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2020年8月 7日 (金)

レバノン状況報告:2,750トンの硝酸アンモニウムが6年もベイルート港に足止めされていた訳

2020年8月6日
The Saker

出典:親ヒズボラのレバノン・テレビ局アル・マヤディーン、2020年8月5日

翻訳:resistancenews.org

https://www.youtube.com/watch?v=uTNPvuApgNw&w=1280&h=720

https://www.dailymotion.com/video/x7vf2l2

書き起こし:

こんにちは

 誰であれ、この写真を見る人は、それが何年間も、12番倉庫で、無秩序な形で保管されていた(何百トンもの)硝酸アンモニウム(爆発)で(完全に)破壊される、わずか24時間前には、命に満ちていたのベイルート港だと信じるのは困難だろう。

 ベイルートは、何千という家屋の破壊や、組織や企業への損害は言うまでもなく、何十人もの死者や何千人もの負傷者を引き起こした爆発で、ひどい光景に直面した。

 この(硝酸塩)貨物の由来はどうなのか? どのようにして港に到着したのか?

 当時のナジブ・ミカティ首相、ガジ・アリディ運輸大臣と、チャフィク・ミリ税関長による命令下、レバノン裁判所の公式決定により、この貨物は2013年以来、港にあった。

 膨大な量の硝酸アンモニウムを輸送していた、ジョージア発、モザンビーク行きのモルドバ籍の船は、ベイルート港入港時、点検後、海に戻るのとを禁じられ、移動不能にされた。更に、貨物は差し押さえられた。そこで、、ベイルートの緊急対応判事ナディム・ズウェインが、船を港に接岸させ、バロウディ&アソシエーツ法律事務所に押収された後、積み荷を降ろさせることに決めた。

 その後、裁判官は、貨物移動を考慮するようにという税関の要請に対応しなかった。2017年、税関は、ベイルートの緊急対応判事に、硝酸アンモニウムを再輸出するか、爆発物工場に売る認可を要求する要請書類を送った。

 更に重要なのは、レバノン国の警察総局は、元大統領サード・ハリーリーと、ラヤ・アル・ハッサン内務大臣に、この在庫の危険性を警告する緊急報告を送ったが、誰もこの警告を真剣に受けとめなかった。

 この仕事を支援するため、できるだけのご寄付と、検閲を回避するため会報講読をお願いする。

 「あちこちから頂くわずかなお金は、水滴のようなもので、川や海や大洋になり得るのだから、どんな額でも重要だ」ハサン・ナスラッラー

記事原文のurl:https://thesaker.is/sitrep-lebanon-how-2750-tonnes-of-ammonium-nitrate-were-stranded-in-beirut-port-for-6-years/

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 岩波書店の月刊誌『世界』9月号
 特集1 ベーシックインカム序章
 特集2 戦争責任の継承

 あのアルンダティ・ロイと、ナオミ・クライン対談「違う世界に通じる入口へ」!

 いつものように、「メディア批評」から読み始めた。
 (1)コロナの時代、メディアに文学の言葉を
 (2)小池都知事劇場における迎合と排除
 絶望の党を立ち上げようとする彼女から、「排除いたします」という言葉を引き出し、野望を潰した大功労者、横田一記者についても、しっかり触れておられる。
 洗脳週刊誌を買うお金と読む時間がある皆様が『世界』を買うようになれば、多少変わるのではと妄想する。

 分科会なるものが提唱する曖昧模糊とした四段階。複雑な指標の組み合わせ。ウソの極み。政府の自由裁量を可能にするための屁理屈に過ぎない。批判せず垂れ流す速記者。

アメリカ、裏ルートでアフガニスタン・タリバンと交渉

 という翻訳記事の後書きで、書いたことがある。加藤周一の言葉だ。

政府の言ったことも覚えておいて頂きたい。記憶がなければ駄目ですよ、ね。だから、一つ一つの事件を、技術的な細かい所に入って行くことは、それは専門家でないと非常に困難だし、第一、そこに引き込むことは罠ですよ、一種の、ね。批判を封じる罠ですよ。そうじゃなくて、その、事件と事件とのつながりを見なければね。で、つながりは方向性を持ってるんだから。だからその、方向性に対して反応しなければいけないと思うんですね。

 『現代の二都物語』大前研一訳をお読みいただければ、わかるだろう。古書でしか買えないかも知れないが。

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