皆様はCovid-19第二波への備えは、おありだろうか?
2020年4月21日
Paul Craig Roberts
フロリダでは、海岸や、貸し別荘、アーケードやレストランを再開するよう旅行業界が圧力をかけている。国家的には、アメリカ原油価格がマイナスになったため、石油業界が激しくロビー活動中だ。石油が、なぜマイナス価格で売られるのだろう? 石油を貯蔵しておく場所がないのだ。引き渡し契約に拘束されているトレーダには、石油を貯蔵しておく場所を確保するより、石油を引き取る相手に払った方が安いのだ。流通は、過去の先物契約を通して機能する。これら契約は、石油需要を大いに減らした経済閉鎖前にされたのだ。明らかに、契約を破棄するより、石油を引き取る相手に支払った方が安いのだ。
感染率を操業停止で減らす取り組みに起因して経済崩壊となっているのは確実だ。尚早な再開が、感染率を制御するためのこれまで取り組みをだいなしにして、再度の閉鎖が必要になるかどうかという問題だ。既に、ニューヨークでは、80歳以上の人は治療しないことにしていると報じられている。二番目の波は、治療しない年齢を70歳に、三度目の波は、60歳に下げるのだろうか?
スウェーデンは封鎖を回避した唯一の国だ。これまでのところスウェーデンの一人当たりの死亡率は、非常に高くはないが、デンマークより高い。どうやらスウェーデン人は防止策に協力的で、良い判断をするのに、さほど強い管理が必要ではないようだ。封鎖した国が、封鎖を終えて、ウイルスの二度目の波を経験する際に、スウェーデン人が、死亡率を、より少なくする「集団免疫」を得ているかどうかが問題だ。
多くの再感染が知られており、ウイルスが考えられているより急速に突然変異し、一部のウイルスは、他のものより致命的だという日本からの最近の報道があるように、集団免疫の問題は未解決のままだ。
いずれの側にも確実な証拠はないが、封鎖問題・非封鎖の双方の側で、人々の姿勢は強硬だ。我々にはわからないのだ。ウイルスは様々な意味で、不幸にも政治問題化されている。政治党派によって決定される政策は、良い政策だという可能性は低い。
ブルームバーグ・ニュース
国が余りに尚早に再開すれば、この夏、「破壊的な」二番目の感染の波が、アメリカを襲いかねないことを懸念して、流行と戦う取り組みを率いている知事たちは、このような大惨事を防ぐため十分な検査が可能だったというマイク・ペンス副大統領の主張に「妄想的」「絶対に誤っている」とレッテルを貼った。こうした危険にもかかわらず、ドナルド・トランプ大統領や彼のお仲間や、一部の極右集団は、Covid-19の蔓延を遅らせるのを狙った制約を撤廃するよう国に要求した。適切な検査や、追跡方法がないまま、家から出るアメリカ人の洪水は、新たな発生を引き起こし、病院に殺到し、おそらく何万人もの更なる死者をもたらすと医療専門家は警告している。デンバーの閉鎖反対デモ参加者に応えて、医療専門家が、静かな反抗議を繰り広げこの広く見られるビデオになった。
これはフォーチがおそらく正しい一つだ(訳注:操業停止反対デモは逆効果と主張)
選挙に直面しているので、トランプが経済再開に政治的関心があることに留意願いたい。人々がスポーツとエンターテインメント施設に行けず、失業者や客足が遠のいた経営者が、トランプに反対投票するだろうと推測して、経済を閉じたままにしておくほうが民主党には良いのだ。より正常な時期まで選挙が延期されるべきかどうか明確ではない。人々は投票のため、人込みに行くだろうか? 家から投票可能になるだろうか? 選挙結果は、どちら側のプロパガンダが、より多く信じられたかに過ぎなくなるのだろうか? そのような場合、選挙の価値は一体何だろう?
アメリカにおける分裂は極めて大きいので、共通の関心に役立つ政策が現れるのはほぼ不可能だ。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/
記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/04/21/are-you-ready-for-a-second-wave-of-covid-19/
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リンク先記事が、講読していないと読めないようなので、それに合わせ、翻訳を省略した。原文では、リンクが、色がはっきり違っておらず、判読しずらいため、正確にリンクできていないことは、ご容赦ねがいたい。
またしても著名芸能人が、コロナ犠牲。
PCR検査を断固、拒否するのは、厚労破壊相!
植草一秀の『知られざる真実』の記事に推測理由が書かれている。理由は何であれ、不作為殺人作戦としか思えない。
翻訳記事「ロシアの‘心’を狙う欧米の戦い:ステロイド常習NGO」の後書きに、映画『ゼイリブ』のスクリーン・ショットを貼り付けた。特殊な眼鏡をかけると、ウソをつく支配層の顔がドクロに見える映画。自民党、公明党、維新有力者、忖度専門家会議の面々を拝見する度に、頭の中で特殊メガネをかけている。
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