アメリカによる強要は、キューバの国際主義による連帯にはかなわない
ラモナ・ワディ
2020年4月16日
Strategic Culture Foundation
キューバ革命や反帝国主義イデオロギーについて歴史的に何十年も語られた後、コロナウイルス世界的流行が、キューバを資本主義に対する手ごわい競争相手として、国際舞台に押し出した。コロナウイルス患者の高い死亡率で、ますます破綻しつつある医療制度に対処するのに西側諸国が苦闘する中、キューバは国内状況に対処しながら、国際主義的な救済活動を維持している。もはや孤立しておらず、キューバとその医師は、アメリカ外交政策に迎合している、まさに同じ各国政府から大いに要請されている。
ところが、今のところ、アメリカは負け戦を戦っている。2018年以来、トランプ政権は、世界的規模で、遠隔地域で、奉仕している革命的な医師たちの搾取を主張して、キューバ政府に対する中傷工作に乗り出している。
西側諸国でのキューバ人医師への増大する要求を止めることができずに、アメリカは、外国からの医療用品が、キューバに入るのを防ぐことで報復した。中国人企業家で、ウェブサイト・アリババの創設者から送られた医療機器と必需品が、革命への献身に対する報復として、キューバに押し付けられた違法な封鎖規制であるヘルムズ-バートン法によって、アメリカに禁輸にされた。アメリカは、各国にも、世界的流行と戦うためキューバが提供している医療扶助を拒絶するよう圧力をかけている。世界的流行や自然災害時に、国際主義的な医療の団結で舵取りをしてきた医師の専門知識を求めて、益々多くの国々が、この呼びかけを拒絶している。
これまでのところ、45以上の国が、1980年代に、呼吸器の感染症治療のために開発され、ウイルスを抑制する上で、また長期的に、その蔓延を防ぐ上で、極めて重要であることが分かっているキューバの薬品インターフェロンを要請している。
国家テロと外国への介入を通して世界中の世論に影響を与えるアメリカは、もはや基準点ではない。おそらく、のこの種の社会主義活動は、アメリカが、キューバ革命が中南米に影響を与えるのを阻止するため、右翼勢力に資金を供給していた、1960年代に想像可能だったのだ。それでもキューバは価値観を変えず、革命指導者フィデル・カストロが決めた原則にこだわりつづけている。強要ではなく、模範を示して、世界をリードして、キューバは、世界舞台でアメリカを失墜させているのだ。
アメリカへの忠誠が彼の政治にとって不可欠で、コロナウイルス流行を馬鹿にする態度だった、ブラジルのヤイル・ボルソナーロ大統領さえ、破壊活動とされるもののかどで追放した何カ月も後になって、キューバ人医師のブラジルへの復帰を求めている。
ボリビア・クーデター指導部は、このような合意は「ボリビア人医師を馬鹿にしている」と述べて、キューバの医療援助を拒否した。この声明は、ボリビアは流行を止めるのに必要な資源に欠けているのを認めたボリビア人医師に拒否された。ウゴ・チャベス下のベネズエラ同様、2005年に、フィデルとボリビアのエボ・モラレス前大統領は、医者や専門家を訓練する5,000人の奨学金を含む医療協力協定に署名していた。
だが、キューバの支援を求めている国々が、アメリカに対して、違法封鎖の恒久的撤廃のため、キューバと国際主義で団結するかどうかは今後の課題だ。今のところ、国際社会は資本主義の結果を甘受している。だが流行がおさまった途端、世界中の首脳が経済搾取の意欲を復活させる可能性がある。これは我々が現在経験している物語が書き換えられて、世界のエリートが国際主義団結を人道援助として政治的に捨て去ることを意味する。それは現在虐げられている人々が政治的権利を獲得するのを阻止するために使われる下劣な戦術だ。
フィデルが絶え間なく警告していた悪に対する答えなのが証明済みの社会主義の政治的原則で、キューバは活動している。世界はこれを記憶する方がよいだろう。
ラモナ・ワディは独立研究者、フリージャーナリスト、書評者、ブログ作者。彼女はパレスチナやチリや中南米に関し、広範囲の主題を報じている。
個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。
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ブログ『私の闇の奥』でも、最新記事でキューバの活躍を報じておられる。
郵便箱に郵便局の封筒がついた荷物が入っていた。良く見ると、先日、某国に送った本。コロナの影響で配送不能で返ってきたのだ。別の封筒は、楽しみにしていた芝居中止・返金のお知らせ。
テレビで与党圧勝の韓国ソウル繁華街の様子を見た。東京の繁華街と対照的な雑踏。コメンテーターの医学者が「システムそっくり輸入したらいいです。」徹底的なPCR検査実施と隔離という方針と、PCR検査を徹底的に抑圧し、クラスターを追うというインチキ政策大本営の悲惨な敗戦の差は対照的。PCR検査を規制するがゆえに、超一流病院とされるものが続々クラスター化している。戦艦武蔵も大和も沈没し原爆投下を待つばかり。こういう大間違い戦略を推進するほど日本の支配層は阿呆なのだろうか。株にぶちこんだ年金基金が消滅した以上、老人を大量に殺す以外、解決策はないと意図的に殺人を推進している卑劣な支配者と理解するほうが筋が通る。阿呆で卑劣である可能性が一番高い。政府そっくり輸入しなければ、改善するまい。すると、国民全員輸入が必要?
『子どもたちに語る日中二千年史』を読み終えた。全く知らないことばかり。子どもたちだけ対象にしては、もったいない。教育勅語の起源も、しっかり解説されている。現代日本文化の基盤となった五山文化の時代に戻りつつあるのかもしれないと思った。
救いようのないガラパゴス日本感染症蔓延学会と日本感染環境強化学会!韓国の学会の爪垢を煎じて飲むべし。
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ご紹介されているブログ「私の闇の奥の奥」を拝見しました。私ごときがキューバについて私も同じ思いですというのは僭越ですが、私もキューバを思うといつも胸が熱くなります。訳してくださっている記事を読む間も、涙腺がゆるむのを止められません。
キューバを数年前に旅行したとき、アメリカの経済封鎖がいかに苛烈なものかを見て、本当に悲しくなりました。出会う人々に「よく耐えて生き延びましたね」と声をかけて、抱きしめたいと思ったくらいです。
2重通貨制度をとっているので、旅行者だけが使える通貨をキューバの人たちは欲しくて、いろいろ工夫していました。古い「グランマ」(キューバ共産党の機関紙)を1部だけ持って、売りつけにきたおじさんは、私が買ってあげると、飛び上がって喜びました。あちこちで音楽の演奏をするグループも、観光客のチップが目当てです。果物の種などで手作りしたネックレスを束にして売ったり。そのネックレスは、12円ほどでした。旅行シーズンは、わずか数か月。その間に稼ごうと、みんな一生懸命という印象を受けました。それもアメリカによる経済封鎖に苦しむキューバの一つの姿です。
私はキューバのことを書いた本では、「キューバ紀行」(堀田善衛)と「カストロとゲバラ」(広瀬隆)が好きです。
投稿: 野薔薇 | 2020年4月18日 (土) 10時43分