人種こそ問題なのに、そうではないという偽善はひどい偽偽!
2020年6月11日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook
同時にいくつか直接のやりとりもしながら、欧米マスコミとソーシャル・メディアの様々な議論をしっかり見ていると、一つの圧倒的な中心的な思想がはっきりと出現しているように思える。「アメリカ(やイギリスやフランスや欧米帝国の他地域)で起きていることは、本当に人種問題ではない。平和的に抗議しよう、「暴動」が続かないようにしよう、とりわけ白人や欧米文化だけを唯一の悪として糾弾しないようにしよう。平和を維持し、愛し合おう。そうすれば事態は魔法のように改善するだろう。ひどい出来事は間もなく消え去るだろう。」
私は遥か彼方の南太平洋の島国(オセアニア)や、アフリカ、中東、中南米やアジア、全ての大陸で働き、暮らした。もちろん私はヨーロッパにも北米にも暮らした。
植民地政策、新植民地主義、帝国主義、これらは全て私の話題だ。本当だ! 私は、彼らを学び、調査している。私はそれらに関し、書き、種々のドキュメンタリー映画を制作している。彼らとの対決で、何度かすんでのところで命を失いそうになった。
全てを見て、経験し、生き延びた私の結論? 読者は、おそらく推測できるだろう。
「人種が、何世紀間も我々の世界を分割していたものではないと主張するのは法外な偽善だ。あるいは気が狂った希望的観測。あるいは遥かに悪いものだ。支配している白人集団にのみ役に立つ計算ずくの無知だ。」
それを曖昧にするため、世界はたった二つの人種だけにされた。白人と「その他」!
それに加えて、人の肌の色は、欧米が一般に、コーカサス人/白色人種と認知するものと常に全く同じというわけではない。「白人」というのは心の状態なのだ。つまりこういうことだ。自分で「上位」と認める文化に所属するのだ。自身を「例外的」と考え、何らかの形で、人類全体のために判断し、助言すべく「選ばれた」文化に。
それは同時に「洗脳と服従の状態と知的勇気の欠如」を意味する。この全てが特権、素晴らしい特権と引き換えなのだ! 「世界を略奪して、分不相応な暮らしをするのだ。グロテスクに豪華な暮らしをするのだ! そして、そういう暮らしをしながら、泣き言を言い、更に多くを要求し、「自分も搾取されていて、実際非常に哀れな犠牲者なのだ」と繰り返し続けるのを忘れてはいけない。
本当の犠牲者にとっては、意図しない悪意になるのだから、特権の否定は人種差別の一環だ! あるいは、おそらく自ら課した無知だ。
ロシアやキューバやトルコのような一部の国の国民は、ほとんど「白人に」見えるかもしれないが、彼らは実際そうではない。彼らの考え方が違うから、彼らは従順でないから、彼らは自分で考えるから、彼らは「クラブ」に招待されないのだ。
* **
このような結論は、ニューヨークやロンドンやパリやベルリンでは受けが良くないかもしれない。特に、アメリカと西欧中が全て混乱している今は。
血、骨、レイプと窃盗を基に作られた文化、500年以上の植民地主義テロによって形成された「文化」は、今振り返り、歪め、自身を正当化しようとしている。それは支配の座についたまま、生き残ろうとしているのだ。「保守派」と、いわゆる「リベラル」両方の書記官に書かれる無数の論説が大西洋両岸で新聞のページを集中爆撃している。
おそらく致命的怪我を負った獣 - 欧米体制とその国民 - の恐怖は、その不快な悪臭で見分けられ、その悪臭は何マイルも先まで匂う。
突然、いわゆる「進歩的」出版物の大半が、大いに心地悪い真実の姿で、強力な砲弾を撃ちだす著者や思索家の意見を聞きたがらなくなっている。実際、欧米には、もちろん若干の輝く例外は別として、本当の「左翼」サイトや雑誌はほとんど何も残っていない。近頃は、一体何が本当に進歩的なのだろう? 私はここでサイトや企業を名指したいとは思わないが、読者の皆様は、私が一体何について話をしているかご存じの可能性が極めて高い。彼らはほぼ、もっぱら、白人男性向けに、欧米/白人男性が書いた記事を掲載している! 彼らは決して一線を越えない。白人に支配された欧米世界に対する彼らの批判は及び腰で「穏やかだ」。要するに臆病だ。
白人というのは、欧米政権が彼や彼女に期待するよう形で、考え、話し、書くよう育てられ、洗脳された人間だ。
そして西側諸国の少数派を含め世界中の全ての「非白人」は座視し、黙って、彼か彼女、主に彼に耳をかたむけるよう期待されているのだ。もちろん服従するために。さもないと!
さもないと。彼らは口頭で攻撃され、恥をかかされ、最終的に、制裁され、彼らの政府は打倒され、国は侵略された。至る所死体だらけ、肉を燃やす悪臭、満杯の合同墓所。そして欧米国内では? 銃弾で目を撃たれるか、軍や警察の長靴で首を絞められる。
だから、実際、数週間前、ジョージ・フロイド氏に起きたことは、全世界の非白人の人々に、共同体全体に、国に、いつも起きていたのだ。
そして、突然、世界中の人々が、もう沢山になったのだ!
中国、ロシア、ベネズエラ、キューバ、イラン、リビア、シリア、イラクやアフガニスタンだけではなく、ほとんど至る所で。
何か、より下位の従属的人種として扱われるのはもう沢山だ。フロイド氏のように人間のくずのように扱われ、残忍に扱われ、殺されるのはもう沢山だ!
* **
今欧米では、リベラル、保守派メディア両方が、彼は何度か刑務所で服役しており、フロイド氏は「聖人」ではなかったと主張して騒ぎ立てている。
一体どう言えば良いのだろう? 人は一般に聖人ではない。人も国も。状況が、彼らを非常に不快な形で振る舞わせることが非常に多い。だが人が二流市民として育てられたら、もし人が自分の政権に、昼も夜も打ちすえられたら、その人がロマンチックな詩人になると期待できるだろうか? 現実に目を向けよう!
欧米でない国々も、同様に、常に聖人のように振る舞っているわけではない。だが彼らは植民地で何億人も殺した人々より、ずっと良く、遥かにましだ!
ワシントンやロンドンやパリで、彼らは、東京からブエノスアイレスまで、アフリカからアジアまで、なぜ何百万人もの人々が、今アフリカ系アメリカ人の人々に対する支援で行進しているか理解しないのだろうか? それはヨーロッパ、北米やオーストラリアやニュージーランド以外の我々全員が、フロイド氏と何らかの形で関係があるからだ!
そう、我々は、いんちきエッセイを読んだ。世界の人種や、人種差別的分裂を否定する連中の顔に、冷笑的なかすかな微笑を見る。現状を、彼らの優位を維持できるように、世界に対するごく少数者の支配を擁護する連中を。
現状を擁護する人々には、白人支配反対の造反は、実際は、うまく隠されたビジネスエリートに引き起こされたある種、怪しい暗い陰謀、あるいはCovid-19に関係しており、なにより、まったく自然発生的ではないと主張する下劣な連中もいる。
彼らの本当の立ち位置や、一体何を実現したいと望んでいるかは明確だ。
決して「彼ら」ではない。常にほかの誰かだ。彼らは見えない銀行家や、自国の少数派を非難し続けている。読者は私が何を意味しているか正確にご存じだ。それは彼らではではない! だがそれはずっと単純だ。ヨーロッパと北米の大半は白人差別主義で作られてているのだ。帝国主義も植民地政策もそうだ。欧米諸国民は、首尾一貫して、自発的に、右翼の人間の屑に投票している。読者は本物の北アメリカ人やヨーロッパ人の「国際主義者」を想像できるだろうか? おそらく、ごく少数だろう。おそらく1%。それ以上ではない! それで、かの有名な金は流れ込み続ける。そして何十億人もの非白人は、地球の至る所で、生きながら腐敗しつつある。
世界中の私の友人や仲間は、今やアメリカとその植民地主義の先達ヨーロッパに何が起きているかを理解しはじめている。彼らの多くが、もちろん既に知っていた。少なくとも彼らはある程度は知っていた。だが良く知らなかった人々が今やすっかり目覚め「グローバル体制」の人種差別的性格にも、欧米政権の野蛮さにも気がついている。
何世紀も、欧米支配や植民地政策や帝国主義や人種差別への同意を作り上げ、正当化し、それに栄光を与えてきた連中は、突然の認識のなだれを止めることは何もできない。
これは人種差別、グローバル・アパルトヘイト終焉の始まりかもしれない。平等を目指す本当の取り組みの始まりに過ぎない。
ミネアポリスの筋骨たくましい白人人種差別的な警官の膝が空気供給を止め、アフリカ系アメリカ人を死なせて、どうやら、そのなだれを引き起こすのに成功したのだ。
誰もこのように生きたいとは望まない。虐げられた国々は、こうした白人欧米の利己主義的、虚無主義者に、こういう形で脅迫されたいと望んではいない。クリントンやトランプやナヴァロやポンペオや他の連中に。何と三流の強暴な連中の実に不快な兵隊だろう!
アフリカ系であれ、ヒスパニックや中国人であれ、帝国の中の虐げられた少数人種は、邪悪で不快な人種差別にうんざりなのだ。大半は話をするのにおびえている。だが今、日ごとに、彼らは勇気を獲得しつつある。
* **
アメリカは非白人の人々の大量虐殺を基に築き上げられたのだ。圧倒的大多数の原住民が虐殺されて、最初の少数の残忍なヨーロッパ移住者が繁栄できたのだ。
これは「ある程度」周知の事実だが、アメリカ先住民に一体何が本当に起きたかを深く学ぶことは徹底的に阻止されてきた。アメリカ史の最初の章で、「大量虐殺」という単語は、ほとんど触れられない。実際、それは禁句なのだ。
奴隷制度は民間伝承に変えられた。何百万人、何千万人もの打ちひしがれ、組織的に破壊された人々は、決して本当に悪夢のような現実に忠実な姿では表現されない。アフリカの人々は、動物のように追い詰めて捕らえられ、拷問にかけられ、レイプされ、殺されて、いわゆる「自由で」「民主的な」「新天地」に牛のように送られたのだ。
このような恐ろしい基礎の上に作り上げられた国が自身を「自由」と呼ぶ道義的権利を本当に持っているだろうか? その国が世界を取り締まるのが許されるだろうか? それはフロイド氏を殺した殺人警官が国を支配するのを許すのと同じことだ!
今ヨーロッパを構成している国々はどうだろう? 彼らの国民は何百万人もの人間を追い詰めて捕まえていた人々の子孫だ。ナミビアや、今コンゴとして知られている国に暮らしていた人々に対するそうした集団虐殺を実行し、金持ちになった人々の子孫だ。
白昼にさらけ出されては、もう実に何とも気まずいではないか? そういうことはうやむやにして、「愛」や「善意」について語る方が良いではないか。そして、カメラから遠く離れた所で、これまでと同様に強盗し、人を殺し続けるのだ!
こういう具合で、何も決して変化するまい。
何度でも繰り返す。「問題は人種ではない。実際、あらゆる階級が問題なのだ」と言えば、世界を支配している連中は良い気分になれ、実際彼らの大好きな状態、自分を哀れむことさえできる。だがそれは大変な偽善で欺瞞的な立場だ。もし正義があるなら、暴露されなければならない!
* **
2020年6月3日、国連ニュースがアメリカの状況を非難する文章を公表した。
「アメリカが「人種差別と暴力の悲劇的歴史」を断ち切るため、アメリカ社会を損なう、アメリカに蔓延している構造的人種差別」を止めるよう呼びかける声は聞き入れられ、理解されるべきだと国連人権委員会のトップが水曜日に述べた。
「非武装アフリカ系アメリカ人殺人を止めるよう要求する声は聞き入れられるべきだ」と国連人権高等弁務官ミッシェル・バチェレが文書で述べた。「警察暴力の終わりを要求する声は聞き入れられるべきだ」」
チリ人のバチェレ女史は自分が何の話をしているのか正確に知っている! 人のひざで自分の頸動脈を窒息させられることが一体どういうものかを彼女は知っている。サルバドール・アレンデ大統領の社会主義時代に准将だった父親は、アメリカに支援されたアウグスト・ピノチェトが率いるクーデター後に拷問で殺された。バチェレ自身も誘拐され、拷問にかけられた。
彼女は‘白人’に見えるが、明らかに、ワシントンや現地の手先暗殺者連中にとって、十分‘白人’ではないのだ。
本当に重要なのは(通常アメリカに従順な)国連さえ今や黙っているのを好まないことだ。
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人種「問題」には対処しなければならない。世界規模であれ、国境内であれ、人種差別には、あらゆる手段で、反対して戦わなければならない。
我々の世界の憂うつな状態は人種差別の結果だ。
20世紀初頭の世界地図をご覧になれば、おわかり頂けよう。圧倒的多数の国々は欧米に植民地化された。植民地政策は人種差別の最も露骨なものの一つだ。それは被害者に屈辱を与え、彼らから全てを奪う。文化も、尊厳も、土地も。
世界の大部分が、かなりの程度まで、まだ植民地化されている。この記事を書いている今でさえ。
地球のほとんど全てが、人種差別的な欧米中心の教育制度と、白人男性の欧米言説に支配されるマスコミに残酷に支配されている。非欧米諸国の人々は、自分自身について、アメリカやイギリス・マスコミが広める「教育」や欧米カリキュラムや詐欺的な情報源から「情報を得る」よう物事が仕組まれている。これは奇怪なほど人種差別的ではあるまいか?
コンゴ民主共和国(DRC)では、わずか四半世紀の間に、約一千万人が亡くなった。それは彼らが欧米が切望するコルタンやウランや他の不可欠な原材料を持っていたためだ。だが欧米にとって、彼ら黒人の命は、ほとんど無に近いほど、どうでも良いからでもある。私の映画「ルワンダ・ギャンビット」は明らかに、この問題を扱った。だが誰が気にかけるだろう? 欧米では、彼らが引き起こすのを支援した20世紀最大の大量虐殺を学ぶ代わりにポルノを見るのだ! 欧米のご主人のために、インドネシア人によってほとんど同じ強烈さで殺される西パプア人のことを一体誰が気にかけるだろう? 結局、西パプア人は黒人なのだから問題皆無なのだ。
彼らの何百万人もの死体の山の上に、巨大企業と国は育ち、栄える。CEOや大統領が、いささかの「企業責任」や民主政治への愛について、たわごとを言いながら。
そして白人ヨーロッパ人やカナダ人やオーストラリア人の大部分は、彼らの不愉快なほど優雅な生活を送るために、ごく僅かしか犠牲にしない。
これは人種差別的ではないだろうか?
世界の仕組み丸ごと、そうなのだ!
間もなく、そうした全てのウソの後ろに隠れるのは不可能になるだろう。
私は前線で働いている。白人植民地政策と人種差別へのあらゆる「愛」によって、人間の体が、直接的にも間接的にも、押しつぶされる現場で。人種差別暴力は、地球上で最も不快で最も身の毛がよだつものだ。
私はそれが終わるよう望んでいる。きっぱりと。私はその過程で、一部の店が略奪されたり、破壊されたりするのは気にしていない。そうしたことを嘆いている平和主義者の大半は検閲済みのニュースを見ながら豪華な居間に座っている。彼らは人種差別の何千万人もの被害者が、何千キロメートルも彼方で、熱帯の暑さで腐敗し、汚染した川の表面に浮かんでいるのは見ない!
ゆっくりと残酷に殺されるフロイド氏の映像が、それを今までになく現実に近づけたのだ。
何世紀も、彼らはそれを見ないようにするため、できる限りのことをしてきた。
今彼らは言い訳を使い果たしている。
蔓延する世界的な人種差別に見ぬふりをし、反対して戦わないのはひどい犯罪だ。500年以上にわたって行われいる犯罪。人類に対する犯罪。
Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者、調査ジャーナリスト。彼はVltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China’s Belt and Road Initiative: Connecting Countries Saving Millions of Livesを含め、多くの本を書いている作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。
記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/06/11/it-is-all-about-race-awful-hypocrisy-hypocrisy-to-say-it-s-not/
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『アメリカ・インディアン悲史』は入手困難かも知れないが、『アメリカン・ドリームという悪夢―建国神話の偽善と二つの原罪』は、今、売れているのだろうか?
日刊ゲンダイDIGITAL
デモクラシータイムス 横田一氏の新刊『安倍・小池政治の虚飾』が出たようだ。書店を覗いてみよう。
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恐らく、そうだろうと思っていた。
アメリカの歴史はヨーロッパからの移民、入植から始まった、という部分からしか学校では教えていないのだろう事は察していた。
肝心な、入植、開拓の過程で何が起きたのか?という部分は、無かった事にされているのだろうと思っていたが、その通りだったね。
アメリカの歴史は、本当は「アメリカインディアン虐殺」から始めなければならない。
コロンブスがアメリカ大陸を発見した時、そこを黄金の国ジパングだと思い込んでいたという。
その後、訂正されてインド亜大陸の一部と報告した事で、そこの住民をインディアンと呼ぶ事にしたとか。
コロンブスは思い込みの激しい人物だった為、書物の言説を信じ込み、西回り航路でジパングを目指したからだった。
お蔭で日本への侵略は少しばかり遅れ、日本は植民地支配から免れてきた。
しかし、気の毒なのはインディアンの人々だった。
インディアンたちは、コロンブスたちが上陸してきた時、丁重にもてなした。
ところがコロンブスたちは、それを真逆の態度で返した。
それ以来、インディアンたちは迫害と虐殺に苦しめられつづけた。
入植してきた白人たちは、インディアン狩りをゲームとして楽しんだりして、その殺し方は残酷を極めていった。
こうして述べ一千万人ほどのインディアンたちが虐殺されたという。
これが現代にまで及ぶ白人たちの汚点となって、偽りの歴史を作り出し、それが差別という形で現れている部分があるのだろうと思う。
「アメリカ・インディアン悲史」は、書物としては出回っていないけれども、ネットで検索すれば読めるので、まだ知らない人は読んでいただきたい。
かく言う日本も、沖縄とか蝦夷の原住民を蔑ろにして、時に戦いもあった訳で、褒められた歴史とは言えない部分があるから弱いね。
そして現在、因果応報とも言うべきか、グローバリズムと新自由主義に侵略されて苦しみ始めているのだから、皮肉なものだ。
しかし、いつの日か、このグローバリズムと新自由主義を推進している者たちにも、因果応報を受けさせなければならない。
そうしなければ、世界は終わってしまうからだ。
さて、話は変わって都知事選について私見を述べたい。
山本太郎が出馬してしまった事については感心しない。
会見は聞いたし、彼の心からの叫びは理解できる。
しかし敢えて言いたい。
もし私が彼の立場だったら、私は宇都宮けんじさんを後ろから支える方に回る。
目の前で苦しむ人たちを見て、助けたい気持ちは痛い程解る。
けれども、だからこそ感情に、というか、私情に走ってはいけない。
目の前で苦しむ人々を助けるには、確実に勝てる見込みが必要だからだ。
残念ながら勝算は殆ど無い。
ならば、勝てなくても、何がしかのメリットを見出せるか、言い換えるならば、タダでは転ばない何らかの得るものがあればよいのだが・・・。
しかし、こうなった以上、我々としては静かに成り行きを見守る他はないと思う。
投稿: びいとるさいとう | 2020年6月15日 (月) 21時23分