スウェーデンは手本ではない
2020年5月4日
Paul Craig Roberts
スウェーデンについて、多くの矛盾する情報がある。「開いている」スウェーデンは、感染率と死亡率が近隣諸国より高くないと主張する人々がいるが、この記事が、その主張を否定している。https://www.zerohedge.com/health/swedens-covid-19-handling-failure-or-success
「開いている」スウェーデン・モデルを称賛する他の人々は、スウェーデン国立銀行によれば、スウェーデン経済が事実上、閉じられているというのを無視している。スウェーデン経済は11%減少し、スウェーデンは、アメリカより急激な第一四半期GDP減少を経験した。スウェーデン国立銀行の推計は、レストランとカフェの70%の減少、映画やスポーツや他の人が集まるイベントが90%減少し、自動車販売が40%減少、輸出で23%減少、くつと衣料購入が30%減少、スウェーデン人のレクリエーション旅行は、75%減少している。
「開いている」スウェーデン・モデルは、我々の知識では、仮定に過ぎない、集団免疫に賭けているのだ。
別の人々は人口密度を無視している。低人口密度地域で成功するかもしれないものは、高人口密度のニューヨーク市では異なる結果をもたらすだろう。
議論は、事実ではなく、各人の好みを反映しているように思われる。
一部の人々は、ウイルスは、様々な狙いを実現するため仕組まれたペテンだと考えている。他の人々は、脅威は大げさで、対応は恐怖とパニックの結果だと考えている。ウイルスに関して、ほとんど知られていないことを理解している人々は、どのように対処すべきかという論争に混乱させられて、個人に対する異なる影響に当惑している。子供はウイルスにかからないという主張は、小児科病院の報告と合わない。
アメリカが研究を知っていて、フォーチ博士自身が承認して資金供給に貢献していたにもかかわらず、トランプ大統領とネオコンは、武漢研究所でウイルスを生産したとして中国を非難すると固く決意している。だから、トランプと戦争屋ネオコンが中国を非難すると、アメリカをも非難することになるのだ。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/
記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/05/04/sweden-is-not-the-model/
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晋裸万障、生では見聞きしない。まともな記事は止むなく読む。
LITERA
安倍首相「ワクチンと治療薬を開発し来夏五輪開催」に山中伸弥教授が「幸運が重ならないと難しい」「がんばっても間に合わない」
岩波書店の月刊誌『世界』6月号、早速、「メディア時評」から拝読。
記者会見 あれは会見ではない。記者会見を装った学芸会である
「韓国4・15総選挙の歴史的意義」に納得。
「コロナ禍と自衛隊・中東派遣」を読みながら、ロシア人評論家の記事を思い出した。
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コメント
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初めまして。
こちらの御記事を無断転載の上、記事につけられたタイトルを無断改変して
自分の記事として紹介しているサイトを見つけました。悪質なブログですので一応ご報告まで。
「スウェーデンが手本ではない、部分」
https://ameblo.jp/junzom/entry-12595523278.html
投稿: Junzom | 2020年5月14日 (木) 11時03分