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2020年4月18日 (土)

注目に値するA・フォーチ博士

2020年4月15日
F. William Engdahl
New Eastern Outlook

 アメリカで、世界で、緊急検疫隔離や他の処置で、劇的な政治的、社会的決定が行われつつある。多くの場合、世界経済閉鎖のような、過激で苛酷な措置が、今後のCovid-19症例罹患率増加予測によって正当化されている。もしワシントンに、コロナウイルスに対処する現戦略の顔となる人物がいるとすれば、それは国立衛生研究所NIHの国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長トニー・フォーチ博士だ。主要マスコミが、フォーチの役割を論じる上で、勝手に省略しているのは、1984年、エイズパニックの始まりの際、彼が最初にNIAIDに入った時以来、大いに論争の的になっている彼の葛藤の歴史だ。当時の彼の役割は以来、現在の彼の注目に値する、大いに論争の的の行動に貴重な光をあてる。

 NN、MSNBCやニューヨーク・タイムズなどのアメリカの主要マスコミが、Covid19流行に関係がある全てのことで、偉大な専門家として、ホワイトハウス・コロナウイルス特別委員会主導的メンバー、トニー・フォーチを売り込んでいる。7年前には自身支持していたにもかかわらず、重症コロナ患者に対する治療として、既知のマラリア薬品療法を奨励する大統領の取り組みを、「裏付けに乏しい」と彼は切って捨てた。彼は、事実上WHOを所有し、主要ワクチン・メーカーの大半の株を所有する財団法人、ゲイツ財団がワシントン州に作った研究所の、最大200,000人の、アメリカ人がCOVID19で亡くなる可能性があるという主張を公的予測にした。フォーチは、COVID19は「おそらく季節的インフルエンザより約10倍致死的だ」と述べたが、それは、今年300,000から600,000人のコロナウイルスによる死者を意味するが、同時に評判が高い医学雑誌で、彼はCovid-19の死亡率は、季節的インフルエンザと同じぐらいだとした。大半のアメリカ経済閉鎖がどれほど長期間続かなくてはならないか問われると、covid19検査で新しい陽性事例がゼロになった時だけだとフォーチは答えたが、不完全な検査を考えれば不可能なことだ。彼は、抜本的な試験されていないmRNA遺伝子編集されたワクチンを含め、事前の動物試験なしの、新ワクチンの直接人間治験も支持している。

 未曾有のCovid-19流行に対するアメリカ国家政策に関し、大統領を含め、フォーチは誰よりも多くの影響力を持っている。マスコミの多くが畏敬の念で、非の打ちどころがない科学者、世界で最も素晴らしい人の一人として彼を扱う。アンソニー・フォーチの経歴をより子細に見ると、全く異なる図柄、実際、非常に警鐘的なものが見えてくる。

 アメリカのエイズ皇帝

 トニー・フォーチは、ワシントンのNIAID最高位の地位を驚くべきことに、36年間維持している。現在彼は79歳で退職年齢をとっくに過ぎており、NIAIDの年間50億ドルの予算から、どの製薬企業や大学研究者に貴重な公金を与えるか決定する資金を握っている。

 フォーチが、レーガン時代、NIAID所長に任命された1984年にさかのぼろう。その年エイズ研究者ロバート・ギャロがフォーチの下で働いており、エイズウイルスを「発見し」たと発表するため記者会見を行った。彼はそれはHIV-ヒト免疫不全ウイルスだと言った。世界中を駆けめぐった衝撃的発表は、必要な電子顕微鏡分析を含め、事前論文審査のある雑誌に発表された科学証拠という科学的手続きを完全に無視していた。重要な科学者ピーター・H・デュースバーグ教授が表現した通り「記者会見による科学」の好例だった。デュースバーグは1970年にレトロウイルスの仕事を通して、がん遺伝子を最初に単離し、これらウイルスの遺伝子をマッピングして受賞した、バークレー校の研究者だ。

 新しいウイルス、HIVを研究するために、何百万ドルもがNIAIDの研究資金にが流れこんだから、ギャロとフォーチにとって、それは重要ではなかった。フォーチとギャロは、エイズが特にホモセクシュアル男性間の性的感染で非常に伝染性が強いと主張した。注目すべきことに、ギャロのHIVエイズウイルスを発見する前、NIAIDは、最初期のエイズ患者の死における、麻薬、興奮剤ポッパー、つまり亜硝酸アミルなど、証明済みの免疫抑制剤の役割研究をしていた。エイズに対する「治療法」研究を優先し、この研究は放棄された。マスコミは、エイズは「世紀の公衆衛生の脅威」だと言った。ギャロは、その検査が、しばしば擬陽性の結果を示していたにもかかわらず、直接ウイルスとされるものではなく、免疫学の慣習で、正当ではないと言われている、必ずしもAHIVの存在ではなく、過去の感染反応を示唆するだけの活性抗体の検査であるにもかかわらず彼の特許取得済みHIV血液検査で何百万も儲け続けた。1980年当時、フォーチは、NIAIDで彼が、いまだに就いている地位で、エイズ研究に責任があったのだ。

 虚偽の検査?

 HIV/エイズ検査の問題は重要だ。おびえる世界が検査をやかましく要求する中、ギャロとフォーチは、深刻な欠陥がある彼らの免疫抗体検査を推進した。2006年、ギャロは、「HIV検査は、1984年に発された時、大いに正確だったが、時間とともに、一層正確になった」と主張した。1984年に大いに正確だったが、時間とともに一層正確になった?ギャロは批判に答えて「ウイルス自身の存在のためのPCR検査は、子供のHIV状態を正確に決定することができる。」と付け加えた。

 フォーチにもNIAIDにもCDCにも支持されているギャロの主張に対する辛らつな反論で、レトロウイルスの最初の電子顕微鏡写真を作成した科学者Roberto A. Giraldo医学博士とEtienne de Harven医学博士が、ELISAも、ウエスタンブロット法も、遺伝子検査、PCRあるいは「ウイルス量」検査、人がエイズに感染しているかどうか判定するのに使われる二つの主要検査が無効なことを指摘した。「これら検査のいずれも、HIVウイルス自身を発見できない、それらはHIV粒子も発見できない。」彼らは「HIV感染なしで、免疫抗体検査で陽性結果をもたらし得るす70以上の異なる確認された状態」があると補足している。擬陽性例の中には、インフルエンザや普通の風邪、ハンセン病や妊娠がある。同じ検査は、現在、SARS-CoV-2陽性を判定するために使われている。

 彼らは「25年間の徹底的研究後、伝統的ウィルス学の観点から、HIVが分離も精製もされなかった事実は、伝染性ウィルス性疾患としてのエイズの伝染性の見方は、明らかに、存在しない微生物に基づいていることを示している!」と結論した

 Giraldoとde Harvenは「HIVの存在とされるものは、精製されたウイルス粒子の直接分析ではなく、タンパク質の研究、逆転写酵素活動(RT)と培養上清に見いだされるRNA破片から主張された。」と宣言した。アメリカでのエイズを決定するのに、CDCは、HIV陽性免疫抗体検査を必要としている。それでも1985年以来、WHOはアフリカで、HIV検査や他のいかなる臨床検査も要求していない。体重減少や、慢性下痢や、長期の熱や、しつこい咳などを含む、慢性の貧困、栄養失調や公衆衛生の欠如に特有の患者の症状だけだ。

 それなのに、この詐欺は、35年以上もの間、トニー・フォーチの経歴を形成したのだ。フォーチがNIAID所長として何百億もとともにアメリカ納税者からこのウソの研究のためにクリントン財団と同様ビル&メリンダゲイツ財団から何百万も受けた。あやしいことに、Giraldoとde Harvenによる2006年の論文は、2019年、武漢でのコロナウイルス発生直前、突然ジャーナルによって撤回された。

 フォーチは、ウィルス学の確立された規則を知っていたにもかかわらず、NIAIDの所長として症状さえないHIVと診断された患者に「予防薬」としてのAZT、バローズ・ウェルカムの化学療法薬を推薦したのだ! バローズ・ウェルカムは、AZTを偏重した意図的な研究をNIAIDに与えた。胎児に対する重大なリスクにもかかわらず、妊娠している女性のために、フォーチはAZTを支持さえした。全ての女性で、妊娠の兆しは、胎児を守るため、自然の免疫機構が、あらゆる感染とも戦うから、より高いレベルの坑原蛋白だ。失敗した白血病薬AZT、商品名レトロビルは、極めて有毒な薬であることが分かっている。それは1987年、記録的な5日間で、フォーチとアメリカ政府に、エイズ治験を認められた。今日30年間以上の資金供給された研究と何十億ドルもにもかかわらず、HIV/エイズの効果的なワクチンが存在していない。

 フォーチとギリアド

 NIAID所長としてのトニー・フォーチの役割を調査した人々によれば、彼の焦点は、「1980年代初期に、ゲイ男性小集団の免疫機構を崩壊させた複雑なクモの巣のような要因に対する、19世紀風の単一病原菌理論で、科学的還元主義と呼ばれるものだった。」彼は様々な致死的な薬や、亜硝酸塩のような他の毒素が役割を果たし得るという文書を調査するのを拒否した。結果的に、彼は1984年以来、納税者の何百億ドルも、将来性のない実験に浪費しているのだ。彼の最も極悪非道な行為の一つは、ギリアド・サイエンシズとの協力だった。

 エイズ用偽陽性検査を開発し、重症のHIV陽性患者を治療するため、AZTがFDAのファースト・トラック認可を得たことだけに満足せず、フォーチはPrEP実験と呼ばれるようになったもので(旧約聖書の「ギリアドの乳香」の)ギリアドと協力することに決めた。

 2007年、化学療法が、「陽性になる」ことから彼らを「守る」だろうという理論に基づいて、フォーチは、HIV「陰性」患者へのAZT薬臨床試験に資金供給を始めた。つまり、彼らが決してエイズにならなかったことを「保証する」ため、健康な人に有毒なHIV薬を治験するのだ。もし、これが狂っているように聞こえるとすれば、狂っていたからだ。2007年-2012年の間、HIV陰性の人について検査する第三段階のため、ギリアドが、NIAIDに薬品ツルバダを提供した。少なくとも2,000人、最高5,000人の治験対象者にした、四つの治験が行われた。プロジェクトは「pre-exposure prophylaxis暴露前予防投薬」略称「PrEP」と呼ばれた。健康な被験者が、ある日、HIV陽性になるのを阻止できるという命題に基づいて、化学療法薬ツルバダを投薬された。2014年5月の推奨で、CDCは、医師に、いわゆる「リスク群」での陰性者にツルバダを処方するようしきりに促したが、極めて利益がある薬のための公式政府認可だ。

 FDAは失敗して、中止された4つのツルバダ治験の2つを無視した。それにもかかわらず、フォーチのNIAIDとギリアドによるデータ操作のおかげで、FDAは、危険なツルバダを「PrEP」として認可した。現在ギリアドはツルバダの副作用を列挙している。腎不全を含む腎臓問題;B型肝炎の悪化;死に至る可能性がある、余りに過剰な血液中の乳酸(乳酸アシドーシス);死に至る可能性がある重大な肝機能障害。骨問題。彼らは、より安全な性的慣習と共にツルバダを「毎日摂取すれば、セックスでHIV-1なる危険を下げるのに役立つ」と述べている。

 HIVで健康な人々が「リスクを減らす」ために、ツルバダを売り込むフォーチ・ギリアド詐欺は、現在のホワイトハウス・コロナウイルス第一人者、A・フォーチが代表している人の健康に対する医療過誤と、場合によっては、明白な犯罪虐待レベルの指標だ。

 フォーチとCovid-19

 2019年10月、フォーチと彼のNIAIDは、HIVと鎌状赤血球障害のために「遺伝子ベースの」治療を開発するべく、ゲイツ財団から1億ドル受けた。それはまだ武漢中国における新型コロナウイルスの最初の発生報告前に、フォーチを意味する、フォーチはHIVを巡る、35年の詐欺を推進していたことを意味する。フォーチもゲイツ財団陰謀団の一部だ。2012年、フォーチは、ゲイツ財団が作ったグローバル・ワクチン行動計画の5つの主要評議会の一つに任命された

 これは現在トランプ政権のコロナウイルス「ローマ法王」としての彼の役割に大いに関係がある。彼のNIAIDや世界中の他のいずれかの研究所が電子顕微鏡で、Covid-19陽性患者の検査されたSARS-CoV-2の試料を正確に分離し精製したのだろうか? ウイルス検査はフォーチとエイズ徒党がHIVのために作ったものと同じぐらい欠陥があるのだろうか?

 加えて、Covid-19と診断された入院中の成人患者の治療に使える可能性として、NIAIDはギリアドの薬レムデシビルで第二段階の治験を行うためギリアドと協力している。

 偶然の一致?

 Covid-19に対するアメリカ大統領のあらゆる特別委員会のトップ科学顧問が数十年、ウソの破壊的なHIV/エイズ研究や誤った理論の普及につながっている事実も重要だ。NIAIDのトニー・フォーチとともに、1983年-1986年、NIAIDでトニー・フォーチの下で働いた、アメリカの世界エイズ・コーディネーターとして、オバマに任命されたデボラ・L・バークス医学博士がいる。

 ロバート・レッドフィールドは、最近のコロナウイルス検査スキャンダルの中心である、疾病管理予防センターの現在の所長だ。レッドフィールドは、1980年代初期のNIHでのエイズ・スキャンダルでのフォーチの元同僚で、信用を失墜したロバート・ギャロと一緒に、メリーランド大学に本拠を置くヒトウイルス研究 所を設立した。レッドフィールドとバークスは、一つも効果的でなかったHIVワクチンと称するもので、多数の科学論文を共同執筆した。

 全員が近親相姦のように、HIV/エイズ詐欺と医療過誤で共謀しているフォーチや、バークスやレッドフィールドが、現在、アメリカの公衆衛生のみならず、世界全体の経済の未来を手中にしている。良い状況ではない。証明済みのHIV=ID詐欺という連中の仕事が示している通りに、コロナウイルス検査は、どの患者にも、全く致死性ウイルスの存在を証明しない。もしそうならば、それはおそらく、医学史上最大の詐欺罪だ。

 F. William Engdahlは戦略リスク・コンサルタント、講師。プリンストン大学の政治学位を持つ石油と地政学のベストセラー作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/04/15/the-remarkable-doctor-a-fauci/

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