ベイルート 事故、それとも「新」爆弾爆発?
ピーター・ケーニッヒ
2020年8月14日
New Eastern Outlook
「月曜日、先週のベイルート港での致命的な爆発を受けた、抗議行動と変更に対する要求の後、本物の変化と透明度に対する民意に従うと言って、レバノンのハッサン・ディアブ首相は、彼と閣僚の正式辞任を発表した。テレビ演説で、ディアブは、これまで七年間首都の港湾地域の倉庫で保管されていた大いに爆発性の材料の爆発は「構造汚職の結果」だったと述べた。ディアブは言った「今日我々は、7年間隠れていた大惨事に責任がある人々の責任を問い、実際の変化への要求という民意に従う。この現実に直面して、私は今日この政府の辞職を発表する。」
内閣は、163人の人々を死亡させ、約6,000に負傷させ、約300,000人を住む家がない状態にした8月4日の爆発を巡って、既に退任の圧力を受けていた。
首相が語らなかったのは爆発の特徴だ - 異様なキノ雲をもたらし、リヒタースケールで3.9を示した激しい衝撃を起こした爆発、半径10キロ以上で窓を粉々にし、産業や住宅用ビルを、めちゃくちゃにし、 1945年のアメリカ核攻撃後の広島に似た状態の画像。
その代わり、今や前首相は、それは事故で「構造汚職の結果」だったとほのめかした。一体どうして? 構造汚職が、一体どのように、このような良く標的を定めた爆発を起こすのだろう? もしそうなら贈賄者と収賄者間に膨大な金の流れがあったことを意味するだろう。
本当だ。これは排除できない。だが、一体誰が興味を持つだろう? 壊滅的打撃を受けた、港、空港や、その周辺という主要地域の買収を、破格の安値で購入し、事業やぜいたくな住宅のために、破壊された現場を新たに開発するのを望む銀行や、他の金融機関/金融業者などの巨大不動産投機家で、それは大惨事民営化と呼ばれる。大型ハリケーン「カトリーナ」が2005年8月29日に湾岸を襲った後、似たことがニューオーリンズで起きた。
特に、ロスチャイルドの副官、フランスのマクロン大統領がベイルート爆発直後に被災地を訪ねたように、全く制限なしの乱闘の新自由主義世界では、もちろん全て可能だ。一体どういうことかはわからない。彼の「支援」の申し出の狙い、支援は、ほとんど常に、ひもつきで、フランス金融オリガルヒのため、港や周辺地域を買い上げるため、いわば下準備だったのかもしれない。まあ、いつものように破格の安値で。
だが、ベイルート港「爆発」には、別の理由もある。よろしいか、彼らは決して相いれないわけではない。レバノン政府は、約250人の人々を死亡させ、千人を傷つけ、約300,000人の人々の住み処を破壊し、ベイルート北区域に壊滅的打撃を与えた爆発で、管理不十分に保管されていた大量の硝酸アンモニウムを原因とみなした。硝酸アンモニウムは農業肥料や採鉱用爆発物として世界中でよく使われる工業化学薬品だ。倉庫で管理不十分に保管されていた化学物質は少なくとも六年間存在していた - それがまさに広島75周年記念日に近い日に広島のような破壊を後に残して燃え尽きたのは全くの偶然の一致だろうか?
これらの大いに爆発しやすい化学物質を保管していた倉庫は、どうやら、ヒズボラの弾薬庫だった。そこが仇敵の標的だった可能性があるだろうか? 2018年9月27日、ベンヤミン・ネタニヤフは、この倉庫、最終的に2020年8月4日に爆発した、まさに同じ倉庫を、ヒズボラ武器貯蔵庫だと、国連総会で指摘していた。
2020年8月4日にベイルート港で爆発現場になると予測していたかのように、ヒズボラの武器貯蔵庫を示すネタニヤフの映像。
これは可能性だ。だが奇妙な爆発については、どうだろう。ティエリー・メイサンを含め、数人のジャーナリストや観察者によれば、これは「新」爆弾だ。それは、2020年1月以来、主にひと気のない地域で、既にシリアで実験されていた。だが誰もそれについて語らなかった。なぜならそれを分析すれば、公衆に重大な驚愕を引き起こしかねないのだ。それは一つの説明だ。だが、この「新」爆弾の黒幕が、公表することを厳密に(脅迫で)禁止していた可能性が遥かに高い。
2020年8月7日、ティエリー・メイサンが報じている。「どんな兵器が使われたかは不明だ。だが、それは既に2020年1月以来、シリアで実験されていた。それは弾頭に、核兵器に特徴的なキノコ雲をもたらす戦術的な核爆弾を搭載したミサイルだ。それは戦略的な意味では、明らかに核兵器ではない。この兵器は、シリアの辺鄙な田舎の平野で、次に、ペルシャ湾海上で、イラン軍艦艇に対して実験された。これは都市環境、衝撃波や振動が水や山に反射する特定環境での最初の使用だ。」
シリアでの爆発とベイルート爆発の驚くほどの類似を示すビデオをご覧願いたい。
これは、シリアでのような目的での、もう一つの実験だったのだろうか? 宿敵ヒズボラに対して? 同時に、ベイルートを破壊し、レバノンをそれ以上の混乱に陥れて、乗っ取りのために、いっそう脆弱にしたのだろうか?
2007年3月2日のデモクラシー・ナウのエイミー・グッドマンと米軍将軍で、NATOヨーロッパ司令官ウェスリー・クラークのレバノン「打倒しなければ」ならない7カ国の一つにあげたインタビューを思い出す。ビデオを見る(2:30分頃から、七カ国を打倒する)。
ベイルート爆発は、covid「密集行進シナリオ」後に来るべきもう一つの実験なのだろうか? 社会的距離を置かせて、人々を引き離し、いわゆる「接触追跡」で支配されるようにして、欧米政府の恒常的な、より強い抑圧で ご主人連中が、何らかの姿形でナノチップを挿入し、体に融合し、動きの永久監視から、医療から銀行預金口座までの記録を可能にすることを願っているワクチンを待ちながら。
ベイルート爆発は、より重要な目的のための歯車の歯の一つにすぎないのだろうか? 単一、あるいは新世界秩序?念のために言っておくが、我々は既にそこにいる。「密集行進シナリオ」は微調整機構に過ぎない。
集団抗議活動が予想される。2020年8月1日、ドイツ政府の一層抑圧的なコロナ対策と制約に抗議して、130万人の人々が街頭に出て、既にドイツ、特にベルリンで、それは始まっている。政府は「より上位」の政府に従っているかのように、同情的になるようには思われないので、このような抗議の数と規模は時間とともに増加するかもしれない。「新」兵器が、社会変動の激しい西欧都市に適用され、次に敵のロシアや中国の都市に広がるかもしれないと考えるのは可能だろうか?
何百万人もの人々がいる大都市が、このような恐ろしい破壊の加害者のいずれも傷つかずに、ビデオゲームのように、リモート・ボタンのクリックで「新」兵器で破壊可能だ。地上の人々は、無力に、突然の、ゆっくり進行する死にさらされる。それが、1945年の広島と長崎ではなかっただろうか?
忘れないようにしよう。アメリカは第二次世界大戦直後に、66のソ連の都市を核攻撃する計画を立てていた、念のために申し上げるが、これはアメリカとソビエト社会主義共和国連邦がまだ同盟国だった時のことだ。「地図からソ連を一層する」をご覧願いたい。このような計画の戦術はまだ無傷で、棚上げされ、いつ何時でも蘇生しかねない。もちろん、近代化された今日の技術で。
ベイルートは悲しい悲しい攻撃だ。 話は、人々を信じさせたがる公認説明ほど単純なものではない。ご注意あれ!
Peter Koenigは経済学者で、地政学専門家。彼は世界銀行で30年間働いた経験に基づいた経済スリラー「Implosion - An Economic Thriller about War、Environmental Destruction and Corporate Greed」の著者。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。
記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/08/14/beirut-accident-or-new-bomb-blast/
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FBIが、原因調査に参加するという報道がある。911内部犯行を、見事に隠蔽し、ケネディ暗殺の真相を封印しているFBIが登場した以上、ベイルート港爆破は、確実に迷宮入りになる。あるいはオトリ犯人デッチアゲで終わる。
8月24日で辞職して、別の上から目線男にかわるという説。一難去ってまた一難。
LITERA
安倍首相“健康不安”説に乗じて側近と応援団が「147日休んでない」「首相は働きすぎ」…ならば「147日」の中身を検証、これが働きすぎか
日刊ゲンダイDIGITAL
四度度書いたが、繰り返す。名家政治家といわれる買弁諸氏を見る度にこの言葉を思いだす。
貴方は豪勢な殿様というところから、御自分では偉い人間だと思っていらっしゃる!貴族、財産、勲章、位階、それやこれで鼻高々と!だが、それほどの宝を獲られるにつけて、貴方はそもそも何をなされた?生まれるだけの手間をかけた、ただそれだけじゃありませんか。
ボオマルシェ著・辰野隆訳『フィガロの結婚』(岩波文庫)193ページ
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