界線沿いに、シリア軍と民間標的に対する攻撃の数を減少させたことだ。空襲外交は、イドリブ停戦の不可欠な要素になる可能性は高いように思われる。

記事原文のurl:https://thesaker.is/us-sends-m2a2-bradley-ifvs-to-challenge-russian-forces-in-northern-syria/

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 元の記事には、トップにビデオがあるが、なぜか、うまく貼り込めない。

 新刊『白い病』を読み終えた。昔、他の翻訳者のものも読んだはずなのだが、全く記憶がなかった。コロナ流行の今にぴったりのお話し。

 「好書好日」でも、紹介されている。

疫病と戦争、いまこそ読むべきチャペック 謎の感染症テーマの戯曲「白い病」新訳公開

 実に素晴らしいことに、この翻訳、チェコセンターで公開されている

 世論調査というものか本当かどうか知らないが、今思い出すのは、イソップの「王様を欲しがったカエル」。『白い病』の群衆。

 植草一秀の『知られざる真実』

ヒトラー政権を継承するゲッペルス

 LITERA

菅首相の叫ぶ「規制緩和」は30年も前の流行語だった! 竹中平蔵がバック、時代遅れの新自由主義が国民生活をさらに圧迫する

2020年9月22日 (火)

敵をFBI長官に任命した時、トランプは何を考えていたのだろう?

2020年9月18日
Paul Craig Roberts

https://www.rt.com/usa/500977-wray-russian-meddling-election-fail/

 2016年に私が書いたように、トランプは誰を閣僚に任命すべきか分からなかった。クリストファー・レイFBI長官によれば、アメリカ人の間に「対立と不一致をもたらす」のは、民主党やAntifaやBlack Lives Matterではなく、ロシアだ。

 レイは「民主党指名候補ジョー・バイデンを駄目にする」のはロシアだと言っている。

 FBI、CIAと国防総省長官に敵を任命しておいて、トランプは、どうして生き残るのを期待できよう? ロシアゲートと弾劾ゲートで、トランプ大統領に濡れ衣を着せようとした全ての支配体制連中を、何らかの方法で出し抜いて起訴することができない敵を、司法省長官に任命しているのだ。

 バイデンを駄目にするのはロシアだと偽って主張することで、トランプの被任命者FBI長官は、結果的に、トランプがバイデンを駄目にしたのはロシア工作員のしわざだと宣言したことになる。トランプは、トランプ政権で、敵を城内に招き入れたのだ。

 トランプ政権を見れば、彼は自身を敵と一緒に包囲している。軍安保複合体と民主党と売女マスコミがカラー革命でトランプを排除ができると確信しているのは、さほど不思議ではない。彼の政府の誰も彼を支援しない。彼を再選する人々は組織化されておらず、彼を助けに来られない。

 誰かがプーチンに、アメリカは11月にカラー革命の予定になっていると言うべきだ。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/09/18/what-was-trump-thinking-when-he-appointed-an-enemy-to-head-the-fbi/

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 トランプ大統領、記者への暴言でも知られているが、この国のトップほと、木で鼻をくくった回答はしていないように思う。

 AERAdot.

意見も回答も拒絶する菅流「門前払い答弁」に懸念の声 望月氏も「記者を馬鹿にしている」と批判

 LITERA

東京五輪招致をめぐるICC委員買収問題に新証拠! 菅首相も賄賂に関与か セガサミー会長に「4億~5億円の工作資金が必要」と

 『加藤周一を21世紀に引き継ぐために 加藤周一生誕百年記念国際シンポジウム講演録』三浦信孝・鷲巣力編を購入した。日本文学史序説と雑種文化論についての興味深い講演が多い。
 鷲巣力氏による「あとがき」の末尾に納得。

 加藤周一生誕百年記念国際シンポジウムに集まっていただいた方々、そして本書を御講読される方々のほとんどは、加藤と同じように、日々を「少数者」として生きている人たちだろう。理性は片隅に追いやられ、偏見が群れをなして走り回る。そういう時代にあって「少数者」の矜持を保つには、少数者の連帯がなにより求められる。本書が「少数者」の矜持を保ち、連帯を結ぶにわずかでも資することができれば、編者としてこの上ない喜びである。

2020年9月21日 (月)

ナワリヌイの水ボトル中のノビチョク?

Stephen Lendman(stephenlendman.org - ホーム - Stephen Lendman)

2020年9月18日

 ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』のアリスの「へんてこ過ぎ」という言葉は、ナワリヌイのノビチョク中毒ぺてんの、いかがわしい展開にも当てはまる。

 彼に起きたことを、ロシアに関連づける証拠も動機もないのだ。

 8月20日のロシア、トムスクでの事件はアメリカ製なのだろうか?

 ドイツは自国の国益を犠牲にして従うよう、圧力をかけられたか、いじめられたか、賄賂を使われたのだろうか?

 明らかにアンゲラ・メルケルや他のドイツ幹部や西洋諸国の幹部や支配体制メディアは、ナワリヌイのノビチョク中毒に関する主張が壮大なペテンなのを知っている。

 彼らは世界で最も致命的な毒にさらされた誰でも数分で死ぬのを知っている。

 毒にさらされた人物の近くにいた他の人々についても同じだ。

 ナワリヌイはしっかり生きており、病気になって、ほぼ一カ月後に回復している。

 彼と接触した誰もノビチョクによる中毒症状を起こさなかった。

 最新技術の装置と検査で彼を治療したロシアの医者は彼の体からどんな毒も発見しなかった。

 彼らは彼の命を救い、それ以上の治療のため彼がベルリンに行けるよう、彼の状態を安定させた。

 もしクレムリンが彼に死んで欲しければ、彼はロシアで治療されないままにされ死んでいただろう。

 彼はロシア人医師による英雄的治療のおかげで回復しているのだ。

 木曜日、ナワリヌイに近い連中が、ノビチョクによる中毒物語エセ・ニュースを、彼がロシアのトムスク航空ターミナルで飲んだお茶から、彼のホテルの部屋の水のボトル中の致命的神経ガスへと変えた。

 彼に起こったことについて、他の版が今後出るのだろうか?

 彼が飲んだホテルの水のボトル中でノビチョクの痕跡が見いだされたという主張は嗅覚検査には合格しない。

 ホテルの部屋の開けられたボトル中の致命的物質は、多分そばにいた誰でも汚染し、死なせる可能性が高い。

 もし、実際、ナワリヌイが夜中、ホテルの部屋でノビチョクによって中毒されていれば、彼は数分で死んでいたはずで、これは明らかに起きたことではない。

 ホテルの部屋のボトル中のノビチョクというシナリオは、額面通りには信じ難い。

 彼のチームのメンバーが、彼の病気を知った後、ホテルの部屋に入り、掃除されていないことに気付いて、調査に役立つ可能性があるもの全てを調べたと主張し、全てを「記録し、記述し、梱包する」ことは、もしそれが、毒の入ったボトルとされるものに触れていれば、もし存在していれば、彼らはノビチョクにさらされたはずだ。

 ナワリヌイに起きたことは、ボトル中のノビチョクによる中毒でも、他のいかなる原因によるものでもなかった。

 木曜日、ロシア外務省報道官マリア・ザハロワは、化学兵器禁止機関のモスクワ代表者、アレクサンドル・シュルギンに、ナワリヌイの状態に関してドイツから受け取ったファイルのコピー組織を要求したが、回答はなかったと述べ、こう補足した。

 "我々のデータによれば、ドイツと全ての(他の西欧)諸国は、ナワリヌイ事件に関してOPCWと関係を深めている。

 彼が三週間以上前に、治療のためにベルリンに到着して以来、メルケル政府は、一つも証拠がないので、ノビチョクによる中毒について持っていると主張する証拠を提供するのを拒否して、ロシアに協力しなかった。

 木曜日、プーチン報道官ドミトリー・ペスコフが「誰の言葉も鵜呑みにするには、この状況は余りに不条理なので、誰の言葉も信じるつもりはない」と述べて補足した。

 「状況は以下の通りだ。化学兵器禁止機関技術事務局は言う。「我々は何も知らない。ドイツと話してくれ」、そしてドイツは言う「我々は何も知らない。 化学兵器禁止機関と話してくれ。」

 ロシアのヴャチェスラフ・ヴォロージン下院議長はナワリヌイに起きたことへの外国諜報機関の関与を示唆した。

 木曜日、過半数がロシア嫌いのヨーロッパ議会(EP)議員は、EU、その同盟諸国、国連、欧州評議会と化学兵器禁止機関によるナワリヌイ事件に関する「公正な国際的調査(原文のまま)の即刻の開始」を要求する決議を採択した。ナワリヌイに起きたことの罪をロシアに負わせるために。

 この決議は(正当化できず、非合法だが)ロシアを制裁し、ノルドストリーム2建設をしばらく見合わせることを要求している。

 ヨーロッパ議会決議は拘束力がない。ヨーロッパ議会、欧州連合理事会、欧州理事会と欧州委員会は、個々の加盟国とは別個に動いている。

 彼らは、これまで何度も、アメリカと共謀して、無責任に法的拘束力のない決議を採択して、ロシアを非難してきた。

 ザハロワによれば、反ロシア宣伝は「パラノイア、恐怖症、架空のメッセージや神話」が基盤だ。

 モスクワでのラジオ・スプートニクのインタビューで、セルゲイ・ラブロフ外務大臣は、欧米政府は、「ベラルーシで起きていることと、ナワリヌイ事件のかどで」ロシアを罰したいと望んでいると述べた。こう付け加えた。

 彼らは、ロシア検事総長事務所による、ナワリヌイの状態に関する文書化された情報の公式要請に返答せず、司法支援に介するヨーロッパ協定下の義務を果たすのを拒否している。

 「ドイツは我々に何も話すことができないと言う。化学兵器禁止機関(OPCW)に行けと彼らは言う。」

 「我々は数回そこに行った。彼らはベルリンに行けと言う。」

 「彼らは中毒の事実は確証されたとやかましく宣言している。ロシア以外誰もそれをしたはずがない。それを認めろ。」

ノビチョクによるスクリパリ親子中毒事件というエセ・ニュースで「これは全て既に起きていた」

 世界共同体の全ての国にとってロシアは貴重な同盟者だ。

 モスクワとの協調関係を促進する代わりに、ドイツや他のEU加盟国による行動は彼らを決裂させる危険を冒しているのだ。

 私のウェブサイトを訪問願いたい。stephenlendman.org(ホーム - Stephen Lendman)。 lendmanstephen@sbcglobal.netで連絡が取れる。

 私の二冊のウォール街関連書籍は時宜を得た本だ。

 “How Wall Street Fleeces America: Privatized Banking, Government Collusion, and Class War”「ウォール街がいかにしてアメリカを巻き上げているか:銀行民有化、政府の共謀と階級闘争」

“Banker Occupation: Waging Financial War on Humanity”「銀行家商売:人類に対して金融戦争をしかける」

記事原文のurl:https://stephenlendman.org/2020/09/novichok-in-navalnys-water-bottle/

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 暑さ寒さも彼岸まで。確かに涼しくなった。コロナウイルスも広がりやすくなるだろう。人命より経済優先、強盗トラブル・キャンペーンに東京もいれることになるだろう。

 植草一秀の『知られざる真実』

人の移動爆発が感染拡大促進する可能性

 某ニュース記事にびっくり。ニュースと呼ぶに値しない。マスコミと言う名の提灯持ちが「外交の〇×」と褒めそやしたに過ぎない。彼が得意なのは外遊という名の観光。しかも、お土産をたっぷり持って。北方領土は帰らず、北朝鮮拉致問題も未解決、宗主国から山のようにポンコツ兵器を買わされただけの茶坊主外遊。強いていうなら「害行」。どんな全くの素人でも、彼よりまともな物見遊山ができるだろ。

「菅ちゃん、外交大丈夫かな」米中対立激化、未知数手腕に安倍氏ポツリ

 下記映像を見てから、大相撲をみようと思っている。

ジャパンライフ元会長・山口隆祥容疑者はじめ14名が詐欺容疑で逮捕!「桜を見る会」がジャパンライフと詐欺被害者を結びつけた!政府は再調査はしない方針?~9.18野党による第34回総理主催「桜を見る会」追及本部 2020.9.18

2020年9月20日 (日)

皮肉と真実の暗殺

Finian Cunningham
2020年9月16日
スプートニク

 驚くべきことではないだろうか? 欧米諸国は、証拠のない、率直に言って根拠薄弱な暗殺の主張で、ロシアに対して、激しく制裁を要求している。ところが、自分で宣言している欧米の指導者ドナルド・トランプは、暗殺を命令したことを公然と自慢している。それなのに、沈黙以外何もおきないのだ。

 皮肉は、もはや死んでいる、と言うより、アメリカの権力による国際法の無数の違反と西洋諸国と主流メディアの無言の共謀で暗殺されたのだ。(それについて、より詳しくは後で)

 どうやらロシアの反体制派アレクセイ・ナワリヌイは昏睡状態に陥ってほとんど3週間後、今週ドイツの病院で回復した。ドイツは、ナワリヌイが致死的な神経毒を盛られたと主張して、ロシアを犯罪のかどで告発している。他の欧米諸国も、モスクワを巻き込んで、制裁発動を要求している。

 ドイツは、彼らの仰々しい主張を裏付ける証拠を提供していないので、徹底的に彼を調べたロシアの医師によれば、中毒の兆しを全く示さずに、8月22日にロシアからベルリンに飛行機で運ばれたこと以外、誰も本当にナワリヌイに何が起きたか知ることができない。ロシアの医師たちは、ナワリヌイが糖尿病ショックを起こしたかもしれないと結論した。事件全体、ベルリンの注目に値する情報欠如、外交的、法律上の標準に違反する頑固さのおかげで、曖昧さと、適法手続きの欠如に満ちている。

 2018年に、クレムリンの工作員に毒を盛られたとイギリス政府が主張する元MI6のスパイ、セルゲイ・スクリパリの事件でも同じことが言える。ナワリヌイ事件同様、ロンドンは証拠を提出しなかったが、それでもイギリスの非難は、欧米諸国によって真実と見なされ、全ての国が対ロシア懲罰制裁で激しく非難した。

 この薄弱なうわさと複雑きわまる主張に基づく反射的な独善的なロシアに対する欧米の対応を、トランプ大統領と彼の公然の暗殺の取り組みに対する惨めな全面的な沈黙と対比願いたい。

 今週、トランプは、2017年の化学兵器攻撃とされていることに関し、シリアのバッシャール・アル・アサド大統領殺人を命令したいと望んでいたと主張した。アメリカはシリアに対して集中的空爆は実行したが、トランプは国防総省に覆されていたことが分かる。分かったのは、化学兵器攻撃は、ウィキリークスやグレイ・ゾーンが報じているように、化学兵器禁止機関の内部告発者によれば、欧米に支援される過激派戦士による偽旗挑発だった可能性が最も高い。だから、その場合、アメリカの空爆は戦争犯罪で、トランプのアサドに対して中止された暗殺計画は外国指導者の冷酷な殺人だったはずだ。

 今週、トランプは殺人を犯したいという彼の願望を自慢した。彼が今年早々、イランのガーセム・ソレイマーニ少将に対する実際の暗殺命令について何度かしたの全く同じ自慢だ。アメリカは、ソレイマーニのドローン殺人を正当化しようとする試みで、一度も証拠を提出したことがない。我々が聞いているのは、その地域全体でのテロとの戦いが記録事実として崇拝されているイラン指揮官に対するアメリカによる中傷だけだ。

 もちろん、外国市民に対する暗殺を命令するアメリカ大統領について新しいことは何もない。即決処刑は、彼ら自身が宣言した「アメリカ例外主義」のため、国際法や、適正手続きを超越すると考えているアメリカ指導者の推定特権なのだ。それは自薦「世界の警官」により外国侵略戦争を行うことと密接に関連している。

 アメリカ帝国の権益の「敵」とみなされた他国籍市民の暗殺で、数十年間のアメリカ大統領ほとんど全員、手は血で塗れている。

 トランプが殺人を自慢するのは、アメリカ権力のギャング行為へのあからさまな堕落を反映している。人を殺す権力を楽しむのを恥じないのだ。あるのは横柄さと、お咎めなしの推定だけ。

 このお咎めなしは、欧米指導者と、その機能が益々アメリカ戦争犯罪と国家テロのプロパガンダ洗濯サービスと見なされている商業マスコミの、いくじのなさのおかげで可能になっている。

 彼らは見たところ効果のない神経毒に関する、全くどんな証拠もない暗殺の疑わしい非難で、ロシア糾弾に聖人ぶって飛びついたのだ。

 だが、アメリカ大統領がマフィア・ボスのような殺人案にふけっても、西洋政府もメディアも何も言わない。その静寂は共謀に等しい。

 他の例と同様、ナワリヌイとアサドが、露骨に同等視されているのは、真実も、皮肉も、道徳規範も国際法も、全てワシントンと、その西洋の家臣連中に殺されたことを示している。

 Finian Cunninghamは、国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。彼は農芸化学修士で、ジャーナリズムに進むまで、イギリス、ケンブリッジの英国王立化学協会の科学編集者として勤務した。彼は音楽家で作詞作曲家でもある。20年近く、ミラーやアイリッシュ・タイムズやインデペンデント等の大手マスコミ企業で、編集者、著者として働いた。ジャーナリズムにおける妥協しない誠実さに対するセレナ・シム賞受賞者(2019)。

記事原文のurl:https://sputniknews.com/columnists/202009161080476965-assassinating-irony--truth/

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 エープリル・フールではないだろうか? 産経新聞の主張と思えない正論!ご立派。

【主張】巨大詐欺事件 「桜を見る会」の再調査を

 ところで、デジタル庁というのは不気味。テレビ、新聞を掌握した政府が、残るネットも掌握する予定だろう。担当大臣の名前でわかる。

 日刊ゲンダイDIGITALには、都知事の話題もある。

天敵・菅首相の「デジタル庁」に完敗した小池都知事

 日本経済新聞、2013/6/20付けで興味深い記事がある。一部を引用させていただこう。なんと都知事も揃い踏み。

自民党、ネット選挙の専任チーム発足 口コミ動向を分析

自由民主党は2013年6月19日、参院選でネットを活用した選挙活動を推進する特別チーム「Truth Team」を発足させた。主な業務は、自民党と立候補予定者79人に対するネットでの書き込みを分析、監視すること。書き込みの分析結果は毎日、立候補者に伝えて、機動的な選挙活動やネットでの情報発信に役立ててもらう狙いだ。Truth Teamという名前はバラク・オバマ米大統領が大統領選で立ち上げた「Obama Truth Team」にちなむという。
チームが用いる専用の部屋で、取り組みを解説する小池百合子衆議院議員(中央左側)と平井卓也衆議院議員(中央右側)
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チームが用いる専用の部屋で、取り組みを解説する小池百合子衆議院議員(中央左側)と平井卓也衆議院議員(中央右側)

チームのトップにはIT政策を担当する平井卓也衆院議員が就任した。チームは自民党のネットメディア局の議員約20人のほか、選挙スタッフやITベンダーのスタッフらで構成する。顧問弁護士2人も参加し、誹謗(ひぼう)中傷の書き込みを発見した場合は、速やかに法的手段を取ったり削除要請をしたりするかを協議し、決断できるようにする。立候補者らがアカウントを持つFacebookやTwitter、ブログのほか、2ちゃんねるなど一般の掲示板も分析、監視の対象にする。

選挙のコミュニケーション戦略を担当する小池百合子広報本部長(衆院議員)はチーム立ち上げの理由を「誹謗中傷への対応だけでなく、(ソーシャルメディアを)インタラクティブに活用していくため」と解説。チームを指揮する平井卓也議員は「自民党は野党に転落した2009年から(口コミ動向を把握する)ソーシャルリスニングに取り組んできた。口コミが一気に増える今回の参議院選挙は、大量のデータを収集する絶好の機会だ。選挙後も分析を継続し、選挙活動のほか政策立案にも生かしていきたい」と意気込みを語った。

 というわけで、既に新政権ヨイショしかできないメディアは見ずに、ネットで良い番組を探している。

「アベ政治」は終わらない 傀儡菅新内閣の国民そっちのけ WeN20200918

2020年9月19日 (土)

アフリカの食糧経済も破壊しているゲイツ財団

2020年9月7日
F. William Engdahl
New Eastern Outlook

 WHO予算の多くの資金供給から、Modernaのような人気ワクチンメーカーへの投資まで、Covid-19流行のあらゆる局面の背後にいる同じゲイツ財団が、単一栽培と高価な化学肥料とGMO種子導入のために、在来の小規模農家による主要食糧農作物を破産させるアフリカでの大規模プロジェクトに関与している。このプロジェクト、アフリカ緑の革命のための同盟(AGRA)は、世界経済フォーラムの偉大なリセットの背後にいる主要なグローバル団体と直接つながっている。

 我々が、ロックフェラー財団と、関連する世界で最も影響力を持った一族による非課税事業の本当の歴史を知れば、ビル&メリンダゲイツ財団が、医療産業複合体から教育から農業までの重要な分野で、ロックフェラーの狙いを継承しているのは明白だ。

 同盟しているロックフェラー財団としっかり協力しているビル&メリンダ・ゲイツ財団は、大いに議論されているCovid-19のための未曾有の厳しい封鎖処置の組織化の中心となっているだけではない。ゲイツ財団は、まさに世界農業を、彼らが「持続可能な」農業と呼ぶものに変換するため推進している国連の2030アジェンダの中心にいるのだ。これまでの14年間の中枢プロジェクトは、アフリカ緑の革命のための同盟AGRAと呼ばれるものへのゲイツの資金提供だった。

アフリカに対するAGRA詐欺

 2006年に、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が、親密な同盟者ロックフェラー財団と共に、AGRAを設立した際、彼らは、彼らの目標が「小自作農農民に基づく、急速な、持続可能な農業成長の推進を通して、食品が確保できる、繁栄するアフリカの実現を努力することによって、アフリカでの飢えに対処する」ことだと宣言した。AGRAは、3000万の小規模食糧生産農民の生産高と収入を二倍にするとを約束した。今2020年で、この点に関しては、完全な失敗だった。注目すべきことに、AGRAはそのウェブサイトから、2020年6月にこれらの目標を説明なしに削除した。彼らがしたことから判断して、それは、決して、ゲイツとロックフェラー財団の本当の目標ではなかったと我々は判断できる。

 アフリカのための彼の新しい緑の革命を推進するアイオワでの2009年の演説で、ビル・ゲイツは「次の緑の革命は、小自作農農民に推進される、現地状況に合った、経済と環境的に持続可能なものでなくてはならない。」と宣言した。ゲイツ財団は、AGRAが「サハラ以南のアフリカで繁栄する農業部門を開発する、アフリカを本拠とする、アフリカに率いられる取り組みだ」と宣言した。非常に素晴らしく聞こえる。現実は全く違う。

 「アフリカが率いる」印象を強化するため、ゲイツは前国連事務総長、ガーナのコフィ・アナンを雇った。アナンはちょうど、国連で息子が関与するイラクでの「石油食料交換プログラム」汚職疑惑のさなか引退したところだった。アナンは表看板、AGRAの委員長だった。実際はゲイツ財団は、彼らの手先、ラジブ「ラジ」シャーが、アフリカの標的国の政策実行を指揮するよう運営されていた。GMOなど皆無のアフリカ農民にモンサントのGMO種子と殺虫剤を強要する最初の試みが強力な抵抗に遭遇した際にせ、代わりに、彼らはモンサントが所有する通常の種子と、高価な化学肥料と殺虫剤の販売に転換した。

 うさんくさいことに、ゲイツ財団とAGRAは、彼らが14年で達成したことについて、公開・透明からほど遠い。それには当然の理由がある。彼らが13のアフリカ諸国で推進したモデルは、小規模農家の食糧自給を大幅に悪化させ、その代わり、小規模農家は高価な特許取得種子を買うため多額の負債をかかえ込むことを強いられ、自身の種子や、混合栽培を禁止され、単一栽培で輸出用換金作物栽培を強いられる借金地獄を作ったのだ。AGRAは、主にゲイツ財団から、更にUSAIDと、イギリスと、ドイツ政府が、より小さい金額を拠出し、10億ドル以上を受け取った。

 虚偽の約束

 「国別の」結果を評価する新しい詳細報告で、ゲイツのアフリカ農業プロジェクトの現実は、警鐘的ながら、驚くべきではない結果を示している。報告は「虚偽の約束:アフリカでの緑の革命」という題名だ。それはタフツ大学の農業・貿易政策研究所の上級アドバイザー、ティモシー・A・ワイズと協力したアフリカとヨーロッパのNGO団体に作成された。報告はこう結論を出した。「AGRA以前の主要主作物の収穫高増加は、AGRA中と同じ比くらい低かった。AGRA開始以来、飢えを等分するのではなく、13の対象国の状況は悪化した。AGRA時代、飢えている人々の数は30パーセント増加し、13のAGRA対象国、1億3000万人の人々に影響を与えている。」それは些細な失敗ではない。

 19世紀の人種差別的ヨーロッパ植民地時代の慣習と殆ど違わない方法で、ゲイツ財団とAGRAは、彼らに高いレベルの負債を負わせることにより、小規模食料生産者に深刻な損害を与えた。ザンビアとタンザニアでは、小規模食料生産者は最初の収穫後、肥料とハイブリッド種子の融資を返済できなかった。AGRAプロジェクトは、小規模食料生産者が、自分のために何を栽培したいか決める選択の自由を制限する。AGRAは輸出市場、グローバル農業関連産業が欲するもののため、主にトウモロコシの単一栽培を押しつけた。バンジや他の国際穀物カルテル企業がAGRAと関係しているのは驚くべきことではない。多くの場合、気候への抵抗力が強い、伝統的な栄養に富んだ作物は、収穫が驚くほど下落した。

 この研究で、乾燥した高温条件下での短い生育期ゆえに、原産の重要穀物で飼料穀物として7,000年間好まれたキビに、AGRAは、大惨事を引き起こしたことがわかった。報告書はこう報告している。「キビ生産高は、2006年から2018年まで、13のAGRA対象国で24パーセント低下した。しかもAGRAは、農業企業のため、小規模食糧生産農業を強化するのではなく肥料会社や種子会社に役立つ法律を通過させるよう政府に圧力をかけた。」

 AGRAは、現地の小規模農家が、一エーカーあたりの収穫高を増やすのを支援するのではなく、世界でも最も肥沃な農地の一つ、アフリカのために、メキシコとインドでの、1960年の緑の革命を、より良く見えるよう包装を変えただけなのだ。ロックフェラー財団が始めた、1960年代の緑の革命は、工業規模の大規模農業機械化と、多国籍企業の化学肥料と種子を導入し、大規模農民の権益のために、小規模生産者の多くを破壊した。それは予想通り、無数の小規模生産者を破産した。結果的に、一部の裕福な生産者は繁栄したが、何百万もの、より貧しい農民を都市に逃避するよう強いて、都市スラムに定着させた。だがそれは、その後に続く製造グローバリゼーションの欲望のための安価な労働力を造り出したのだから、それが実際は、最初の緑の革命の主目的だった。

 ゲイツとロックフェラー財団に率いられたアフリカAGRAは、いささか違う。14年で、アフリカでのAGRAは、参加国政府に、決して実現しない大きな利益と引き換えに、毎年多国籍企業の商用種子と高価な肥料を購入するよう促したのだ。その過程で、伝統的な小規模農家や農業共同体は、農家が保存していた、あるいは育てた種子の使用を禁止された。

 これは、モンサントや農業関連産業が、アメリカで特許取得済みのGMO種子を使ったのと全く同じ依存モデルだ。ゲイツ財団は、今バイエルの一部となったモンサントの主要株主だ。AGRAは、小規模農家が、助成されているEUやアメリカ農産品輸入で破産させられることから守るためには、わずか、あるいは全く何もしなかった。逆に、伝統的食用作物は、国際的輸出用の単一栽培トウモロコシ生産に変えられて、アフリカ諸国を、これまで以上に多くの輸入食品に依存するようにした。ゲイツAGRAは成功しているが、うわべを飾り立てる公式目標でではない。そうではなく、アフリカの食糧生産をグローバル化し、安い買い物が目的のグローバル多国籍企業の意志にこれまで以上に依存するようにしたのだ。農民に、特許を認められた収穫高が多い種子(大半が、メイズ)の「より広範な選択」を与える策略の下で、彼らは実際は農民の選択を制限する。彼はそれらの種子を買わなければならず、自身の種子の再利用を禁止される。収穫時、種子と肥料の負債を返済するため、AGRAに義務づけられたトウモロコシを農民が売ることができなければ、貴重な牛を売るか、更に借金を負うよう強いられる。典型的な植民地時代の負債奴隷モデルだ

いかがわしい指導部

 ゲイツ財団は、AGRAを「アフリカ・イニシアティブ」として奨励しながら、自身は出来る限り表面にでないようにしていた。2019年8月以来、AGFA新委員長は、エチオピア前首相ハイレマリアム・デサレンだ。デサレンは、WHO事務局長のテドロスも政治局員だった独裁与党のエチオピア人民革命民主戦線(EPRDF)前委員長で、2018年、大規模抗議活動後に、辞任を強いられていた。

 それほど公的でないAGRA理事会メンバーには、農業関連大企業ユニリバーからの二人と、ゲイツ財団の幹部二人と、ロックフェラーが設立した国際農業研究協議グループCGIARの顧問がいる。他の理事会メンバーには、フランスの銀行、ロックフェラー財団の理事や、フランスの銀行の前のアフリカ・パートナー、ロスチャイルド&カンパニーのメンバーがいる。

 ロックフェラー財団新会長で、AGRAの狙いを決める際の共犯者ラジブ・J・シャー博士もAGRA理事会メンバーだ。シャーは、以前のゲイツ財団での地位を去り、オバマ下で、アメリカ合衆国国際開発庁USAID長官に任命されていた。USAIDは驚くべきことではないが、AGRAのパートナーになった。2017年、シャーはロックフェラー財団会長に指名されるべく、USAIDから移動した。世界は狭い。ロックフェラー財団は、世界経済フォーラムのグレート・リセットにも深く関係している。シャーは、まさに、ロックフェラー報告を発表したが、Reset the Table: Meeting the Moment to Transform the US Food Systemというものだ。それは、ゲーツとロックフェラーと国連の周辺の連中に準備されている食料システムの本格的な世界的「リセット」の前兆だ。これに関する詳細は、別の記事で。

 2014年以来、AGRAの理事長は、不正なカガメ独裁下で、論争の的のルワンダの前農業大臣だ。アグネス・カリバタも、世界経済フォーラムのグローバル・アジェンダ評議会メンバー、アメリカに本拠を置くInternational Fertilizer Development Corporation(IFDC)の理事だ。

 2019年12月、中国武漢での「新型コロナウイルス」発生を巡る公的な警鐘の直前に、国連事務総長アントニオ・グテーレスが、カリバタを2021年の国連の食物システム・サミットを率いるべく指名した。これに対して、83の国から、約176の組織が、グテーレスに彼女の任命を無効にするよう手紙を書いた。彼らの手紙にはこうあった。「ビル&メリンダ・ゲイツ財団とロックフェラー財団に設立されたAGRAの取り組みは、大企業の権益に役立つよう、公共資源を得て、そらすことに注力している。彼らの資金集約的で、高投入の農業モデルは、益々欠乏しつつある公共資源から引き出す一定の助成金なしに維持できない。2006年以来、AGRAは、未開拓の市場と見られているアフリカを、商用種子、遺伝子組み換え作物、化石燃料を多様する合成肥料、汚染する殺虫剤を支配する独占企業のために開放しようと努力している。」彼女を支持して、12の意見が、立場を貫くよう促す手紙をグテーレスに書いた。12のうち11が、ゲイツ財団と関連していた。彼らの声が勝利した

 1970年半ばのグローバル穀物危機の際、もう一人のロックフェラーのまな弟子、当時のアメリカ国務長官ヘンリー・キッシンジャーが「食糧を支配する者が人々を支配する。」と発言した。最初は、ロックフェラー財団に率いられ、今日、ゲイツ財団が益々目立つて率いている世界食糧生産のグローバル化と、農業関連産業の創造は、世界の健康と死亡率にとって、どんなコロナウイルスよりも、おそらく遥かに脅威的な要因だ。注目すべきことに、ウイルスのために不安と封鎖を促進している同じ連中が、健康に良くない方法で、世界食糧生産を再編成するのに忙しい。ビル・ゲイツは優生学と人口削減の周知の提唱者なのだから、それは偶然の一致ではないように思える。

 F. William Engdahlは戦略リスク・コンサルタント、講師。プリンストン大学の政治学位を持つ石油と地政学のベストセラー作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/09/07/gates-foundation-is-also-destroying-africa-s-food-economy/

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 極めて評判が悪かった政策を丸ごと推進する政権の支持率が、驚異的な高さ。

 孫崎享氏のメルマガ題名

菅内閣発足。極めて高い支持、日経テレ東世論調/9/16-9/17、支持するー74%、支持しないー17%、何故この現象が起こったか、安倍首相の継承なのに何故安倍首相より圧倒的高い支持率なのか。総裁選前では菅氏の次の首相という声は4%程度。権力と一回求める国民性。

 何度か書いたが、現状は、まさに、ストックホルム症候群。銀行強盗に人質にされた人々が、強盗が休んでいる間、かわりに銃を外に向けたという。日本なら、宗主国のため、中国や北朝鮮やロシアを先制攻撃するだろう。

【半田滋の眼】No18下 安倍談話「敵基地攻撃能力」 自衛隊、宇宙でも米軍と一体化へ 20200916

【半田滋の眼】No18上 安倍政権の7年8ヶ月 自衛隊のトンデモない変質 20200916

 IWJ岩上氏の今日のインタビュー

【IWJ_YouTube Live】午後6時~
自発的対米隷従国家・日本が対中ミサイル前線基地兼戦場に!? 米国の対中戦略を読み解く! 岩上安身による東アジア共同体研究所・須川清司氏インタビュ-
[配信ページURL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 先月には別のインタビューもあった。

※自民党が強く求める「敵基地攻撃能力」が「抑止力」と思い込むのは、日本を破滅に導く妄想である!岩上安身によるインタビュー第1008回 ゲスト 早稲田大学教授 水島朝穂氏 2020.8.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/480088

2020年9月18日 (金)

サウジアラビアとMbSにとって、砂漠のたそがれ?

2020年9月16日
F. William Engdahl
New Eastern Outlook

 サウジアラビアの事実上の支配者モハンメッド・ビン・サルマン皇太子は、次から次の、筋の悪い経済的意思決定によって、世界の石油大国を破壊させる任務を帯びているように見える。今MbSが、サウジアラビア石油価格の新たな引き下げを命令するにつれ、愚かなビジョン2030年計画から、王国予算の87%の資源である伝統的石油部門に至るまで、彼の経済は全ての方面で崩壊しつつある。サウジアラビアの景気悪化は、中東を越えて、大きな地政学的影響を与えるだろう。

 成長するアメリカ・シェール石油産業を標的にしていた、2014年の石油価格戦争から何も学ばなかったかのように、サウジアラビアのMbS殿下は、三月に、新たな石油値引き競争を命令した。それは、正式な石油輸出国機構メンバーではないロシアが、日産300,000バレルの削減追加を受けいれるのを断った後だった。ロシアの主張は、非常に不確実な世界石油市場で、そうするのはばかげていて、反生産的だということだった。ロシアは正しかった。四月初旬までに、サウジアラビアは世界市場を、追加の一日300万バレルで溢れさせた。それは、まさにCovid-19コロナウイルス蔓延を巡る世界的パニックが、世界の航空会社や自動車やトラックや船舶の燃料需要を、事実上、停止に導いた時のことだった。MbSはそれを考慮に入れるのを忘れ、石油価格は急落した。それとともに、サウジアラビアの国家予算に対する石油収入は減少した。

期待はずれ

 ロシアとアメリカ両方に対する三月のサウジアラビア石油戦争後の二週間で、世界石油価格は、一バレル60ドル近くから、30ドル以下まで急落した。控え目な言い方でも大惨事だ。フィッチ・レーティングスによれば、国家予算を均衡させるため、サウジアラビアには、一バレル90ドルの石油価格が必要だ。四月までに、コロナウイルス封鎖が世界中で猛威を振るう中、サウジアラビアの石油輸出収入は2019年4月、驚異的に大きく65%も減少した。大局的に見ると、2012年には、サウジアラビアの石油輸出収入は約3500億ドルだった。2020年、推定収入は、1500億ドルに達しない可能性がある。

 コロナウイルス封鎖が世界経済に犠牲を強いるにつれ、四月初旬までに、世界の石油需要は前代未聞の30%急落した。サウジアラビアが率い、今回、ロシアも参加した、前例がない石油輸出国機構による一時的な削減で、石油毎日1000万バレルの生産で、世界価格が、一バレル20ドルから、約40ドルにゆっくり上昇したが、まだ回復からほど遠く、中国とアメリカを含め、世界経済で石油需要は回復からほど遠いため、9月中旬に価格は再びより安くなっている。

ビジョン2030?

 この状況は、石油依存から第四次産業革命へとサウジアラビアを跳躍させるMbSの中期プロジェクトにとって、惨たんたるものだ。MbSは、論議の的のマッキンゼー・コンサルタントが彼のために作成した報告を採用し、それをビジョン2030と呼んだ。

 サウジアラビアのビジョン2030を、非現実的な夢のような話と呼んでも控え目にすぎる。基本構想は、2017年末に、MbSが発表し、2030年までのわずか10年間で、砂漠の王国を、進歩したハイテク国家にすることを歌っていた。

 ビジョン2030年の全体的な計画は、現在の環境で約束した新経済を実現するのに、ほとんど役立たない新自由主義提案の寄せ集め以上の何ものでもない。実際それは、おそらく既存の石油を基本とする経済的安定を壊し、何十年もの石油の富にもかかわらず、推定20%が貧窮生活を送っているサウジアラビアで所得格差を大いに悪化させる可能性が高い。

 それがどんな意味であれ、2016年の明示的な目標は「活気に溢れた社会、繁栄する経済と意欲的な国」を作り出すための三本の主柱を含んでいる。ビジョンの33項目のうち、14項目が経済、11項目が社会問題で、8項目が、行政だ。国民の70%が公式に太りすぎなので、MbSの「ビジョン」には「各週運動するサウジアラビア人の数を倍にする」という目標も含んでいる。他の目標には、個人貯蓄を引き上げ、三つの都市を、世界のトップ100位にランクされるようにすることも含まれている。NEOMは、一つではない。

 計画は、非石油のGDPを16パーセントからGDPの50パーセントに増やすという高い目標を明記している。失業率を12パーセントから7パーセントに減らす。海外投資で、一兆ドルを呼び込む。信じられないことに、ビジョンは、年に120万人の(非宗教)観光客と、3000万人の巡礼者を招き入れ、「公的投資基金PIF資産を二兆ドルに引き上げる」ことを目指している。2018年、サウジアラビアは、巡礼以外に、わずか200,000人の観光客を引き付けた。去年、約260万人の巡礼者がメッカ巡礼をし、宗教観光事業が120億ドルを生み出した。今年はコロナウイルスのため、全ての巡礼が中止された。

 サウジアラビア国営のPIF(公的投資基金)は現在、約3200億ドル持っている。目標は二兆ドルだ。簡単に言えば、サウジアラビアを石油時代から、5G、AI、遺伝子編集などのハイテク時代に引き上げるはずのビジョン2030は、貴重な国家部門の一部を民有化し、政府による石油や他の助成金を削減し(余裕がない国民に対する事実上の税金)、何らかの方法で外国人投資家を引き付け、世界で宗教的に最も保守的な国の一つを開放する計画なのだ。それは2018年のことだった。以来ウェブサイトは公式に更新されていない。

NEOM

 MbSの「ビジョン」の中心は、ほぼベルギー大の完全に新しい都市、アラビア語で「新しい未来」を意味するNEOMの創設だ。公式ホームページは計画をこう説明している。「NEOMは、町と市、港町と企業区域、研究センター、スポーツやエンターテインメント施設、観光地を含んでいる。それは世界中からの百万人以上の市民用の家と仕事場だ。」 上機嫌なMbSが2017年のインタビューでブルームバーグに語った。「我々は、メインロボットとNEOMで最初のロボットが、NEOM、ロボット・ナンバー1であるよう願っています。全てがインターネット・オブ・シングスで人工知能とつながります。全てが。」

 NEOMの予定場所は、紅海の南イスラエル、エジプトとヨルダンに近い、砂漠の不毛の地域だ。最も近いサウジアラビアの都市はタブークだ。公式説明にあるように、計画された百万人の住民は、おそらく、サウジアラビア現地人のエンジニアやIT航空宇宙科学者ではないだろう。彼らはハイテクの才能を輸入しなくてはならない。

 推定5000億ドルの未来的なNEOMはビジョン2030の中でもMbSが長年暖めてきた計画だ。それは遍在するムハンマド・ビン・サルマーン・アル・サウド皇太子が議長を務めるサウジアラビアのPIFに資金調達される予定だ。PIFが、サウジアラビアの「大躍進」の資金調達をすることになっている。NEOMのぜいたくな観光区域と経済地域の一部としてエジプトの都市シャルム・エル・シェイクも取り込むサウジアラビアの融資計画さえある。

 一体どうやって? ここから厄介になる。2016年、サウジアラビアの外貨準備高は7000億ドルだった。4月、石油価格が崩壊した時、それは4480億ドルになっていた。増大する国の赤字予算に対応するため政府はVAT消費税を3倍にし、ガソリン価格を二倍にしたが、とうてい国民の支持は得られなかった。VATは、2018年の5%から、今年15%まで行った。

 MbSに率いられた公的投資基金も、決してうまくは行っていない。

 PIFのために、更に1000億ドルを集めると期待され、大いに売り込まれた資金源は巨大国営石油会社ARAMCO民営化だった。現在の石油環境で、それはポシャッた。当初の5パーセントを売り、1000億ドル以上集めるのではなく、IPOは縮小され、1.5パーセントが、265億ドルで売られたが、外国人投資家が見通しに興味を持っていなかったため、大半が国内向けだった。今彼らの最近の石油戦争で、投資先としてのARAMCOに対する外国の信頼は消滅した。「彼らは値引き競争を始めて、[予想される利益について]彼らのすべてをだましたから、ARAMCOに投資した人々を含めて、皆の信頼を失った」とカイロのアラブダイジェストの編集者ヒュー・マイルスが述べた。将来のARAMCO株販売で、PIFを3兆ドルの基金に変えるように意図されている。当面ありそうにない。

 MbSは彼のPIF基金資産を膨らませるもう一つの望みは、何十億も日本のソフトバンクに注ぎ込むことだった。それも同様にひどい結末になった。5月、ソフトバンクは2019-2020会計年度で、サウジアラビアのPIFが450億ドル投資したビジョン・ファンドが177億ドルの損失を被ったと発表した。報道によれば、サウジアラビアPIFは、2000億ドルの太陽光発電所でソフトバンクと協力する計画も中止した。

 最近サウジアラビア中央銀行SAMAは、Covid-19封鎖のさなか、お買い得品になるよう願って、PIFに更に400億ドル貸した。彼らは、問題を抱えて、益々疑わしく見えるボーイングを含め、世界経済の未来の回復に賭けている。

 コロナ封鎖のさなか、石油価格は下落し、国営巨大石油企業ARAMCOと結びついたサウジアラビア経済を転換する希望は厳しい。さらに悪いことに、2019年12月に、株の5パーセントを上場した際に約束したので、ARAMCOは750億ドルの配当を支払わなくてはならない。会社は、今後5年間、この年度ごとの支払いを維持しなければならない。

 この時点で、NEOMが暗礁に乗り上げてただけでなく、ビジョン2030丸ごと壊滅状態だ。サウジアラビアは、1945年以来、これまで決してなかった状態で苦闘している。

 地政学的意味

 お仲間の隣国、UAEとバーレーンがイスラエル承認に公式に同意した今、MbSはアメリカが仲介した、この構想に参加するよう、かなりの圧力を受けている。環境重視の取り組みに対する圧力が政治的に増大するにつれ、世界の石油需要は、特にEU工業国や北米で下落することを、あらゆるものが示している。それは既に、サウジアラビアが変えることは、ほとんど不可能な深刻な世界的な石油供給過剰を引き起こしている。

 重要な軍事的要素を含む、最近のイラン-中国の25年の戦略的パートナーシップは、イランに支援されるフーシ派反政府派が、リヤドや他のサウジアラビア標的に頻繁にミサイルを打ち込むことが可能で、サウジアラビアにとって大失敗だった、イエメンや他の場所での一連の代理戦争を越える、新しい地政学戦略を考え出すようMbSとサウジアラビアに対する圧力を増している。数カ月前、UAEは、イエメンに介入し、古い冷戦ラインに沿って国を分割して、サウジアラビアが願う、むなしい破壊的戦争を事実上終わらせたのは、MbSにとって、明らかな屈辱だ。

 三年前、MbSは今、サウジアラビアやエジプトや他の湾岸君主国家で活動を禁止されているムスリム同胞団との親密な結びつきのかどで、カタールに対する経済制裁を宣言した。MbSが、UAEとバーレーンに、イスラエル承認で、公然と加わるよう強く求められる中、舞台裏で既に進行中のものがあり、今週、ワシントンは、イランに対する圧力を増すため、カタールとの亀裂を修復するようサウジアラビアを促した。もしそれが起きれば、今日遥かに弱い経済状態のサウジアラビアが、イランに対処する新戦略が出現するかもしれない。アメリカの強い対抗圧力の中、かつてトルコやイスラエルにまで拡張することを予想していた中国の一帯一路構想の未来は不明確だ。中東全体が不安定な現時点、世界の石油に対する権力のたそがれを目にしている、かつて強力だったサウジアラビア王国は、粘土の足の巨人のように見える。

 F. William Engdahlは戦略リスク・コンサルタント、講師。プリンストン大学の政治学位を持つ石油と地政学のベストセラー作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/09/16/twilight-in-the-desert-for-saudi-and-mbs/

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 民族の性格は容易には変わらないようだ。人ごとではない。歴史的に、お上の言うことをじっと聞いてきた民族は、いくら理不尽なことを言われても決して逆らわない。たとえ宗主国に、戦争をさせられても?

 LITERAの下記のニュース、わけがわからない。

大坂なおみの行動を賞賛し黒人差別に抗議した“自民党議員”がツイート削除し謝罪! 百田尚樹の「自民党は注意せよ」が原因か

 いくら馬鹿にされてもおこらないと、こういう人物が揃う。

デジタル担当相・平井卓也は古巣の電通を使って自民党のネット操作を始めた張本人! 自ら福島瑞穂に「黙れ、ばばあ!」の書き込み

 百田尚樹といえば、下記番組を昨日見たばかり。

百田尚樹という虚しさ 石戸諭さんが見たポピュリズムの今【池田香代子の世界を変える100人の働き人 42人目】

 

2020年9月17日 (木)

広範な地政学的戦いの一環として犠牲にされたナワリヌイ

2020年9月15日
ジェームズ・オニール
New Eastern Outlook

 現在ロシアの反体制派政治家アレクセイ・ナワリヌイの病気に対して行われている報道ほど、欧米メディア標準の情けない劣化を明らかに例証する近年の物語は数少ない。

 ナワリヌイは、与党のロシア政治家たちにとって、せいぜい一つの些細な問題に過ぎない。最近の選挙で彼が得た票は2%以下だ。大半の欧米諸国では、このような得票率は、単一争点の狂信者や、宗教的変人や、わずかな時間、衆目を集めるのを楽しむ、いつもの膨大な連中と一緒くたにされ、ほとんど言及されるまい。選挙風景にかろうじて登場する集団は、ナワリヌイが得るようには、広範囲に報道されないはずなのは確実だ。

 従って、彼の多くの冒険や災難を宣伝するのは、より広範な政治的目的に役立つのだが、この場合、ウラジーミル・プーチンが、本格的な反対者に直面するというプロパガンダ主題を呼び起こす。関連する話題は、もし当該の欧米お気に入りの人物が、実際に今までに、本物の政治的権力は言うまでもなく、かなりの票さえ獲得できないなら、それは政治的な不正行為のせいに違いないというのだ。

 ナワリヌイは、その経歴で、一度ならず物理的に攻撃され、選挙法や、政治的抗議行動に関する法律に対する絶え間ない違反のかどで、一度ならず投獄されている。もちろん彼が逮捕されても、迫害されているという彼の叫び声や、支配体制に対する脅威やらのと現実主義が完全に欠如しているのが特徴の類似の主張を弱めることは決してない。

 こうしたことのどれも、欧米主流のメディアから見て、彼を貶める効果はない。モスクワへのフライトで病気になったナワリヌイの最近の事件は、特に欧米メディアで、反ロシア宣伝、特に対プーチン攻撃を呼び起こした。

 熱狂的な相次ぐ主張には、一連の事件の論理的分析が欠如している。ナワリヌイは、一杯のお茶を飲んで、フライトで病気になったと我々は聞かされている。差し当たりこれが正しいとして、お茶はフライト前、それとも最中に、飲み干されたのだろうか? この質問への答えは曖昧だ。もしそれがフライト前なら、お茶をいれた人物、あるいは彼にそれを届けた人を調査するのにどんな措置がとられたのだろう? 再び、完全に空白だ。

 ナワリヌイは機内で、酷く病気になったことは、圧倒的に、(もし本当に何かがあったなら)、彼は機内で物質を摂取したことを示唆している。またしても、誰から、どんな状況でかは、答えられないままだ。問題とされているノビチョクは、ほとんど一定不変に急速に効果のでる致命的物質だとされているが、彼は生き残った。報道では、彼はやかましく金切り声を上げていたとされ、一般に致命的物質の、致命的な量を摂取したことと関係づけられる反応ではないことを示唆している。

 飛行機は経路から逸れて緊急着陸し、そこでナワリヌイは病院に急送され、必死な努力で命は救われた。これは、国家が援助する暗殺未遂とは全く一致しない。

 ロシアの病院は彼の命を救う必死の努力をした。治療の一部として、彼らは検査でノビチョクタイプによる中毒の証拠を示さなかった血液検体を採取した。病院は、この一連の出来事の理解にとって、極めて重要なその血液検体を保持している。

 ナワリヌイは、それからベルリンの病院に飛行機で運ばれた。再び、いくつか奇妙な点がある。彼は、どうやら、これまでのところ未知の組織が支払った非営利の飛行機で連れて行かれた。経費は高かっただろうが、それを誰が支払ったのか我々は知らない。

 もしナワリヌイが実際、ノビチョクのような毒を盛られていたら、彼がこのような中毒が容易に確認可能な欧米病院に飛ぶのを許されるという論理は全く理屈に合わない。

 今、ベルリンの病院は、ナワリヌイ氏から(細部は、むしろ曖昧だ)ノビチョクのような物質を検出したと発表した。この発表に対しては、多くの論理的可能性がある。

 第一に、ロシア医療チームが信じられないほど無能で、患者の病気の原因を発見できなかったということだ。これは、まずありそうにないと思える。第二に、ナワリヌイはベルリン(五時間の飛行)への途中、あるいは彼がベルリンに到着した後、飛行機で物質を投与された。ロシアの医療専門家が有能だったことを認めるなら、物質が投与された時期は、フライト中か、到着後だったに違いない。この選択肢は、ナワリヌイに、実際、検出された、このような物質があったと想定しているが、確実と言うには程遠い仮定だ。

 これはナワリヌイへの攻撃に対する、より重要なことに、事件がプロパガンダに使われたより広範な動機の問題を提起する。これは、ナワリヌイの病気に責任があるとして、ロシアに対して作り出されているヒステリーの本当の動機に我々を近づける。

 ロシアの石油とガスをドイツにポンプで送るノルドストリーム2プロジェクトは、あと数週間で完成に近付いている。アメリカが、このプロジェクトには、大反対で、プロジェクトを中止させる取り組みで、ドイツと(領海をパイプラインが通過する)デンマークをいじめ、甘言でつり、恫喝し、賄賂を使ったのは秘密ではない。

 誰も全く驚かないが、その代わりに、アメリカはドイツに、彼らの燃料を供給したいと望んでいる。アメリカの選択肢の費用はロシア製品より約40%高い事実が、ドイツ(そして他のヨーロッパ市場)がロシアの選択肢の方を好む強力な理由だ。アメリカの供給元に依存しないという政治的誘因もある。アメリカがヨーロッパの供給元になれば、ほぼ確実に価格は上がり、ヨーロッパ・ユーザーにとって、競合上、大きく不利になる。

 執筆の時点で、ドイツとロシアの合意は剣が峰にに立たされている。これまで、アメリカのいじめと恫喝に耐えていたドイツのアンゲラ・メルケル首相は、今、ロシアとの契約について曖昧に思われる。ドイツが契約を取り消せば、ドナルド・トランプにとっては大勝利で、ベラルーシでのクーデター未遂挫折に対する多少の慰めにもなるだろう。

 契約取り消しが、ヨーロッパ人に莫大な費用を課すことなど、トランプは全く心配していない。経済的経費はヨーロッパ側の負担に過ぎない。彼らは、またもや独立の面目をはっきり潰すことになる。ロシアは、経済的、政治的な絆の、より広範な再編成の一環として、東方の選択肢を開発しているが、ロシアにとっても損失は同様に膨大だ。

 おそらく、この情けない長編物語から引き出される主要な教訓は、ロシアはヨーロッパ市場に対する代替物を作る努力を強化しなくてはならないことだ。ナワリヌイは、アメリカが演じる広範な地政学ゲームに巻き込まれると、個人がいかに方便に使われるかの実例なのだ。

 ジェームズ・オニールは、オーストラリアを本拠とする法廷弁護士で地政学専門家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/09/15/navalny-sacrificed-as-part-of-a-wider-geopolitical-battle/

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 ジャーナリストの横田一氏、官邸総理会見から「指名」排除されていたが、IWJの岩上氏は、4回続けて『抽選外れ』の怪!日刊IWJガイド冒頭を引用させていただこう。

はじめに~菅義偉(すが よしひで)氏が第99代総理大臣に選出されるも高揚感も期待感もまったくなし! 岩上安身は官邸総理会見から排除!? 4回続けて『抽選外れ』の怪! 菅氏の後任となる内閣官房長官には加藤勝信(かとう かつのぶ)厚労相を起用!! 政府の立場や見解を誠実に国民に発信するべき官房長官に、政権に都合の悪いことは一切答えない鉄面皮の「菅話法」から「ご飯論法」ではぐらかす名手へバトンタッチの悪夢!!

 大竹まことのゴールデンラジオで、たまたま拝聴した深澤真紀教授の日本の若者の無力感と、その遠因の法律についての話は衝撃的だった。若者だけでなく大人も無力感。この無力感蔓延こそ、与党の作戦。

 不作為による人口削減推進?とんでもない人物がコロナ対策を統括。

 LITERA

菅政権で「公費不倫出張」の和泉洋人首相補佐官が再任、“官邸官僚”のトップに! 虎の威を借る恫喝と行政の私物化が再び

2020年9月16日 (水)

バイデン大統領は、なぜプログレッシブ民主党員を失望させるのか

Moon of Alabama
2020年9月8日

 バイデン大統領は、民主党選挙運動を支援するプログレッシブにとって、もう一つの期待はずれになるだろう。

 ワシントン・ポストはジョー・バイデンの政策の「柔軟性」を称賛している

二カ月前に、ジョー・バイデンが経済政策を公表した際には、一部の有力な銀行家たちを心配させるいくつかの考えが含まれていた。例えば、郵便局の銀行業務を認めることや、全てのアメリカ人に、連邦準備理事会(FRB)を通した口座開設を認めること。

だがウォール街の指導部との私的電話で、バイデン選挙運動は、それらの提案は、バイデンの計画の要ではないことを明らかにした。

「これらは基本的にこう言った。「聞いてくれ、これはウォーレン支持者を幸せにしておくためのものに過ぎないので、考え過ぎないように」と、ある投資銀行家が、エリザベス・ウォーレン上院議員(民主党- マサチューセッツ州)のリベラルな支持者に言及して言った。匿名を条件に、私的会話について話してくれた銀行家は、このメッセージは複数の電話で伝えられたと言った。

 民主党の、より進歩的な分子に約束をしながら、金持ちには、密かに異なる政策を誓っているジョー・バイデンは、バラク・オバマの「柔軟性」を真似ているのだ。最初の大統領選選挙運動の際、オバマは数回、カナダとメキシコとの自由貿易協定NAFTAを再交渉すると約束した。けれども支持者の背後で、彼は、カナダ政府に、彼がその約束を実行するつもりはないことを知らせるため、密かに特使をカナダに送っていたのだ。

スティーブン・ハーパー首相は、カナダ外交官とオバマのチーム・メンバー間の論議を詳述しているメモを記者がどのよう入手したかについて調査を命じた。メモには、オバマ顧問が、この候補者のNAFTAに対する批判は主に政治的なものだと示唆したとあった。

オバマ・チームは彼が不誠実だったことを否定したが、ライバルのヒラリー・クリントンは、メモが、彼女の競争相手は信頼できないことを示していると述べた。両候補者は、アメリカ人の失業を自由貿易協定のせいにして、協定を変えるか、放棄さえすると誓ったが、カナダ経済に損害を与え、世界の二大貿易国の結びつきに損害を与えかねない行為だった。

 バイデンは複数の問題に対して、このような「柔軟性」を示している。

政策細部について束縛されるのをいやがるのは、いかなる特定の立法の聖杯でもなく、「国の精神を復活させる」誓約に焦点を合わせているバイデン選挙運動上で肝要だ。バイデンは、様々な提案を公表しているが、彼はしばしば、公式に強力な宣言をするが、舞台裏で、補佐たちが批判者をなだめるのを当てにする八方美人手法をとっている。

 中道右派バイデン政権に最も失望する人々は、現在彼の選挙運動を支援している「プログレッシブ」だろう。彼らが今約束されているものは、全く何も意味しない。

バイデン選挙運動は、経済政策はバイデンとバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)支持者により共同で作成されたもので、決して公式政策を意図していないと述べた。
バイデン・チームは、タスクフォースの考えは、単なる推薦と見なしており、他方多くのサンダース支持者は、それらには拘束力があると考えている。

 同時に、バイデンの外国政策チームは、オバマ時代のリベラル干渉主義者と、ネオコンでいっぱいだ。

「トランプを決して認めない」共和党員は、バイデン選挙運動に、こっそり入り込み、選挙に先んじて彼の「連合」具体化を申し出て、特に中国に関し、外国政策論議を推進している。選挙運動で既に活動しているリベラル干渉主義者と共通する実績を考えれば、席に着こうとしている貪欲なネオコンが中にいないなど瞬時も考えてはなられない。
この連中は、最初からトランプを嫌悪し、彼の「アメリカ・ファースト」外国政策は「全く見当違いで」、国を「危機」に導いていると考えている「トランプを決して認めない」ネオコンのエリオット・コーエンロバート・ケイガン(妻のビクトリア・ヌーランドはクリントン国務省で、ネオコン最高幹部だった)らが混じった、ワシントン外国政策コンセンサスの設立メンバーだ。2016年、公然とヒラリー・クリントンを支援したケイガンは、既にバイデンの主要顧問アンソニー・ブリンケンと、少なくとも一本の反トランプ外国政策論説を書いている。羊の皮を被った狼だ。

 バイデンの勝利は、イランとの核合意の更新ではなく、対シリア戦争復活や他のタカ派外交政策を意味するだろう。

バイデンが勝てば、アメリカの対イラン政策の軟化を望んでいる人々は、バーニー・サンダースや「分隊」が「アメリカ外国政策姿勢の尖った角を丸くする」のが可能だと期待過剰だったことになるはずだ。彼らは余りに楽天的なのかもしれない。それは実に明白だ。中国がエネルギー供給安全保障を求めて、イランや中東に方向を変えるにつれ、中国に対するタカ派姿勢で成功を狙う衝動は、二国(イランと中国)をひとまとめにして、「一石二鳥」政策姿勢を追求することとなろう。

 もちろん、バイデン大統領の政策は、トランプの不作法な行動の仕方より、ずっと洗練されていて、見苦しくなく見えるだろう。それが、ワシントンの支配体制が、トランプを拒否し、バイデンを支持する主な理由だ。

 だがバイデンが、選挙、あるいは、民主党のうまく計画されカラー革命で大統領を勝ち取れば、バラク・オバマが実行した中道右派政策の更に右になるのは確実だ。これは内政問題も、対外政策も、当てはまるだろう。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2020/09/why-a-biden-presidency-will-disappoint-progressive-democrats.html

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 厚生破壊大臣が官房長官!一事が万事。この政権の象徴。

 LITERA

菅政権の官房長官に決定 加藤勝信厚労相がコロナ対応で見せた無能!「37.5度以上4日間」の受診目安押し付け、デタラメ答弁連発

 自助、共助でもない。公助はない。束縛と規制改革、ケケ中新自由主義の更なる推進。この「指摘はあたらず」それで「問題ない」。ぼろが出る前に解散して圧勝するだろう。

 そこで、昨日の孫崎享氏メルマガ題名

民主主義と日本?:戦争責任者の問題(抜粋)・伊丹万作:俺が騙したといつた人間は一人もいない。日本人全体が夢中になつて互にだましたりだまされたりしていたのだ。「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。

 コロナ対策は無策と思うのは浅はか。立派な深慮遠謀があるのだ。と、森永卓郎氏のラジオでの指摘で納得。彼は感染者数を丁寧に分析したそうだ。感染者数は気温の関数だという結論になったという。暑くなれば減り、寒くなれば増えると。インフルエンザも、同じだという研究結果が明らかになっているという。その分析からして、あと二週間で激増するという。その後の説明がすごかった。政府が無策なのは、不要な人口削減を狙っているためだ、と。死者の中では、老人の比率が圧倒的に多い。医療費負担を劇的に減らせるのだ。自分が記者だったら、記者会見に行って、「老人を殺すつもりですか」と質問して、瞬時につまみだされるだろう、とも言っておられた。横田一氏なら、追いかけ質問してくれそうだが、都知事記者会見では、彼がいくら質問しても、もちろん答えはない。ところが、首相記者会見からは、横田氏、指名で排除されているのだ。挙手もできない。さスガ!言論統制日本の縮図。

【横田一の現場直撃】No.78 菅総裁誕生 腰巾着の強権政治/枝野、反カジノのドンに会う/動き出すリニア 20200915

 流行が始まった時、政府の無策を見て、老人殲滅政策ではないかと「妄想」したが、残念ながら妄想ではなさそう。

無編集書類をアサンジが無謀に発表したという中傷のうそを暴く 3月2日

コロナウイルスは世界的大流行の瀬戸際 2月25日

 コロナウイルスは世界的大流行の瀬戸際 2月25日 はご丁寧にも、検索エンジンで隠蔽されている。出てこないのだ。ウソと思われるなら、お試し願いたい。隠蔽エンジンでは見つからないはず。それで該当部分を貼り付けておこう。

ブログClub Orlovに、「最も都合が良いウイルス」という題の下記記事がある。労働人口ではない高齢者の人数が減るのは政府にとって好都合だろうということも書いてある。だが、実際感染した方には、若くとも重症化している症例があるようだ。北海道の女性は、救急車を呼んだ際、言葉もはっきりしなかったという報道を見た。韓国では感染者が激増しているというが、検査を飛躍的に増やしているせいもあるだろう。一方、日本政府は実にかたくなに検査をこばんでいる。数を少なくみせて、オリンピックを強行したいのだという論もみるが人口を削減したいのが本音なのではあるまいか?と、トンデモない疑問もでるではないか。

2020年9月15日 (火)

闇の国家によるアメリカ攻撃19周年

2020年9月11日
Paul Craig Roberts

 2001年9月11日の、ほとんどの記念日に、私は、世界貿易センターとペンタゴンに対する攻撃の公式説明が信じ難いほど明らかにウソだという膨大な証拠を提出する記事を書いてきた。それでも、アメリカ人は見え透いたウソを信じている。

 軍安保複合体は敵を探すのに必死だった。2001年、ロシアはアメリカに支配されていた。中国の上昇は50年先と予測されていた。軍/安全保障予算と権力を増大させ続けるための敵は、一体どこにいるのだろう?

 チェイニー/ブッシュ政権を支配したネオコン連中はアラブ中東を敵と認め、五年で七カ国を打倒するための戦争するには、「新たな真珠湾」が必要だと言った。

 シオニスト・ネオコンはヨルダン川西岸とレバノンへのイスラエル拡大の反対派を排除したいと望んだ。チェイニーは自分が受益者である軍安保複合体を豊かにし続けることを望んだ。

 「新たな真珠湾」を実現するため、チェイニー、ネオコンとイスラエルは、WTCとペンタゴンに対する攻撃を計画した。

 9/11事件の真実を求める建築家とエンジニアや、多くの類似の団体が、専門知識と品格ある人々による多くの文書化された書籍で、公式説明を解体した。今、我々は、9/11事件が、実に多くの富が依存している軍/安保予算が脅かされないよう、敵、つまり対テロ戦争をアメリカに提供するための、闇の国家による作戦だったことを知っている。

 アメリカの闇の国家は、実に腐敗し、極めて利己的で、全く責任を負わないので、トランプ再選をひっくり返しながら、全く動じないだろう。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/09/11/the-19th-anniversary-of-the-deep-state-attack-on-america/

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 最近大本営広報部呆導を見ていないので、9/11について報じたのか否かわからない。大相撲は見ているが、両横綱休場に加えて、興味ある力士も休場。コロナ流行による稽古不足の影響も大きいのだろう。

 イスラム関連新書を読んでいたら、9/11公式説明そのままの記述を見て、読み続ける気力が薄れた。

 9月10日付けの、Pepe Escobar氏記事もある。

From 9/11 to the Great Reset

 植草一秀の『知られざる真実』

泰山は土壌を譲らず

 一方、ネットには、興味深い番組がある。

【国会女性会議 No14】突然の首相辞任にデキレースの次期総裁選 20200909

経産省外交の蹉跌 〜アベ政権の夢のあと【山田厚史の闇と死角】200903

2020年9月14日 (月)

アメリカ合州国と、その憲法の命は、あと二カ月

2020年9月10日
Paul Craig Roberts

 トランプの国防長官ジェームズ・マティス海兵隊大将とトランプの国家情報長官ダン・コーツが、トランプ大統領を、大統領の座から解任するため「共同行動」をとることについて話し合ったとボブ・ウッドワードは書いている。マティス大将は、トランプは「危険だ。彼は適していない。」と言っていた。

https://theconservativetreehouse.com/2020/09/09/bob-woodward-general-james-mattis-plotted-overthrow-of-u-s-government/

 これは、将官とCIAがジョン・F・ケネディ大統領について言っていたのと同じことだ。

 将官とCIAが、大統領は適しておらず、危険だと言う時、彼らは大統領が彼らの予算にとって危険なことを意味している。「適していない」というのは、大統領が、資金が、軍/安保予算に流れ込み続けるよう、アメリカの敵を誇大宣伝し続ける信頼できる冷戦戦士ではないことを意味する。自国ではなく、軍需産業に奉仕することで、将官は大いに裕福になれるのだ。

 ケネディ、トランプ、いずれもロシアとの関係を正常化し、軍需産業の利益を引き上げる海外での戦争作戦に関与しているアメリカ軍兵士を国に戻すことを望んだ。

 ケネディを止めるために、連中は彼を暗殺したのだ。

 トランプを止めるために、彼らはロシアゲートや弾劾ゲートや様々な熱狂的な確証がない告発を仕組んだ。それが証明された絶対的真実であるかのように、売女マスコミは様々な非難を繰り返している。売女マスコミは、こうした冤罪の一つたりとも決して調査しなかった。

 トランプを排除するこれら努力は成功しなかった。アメリカは外国政府を打倒した多数のカラー革命をうまくやりおおせたので、この戦術は今トランプに対して使われている。11月の大統領選挙は選挙ではないだろう。それはカラー革命だろう。

 例えばhttps://www.paulcraigroberts.org/2020/09/08/democrats-have-planned-a-coup-if-trump-wins-reelection/https://www.paulcraigroberts.org/2020/09/10/the-democrats-are-fronting-for-the-cia-deep-states-color-revolution/ を参照願いたい。

 国が崩壊する中、明白な真実の単純な陳述さえ信じられない状態にまで至ったのだ。

 中には部内者に書かれたものもあるが、入念に研究し文書化した多数の書籍が、1950年以来、CIAが、アメリカ・メディアを支配していることを決定的に証明している。アメリカ・メディアはニュースを報じない。出来事についての闇の国家による説明を報じている。それによって、本当のニュースが連中の狙いを決して妨げないようにしているのだ。

 ドイツ人ジャーナリスト、ウド・ウルフコッテは、CIAが、ヨーロッパ報道機関も支配していることを示す本『買われたジャーナリズム』を書いた。

 誤解のないように言うと、二つのCIA組織があるのだ。一つは世界の出来事を監視する政府機関で、政策当局に多かれ少なかれ正確な情報を提供しようと努力している。もう一つは、機密作戦の政府機関だ。この機関は、アメリカ大統領を含め、人々を暗殺し、非協力的な政府を打倒する。退任後、トルーマン大統領は、CIAの機密活動を認めて、深刻な過ちをおかしたと公的に述べた。彼は、CIA自身、責任を負わない政府だと言ったのだ。

 アイゼンハワー大統領は、これに同意し、彼の退任演説で、軍産複合体の責任を負わない権力増大をアメリカ国民に警告した。

 ケネディ大統領は、その脅威を理解し、「CIAを粉々に粉砕する」つもりだと言ったが、連中が先に彼を殺した。

 CIAがトランプを殺すのは容易だろうが、「一匹狼暗殺者」は余り何度も使われて、もはや信じられない。CIAがアメリカとヨーロッパのメディアや反体制派のふりをしている多くのインターネットサイトを支配し、無頓着なアメリカ人をだます主張をしているのだから、濡れ衣で、トランプ再選をひっくり返すほうがずっと簡単だ。実際、CIAは、左翼をものにしているのだ。軍安保複合体を支持することが愛国的だと信じるので、右翼の人々は従う。

 CIAは、トランプを打倒した後、Antifaや、Black Lives Matterや、連中の売女マスコミを、人種戦争を煽動するために使うだろう。それからCIAは蒼ざめた馬で乗り込み、住民は屈服するだろう。

 私が書いている今も、このシナリオは展開している。

 それが起きるまで、極めて少数しかそれを信じまい。たとえそうでも、説明を支配するCIAの能力は、国民を掌握するだろう。

 現在のアメリカでは、うそつきの方が正直者より信ぴょう性があるのだ。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/09/10/the-united-states-its-constitution-have-two-months-left/

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 文中のウド・ウルフコッテ氏、本刊行の数年後に亡くなった。著書Gekaufte Journalistenは、英語に翻訳されたが、たちまち入手不可能になっている。ドイツ語原書なら購入可能かも知れないが、初歩のドイツ語知識で、読む能力はない。同じ筆者の翻訳記事には、たとえば下記がある。

ヨーロッパの勇敢なジャーナリスト逝く 2017年1月17日

“大手マスコミの主立った連中は皆CIAの手の者”2014年10月24日

 岩波書店の月刊誌『世界』10月号、仮病首相の敵基地攻撃論を先取りするかのように、特集は 攻撃する自衛隊
コロナについても、新連載が二本。『分水嶺』と『コロナ戦記』

 そして、新聞労連中央執行委員長 南彰氏による『共犯ではないメディアのために』。

 昨日、たまたま拝聴した番組、大本営広報部呆導の対極。あまりに悲しいほど劣化した属国民。11/1の大阪投票も、異神の大勝になると内田氏は予想しておられる。残念ながら、予想は当たるだろう。日本人は行き着くところまで行き着かないと目が覚めないと、内田氏は言われる。同感なことがさみしい。

西谷文和 路上のラジオ 第34回 緊急特集!思想家・内田樹氏 アベ後の日本は何処に行く

2020年9月13日 (日)

ナワリヌイ偽旗作戦の張本人連中がウソを隠蔽するため新しい展開を発明

Finian Cunningham
2020年9月11日
Strategic Culture Foundation

 ナワリヌイ毒物中毒事件は、その後、ドイツ軍諜報部が、ロシア反体制派分子が飲んでいたとされる一本の水のボトルで、ノビチョクの痕跡を発見したと主張し、新展開をしている。これは、むしろ、この偽旗作戦の張本人連中が「酔っぱらった」ように聞こえる。つまり、彼ら自身の物語固有のばかばかしさに狼狽したのだ。

 先週ドイツ政府は、ドイツ軍研究所が、セルゲイ・ナワリヌイの体液中にノビチョクを発見したと発表した。それは即座に、クレムリンがソ連時代の神経毒を使い、ナワリヌイ殺人未遂に責任があるという非難になった。

 ドイツ側にとっての問題は彼らの話が、まもなく、8月20日、彼がシベリアからモスクワまでのフライトで病気になった際、最初にナワリヌイを治療したロシアの毒物学者からの反対に出くわしたことだった。ロシアの医療関係者は、彼らは、神経系を攻撃する有機リン酸タイプの化学物質を含め、あらゆる範囲の毒に関してナワリヌイを検査したと言った。ロシアの医者は、ほんのわずかの毒も見いださなかったと断言した。彼らはナワリヌイの昏睡は、既存疾患、おそらく糖尿病に誘発されたと結論した。更に、ナワリヌイが、8月20日に連れて行かれたオムスクの病院の医者は、彼の体液の原試料を持っていると言った。

 この後者の詳細が、ドイツに、毒の入った水のボトルという新しい要素で、連中の話を説明するよう強いたように思われる。もしロシアが、本当に、毒の存在を示さないナワリヌイの生体試料を持っているなら、ドイツの話は、デッチアゲとしてばらばらに崩壊する。それはただ、8月22日に彼がロシアからに空輸されたベルリンの病院で治療されている間に、ドイツ人によるノビチョク発見とされるものは、彼の体液を故意に汚染した結果だったことを意味するだけだ。

 彼がシベリアの市トムスクからのフライトで病気になった後、ナワリヌイの親族が、ボトルとされるものを保持していたことはデア・シュピーゲルが報じている。彼らはオムスクでは、ボトルをロシアの毒物学者に渡さず、ナワリヌイが二日後にベルリンに到着したとき、その代わりにドイツ人にボトルを渡したとされている。

 この「ボトル仕掛け」はロシア側の主張による壊滅的矛盾を避けるのに便利で必要な小道具だ。今ドイツは、ロシアが入手できなかった証拠を持っていると主張できるのだ。

 だが、このような策略は、更なる疑問を招き、ドイツの説明を、ばかばかしくないにせよ、一層信じ難くする。

 ノビチョクがナワリヌイを毒殺するのに使われていたなら、44歳の反体制派分子は今頃死んでいた可能性が高い。彼の側近と、飛行中、彼に近づいたフライト・アテンダントも中毒症状を示したはずだ。致命的な神経ガスで汚染されたボトルを、ナワリヌイの家族が被害を受けずに、ドイツに持ち込んだことなど想像もできない。

 奇妙なナワリヌイ事件は、同様に異様なスクリパリ事件と確実に似ている。それでも後者は、ロシアの罪を「実証する」ため、前者の先例として引用されている。ノビチョク武器とされるものは、すぐ近くにいる人に対しては、その致命的な効力を失うという驚くべき能力を持っているように思われる。直接の被害者たちは、不可解な昏睡に入り、イギリスや、今回はドイツ政府に、密かに拘留され、人前で再び見られたり聞かれたりしないのだ。両方の事件とも、不思議な容器が登場する。2018年3月、イギリスのスクリパリ事件でノビチョク武器が入っていたとされるのは香水ビンで、ナワリヌイ事件で今、水のボトルだ。

 MI6二重スパイのセルゲイ・スクリパリ暗殺未遂とされていることと同様、ロシアの反対派アレクセイ・ナワリヌイに関する最近の事件は、モスクワに対する欧米制裁と敵意を煽動するための偽旗挑発なのは疑いようはない。

 ナワリヌイの体からドイツがノビチョクを発見したとされることについての報道の直後、予想通り、ロシアとドイツのノルド・ストリーム2ガス・プロジェクトの中止要求がでた。ワシントン支持派のドイツ人政治家連中は、長い間、ロシアとの意欲的なエネルギー貿易に反対だったのは秘密ではない。

 トランプ政権と米議会からの放棄しろという巨大な圧力にもかかわらず、今までドイツのアンゲラ・メルケル首相はノルド・ストリーム2完成を望む決心が固かった。アメリカの狙いは明らかにロシアのガス・エネルギー供給をアメリカ輸出で置き換えることだ。

 ナワリヌイの明白な毒殺の試みは、戦略上のこのアメリカの狙いとぴったり一致する。ドイツ軍情報部と特定政治家の太西洋対岸枢軸への忠誠からすれば、モスクワに対する偽旗挑発がどのように画策されたか想像するのは困難ではない。

 問題は、ノルド・ストリーム2を妨害するため、ナワリヌイを被害者に仕立て上げるのをあせる余り、張本人連中は、ナワリヌイの身体でノビチョク発見という主張の誤りを立証するロシア医師による生憎の例外を見落としたことだ。自分たちの不器用なミスを悟って、張本人連中は、話の中に、汚染された水のボトルという、もう一つのしかけを考え出すしかなかったのだ。だが、信頼性という点で、彼らの発明は筋が通らない。

 これはナワリヌイの生存可能性に対する重大な帰結的意味を持っている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の宿敵として、欧米に長年かつぎ上げられ、誇張された反対派としてのナワリヌイは、プロパガンダ兵器としては、生きているより、死んだ方が、価値が高いのだ。偽旗物語が失敗したので、ナワリヌイ、ノビチョクに「屈する」と脚本を訂正して、掛け金を劇的に上げる誘惑があるのかもしれない。

 Finian Cunninghamは主要報道機関の元編集者・記者。国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2020/09/08/navalny-false-flag-authors-invent-new-twist-to-cover-lies/

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 コロナも政治も、大本営広報部呆導を見ていない。とはいえ、昨晩の報道特集(JNN / TBSテレビ)は、さすがに素晴らしい内容だったらしい。見損ねたのは残念。公安情報と人事恫喝による恐怖政治の実体。これから一層激化する。

 日刊ゲンダイDIGITAL 杞憂であってほしい話題。

秋冬は危険 新型コロナ“第3波”国内死者12万人の衝撃データ

 デモクラシータイムス 決してテレビでは語られない話題。

菅談合政権への茶番劇 哀れ石破の愚直ぶり WeN20200911

2020年9月12日 (土)

アメリカで不信のタネを蒔いて、ロシアを必要としているのは誰か?

Finian Cunningham
2020年9月10日
Strategic Culture Foundation

 これは、激しい結果に至るアメリカ史上、最も醜悪な選挙の様相を呈している。アメリカは、一世紀半前の最後のものに続く内戦を目指して進んでいるのだろうか?

 2016年と、あの選挙結果が良くなかったと思うのなら、2020年は、それに輪をかけたディストピアになるのは確実だ。

 この混合は一触即発の危険なものだ。既に国民の人数より個人所有の小銃が多い国で、銃の売り上げは記録破りだ。

 アメリカ中の街路に、一部は左翼支持だが、遥か大多数は、主にドナルド・トランプ大統領を支持する極右民兵とつながった多数の武装党派がいる。

 トランプは扇動的な利己主義側についている。大統領は決して極右集団は非難しない、白人優越論のネオ・ナチでさえ。実際本当に、法と秩序を擁護していると彼が主張する「愛国者」に、彼は大統領執務室から最高の称賛を送った。だが、トランプと彼の支持者は、アメリカは「左翼無政府主義者」と「社会主義者」の大規模攻撃下にあると描こうとしている。

 彼の国土安全保障省が、社会暴力の最大の脅威は、白人至上主義者過激論者によるものだと評価しているにもかかわらず、こうなのだ。

 プリンストン大学が協力した研究の一つが、ここ数カ月の警察暴力と人種差別に対するアメリカじゅうの10,000以上の公的抗議行動で、行動の95パーセント以上が平和裡に行われているのを見いだした。これはアメリカが「antifa」と「左翼無政府主義者」によって火をつけられているというトランプや共和党支持者が描き出す図柄とは対照的だ。

 だがそうは言っても、根本的に反対意見の武装集団もある。共和党と民主党双方の怪しい指導部は、その道の専門家なので、結果的には、爆発しかねない社会的暴力になる。

 おそらく、客観的な事実より重要なのは、主観的な認識だ。そして特にトランプ支持者の認識は、アメリカはジョージ・ソロスや他の「リベラル世界主義者」に資金供給される左翼暴徒やBlack Lives Matter「国内テロリスト」に侵略されているというものだ。

 トランプは実に見事な扇動技能で、支持者たちに、巧みに「社会主義者」によるアメリカ乗っ取りの不安を煽っている。民主党とその公認候補者チーム、ジョー・バイデンとカマラ・ハリスの描写は言葉にできないほどばかばかしい。だが、トランプ世界では、事実は重要ではない。重要なのは、もっぱら認識であり、認識をかきたてるのがドナルドのとりえなのだ。

 QAnon現象が良い例だ。この陰謀ネットワークは、何百万人ものトランプ支持者に、トランプは、エリート主義陰謀団からの、アメリカの道義的精神の救済者だというばかばかしい信念を売りこんでいる。この大統領は、この妄想を繰り返している。アメリカが大企業支配階級の闇の国家支配層に運営されているのは疑いようがない。だが、腐敗した寡頭制支配者のトランプが救済者なのだろうか? 勘弁してくれ、アメリカ。

 そのうえ、何十年もの犯罪的戦争、寡頭政治の悪政、人種差別的な警察、資本主義略奪と、現職大統領ジョン・F・ケネディを含めた政治的暗殺などの悪辣な犯罪後、アメリカは、ずっと前に魂を失っているのだ。

 かつて元CIA長官ウィリアム・ケイシーが「アメリカ人が信じる全てが偽りとなった時、我々のニセ情報計画が完成したことになる」と自慢したという逸話がある。

 我々は政治的、社会的腐敗の段階に到達したのだ。広範囲にわたる混乱、恐怖、憎悪と被害妄想、おそらく最大の表現は、大衆の不信だ。アメリカ大衆は、もはや自分たちの体制を信じていない、誰が彼らを非難できよう? 彼らは、何度も、富豪や、ウソつきメディアや、今ホワイトハウスにいるリアリティTV詐欺師のような「部外者」とされる人物を含め、だまされ、裏切られてきたのだ。

 約二カ月後、どちら側も信じない選挙結果が発表されるだろう。もしトランプが勝てば、彼はホワイトハウスに戻るため、ごまかしたと何百万人もが信じるだろう。もし彼が負ければ、何百万人もの頑固な支持者は「全て不正操作された」と信じるだろう。

 既に、トランプは今回の選挙を、史上「最も詐欺的だ」と非難している。この不吉な含意は、彼が負けた場合、権力の穏やかな移行のため、快く荷物をまとめることはしないだろうことだ。そして「QAnon救済者」トランプには「民主主義を擁護する」よう要求する銃を持った多数の「愛国者」がいるのだ。

 最初の結果で、トランプが投票で勝って、「郵送」有権者票を数えると、バイデンがリードすれば、状況は一層緊張するばかりだ。トランプと共和党が、郵便投票は(それとは逆の明確な証拠にもかかわらず)巨大な詐欺だと確信していることを考えれば、大統領の座に対し、競合する主張は、長引く激しい衝突となり、トランプの言葉上の火炎瓶で、故意に、あるいは意図せずに、内戦を誘発しかねない。

 アメリカ政治体制への国民の不信はまん延している。アメリカ民主主義の完全性とされるものを空洞化している破壊的な状態には無数の理由がある。だが、そうした破壊的な理由の全てがアメリカ製なのだ。ばからしい皮肉は、民主党と共和党とアメリカ・メディアが、「アメリカ民主主義に不信を植えつける」のを狙っているとされる「ロシアによる干渉」という、ありもしないお化けについて語っていることだ。アメリカには、既存の怨恨の大釜に、わずかな相違を生み出すかも知れない、どんな外国の影響も不要で、国民には、アメリカ政府や官庁や自身に対する、十分有り余る不信があるのだ。

 Finian Cunninghamは主要報道機関の元編集者・記者。国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2020/09/10/sowing-distrust-in-america-who-needs-russia/

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 『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』を読み終えた。お見事としか言えない。これこそ民度が高い国の物語。十年以上前に、友人と二度ほど観光で行っただけ。やさしい人々だとは思ったが、観光では、これほどの民度の差は見えなかった。

 植草一秀の『知られざる真実』を拝読して思い出した。昨日は、911だった。

 911ボーイングが見つからなかった訳

 ウソを言い続けた人物、最後だけ、ウソでないと簡単には信じがたい。

 LITERA

安倍首相は本当に病気なのか? 辞任表明以降一度も病院に行かず、「敵基地攻撃能力保有」ぶちあげ最後のレガシーづくりにやる気満々

 大本営広報部、芸能人の大麻はしつこく報じるが、国民に大きな影響があるはずの宗主国軍・属国軍の益々の一体化については全く触れない。

 軍事支出の拡大、目的は、軍需産業を肥やすことと、与党政治家への資金源。仮想敵国はそのために作り上げるもの。

【半田滋の眼 No15】イージスアショアは無力⁈自衛隊も「宇宙が戦場」20200804

【半田滋の眼】No16  日米一体化 自衛隊は対中戦線の前面に 20200901

 今日もIWJインタビューがある。

【録画配信・IWJ YouTube Live】20:00~
安部総理は「心配事」で政権を投げ出した!? 河井案里容疑者が選挙資金還流を供述か? 不正の隠蔽や利権の維持は菅新政権へ継承!? 岩上安身によるジャーナリスト・山岡俊介氏インタビュー
視聴URL: https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

2020年9月11日 (金)

ロシア人は地球上で最もおろかなばか者だ!

2020年9月4日
The Saker

 ロシア人はばかだ。絶望的に愚かだ。彼らは最悪のアマチュアだ。ステロイドで強化した無知だ。なぜだろう?

 そう、一例をあげれば、彼らのいわゆる超一流生物戦薬剤「ノビチョク」は誰も殺すことができないように思われる。ロシア人はそれを認識したに違いない。(刑務所から彼を解放した後)スクリパリを殺そうとした際、彼らは、ノビチョクを辺り一面に置いたのだ。ソールズベリー近くのベンチ上、スクリパリ家のドアのノブ上、現地の麻薬中毒者がゴミの中で見つけた数本の香水にさえ。おそらく、スクリパリの家全体に。それがイギリスが当初、極めて有毒な場所を取り壊すと言った理由(それでもスクリパリの猫もハムスターも無事生き延びて、生物戦物質とされるものが、実際は全く役に立たないかを示している)だ。

 これだけ一斉にアラームが鳴ればロシア人とて教訓を学んだはずだと思いたくなる。

 ところが、そうではない。彼らは余りに愚かで学べないのだ。

 そこで連中は著名「反体制派分子」アレクセイ・ナワリヌイを毒殺すると決めた。

 そして彼らは失敗した。

 またしても!

 全く同じ「ノビチョク」(ドイツ・メディアはそう言っている)を使用しただけでなく、彼らはナワリヌイの飛行機が緊急着陸をするのを許し、ナワリヌイを病院に送り込むための救急車を阻止するべく連邦保安院FSBは何もしなかった。どうやら連邦保安院は彼らが殺したいと願っている人物の緊急治療を阻止する権限され持っていないのだ。ふん、彼らはナワリヌイが病院に到着するのを阻止するため交通渋滞さえ作れるのに。

 なんと無能なのだろう!

 さらに悪いことに、これらの忌まわしいロシア人医師はナワリヌイに、ドイツが彼に投与したのと、まさに同じ薬品アトロピンを投与していた。これらの医師はナワリヌイの命を救おうとしていたCIA/BND工作員だったのではあるまいかと私は疑いたくなる。

 明らかに、FSBもばかだ。彼らは飛行機や医者たちさえ、彼らに従わせることができなかったのだ。

 だが事態は更に酷い。ナワリヌイが執行猶予の条件に違反した事実にもかかわらず、そのような人物は国を出ることができない事実にもかかわらず、これらのロシア低能連中は、体内で、ノビチョクまだ一杯で、あふれているのにドイツに飛ぶのを許したのだ。

 ナワリヌイを殺すためには、ロシア人は、検出できない薬剤のどれか(例えば、塩化カリウム)を使って、彼に心臓発作を起こさせるだけで良かったのだ。

 絶望した愚かな連邦保安院は、自動車「事故」でナワリヌイを死なせるぬかもしれない。

 だが彼らはそれさえできない。恥を知れ、連邦保安院!

 そして、ナワリヌイは糖尿病なのだから、彼を殺すのは驚くほど単純なはずなのだ。彼に誤った分量の薬さえ与えれば、ご覧あれ、さよならナワリヌイだ。だが、そうではなく、これらのばか者連中は、今悪名高いノビチョクを使うと決めたのだ。

 明らかに、ロシア人は地球上で最もあほうな、最も無能な、ばか者だ! ロシアの特殊部隊と生物学研究所は、特に、ひどい無能力で知られている。証拠はこれだ。

 彼らはイギリスからCovid19ワクチンを盗み、それから連中はそれを危険にした。

 ばか者!

 そうではないか?!

 (極端に低いIQ!で有名なロシア人のもう一つの範疇の)民主党全国委員会コンピュータに不正侵入したり、2016年の選挙で不正に勝利したりした、いわゆるロシア人ハッカーと全く同様、至る所に、連中のロシア風のエイリアスを残さずにはいられないのだ。もう、このハッカー連中、モスクワ時間の執務時間にしか働かなかった。

 本当だ。ロシア人は驚くほど愚かで、地球上最もばかな連中だ。

 特に彼らの諜報要員と保安要員、細菌戦専門家とハッカー。全員、脳タリンだ!

 皆で繰り返そう。ロシア人は低能だ!、ロシア人は低能だ!、ロシア人は低能だ!

 それは実に「大いにありそうだ」!

The Saker

記事原文のurl:https://thesaker.is/russians-are-the-dumbest-most-incompetent-idiots-on-the-planet/

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 9/13追記:The Sakerの記事の読者であれば、この記事、皮肉であることがすぐにわかるが、この記事の勝手な引用を巨大掲示板?で読んだ方々、与太記事と怒る向きが余りに多い。もともと、そうなると想像していたが、民度を証明している。Sakerの様々な記事を読んでから評価してはと思うが、この国の素晴らしい民度で期待は全く不能。巨大インチキ掲示板、小生のコメントはご丁寧に必ず削除している。日本の状況に惹きつけて、興味がある記事を訳しているのに、その意図を全く無視する掲示板転載者の知性・品格を深く疑っている。

 益々ひどくなる言論弾圧。北朝鮮を笑えない。

 AERAdot.

菅官房長官に意見して“左遷”された元総務官僚が実名告発「役人を押さえつけることがリーダーシップと思っている」

 LITERA

総裁選で自民党がまた新聞社に圧力文書! 菅の圧倒的優勢でも「公平・公正な報道」を求めたのは政権誕生後の圧力を正当化するため

 日刊ゲンダイDIGITAL

菅氏1000万円銅像計画にドッチラケ…地元秋田の発起人直撃

2020年9月10日 (木)

ジュリアン・アサンジのスターリン裁判。あなたはどちらの側?

2020年9月7日
ジョン・ピルジャー

johnpilger.com

 10年以上前、私が最初にジュリアン・アサンジに会った時、私は彼に、なぜウィキリークスを始めたのか尋ねた。彼は答えた。「透明性と説明責任は、国民一般の生活とジャーナリズムの本質であるべき道義的問題です。」

 私は発行人や編集者が、このような形で倫理観を引き合いにだすのを一度も聞いたことがなかった。アサンジは、ジャーナリストは、権力ではなく、人々の代理人だと信じている。我々は、我々の名において行動していると主張する連中の最も暗い秘密について知る権利があるのだ。

 もし権力者たちが我々にウソをつくなら、我々は知る権利を持っているのだ。彼らが内輪では、あることを言い、人前では反対のことを言うなら、我々には知る権利がある。ブッシュとブレアがイラクを巡ってしたように、彼らが我々に対して共謀し、それから民主主義者であるふりをするとき、我々は知る権利があるのだ。

 この倫理観が、世界の多くを戦争に陥れたいと願い、ジュリアンを生きたまま、トランプのファシスト・アメリカに埋葬したいと願う権力者の共謀を大いに脅かすのだ。

 2008年、極秘のアメリカ国務省レポートが、アメリカが、この新しい道義的脅迫といかに戦うか詳細に記述していた。ジュリアン・アサンジに対して密かにしかけられた個人中傷工作で「暴露[と]刑事訴追」を起こすのだ。

 狙いはウィキリークスと創設者を黙らせ、犯罪化することだった。次々と、たった一人の人間と、まさに言論の自由と思想の自由と民主主義の原則に戦争がしかけられた。

 帝国の突撃隊は、自身をジャーナリストと呼ぶ連中だ。いわゆる主流メディアの強打者、特に、反体制派の周辺をマークして、パトロールする「リベラル派」だ。

 そしてまさにそれが起きたのだ。私は50年以上記者だったが、このような中傷工作を私は全く知らない。クラブに加入するのを拒否した男に対する、でっちあげの人身攻撃。ジャーナリズムは、決して権力者ではなく、大衆に対するサービスだと信じた男。

 アサンジは彼を迫害する連中に恥をかかせた。彼は次々とスクープを報じた。彼はメディアや、アメリカの戦争殺人癖に促進された戦争、独裁者たちの腐敗、グアンタナモの悪の詐欺をあばいたのだ。

 彼は欧米の我々に鏡を見るよう強いたのだ。彼はメディアで公式の真実を語る連中が協力者であることを暴露した。私がビシー・ジャーナリストと呼ぶ連中だ。彼の生活が危険にさらされていると警告した際、これら詐称者の誰もアサンジを信じなかった。スウェーデンでの「セックス・スキャンダル」は、ワナで、アメリカの地獄のような場所が最終目的地だった。彼は正しく、繰り返し、正しかった。

 今週ロンドンでの犯人引き渡し審理は、ジュリアン・アサンジを葬る英米キャンペーンの最終行為だ。それは適法手続きではない。それは当然の復讐だ。アメリカの起訴は明らかに不正操作されており、明らかな見せ掛けだ。これまでのところ、審理は、冷戦時代のスターリン主義者の裁判を思い出させる。

 我々にマグナ・カルタを与えてくれた国イギリスは、今日、自身の主権を放棄し、悪意ある外国の影響力が司法を操ることや、ジュリアンに対する邪悪な心理上の拷問を可能にしたことで際立っている - それがその犠牲者をブレークすることに最も効果があったから、ナチに洗練された国連専門家が、外に、向けた、ニルスMelzerとしての、ある形式の苦悩。

 私がBelmarsh刑務所にアサンジを訪問した時は、いつも、この拷問の効果を見た。私が最後に彼に会った時、彼は10キロ以上体重が減っていた。彼の腕には筋肉がなかった。信じられないことに、彼のひねくれたユーモアのセンスは損なわれていなかった。

 アサンジの祖国オーストラリアは、国民的英雄として称賛されるべき自国民に対し、政府は密かに共謀し、縮み上がった臆病しか示さない。ジョージ・W・ブッシュは、オーストラリア首相を彼の「副保安官」に無駄に選んだわけではないのだ。

 今後三週間、ジュリアン・アサンジに何が起ころうとも、欧米の報道の自由を何ら減少させず、破壊もしないと言われている。だが、どの報道機関だろう? ガーディアン? BBC、ニューヨーク・タイムズ、ジェフ・ベゾスのワシントン・ポスト?

 いや、これら組織のジャーナリストは自由に呼吸できる。ジュリアンをもてあそび、彼の画期的な仕事を利用し、財を成し、それから彼を裏切ったガーディアンのユダどもには、何も恐れるべきものはない。彼らは必要とされているので、安全なのだ。

 報道の自由は、今や高潔な、ごくわずかな人々にしか残っていない。例外だ、どのクラブにも所属せず、金持ちでも、ピューリッツァー賞を獲得してもいないが、素晴らしい、従順でない、道義的なジャーナリズムを進めるインターネット上の反体制派分子、ジュリアン・アサンジのような人々だ。

 当面、まだ自由が可能だと信じている我々全員を彼の勇気で鼓舞してくれる正真正銘のジャーナリストを支持するのが我々の責任だ。私は彼に敬礼する。

 @johnpilgerのtwitterで、ジョン・ピルジャーをフォローする。

記事原文のurl:http://johnpilger.com/articles/the-stalinist-trial-of-julian-assange-whose-side-are-you-on-

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 大本営広報部、後継首相ヨイショ番組か、俳優の大麻の話題しか報じない。アサンジ問題を深く追求する番組、記事あったのだろうか?ジャーナリリズムの報道の自由の根幹の問題なのに。アメリカの戦争犯罪を推進している連中が、自分たちの巨悪を暴露したアサンジを、100年以上の禁固刑にしようという信じがたい暴挙を見て見ぬふりをしているメディアは、アメリカ帝国主義の犬。

 「ゆるきゃら」着ぐるみをつけての演技の重労働を見たことがある。温かい季節は特につらそう。小柄な人が交代で入って演技するのを見学したのだ。後継首相を見ていると、「着ぐるみ」そのものが、疲れてか、あきてかして、放り出した後、中に入っていた人物が現れたように見える。ア然とはせず当然と思っている。そもそも大本営広報部呆導、最近見ていない。クーラー連続運転の電気代を多少でも補填できるだろうか。

 論座

菅政権なら「安倍家の生ゴミのバケツのふた」 田中真紀子氏が語る自民総裁選

 日刊ゲンダイDIGITAL

国民総のけぞりスカスカ菅演説 原稿棒読みまで継承のア然

 LITERA

菅官房長官がテレビ討論でもポンコツ露呈!『news23』では失言に加え放送事故寸前の質問、『報ステ』では徳永有美に陰険クレーム

 昨日、用事で見ることができなかったIWJインタビュー、本日いっぱい見られる。

※フルオープン「立憲・国民民主等が合流して野党第1党となる新党代表に立候補! 枝野幸男氏と一騎討ち! 岩上安身による衆議院議員泉健太氏インタビュー」
https://www.youtube.com/watch?v=rbuANcBdltc

 更に、今日は放送大学名誉教授・高橋和夫氏インタビューもある。

【IWJ_YouTube Live】20:00~「岩上安身による放送大学名誉教授・高橋和夫氏インタビュー」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 岩上安身による放送大学名誉教授・高橋和夫氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた高橋和夫氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%ab%98%e6%a9%8b%e5%92%8c%e5%a4%ab

2020年9月 9日 (水)

ロシア - ノルド・ストリーム2 対 アレクセイ・ナワリヌイ毒物被害

2020年9月7日
ピーター・ケーニッヒ
New Eastern Outlook

 8月2日水曜日 - すべてのドイツのテレビ局、主流メディアは一方的にロシア反体制派アレクセイ・ナワリヌイの毒物被害とされることに熱心だった。二週間後、彼がシベリアのトムスクからモスクワまで飛行機で移動する際、機内で病気になった時、定期航空便はオムスクで緊急着陸を強いられた。

 ナワリヌイはオムスクで入院し、人工的に昏睡させられ、しっかり観察された。彼の家族は、即座にロシアからドイツのベルリンに飛行機で移送し、西の注目と西の治療を得るよう望んだ。そういうことになっている。最初オムスク病院の医療スタッフは、ナワリヌイの健康は、この種の輸送のために十分安定していないと言った。数日後、彼らは輸送可能だと言った。ベルリンは、「毒を盛られた」患者をベルリンに飛行機で運ぶため、ドイツ納税者の負担で病院飛行機を送り、これまで12日間、彼はベルリンの「シャリテ」大学病院で人工昏睡状態だった。少なくともそれが政府報告だ。

 11日後、最終的に「科学者」、おそらく軍の毒物学者が、ナワリヌイは軍用神経ガスノビチョクを盛られていたことを発見した。

 軍用! で、もう一つの奇異なノビチョク事件を鮮やかに思い出す。2018年、セルゲイ・スクリパリとユリア・スクリパリ親子が、世界でもノビチョクを製造する少数の研究室の一つ、ウィルトシャーのポートンダウン極秘軍研究室から、約12キロ離れた公園のベンチで意識不明で発見されたのだ。当時のイギリスと世界の即座の反応は、現在と同じだった。プーチンがやった! セルゲイ・スクリパリは、10年前、ロシアから解放されたロシアの二重スパイで、イギリスで平穏に暮らしていた。ロシアはソ連崩壊後、化学兵器製造をやめたと主張している。

 ナワリヌイ同様、スクリパリ親子が生き残ったのは奇妙ではないだろうか? しかも、軍事専門家たちが、今までで最も致命的な神経ガスだというものを盛られた後で? 二年前に彼らが入院した後、誰もスクリパリ親子を見ていないが、彼らはまだ生きているように思われる。彼らは、いわゆるアメリカ証人保護プログラムの名目で、全く新しい身分で、アメリカ-イギリス避難所を与えられ、目につく場所で隠れているのだろうか?

 当面の問題は、プーチンは、なぜ敵に毒を盛るのかだ。それは、するべきことの中で最も愚かなことのはずだ。プーチンが愚かではないのは全員重々承知している。アレクセイ・ナワリヌイは本格的な競争相手でさえなかった。彼の人気は5%以下だった。これをプーチンのロシア国民約80%の支持と比較されたい。ナワリヌイは右翼活動家、トラブル・メーカーとして有名だ。このようなばかげたことを提案する人は全く頭がおかしい。

 もしナワリヌイを排除する陰謀があったとすれば、存在する最も致命的な神経ガスを盛られ、生き残り、文字通り、獣のはらわた、西欧に移送されるのを許されるのだろう? それは更に一層ばかげているだろう。

 世界の一体誰が、このばかげたことを信じるほど愚かだろう? それでも主流メディアは最もわずかな疑いもせずに、いかなる疑念もゆるさずに、無慈悲に、洗脳されたドイツ人と世界の人々の脳に叩き込み続けている。だがドイツ国民は、全ヨーロッパの中で最も洗脳されていない。実際、ドイツ人は、世界の欧米国民の中で、最も目覚めている。8月1日、彼らの政府(そして世界中の193カ国の政府)のcovidでの圧制的権力行使に、130万人の穏やかなベルリン街頭抗議で抵抗した際、明らかにそれを示している。

 にもかかわらず、9月2日、メルケル首相の反応は、テレビで、メディアで、世界中のリーダーに対して、この最近のロシアの残虐行為に、どのように反応すべきか、プーチン大統領を罰し、制裁すべきかについて語って、実に猛烈で、保守的政治家や主流ジャーナリストたちさえが思い始めた。一体何が起きているのか?

 それは問答無用のロシア非難だ。何の選択肢さえ考慮されていない。このような状況でするべき最も単純な当面の疑問は「cui bono」誰が利益を得るかだ。この疑問への答えは、明らかにプーチン大統領とロシアが、この毒物攻撃とされることから利益を得ないことを示す。すると一体誰が利益を得るのだろう?

 状況の進展は非常にばかばかしいので、ドイツ政府から出る言葉は一つも信じることができない。全て、はなはだしいウソに聞こえる。ドイツに率いられたヨーロッパが、ロシアとの関係を改善しようとしていた、まさにその時に、理由なしで、ロシアを中傷する邪悪な行為のようだ。ガスパイプライン・ノルド・ストリーム2は、ロシアとドイツ、またその関連で、ヨーロッパとの間のより親密な関係の生き生きした証拠ではあるまいか?

 ヨーゼフ・ゲッベルス(ヒトラーの宣伝大臣)の有名な言葉の一つに、ウソが十分繰り返されると、それが真実になるというものがある。

 実に奇妙なことに、いかなる考えもなしに、ドイツ右翼、特にキリスト教民主同盟CDU党が即座に、ノルド・ストリーム2プロジェクトの即座停止 - ロシアとの契約キャンセルの推奨、いや要求を言い出したのだ。プーチンに対する「最大の処罰」。「それはロシアの既に惨めな踏みつぶされた経済を深く傷つけるだろう」。それは怒りの反ロシアの声だ。もう一つのウソ。ロシア経済は、covidにもかかわらず、大半の西欧経済と比較して、かなり順調だ。

 他のドイツ政党メンバーの誰もインタビューされなかった。例えばDie Linke(左翼党)やSPD社会民主党。誰も。シャリテ病院でナワリヌイを治療し、ナワリヌイの体で猛毒(しかし十分致命的ではない)を発見した医者や「科学者」の誰もインタビューされなかった。

 また前首相ゲアハルト・シュレーダー(1998-2005)も意見についてインタビューされなかった。SPDメンバーのシュレーダーはノルド・ストリーム2立案者の一人で、現在ノルトストリームAGとロスネフチの役員だ。彼は、プーチンが、敵でもない右翼活動家を毒殺して、この共同プロジェクトを潰すほど愚かだと考えるだろうか?

 もちろんそんなことはない。だから誰が利益を得るかなのだ。アメリカは何年も、このパイプラインに、ハッキリと、どん欲に反対していた。トランプ:「ドイツがロシアからガスを買い、自身をロシアに依存させる時、我々はなぜドイツを守るため、NATOに支払うべきだろう?」彼は更に言った。「我々はドイツとヨーロッパに、必要な全てのガスとエネルギーを提供する。」 そう、アメリカは「水圧破砕ガス」を申し出ている。ヨーロッパには、環境上有害な水圧破砕過程のため、憲法上、水圧破砕ガス購入が許されない国々がある。

 これは、CIAあるいは、アメリカ諜報(原文のまま)機関による、もう一つの素晴らしい行為だった可能性はあるだろうか? それとも、ドイツBundesnachrichtendienst(ドイツ連邦諜報局)との組み合わせ、それとも、EU- NATOの策略? NATOが、ブリュッセルを動かしていること、あるいは欧州連合、あるいは加盟諸国に関するアメリカ権益問題に関して、少なくとも支配していることは、もはや秘密ではない。

 お考え願いたい。ドイツ・ロシアのノルド・ストリーム2プロジェクトを潰すための、ロシア反政府派リーダー殺害(あるいは、これまでのところ毒物被害)? これはアメリカ政府と西欧同盟諸国の一般的な範囲と「能力」内の犯罪なのは確かだ。

 Peter Koenigは経済学者で、地政学専門家。彼は世界銀行で30年間働いた経験に基づいた経済スリラー「Implosion - An Economic Thriller about War、Environmental Destruction and Corporate Greed」の著者。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/09/07/russia-nord-stream-2-vs-poisoning-of-alexei-navalny-2/

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 植草一秀の『知られざる真実』

役割終えた連合分割は歴史の必然

 この三人の方々の放談は毎回楽しみ。

3ジジ放談 生配信! 安倍退陣の真相 疑惑に蓋・利益再分配の安倍後継計画20200908

 IWJ岩上氏の今日午後のインタビュー。更に、興味深いインタビューが続く。

【IWJ YouTube Live】15:15~
立憲・国民民主等が合流して野党第1党となる新党代表に立候補! 枝野幸男氏と一騎討ち! 岩上安身による衆議院議員泉健太氏インタビュー
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

10日はジャーナリスト山岡俊介氏、11日は放送大学名誉教授の高橋和夫氏、12日は自民党総裁選に立候補した石破茂氏に、連続してインタビューを行います!

2020年9月 8日 (火)

ノルド・ストリーム2毒殺

Finian Cunningham
2020年9月4日
スプートニク

 大半の刑事事件同様、動機や加害者を裏切って、まもなく狙いがさらされる。そしていつもの通り、一体誰が利益を得るかという問題は捜査にとって信頼性の高い指針だ。

 今週、ドイツ当局が、ベルリン病院で、まだ昏睡状態に陥っているとされる反体制派人物アレクセイ・ナワリヌイについて、劇的にロシア政府が毒を盛ったと非難した。ナワリヌイが先週末ロシアからベルリンまで空輸された数日後、ドイツ軍研究所が、彼の体から、命を脅かす神経ガス・ノビチョクの痕跡を見いだしたと主張している。

 今裏付けのないモスクワによる犯罪の主張を背景に、ドイツのアンゲラ・メルケル首相が、ロシアとのノルド・ストリーム2ガスプロジェクトを放棄しろという再開された圧力にさらされていることが表面化している

 メルケル与党の有力ドイツ議員が、ナワリヌイ「殺人未遂」に対する報復として、意欲的なエナジープロジェクトを放棄するようベルリンに要求している。とりわけルベルト・レトゲンなどのドイツ議員はノルド・ストリーム2パイプラインの長年の反対者だ。

 トランプ政権とアメリカ議会は、90パーセント以上完成している110億ドルの海底ガス・パイプラインを頓挫させる政治的取り組みを強化している。最近マイク・ポンペオ国務長官はプロジェクト完成を阻止するためアメリカは「出来る限りのことをする」と述べた

 ノルド・ストリーム2で、ドイツへのロシア・ガス供給は二倍になる予定だ。それは巨大な戦略的取り引きだ。ワシントンは自身の高いガスを、ヨーロッパ大陸に売る計画で、このプロジェクトを中止させたい願望を決して隠していない。

 ドイツやポーランドやバルト諸国のワシントン寄りの政治家は、彼ら生来のロシア嫌いと、疑いなく、アメリカ政府からの名誉職や賄賂のため、これまで、積極的にロシアとのエネルギー貿易反対運動をしている。

 ナワリヌイ事件は好都合な時に起きた。先週メルケル首相はナワリヌイの病気はノルド・ストリーム2経済問題には影響しないと強く主張していた。そこで今週、ドイツ軍情報部が、ナワリヌイがソ連時代の化学兵器ノビチョク毒を盛られた「明確な証拠」を持っていると発表した。今非難の猛吹雪で、非難はクレムリンに鋭く向けられている。

 そして最も示唆に富んでいるのは、最大の政治的反響が、メルケルにノルド・ストリーム2を放棄しろという有無を言わせぬ要求だ。

 出来事を全体的視点で見よう。8月20日、ナワリヌイがシベリアからモスクワへのフライトで病気になった際、彼を治療していたロシア医師は、彼の身体で、何の毒も、特にノビチョクのような有機リン酸タイプではない神経ガスの痕跡も見いださなかった。ロシアは、ナワリヌイの病気は、極端な低血糖などの代謝疾患のためにだったと評価しており、もし彼が伝えられている通り糖尿病を病んでいるなら、信じ難いものではない。

 8月22日に彼がベルリンに飛行機で運ばれた際、ナワリヌイを治療したドイツ人医師は特定の毒物を検出しなかった。彼らはコリンエステラーゼ阻害薬に対して陽性検査反応があったと主張したが、これはロシアの医師が見いだしたものの繰り返しだった。

 ところが、物質を広範な合法的薬物の可能性があるとしたロシアとは異なり、ベルリンの医師たちは、それが神経毒に関連していると信じると劇的な主張をしたのだ。

 当初のドイツの主張は、後に、ナワリヌイの体でノビチョクを発見したと断言するドイツ連邦軍研究所によって、数日後「確認された」ように思われる。

 だから、根本的に異なる結論に至っている、ロシアの医師が本当のことを言っているのか、ドイツの医師が言っているかのどちらかなのだ。だが意味深長な疑問は、ドイツは、なぜ彼らが主張するノビチョクに対し陽性検査を示した生物試料を供給しないのだろう? ロシアの医師は、彼らがほんのわずかの神経毒も示さない大本の生物試料を持っていると言う。議論は、もし双方が協力すれば、解決可能なはずなのは確実だ。

 だが、ただそれだけのことだ。ドイツは、ナワリヌイの病気原因を解明するため、ロシアの医師や検察官に関わりを持つのを、あからさまに拒否している。その代わりに、罪を負わせることを狙った既定の対応で、ベルリンは欧米同盟諸国とともに、モスクワに対する重大な主張を急いでしたのだ

 ナワリヌイに対するノビチョク使用とされるものを示す試料証拠の分析過程を提供しなければ、ベルリンによる全ての告発は、法的手続きの基本水準に合わず、法的に無効だ。当てこすりと偏見に基づく疑問を実証する責任はモスクワにではなくベルリンにある。

 奇妙な事件の現段階で、一体誰が利益を得るかという最大の問題は、ノルド・ストリーム2ガス・プロジェクト破壊を強く要求していた大西洋両岸の政治家を示している。

 その体が、当初ほんのわずかの毒も示さなかった欧米メディアが称賛する「反体制派」人物をベルリンに飛ばす。そこで、ドイツ軍研究所検査で、致命的神経ガスのほんのわずかを「検知する」。そして、ロシアとのエネルギー貿易を中止させるための予測通りの騒音が続く。毒殺策謀は明白に思われるが、それはモスクワが書いたものではない。

 記事で表現される見解や意見は、必ずしもSputnikのものを反映しない。

記事原文のurl:https://sputniknews.com/columnists/202009041080367400-poisoning-nord-stream-2/

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 孫崎享氏メルマガ題名 日本国の正体「異国の眼」で見た真実の歴史でも書かれていた。

日本の歴史と民主主義?トルーマン大統領回顧録;日本人は奴隷。ボス変えただけ。軍人のボスから今占領軍のボス。国民は生計がたてられればいい。

 日刊ゲンダイDIGITAL あの人が総務大臣!

維新とタッグ説まで 永田町に飛び交う“解散総選挙Xデー”

 大本営広報部は見ず、youtubeを見ている。

生配信!【横田一 の現場直撃 】No.77 菅の正体/野党のゴタゴタ/全国モンダイ総ざらい

菅、菅、菅ほんとにいいのか? 片山元総務相 日刊ゲンダイ週末号Vol 146 2020 09 04

2020年9月 7日 (月)

ノビチョクのたわごと:「事実後」から「論理後の世界」に

Gilbert Doctorow
2020年9月3日

 「誰にでも自身の意見を主張する権利があるが、自分の事実を主張する権利はない。」というニューヨーク州選出故ダニエル・パトリック・モイニハン上院議員の賢明な言葉は、我々が「フェイク・ニュース」の世界に入り、事実が公的論議と無関係になった五年前にくつがえされた。以来、彼らの最近の論争的な位置に適していたように、二つのアメリカ政治エリート集団と、それぞれのメディアは、論争上、自分の立場にふさわしい「事実」を恥知らずに発明する。実際に証明できないことに対する特別な修飾語は「大いにありそうだ」。

 残念なことに、昨日のドイツからのナワリヌイ毒物事件に関する最新ニュースは、民事の議論の紛争解決を、武力による方向、つまり戦争による可能性への劣化を示している。我々の指導者は分別をなくしたように思われ、論理に全く合わない物語を示している。

 ドイツの軍事専門家が、アレクセイナワリヌイの中毒は、ソールズベリーでスクリパリ親子に対し、ロシア軍諜報部隊に使われたとされる同じ毒、ロシアの神経ガスノビチョクだとしたとメルケル首相は発表した。我々はその件では、大いにノビチョクについて聞かされたが、現在の事件で、唯一最も適切な情報は、それは国家組織しか入手できない厳重に管理された物質で、使用は、最高レベルで承認されなければならない。そうした背景を考えれば、ナワリヌイに関する専門家調査結果を通知され、外交チャネルによる、いかなる事前警告もなしで、メガホン外交によって、ロシアは、メルケル首相から、それに続いて、NATO事務総長から、欧州委員会委員長から、ホワイトハウス報道官から、ロシアは起きたことを説明しろと、しつこく要求されているのだが、これは、ウラジーミル・プーチンが毒殺を命令したという遠回しの非難に過ぎない。メルケル首相が非難の先頭に立ち、今、欧米の指導者全員、反ロシアで団結している。

 ドイツの毒物調査結果の証拠を自分たちにも共有させろというロシアの要求は、スクリバリ事件時と全く同様、対応されなかった。だから、彼のフライト前にトムスクでナワリヌイに何が起きたかのロシアの「説明」は、ロシアを非難する欧米の連中を満足させないのは確実だ。

 我々が次に予想できるのは、ロシアに対する欧米制裁の新たなもので、大いに論争の的になっているノルド・ストリーム2パイプライン・プロジェクト中断を伴う可能性が高い。もしそうなら、アメリカが、ドイツをいじめて、ノルドストリーム2をキャンセルさせようとして失敗していたが、クリミア併合と、ドンバスでのウクライナ内戦介入のかどで、ロシアに対するアメリカが率いる制裁で、2014年夏のMH17撃墜で、ヨーロッパを引き入れたのと全く同様、ナワリヌイ中毒は、ロシアとの関係で、ドイツの立場を変えてしまうだろう。

 このシナリオ丸ごとの唯一の問題は、始めから終わりまで、全く意味をなさないことだ。ファイナンシャル・タイムズのような評判の高い主要新聞さえ、ナワリヌイ事件についての報道で、最初から、1か2を含めて、ロシアに彼らが名指した、彼ら自身の理由から、ナワリヌイ殺人を喜んで計画するだろう、新聞が名指しした、あれやこれや多くのオリガルヒがいるのに対し、クレムリンは、欧米での反応が完全に予測可能なので、この反腐敗、反プーチン活動家が傷つけられるのを望まない、あらゆる理由があると書いていた。ファイナンシャル・タイムズ編集委員会は、彼らが一日前に発表したロシアに対する制裁の全く異なる理由をでっち上げるのに忙しかった。万一、プーチンが、ルカシェンコ大統領への反対勢力を鎮圧するよう、ロシア軍にベラルーシ介入を命じた場合だ。

 今や、毒としてノビチョクが特定されたことは、状況全体を全くばかげたレベルに導いた。メルケルが昨日行った基本的非難である、ナワリヌイを黙らせるのをクレムリンが望んでいたら、クレムリンには、そうするための膨大な手段があるはずなのだ。我々が聞いているこの軍用毒物に対する厳しい管理と、特にその起源がロシアだと特定されたことからすれは、ロシア大統領は、ナワリヌイののどを切り裂いて、このブロガーグの額に彼の署名を書いたも同じことだ。

 だが、この没論理さえ、我々のメディアでは通るのだ。欧米の臆病さに対し、プーチンは、なんであれ、好きなことができると我々は言われているのだ。早い話、ウラジーミル・プーチンは狂人だと、我々は言われているのだ。このメッセージはほかでもないブリュッセルの政治力を決定している、ヨーロッパ最強の経済の代表、最も人口ちゅう密な国のアンゲラ・メルケルからのものだ。その場合、ノルドストリーム2の中止は手ぬるい懲罰に過ぎない。論理的には、彼女の話から何か得られるとすれば、彼女が昨日主張したように「我々の全ての基本的価値観に反しているかどで」カダフィのように、サダム・フセインのように、プーチンも物理的に排除されるべきだということだ。

 昨晩のナワリヌイ事件に関するBBCワールド報道で、一番興味深かったのは、ロシアが、毒物ノビチョクを公式の所持が化学兵器禁止条約に違反しているので、ロシアの国内犯罪が世間の注目を集める事件だと説明したことだ。同時に、彼らはドイツとイギリス両国が管理の目的で、彼らの軍研究室で、ノビチョクを「ごく少量」持っていると指摘した。我々の「論理後の世界」に関する限り、ドイツとイギリス諜報機関両者が、クレムリンの軍隊と同様に、ナワリヌイ氏を毒殺する手段を持っている同じぐらい可能性が高く、クレムリンとは違って、彼らにはそうする遥かに多くの理由あるはずだと私は指摘したい。クレムリンがそれをしたとはほとんど信じられない。そうすれば、直接プーチンを非難することになり、生き残れないはずだから、ロシア・オリガルヒがそれをしたとも、ほとんど信じられない。

 一つの最後の論点は、ナワリヌイに対する毒物攻撃は、二年前のスクリパリ親子に対する毒物攻撃の時とは、非常に異なる国際関係の時に行われたことだ。当時、世界には、一人だけ大悪人がいた。ロシアだ。今日、ドナルド・トランプ下のアメリカは、11月の選挙への準備段階で、世界的悪党のレッテルを中華人民共和国に貼り替え、彼は、中国と経済を切り離すことや、台湾との結びつきを強化するなど、多様な分野で、中華人民共和国に対する外交的、軍事的、商業的圧力を着実に強化している。トランプは中国に対して、アメリカに追随するよう、ヨーロッパを説き伏せようとしているのだが、この問題に関する抵抗は、対ロシア制裁に関する抵抗より確かに遥かに大きい。二日前、中国外務大臣のドイツ訪問の際に学んだように、中華人民共和国は年間売り上げが2000億ユーロを越え、ドイツの最大輸出市場だ。これらの事実からすれば、メルケル首相には、ヨーロッパやアメリカの制裁に対する欲望を、すぐ東の隣人ロシア連邦に向け直すあらゆる理由がある。すなわち、もし国家の行動の上で、論理が果たす役があるとすれば、彼女には「あらゆる理由」があるのだ。

Gilbert Doctorow、2020

[もしこの記事を価値があると思われたなら、2019年11月発売で、amazon、barnes& noble、bol.com、fnac、Waterstonesや他のオンライン小売店から電子書籍、ペーパーバックやとハードカバーで入手可能なA Belgian Perspective on International Affairsという私の最新刊にもご関心があるはずだ。本のWebページでブラウズするには“View Inside”タブをお使いになるよう。]

記事原文のurl:https://gilbertdoctorow.com/2020/09/03/novichok-and-nonsense-from-a-post-factual-to-a-post-logic-world/

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 孫崎享氏のメルマガ題名

リベラル系国民強く望むのは原発全廃。これに対し電力総連(21万人)が反対し、連合は原発ゼロに賛同せず、逆に原発再稼働側に回り野党分裂の主因。今回立憲民主を中心とする新党綱領に原発ゼロ。UAゼンセン、自動車労連、電気労連、JAM、基幹労連支持せず。

 旧総評系は昔の社会党、旧同盟系は昔の民社党。個人的に民社党に投票したことは一度もなlい。野党と思ったことも一度もない。ゆ党。隠れ与党と思っていた。

 最近、全くテレビをみていない。特に忖度の塊、大本営広報部呆導番組。コロナや地震や原発のように傀儡政権に忖度しない物事には一切触れないのだろう。さすがにイヌ・ネコを飼い始めた家族のドキュメンタリーは安心して見た。イヌ・ネコとて飼い主には忖度するだろうが。

 植草一秀の『知られざる真実』

 福井震度5で原発情報伝えないNHK

 大本営広報部では決して聞けない人々の話しをネットで拝見している。

【ニッポンの崖っぷち】五輪は中止だ!巨額負担と負のレガシー(本間龍×山岡淳一郎)20200831

古賀茂明と佐高信の『官僚と国家』第1回 菅は真綿でクビを締める 20200903

2020年9月 6日 (日)

アメリカが崩壊する運命にある理由

Finian Cunningham
2020年8月31日
スプートニク

 アメリカの致命的問題は慢性の政治的病気を患っていることだ。だが「ポピュリスト」ドナルド・トランプ大統領を含め、政治支配階級の誰一人として、まともな診断をしていない。どんな救済措置であれ、必ず正確な診断が必要なのだ。

 その代わり、アメリカにあるのは、決して救済措置にはいたらず、問題を増大させるだけの、問題には対処せず、無視したまま、究極的に悪化させる、あらゆる種類のやぶ診断か、せいぜい不正確な診断だ。

根本的な問題は、アメリカが超軍事化した少数独裁国家に退化していることだ。国民の膨大な、増大しつつある社会的不平等と、軍国主義のための経済資源のグロテスクな浪費が、この状態の二つの兆候に過ぎない。それは何十年にもわたるアメリカ大企業資本主義の結果なのだ。全ての欧米諸国は、同様の奇形を共有する傾向があるが、アメリカ版の病状はその最悪なもので、瀕死状態なのだ。

 次の問題は、病気を診断し、それをいかに直すかという確かな情報に基づいた公的議論や、認識や、政治指導部が存在しないことだ。

 二大政党が大統領候補を指名するため全国大会を行うのを我々は見ている。民主党とジョー・バイデンにとって、「問題」は、もっぱら現職ホワイトハウス居住者ドナルド・トランプを追い出すことだ。

 共和党とトランプにとって、「問題」は、もっぱら、バイデンと民主党が代表しているとされる「極左急進論者」と「社会主義者」を打倒することだ。

共和党のスローガンは特にばかばかしい。民主党やジョー・バイデンのような長年の政治家を、「社会主義」と同一視するのは、無謀で、あぜんとさせられる偽りだ。

 両党は同じコインの両面に過ぎないというのが真実だ。そのコインというのは、アメリカ資本主義の少数独裁体制と、怪物のような軍事産業体系への依存だ。

 民主党の指導体制は、卑劣にも、今度の11月の選挙を、人格についての国民投票にすることで、トランプ大統領の任期について、国民の不安を間違った方向に向けようとしているのだ。だが、民主党支配層は、共和党がそうなのと全く同様、結局、この体制の道具なので、アメリカの問題の、より正確な批判は、決して認めるまい。「右翼」「左翼」あるいは「保守派」や「リベラル派」は誤った考えなのだ。

民主党は、体制そのものという、根本的に重要な問題から目をそらせるため、ありとあらゆることを、トランプのせいにしようとしている。おそらく、一部の民主党員は、個人的には、より正確な分析を分かっているのだ。だが、政治的臆病さなり、メディアの検閲なり、理由は何であれ、彼らは正々堂々と意見を述べることはない。

 一部の人々は、バーニー・サンダースと彼の仲間が、悪いこと全てについて正しい分析に近づいていると言うかもしれない。だが彼らは、それなら、無数の海外戦争の実績がある少数独裁政治体制の長年の友人ジョー・バイデンをなぜ支持するのだろう?

 情けないことに、このままでは、アメリカは、遥かに大きな政治的分裂と社会的混乱に向かって進みつつある。大多数の普通のアメリカ人は、偽りの言説に誤導され、誤った方向に向けられ、お互いに敵対させられている。

アメリカ国民は、少数独裁政治体制による共通の苦難と搾取に対して団結するのではなく、エセ政治「代表」による無駄な派閥争いに追いやられているのだ。

 トランプは、アメリカを「社会主義」から救う説教を垂れている。バイデンは、アメリカを「トランプ主義」から救うよう有権者に懇願している。

 トランプ支持者は、愛国者の義務は、国を「マルクス主義者」と「無政府主義者」から守ることだと思っている。急襲用ライフル銃陰謀の精神混乱の中に投げこまれれば、人々がお互いを撃ち殺し始めても不思議はない。

 アメリカに必要なのは、巨大な政治力を持った少数独裁集団のための「二大政党陰謀」の現状を越える、本物の第三政党なのだ。
 アメリカが、なぜ不平等や警察暴力や負債や果てしない帝国主義戦争で内部崩壊しているかについて、アメリカ人に正確な政治的分析を提供できる政党だ。

 アメリカに必要なのは、トランプやバイデンや両党のお仲間が、その産物である、腐敗した少数独裁集団に対する国民動員なのだ。それが起きるまで、アメリカは内戦とファシズムの恐ろしい可能性がある益々多くの問題に下降する定めなのだ。全てアメリカ大企業資本主義という政治的病気が持続するのを可能にするために。

 この記事で表明される見解やと意見は必ずしもSputnikのものを反映しない。

記事原文のurl:https://sputniknews.com/columnists/202008311080328778-why-the-us-is-doomed/

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 テレビを全くみなくなった。大本営広報部まるだしと、パンケーキをたべながら思う。

 植草一秀の『知られざる真実』

1025衆院選突撃学芸会政治のあざとさ

2020年9月 5日 (土)

平和に暮らすことも、アメリカ帝国で暮らすことも可能だが、両立は不可能。

2020年9月1日
ケイトリン・ジョンストン

 イスラエルは絶え間ない軍事暴力に存在が依存している国なので、報道によれば、わずかここ数日で、イスラエルは南レバノンにクラスター爆弾と白リン弾を投下しガザを爆撃しダマスカスにミサイルを打ち込んだ

 帝国主義アパルトヘイト国家として、イスラエルが存在し続けるためには、近隣諸国に対しても、益々残忍に取り扱っているパレスチナ住民に対しても、常に四方八方で戦争をしている必要があるのだ。この地域の住民は、イスラエルの迫害や暴政や複数の不法占拠を決して許すまいから、爆撃が終われば、我々が知っているイスラエルも終わるのだ。

 だから、平和とイスラエルは、二つの相いれない概念なのだ。平和に暮らすことは可能で、今のイスラエルが存在することも可能だ。両方同時には実現不可能なのだ。

これまでの数日にわたり、イスラエルは南レバノンに白リン弾を発射した。野外刑務所のようなガザを砲撃した。そして今日#シリアの首都ダマスカスに爆弾を投下した。
そして、いつもの通り西洋メディアは沈黙しており「国際社会」はどこにもない。
- サラ・アブダラー(@sahouraxo) 2020年8月31日

 絶え間ない戦争なしで存在できない国は実際は国でない。それは、いくつかの郊外や学校が混じった一緒進行中の軍事活動だ。絶えざる戦争なしでは存在できない国は、絶えざる建築なしでは存在できない家のようなものだ。家が存在し続けるため、年365日週7日1日24時間建築工事が必要なら、人は完全に設計しなおすか、引っ越ししているはずだ。

 これはイスラエルにあてはまり、より大規模には、アメリカに緩く集中している地球規模の帝国風少数者支配世界秩序にもあてはまる。

 イスラエルが、その一部である、アメリカに集中したこの帝国は、生き残りのため、果てしない戦争に完全に依存している。軍事暴力が、この権力構造が、連中の狙いを実施するために使える手段であることを終えれば、世界舞台で諸国が主権を行使するのを阻止するものは何もなくなるので、この帝国は存在を停止するはずだ。通貨も資源も貿易も、全く違う経路を流れ始めるはずだ。

 これはアメリカ帝国だけではなく、我々が知っているアメリカにも終止符を打つだろう。自分の狙い通りになるよう、世界をいじめ、罰する能力なしに、アメリカが、何らかの程度、存在し続けても、全く、それとは、わかるまい。アメリカは、一部の資本主義カルト信者が考えたがるように「自由市場」によってではなく、人の血の川によって、経済覇権を獲得したのだから、残っている組織が何であれ、全く違う形の経済を開発するよう強いられるはずだ。

 アメリカの、そう呼ぶのが可能なら「経済」は、不可解な負債のクモの巣や官僚的な専断的命令だけでなく、果てしない大規模残虐行為や、兵器輸出と軍事同盟のオイルダラー合意や、これまでで最も洗練されたプロパガンダ機関によって維持されている。アメリカは、戦争を基盤に築き上げられており、戦争でできており、戦争によって維持されている。もし戦争が終われば、我々が知っているアメリカは終わるのだ。

 アメリカを中心とする帝国のどの地域に住んでいる人々も、我々が慣れている生活様式が、着実に積み上がりつつある人骨の山を元に作られているのを知っているべきだと言いたいのが理由の一つで、私はこれを指摘している。平和を願うと主張する人々に、彼らが一体何を求めているのか、はっきりさせておきたくて、私はこれを指摘している。

 平和に対する誠実な願望とは、個人的現状が維持されるのを望む以上に、世界の他の地域に暮らす人々の大虐殺の終わりを望むことを意味する。自身「反戦」と考えている多くの人々にとって、アメリカが世界中の問題に対する単極支配の立場を失いつつあり、アメリカ帝国主義なしの世界に賭けてみるという考え方は、実際、心地よくないのだ。平和とは本当は何なのか、それが本当に何を意味するかの核心となると、他国人の血の大洪水に生活が浮いている人々の多くは、実際それを欲していないのだ。

 だが彼らは少なくとも自分に正直であるべきだ。彼らは少なくとも反戦のうわべの下、大量殺人行為を「実体」とするパラダイムに必死にしがみついているのを認めるべきだ。

平和についての瞑想
「我々がこれをする最もばかげた最も破壊的方法は、空より色を優先する奇妙な認知的偏りのおかげ可能になっている戦争だ。"https://t.co/fl9kMiIWmR
- ケイトリン・ジョンストン⏳(@caitoz) 2020年8月31日

 平和は、必然的に、未知のものへの跳躍だ。人が平和を願う場合、今存在するものとは異なり、今まで存在したものとも異なる世界を願うのだ。もし人が本当に平和を欲するなら、実際、内面的に深い本能的レベルで現実に取り組み、それでも本当に平和を欲するなら、必然的に人間として変わるだろう。

 それは、人を良い方に変えるだろう。自分の状況の現実に正面から直面し、それでも最大の関心事を選んだのだから、必然的に、人は、全く正直な人になるだろう。

 我々の生活様式が果てしない戦争を元に築き上げられているのと同時に、平和に対する本物の願望を本気に考えることで、我々は生活を変えつつあるのだ。これは、自滅的な種から、人間同士でも、生態系とも調和して生きることへの転換は、我々の集団的運動の一環なのだ。この内的変容への参加は、人間として最も高尚な使命だ。

 我々は従来のまま続けることはできない。人類は劇的に行動を変えるか絶滅するかだ。未知の中へ跳躍し、平和に賭けてみる時期だ。思いきって踏み込む人々の一人になっていただきたい。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2020/09/01/you-can-have-peace-or-the-us-empire-you-cant-have-both/

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 LITERA

“菅親衛隊”状態の田崎史郎が石破茂批判で「飲み食いの数が少ない」! 政界の「飲み食い接待」をメディアが正当化する異常

 工場勤務をしていた時期、東京から、ある後輩が来ると、同僚も上司も尻尾を振ってついていった。「どうして、彼がそんなにすきなのですか」と同僚に質問した。「おごってくれるからね」という答えだった。庶民とは財産の桁が違うのは知っていたが、自腹だったのか、交際費だったのか、もちろん知らない。日頃尊敬していた頭脳明晰な同僚による驚異的答えに日本文化の象徴を見た気がした。小生残念ながら、後輩におごってもらう機会皆無だった。理由は単純。小生におごっても、得るもの皆無。

 「安倍政権を「評価する」が71% 朝日新聞世論調査」というニュースを見ると、日本人の「眠度」は高い。世界の人々は、驚きに言葉もないかも知れない。

 『日本を開国させた男、松平忠固』の著者、関良基教授のブログで、youtubeでの彼の講義がみられる。

ポスト安倍に期待できない理由を150年の時間軸で捉える〜ゲスト企画第7弾関良基先生インタビュー(前半)〜

 当然のことながら、既に、様々な書評が書かれているそうだ。

『日本を開国させた男、松平忠固』の反響

 この本を読むまで、佐久間象山のことを、吉田松陰を育てた極右帝国主義者と思い込んでいた。佐久間象山が、外国を見るよう勧め、餞別?も与えていたのは事実だ。だが、吉田松陰は、渡航に失敗し、幽閉されて以来、佐久間象山の教えからすっかり離れ、逆方向に進んだことを知って、佐久間象山と横井小楠関連の本を読んでいる。佐久間象山も、吉田松陰の渡航失敗に連座し、長年蟄居を命じられていた。攘夷に反対し開国を唱えた佐久間象山も横井小楠も、尊皇攘夷派テロリストに暗殺され、尊皇攘夷派テロリスト集団がクーデターを起こし、侵略戦争を続けた結果が今の属国状態。

2020年9月 4日 (金)

スクリパリ化されたナワリヌイ

2020年9月2日
Moon of Alabama

 私がこれを読んだ時の最初の反応は、あくび!だった。彼らは、もっと真実味のあるおとぎ話を思いつくことはできなかったのだろうか?

ドイツ政府は、ロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイから採取された試料に行なわれた検査で、ソ連時代の神経ガス、ノビチョクが存在していたと主張している。
水曜、アンゲラ・メルケル首相報道官シュテフェン・ザイベルトは、特別なドイツ軍研究所で検査したところ「ノビチョク・グループの化学神経ガス」の証拠を示したと声明で述べた。

ソ連時代の神経ガス、ノビチョクは、イギリスで、元ロシア・スパイセルゲイ・スクリパリと彼の娘を毒殺するために使われた。それはコリン・エステラーゼ阻害薬、シャリテー大学病院の医者が、初めにナワリヌイで確認した物質のクラスの一種だ。

 「軍用」「最も致命的な」毒物ノビチョクが、どうして誰も殺さないのか奇妙だ。

 ちなみに、スクリパリ親子はどこにいるのだろう? 今度はナワリヌイが彼らがそうだったのと全く同様に消えるのだろうか?

 問いたい他の疑問はこれだ(そして決して答えられるまいものだ)。

  • ロシア国家、あるいはプーチンがナワリヌイを毒殺しようとしたのなら、なぜ国外に彼を飛行機で連れ出すことが許されたのだろう?
  • 病んだアレクセイ・ナワリヌイの血液を分析した2つのロシア研究所には、いかなる異常な物質の痕跡も見いだされなかった。なぜだろう?
  • ナワリヌイが、この毒物にさらされたとされているのに、周囲の誰も被害を受けなかったのはなぜだろう?
  • ドイツ政府は、なぜナワリヌイをベルリンに連れて行くのをそれほど熱心に望んだのか?
  • この反ロシア情報工作は誰が先導しているのだろう? MI6、CIA、それともドイツ連邦情報局BND?

 ナワリヌイ事件、少なくとも、それが巻き起こしたことは、ベラルーシで、アメリカが実行したカラー革命失敗への反応だと私は思う。ロシアは、それに対し、罰しなくてはならないのだ。

 オムスクの病院は、まだナワリヌイの本物の血液試料を持っている。

 それを再検査できる中立の国際研究所はあるのだろうか?

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2020/09/navalny-gets-skripaled.html

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 スクリパリ関連記事は多々翻訳した。例えば下記。

スクリパリ親子は決して話すことを許されない可能性が高い

 今日の孫崎享氏のメルマガ題名

日本に何が起こっているか。経済面で知るには植草氏の論評は常に必読。「菅内閣が継承する営利化利権政治」:安倍氏はこれを「成長戦略」。柱は五つ。農業自由化、労働規制撤廃、民営化、特区創設、法人税減税。→大資本利益の極大化。逆らう者は人物破壊工作の対象。

 問題ない、指摘はあたらないで有名になった人物、木で鼻をくくる路線継続。大本営広報部、もはや北朝鮮並。速記者集団に入らないのは女性のみ?阿呆ニュース?のコメント欄、ネトウヨ大集合。

 LITERA

有働由美子が菅官房長官に「安倍首相のピンチヒッターですか」と訊いただけで大炎上! 異様すぎる「菅批判は許すまじ」の空気の背景には…

2020年9月 3日 (木)

CIAはアフガニスタン戦争中毒

Finian Cunningham
2020年8月29日
Strategic Culture Foundation

 それはアメリカ最長の海外戦争で、トランプ政権とタリバン戦士間で進行中の、あてにならない平和協定にもかかわらず、終わりそうな明確な兆しはない。 2001年10月に、GWブッシュ大統領が不朽の自由作戦を開始してから、ほぼ20年後、来年にまでわたるアフガニスタンからのアメリカ軍隊の段階的撤退は頓挫して、この南アジアの国での継続的なアメリカの軍事行動を継続させかねない。

 アフガニスタンへのアメリカの関与は典型的な泥沼だ。何十万人もが死亡し、体を不自由にされ 何兆ドルもが浪費され、アメリカが国造りのふりをしても、破綻国家では、要好戦的な戦士は益々強くなってい。ワシントンが公表するアフガニスタンの戦略目標は、国防総省高級官僚の間でさえ、首尾一貫していたり、説得力があったりしたことはない。「9/11テロ事件に報復する」という当初の正当化は陳腐に聞こえる。

 運命のいたずらは、ワシントンは、カブールの同盟国の政府を守っていたソ連軍部隊に「ベトナムのシナリオ」を味合わせるため、1970年代後期、最初にアフガニスタンに関与したことだ。アメリカが支援したムジャヒディン戦士と、その派生物のタリバンは、アフガニスタンを、ワシントンにとって、モスクワのために意図したより更に酷いベトナム・シナリオにした。

 アフガニスタンは、ソ連や、今アメリカがそうなっているように、イギリスが帝国の武勇への打撃を経験した「帝国の墓地」として知られている。下記こそ疑問だ。アメリカは、なぜアフガニスタンで立ち往生して、軍隊を脱出させられるないのだろう? 理由の一つは、確実に、徒労で果てしない、行き詰まりの紛争から、きれいさっぱり足を洗うのを阻止する戦争官僚と軍産複合体にとっての、確実な利益だ。

 もう一つの、可能性がより大きな理由は、世界麻薬売買という非常に儲かる商売だ。これこそが、アフガニスタン戦争が、あきらかな矛盾や、大統領の終わらせるという誓約にもかかわらず継続する主な理由だろう。それはCIAや、他のアメリカ諜報機関にとって、財政上の極めて重要な源だ。麻薬商売薬の大きな利点は、財政が会計簿に記載されず、そのため議会による監督を適用されないことだ。この「闇の」収入源で、アメリカ諜報機関が、詮索する議員(もし議員が見出すことができたならだが)に、説明責任を問われずに、機密活動への資金供給が可能になるのだ。

 最近、ロシアとイランの当局幹部が、アフガニスタンからの麻薬輸出に、アメリカ諜報機関が、大いに関与していると述べた。

 イランの麻薬対策部門のトップ、イスカンダール・モメーによれば、アメリカ軍がアフガニスタンを侵略して以来、ポピー収穫からのヘロイン生産は、アフガニスタンで年々50倍に増えた。今週「信頼できる情報に基づけば、我々の隣国で、NATOとアメリカが運用する飛行機がこれらの違法薬物を輸送している」と当局者が証言した

 ロシア大統領のアフガニスタン特使、ザミール・カブーロフは、麻薬取り引きへのCIA共謀は、アフガニスタン国では「公然の秘密」だと言ったと引用されている。「アメリカ情報局員は麻薬取り引きに関与している。カンダハルから、バグラム[カブール近くの飛行場]から、彼らの飛行機はどんな検査もなしで、彼らが望むところは、ドイツ、ルーマニア、どこにでも飛んでいる」とカブーロフが述べた。

 これらの主張は、ロシアとイランの軍人が、アフガニスタン、アメリカ兵を殺すよう、タリバーン戦士に報奨金を払う計画を実行していると主張する匿名アメリカ諜報源の言葉を引用する、最近のアメリカ・マスコミによるセンセーショナルな報道を、大局的から見させてくれる。アメリカ・マスコミの、この怪しい報道には諜報心理作戦の特徴がある。ロシアとイランとタリバーンは、この主張をはねつけた。国防総省とトランプ大統領さえもが、同様に、信用できない話を無視した。

 だが意図した効果は、アフガニスタン戦争を縮小しようというトランプ政権の、ためらいがちな動きをぶち壊すことだ。

 国連によれば、アフガニスタンは世界ヘロイン供給の90パーセント以上の源で、大半がヨーロッパ向けだ。いくつかの推計では、国際的麻薬取り引きを、石油やガスと同様、最も利益をもたらして売買される商品の一つだとしている。イギリスの銀行、香港上海銀行のスキャンダルが実証しているように、収益は大銀行を通して資金洗浄できるのだ。

 CIAや他のアメリカ諜報機関にとって、アフガニスタンは違法薬物取り引きからの巨大な打ち出の小槌だ。秘密資金供給のためのあぶくぜにの源は、アフガニスタン戦争を、絶つにはあまりにも中毒性なものにしているのだ。秘密グローバルネットワーク、自家用飛行機隊、外交特権、安全保障上の特権や、入り組んだ銀行預金口座など、全ての特徴が、CIAを麻薬売買のための完ぺきなルートにしているのだ。これら手段に加えて、政府機関には、他の犯罪活動に対する強力な動機があるのだ。マスコミに対する影響工作、カラー革命、暗殺や政権転覆破壊活動。

 CIAの国際麻薬活動に対する組織的な掛かり合いは、冷戦初期、1947年に、この政府機関CIAが創設されたのと同じぐらい古くからのものだ。機密活動機能は、本質的に非合法であり、従って秘密資金供給が必要だ。この機関は、初期の活動に資金供給するため、不正なナチの黄金とつながっていた。後に、麻薬売買が、組織資金の決定的手段となった。1960年代と70年代、反共産主義工作支援にとって、東南アジアの黄金の三角地帯が重要だったし、1980年代には、ニカラグアでのコントラのように代理軍隊に資金供給をする上で、コロンビアや中米が重要だった。CIAの犯罪活動を支えるため、アフガニスタンは、この世界的機能を続けているのだ。

 Finian Cunninghamは主要報道機関の元編集者・記者。国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2020/08/29/cia-addiction-to-afghanistan-war/

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 一難去らずに、もう一難。悪夢以上の現実は延々続く。

 LITERA

菅義偉“史上最悪”の総裁選出馬会見! 膳場貴子の森友問題追及には「すでに結論」、望月衣塑子の質問には司会者に妨害を指示する動き

 植草一秀の『知られざる真実』

菅内閣が継承する営利化利権政治

2020年9月 2日 (水)

誰が安倍晋三を引き継ごうと日本の緩慢な衰退とアメリカ従属は続く可能性が高い

Andre Vltchek
2020年8月31日
RT

 安倍晋三の日本を、間もなく名古屋の工業中枢地域を首都と接続する東京大阪リニア・プロジェクトの輝くような新しいインフラで評価してはいけない。

 日本で最も長期間勤めた首相が退任し、国民は衝撃を受けているように思われる。だが人々は、ただ慣習が破られた(たとえ気分がすぐれず、病気だとしても、日本の指導者は突然地位を捨てるはずがない)というだけの理由で、ぼう然としているので、大きな政治的、経済的、あるいは社会的大変動を恐れたり、予想したりしているからではない。日本は連続性の、最近数十年間、漸進的に、非常に緩慢に凋落している国なのだ。

 誰も革命や体制崩壊が起きるとは予想していない。日本は地球上最も安定した、最も予測可能な国だ。日本は、自前の外交政策を持たず、世界についての自身の意見も殆ど持たない、欧米の忠実な同盟国だ。数十年前には、日本は、資本主義や欧米の支配に対して反抗したが、小泉と安倍の政権が、静かに反乱の気骨を潰し。大多数の国民を、いささか硬直的ながら、快適な暮らしを保証する快適な羽根布団の中に包み込んだ。

 安倍晋三は日本を理解する。それは自分の国で、彼は地元の生まれだ。彼は支配体制やアメリカへの対処のし方を理解している。彼はトランプよりも市場優先で、欧米がそうするより遥かに北朝鮮を嫌悪し、「丁寧」ながら断固、中国の反感を買っている。

 中国は彼の大きな「心理的問題」だった。それは過去、ワシントンと日本の協力が、少なくとも生活の質に関して「利益をもたらしていた」からだ。日本は、かつて世界中で二番目に大きな経済で、生活水準は大半の西側諸国よりずっと高かったからだ。

 ところが、中国経済は日本のそれを超えたのだ。そして間もなく、中華人民共和国への日本人旅行者が「恐ろしい物語」をもった帰国し始めた。中国の都市と田舎は栄えていた。中国の列車は新幹線より速く、中国の博物館やオペラ劇場が日本のものより遥かに豪華だったし、公共空間や社会プロジェクトは、益々資本主義日本のものを小さく見せていた。中国の貧困レベルは急速に下がり、他方日本ではそれらはゆっくり上昇している。

 こんなはずではなかった、と日本人は叫んでいた! 反中国の感情が湧き上がり、安倍晋三はそれを止めるためには何もしなかった。その逆だ。

 改革し、人々に投資する代わりに、地球上二つの最強の資本主義国、トランプのアメリカと安倍の日本は、想像を絶する武力と悪意で中国に敵対した。

 だが、安倍の下で、日本は、もう一つの昔からの競争相手韓国にも後れをとり始めた。そして、その大敵、第二次世界大戦後に破壊するのを日本が手伝った国、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は不敗で、しっかり元気だ。

 日本を再考する代わりに、安倍晋三は既に従順なメディアと日本の過去を検閲し始めた。

 日本の国営放送局NHKで働いていた良い友人で、東京の高名な上智大学のアイルランド人教授デイビッド・マクニールがかつて私に説明してくれ。

 「今日本のメディアでは、実に多くの自己検閲がある。政府は例えば「ガイドライン」、いわゆる「オレンジ本」を発行している。たとえば「広がりやすいもの」、歴史と関係がある何であれ、どのように扱うべきか」。著者や翻訳者に対する指示がある。例えば、決して南京虐殺のような単語は、外国人専門家の言葉を引用する時以外、使用してはならない。あるいは、靖国神社に関連して、決して‘物議をかもす’という単語を使ってはならない。我々は第二次世界大戦の「従軍慰安婦」については書くことができない。」

 ロシアや中国やイランに関係する、どんな重要な世界的出来事についても、欧米刊行物やBBCやCNNのような放送局が指針を与えるまで、日本のマスメディアは、決して立場を示さないのはよく知られている事実だ。私は主要な日本の新聞社の一社で働いたことがあるが、「機密性の高い」国際話題を報じる時は、外務省に発表する許可を求めなければならなかった。

 大阪を本拠とする土木技師たけもと・たいら氏が、この記事のために書いてくれた。

 「率直に言って、安倍は、日本をアメリカに売るため、オバマ大統領やトランプ大統領と多大な努力をした。1960年の日米安全保障条約以来、無数のアメリカ基地の問題や、貿易、日本とアメリカの中国に対する敵意の増大や、朝鮮民主主義人民共和国など、解決すべき多くの懸案事項がある。国際的な舞台で、私は安倍が、日本を、欧米、特にアメリカに従属させたと思う。」

 当面、東京のことを忘れよう。現代日本を理解するため、中部の都市や田舎を訪問しよう。そうすれば、安倍下での腐食がどれほど深刻か理解できるだろう。三重県の鈴鹿や四日市のような都市の郊外で、田んぼや竹林は、自動車の朽ちた残骸でいっぱいだ。多くの家が荒廃している。バス路線は廃止されている。幹線道路は、アメリカ郊外のように、健康に良くないファーストフード店が林立している。子供用の多くの公共遊び場は整備不良か、なくなっている。

 かつて輝かしかった文化的生活はCovid-19流行の前でさえ衰退していた。かつての日本の誇り、巨大なカルチャーセンターは丈が高い雑草が建物の間に伸び、大半空だ。

 ホームレスの青いテントが東京や名古屋や大阪や他の大都市のほとんど全ての公園に張られている。

 楽天主義に遭遇するのは困難だ。

 名古屋に住むソーシャルワーカーの青木みきこさんは安倍晋三には複雑な思いがある。

 「首相辞職のニュースは、予想していなかったので我々全員驚いた。我々は彼に慣れていたのだと思う。

 2011年の大地震からの回復や、延期された東京オリンピック主催の準備まで、彼はいくつか重要な国内の仕事を取り仕切ったと思う。だが日本の社会状況は前と変わらない。実際、私は悪化していると思う。老人が増え、公共サービスや困窮している家族支援への国家投資が減少している。新首相で何かが変わると私は思わない。結局、彼は同じ党の人だ! 何も変わらない。」

 一流のオーストラリア人歴史学者で長崎大学名誉教授のジェフリー・ガンは、この地域における日本のますます攻撃的な役割に関心を持っている。

 「安倍政権が尖閣/釣魚[島]を国有化した時、全てが変化した。今、これらいわゆる係争中の島々に実際は論争がないと日本が宣言したために現状は変化した。そのために、東京の政府は中国を怒らせた。中国は現状のこの変化に憤慨している。」

 今後どうなるかは、次が誰なのかより、ずっと重要なはずだ。

 不幸にして、日本では、不可欠な政治的変化に対する期待や希望はない。政治党派が領域を分割し、驚くようなことは、まずありそうにない。日本共産党には多くの党員がいるが、選挙の話になると常に弱い。

 日本は衰退し続けるだろう、極めてゆっくり、「優雅に」とさえ言えよう。生活水準はまだ極めて高い。老人人口は、多くの年金や恩恵を享受し続けるだろうが、若い世代は生活を切り詰めている。終身雇用時代は終わっている。保障がないパートタイム仕事が何百万人もの若い卒業生にとって唯一の未来だ。

 中国、朝鮮と、ある程度ロシアとの対決は、このあと何年もの間、あるいは少なくともアメリカが、それらを燃え立たせているだ限りずっと続くだろう。

 71歳で、しばしば安倍氏の「副官」と描写された菅義偉は、自由民主党総裁指名「競争に参加する」と期待されている。もし彼が「勝てば」、彼がCovid-19に関し、さほど用心深くないかもしれないこと以外、余り多くは変化するまい。いくつかのヨーロッパ諸国のそれと違わないシナリオで、日本の密封された国境は開く可能性があり、外国人観光客や出張者が歓迎される。それ以上は、ほとんど変化するまい。

 会話中に、デイビッド・マクニールが、安倍時代に、お世辞抜きの評価をした。

 「安倍は、おそらく彼が、そうなるつもりだった保守的急進論者というより、政治的管理人と見なされるだろう。嫌われていた憲法改訂を、彼がし損ねた事実は、彼がおそらくこれまでの七年半を失敗と見るだろうことを意味する。」

 そして菅は? デイビッドは、ためらわずに答えた:

 「これに関しては、ニューヨーク・タイムズの中野晃一記事に同意する。「菅はサッチャー後のジョン・メージャーのように、安倍なしで安倍政治を続けようと試みるだろう。」」

 私としては、私の家の一つ日本から六カ月丸々締め出されているのは悲劇だ。

 首相は来ては去っていく。占領軍も、いつの日か姿を消すだろう。自動車の朽ちた残骸は完全に腐食するだろう。だが、美しさ同様、日本の深さは決して消えるまい。いらだった親日家たちは、日本に、うるさく文句を言っているが、留まるのだ。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査のジャーナリスト。彼はウェブサイトとツイッターで連絡できる。

 友人たちが興味を持つと思われるだろうか? この話をお伝え願いたい!

 本欄で表明される声明や見解や意見は著者のものであり、必ずしもRTのものではない。

記事原文のurl:https://www.rt.com/op-ed/499528-shinzo-abe-japan-us/

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 記事題名通りの現実が進行している。

 追記:「安倍政権が尖閣/釣魚[島]を国有化した時、全てが変化した。という部分は、筆者の誤解と思われる。国有化したのが、野田政権なのは周知の事実なので、あえて注記しなかった。筆者にも、そのうちお知らせしたいもの。 「間違いを訂正しなければ、インチキ・サイトとして曝す」という趣旨の脅しもあった。恫喝以前に、一応の指摘は必要と思っていたので、追記した。

 大本営広報部、目をそらさせるのがお仕事。「イージスアショア中止」こそ報じたが、そのかわりに出してきらの「敵基地攻撃能力」保有という暴論は放置。

 下記は、今日の日刊IWJガイドから引用させていただく。

 ■辞任表明後も「敵基地攻撃能力」保有に固執する安倍総理! 自民党は昨日9月1日の総務会で党員投票なしの簡易総裁選を決定! 「石破封じ」の上、菅氏へ総理総裁のポストを譲り「アベ政治」継承を強行!

 8月28日に総理の職を辞することを表明した安倍総理ですが、今年6月に配備計画を撤回した地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の代替案として、敵基地攻撃能力保有の方向性を貫く意向を与党幹部へ伝達していたことがわかりました。

 共同通信の報道によると、安倍総理の在任中、今月上旬に開かれる国家安全保障会議(NSC)で、新たな安全保障政策の方針に向けて協議の推進を確認するものと見られます。後任の総理総裁はこの方向性を踏襲するものとみられますが、その場合は、米国の強硬な対中国戦略に沿った敵基地攻撃能力保有へと進む「アベ政治」と方向性は変わりません。

※首相、在任中に敵基地攻撃方向性 与党幹部へ伝達、9月前半NSC(共同通信、2020年8月31日)
https://this.kiji.is/673136119740171361?c=39550187727945729&fbclid=IwAR29SN92-qF4XStjZ63fc7pDSqjm5f3jFIOGpgMfQfOiWPzYmRdQKP-SM8g


※「敵基地攻撃能力=抑止力」という妄想(その1)――韓国との事前協議が必要(早稲田大学教授・水島朝穂氏HP「直言」、2020年7月20日)
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2020/0720.html

※「敵地攻撃能力=抑止力」という妄想 岩上安身によるインタビュー第1008回 早稲田大学教授 水島朝穂氏 (IWJ、2020年8月26日)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/480088

2020年9月 1日 (火)

バイデンが与えてくれるのは、さらなる戦争と緊縮政策と白人優越主義、ただトランプ抜き

Black Agenda Report編集長 グレン・フォード
2020年8月27日


 バイデンは緊縮政策の最前線にいる古い考えのままの人種差別主義戦争屋で、ハリスは政治屋と警察組合の推薦を得て検察官になった黒人大量投獄者だ。

 「バイデンは指名受諾演説で人種問題に関する本格的変化をほのめかす一言も言わなかった。

 大企業支配下の民主党は、一人の実に惨めな男の大統領在職以外、あらゆる問題を封じ込めるのに成功し、二度目の選挙で、またしても非トランプ党として選挙運動をしている。巨大な政治力を持ったひと握りの集団に完全支配された党が、終わらない戦争の中、有権者を底辺への競争に無理やり引きずり込んだ自身の罪から注意をそらすことができる唯一の方法は、人種差別資本主義機構と重武装帝国主義を無傷のままにしておいて、打ち倒すべき架空の敵を用意することだ。それが2016年のヒラリー・クリントンの策略だった。

 彼女は負けたが、株と利益が急上昇したので、トランプの脅威の下、巨大な政治力を持ったひと握りの連中にとって、結構なことだった。だが、その間、緊縮政策と戦争という二党独占の超党派政権からの解放に対する大衆の要求が急増し、黒人が率いる運動が未曾有の数で街頭に繰り出した。購買力平価で、既にアメリカをかげらせている中国経済は、北京がアメリカによる包囲に、世界史上最も野心的な多国籍インフラ計画、一帯一路構想、かつての新シルクロードで対抗して、驀進し続けている。

 「緊縮政策と戦争という二党独占の超党派政権からの解放に対する大衆の要求が急増し、黒人が率いる未曾有の数の運動が街頭に繰り出した。

 今やアメリカ支配階級と国家安全保障機構内部の使用人の大半が、民主党と提携し、トランプは、制度的な人種抑圧に対する黒人の怒りと、帝国の凋落に対する、いけにえにされている。黒人民主党議員は、先住民大量虐殺と黒人奴隷化によって生まれた国で、トランプだけが人種「和解」の進路を阻んでいるふりをし、アメリカ国旗を振って、割り当てられた役割を果たした。最近の歴史では、トランプ登場を、黒人をあざけり、二世代にわたり休眠中だったもの、彼の前任者、初の黒人大統領下での超党派的黒人監禁政権を破壊するためにおきた草の根の運動Black Lives Matter現象を復活させた悪魔として書き直された。

 反緊縮派(だが忠実な帝国主義者の)バーニー・サンダースによる内部からの異議申し立てを押さえつけて、巨大な政治力を持ったひと握りの支配者と連携した民主党と、連中のマスコミは、ジョー・バイデンを表看板に選んだ。大企業の完ぺきな信任状の資格を持ったお雇い政治家で「新たな黒人差別」と、黒人の都市侵入に対する、北の大規模な白人による抵抗の設計者だ。彼の黒人女性副大統領候補は、警察組合の支持で政治家人生を始めた、純粋な大企業民主党機構の産物だ。

 だが彼らのいずれもトランプではなく、それだけが重要なのだ。

 「トランプは、制度的な人種抑圧に対する黒人の怒りと、帝国の凋落に対する、いけにえにされている。

 大企業の松明を掲げた「白人労働者階級」の擁護者バイデンは「みじめな」連中の話はするまい。彼自身、お墨つきの連中なので。むしろバイデンは彼の指名受諾演説で「異なる道を選び、この機会を捕らえて、共に癒やし、再生し、団結すると約束した。希望と光の道を。」

 トランプは暗闇だ、民主党は光だ。3,000語以上のいやになるほど無意味な言葉。

 バイデンは、アメリカがCovid-19流行に「世界のどの国より最悪の実績」で対処したと認めている。だがそれは全て、正体を暴かれた男トランプの失敗だった。徹底的な超党派的政策による公的医療制度の組織的民営化と縮小は大量死と無関係なのだ。人種と階級に基づいて医療を配分する緊縮政策の創設メンバーであるバイデンには罪はないのだ。単一支払者制度無しで、本当の国民皆健康保険制度はあり得ないが、彼は大統領の座についたら、全員のためのメディケアは拒否するとバイデンは誓ったのだ。バイデンは「我々は自国民を保護するため、二度と我々中国や他の外国には翻弄されない」と誓って、コロナウイルスを中国のせいにするトランプに加わっている。それでも彼は光なのだ。

 「単一支払者制度無しで、本当の国民皆健康保険制度はあり得ないが、彼は大統領の座についたら、全員のためのメディケアは拒否するとバイデンは誓ったのだ。

 バイデンは彼の「経済計画は、全て雇用、尊厳、敬意とコミュニティーが狙いだ」と保証している。それは彼の予算削減実績と真っ向から対立する主張だ。ジャーナリストのブランコ・マーセティックが書いている通り「バイデンは、極めて予算削減する教義にかられやすい。1972年に上院議員になると、まもなく財政タカ派になり、連邦政府支出規制法を提案し、5年後、全ての連邦政府支出計画がまな板の上に乗せられるようにして、1980年のレーガン当選は「私のような人間が目指している予算削減と一貫している」とさえ述べていた。

 演説でバイデンは社会保障を「神聖な義務、神聖な約束」と呼んだ。だが再びマーセティックを引用して、バイデンは社会保障を資産調査するよう提案し、1980年代以来「メディケアと社会保障を含め、連邦政府支出切り下げを目指す法律を要求し、導入してきた」と述べた。バイデン副大統領は、バラク・オバマ政権が、まさに彼の大統領職の最初に、メディケイドや「他のすべての権利」とともに、まな板の上に置いたプログラム、社会保障を含め、主に社会福祉計画で四兆ドル削減して、共和党と部分的に実現させた包括的財政再建合意(グランド・ バーゲン)の交渉代表者だった。

 バイデンは常に緊縮政策、貧しい人々に対する戦争のための兵士だった。彼が老年期になって針路を反転するなど一体誰が信じるだろう?

 「バイデンは、共和党と部分的に実現させたバラク・オバマの「グランド・ バーゲン」交渉代表者だった。」

 彼が人種とほとんど関係がない発言をする時でさえ明らかなように、バイデンは考え方を変えない人種差別主義者だ。バイデンは指名受諾演説で人種問題に関する本格的な変化をほのめかす一言も言わなかった。だが彼はジョージ・フロイドの娘の名に言及し、公民権運動活動家民主党下院議員ジョン・ルイスの幽霊が我々全員に「光を見せる」と考えているように見えた。

 だが、ロシアは、トランプとともに暗闇の中に消えるべきなのだ。バイデンは、アフガニスタンにおけるアメリカ駐留を維持するための、ロシアの長年の非常に貴重な援助にもかかわらず、モスクワが、アフガニスタンで「アメリカ兵の首に対する報奨金」を出しているという全く裏付けがなく歴史的に奇想天外な主張を繰り返した。

 バイデンが与えてくれるのは、更なる戦争と緊縮政策と白人優越主義、ただトランプ抜き。それで十分と思われるなら「ハレルヤ」と神を讃え、ベルトをしっかり締め、弾薬を準備されたい。

 Black Agenda Report編集長グレン・フォードはGlen.Ford@BlackAgendaReport.comで連絡できる。

記事原文のurl:https://www.blackagendareport.com/biden-offers-nothing-more-war-austerity-and-white-supremacy-without-trump

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 涼しくなってきたので、日高市の巾着田曼珠沙華祭りを思い出した。ホームページを見るとコロナで中止。念のため、開花前に刈り込むとあった。残念。

 植草一秀の『知られざる真実』で指摘される通り、また、まんまとからめとられる。

1025総選挙で安倍自公高笑いの大芝居

 大本営広報部、目くらましに全力投入。選挙まで、ヨイショを続けるに違いない。有象無象のタイコモチが跳梁跋扈。一番酷いのは元自民党議員女性タレント。「選挙に出て、総理になってから言ってもらいたい。」そうであれば、ほとんどの日本人、誰も批判できなくなる。暴論。ラサール石井氏も、米山隆一氏も、当然反論。ごくろうさんと言いましょうというタレントやら、タレント弁護士、アマゾンの広告に出ているお笑い芸人その他大勢。

 「だれが継ぐか」の類、全く見ない。人生、電気の無駄。

 おはようパーソナリティ

【森功さん】「茶番の自民党総裁選を垂れ流すメディア。密室談合政治。解散は年内?」

 「副島隆彦の学問道場」の「重たい掲示板」に、副島隆彦氏記事がある。ごもっとも

[2627]次の首相は菅義偉(すがよしひで)だろう。去年5月アメリカで”首実検” 済みだから。

 ネットでChoose TV 多数の方が語る3時間19分の番組を拝見した。錚々たるメンバーが登場され、正論を言われる。大本営広報部、別名テレビでは、決して登場させない素晴らしい方々が正論を言われる。

7年8ヶ月、#安倍政権とはなんだったのか

 ウェブ論座に白井聡氏の記事がある。

【1】安倍政権の7年余りとは、日本史上の汚点である

【2】無惨なる安倍政権を支えたマスメディア

 そのような指摘はあたらない。全く問題ない後継者が与えてくれるのは、さらなる戦争準備と緊縮政策とお仲間優先主義、ただ彼氏抜き

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