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2020年3月 2日 (月)

無編集書類をアサンジが無謀に発表したという中傷のうそを暴く

2020年2月26日
ケイトリン・ジョンストン

 これは、継続中の巨大記事「Debunking All the Assange Smear アサンジ対する全ての中傷のうそを暴く」という、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジ対する最も良くある中傷30のうそを暴く」情報源の新しい欄の最新更新だ。これを利用し、共有し、変えたり、追加したりすべき情報をお知らせ願いたい。

 アサンジ引き渡し裁判で、検察側は、2011年に、ウィキリークスが、人々の生活を危険にさらす無編集ファイルを無謀に公開したと偽って主張している。実際は、マニング裁判中、漏えいの結果として、誰も危害を受けていないことを国防総省は認めており、ウィキリークスに関する本で、ガーディアンのジャーナリストが無謀に実際のパスワードを掲載した結果、無編集のファイルがほかの場所で実際に公開されたのだ。

 チェルシー・マニング裁判の際、重要な政府証人ロバート・カー陸軍准将は、彼らに誰も傷つけらていないと宣誓して証言した。更に、当時の国防長官ロバート・M・ゲイツは、漏えいは「気まずく」「恥ずかしかった」が、アメリカ外交政策に対する影響は「かなり、わずかだった」と述べた。それは部内者が、損害は限定的で、「封じ込め可能だ」と言っていた時に漏らされ、彼らは、マニングが、より酷く罰せられるようにしよういう企みで、損害を誇張していたのだ。

 裁判でアサンジ弁護側が強調したように、無編集の出版物は、ガーディアン記者のルーク・ハーディングとデヴィッド・リー による本でパスワードが公表された結果であり、リーは、マニング漏えいの最初の公表で、アサンジと協力していたのだ。それに注意が集まるのを避けるため、数カ月間、リーのパスワード公表について、公的に語らなかったが、フライタークというドイツ週刊誌がそれに関する記事を準備していたことを知ったとき、沈黙を破ったとウィキリークスは報じている。差し迫る機密保護侵害を、アメリカ国防省に警告しようと電話しているアサンジの映像があるが、彼らは電話を上司に回すのを拒否していたのだ。

 それは今も無編集のまま残っているが、それから間もなく、全ての無編集記録文書がCryptomeと呼ばれるウェブサイトで公表されたのだ。リーのパスワード悪ふざけで、漏洩情報が大衆に押し込まれるまで、ウィキリークスは無編集な形の文書を公開しなかった。

 ベルマーシュ刑務所で開催されている引き渡し裁判二日目の後、アメリカでのアサンジ被告側弁護士バリー・ポラックが記者会見で述べた。「今日法廷で、極めて詳細に展開されたのは、この身柄引き渡し要求をしているアメリカ政府が、ジュリアン・アサンジが、意図的に編集せずに、情報源の名前を発表したと主張したことだった。我々は今日、アメリカ政府が、それが本当ではないとを、始めから、ずっと知っていたのと知った。他の人々が、編集せずに、それらの名前を発表しようとしていた時に、ジュリアン・アサンジは、他の人々が出版しようとしていることを警告するため国務省に電話して、国務省に、それらの情報源を守るために必要なあらゆる行動をとるよう嘆願していたのだ。アメリカ政府がいかなる行動をし損ねたのに、アメリカ政府がジュリアン・アサンジの引き渡しを求めている動きは本当に不可解だ。この裁判が進むにつれ、身柄引き渡し要求をする上で、アメリカ政府が根本的な事実を発表していないことを我々は一層知れると私は思う。」

 アメリカ政府は無編集の公表など気にかけていないのだ、そうでなければ政府はCryptomeを追求したはずだ。アメリカ政府はマニング漏洩で害を与えられた人々のことは気にかけない。アメリカ政府はそれが起きなかったのを知っているのだ。単純明快に、アメリカ政府はその戦争犯罪をあばいたという理由で、このジャーナリストを罰することに関心があるのだ。

 マニング漏洩で、アサンジを、無謀で、冷酷で、無頓着だと中傷する取り組みは、当時アサンジにしっかり密着して、Inside WikiLeaksというドキュメンタリーになるはずの映像を撮影していたマーク・デイビスという名のオーストラリア人ジャーナリストによって強烈に反撃された。ここで、起きたことについてのデイビスによる説明を聞くことができ、このWSWS記事で、それについて読むことができる

 デイビスは、ガーディアンやニューヨーク・タイムズやデア・シュピーゲルのジャーナリスト連中が、アサンジが文書から名前を消去し終える前に公表すると、アサンジに極限の圧力をかけていた。いずれのマスコミも、文書編集を助けるための、いかなる資源も支援も申し出ておらず、公表の前に、アサンジ自身徹夜して、自分で、ログから10,000以上の名前をきれいにしなければならなかったのだ。

 当時編集に思慮に欠ける態度を示していたのはアサンジを最も声高に批判している二人、リーとニック・デイビスなどのガーディアン・ジャーナリストだったとデイビスは言う。

 「もちろん、文書が、安全上の危険を冒していないにせよ、確かに多くの人々の正体をさらすことは明白だった。何万もの書類がある」とデイビスは言った。「私は決してそれを真剣に受けとめた人々の会話を見なかった。一人も。」

 デイビスは、編集の話題に関して目撃した唯一の会話は、デイビズとリーとの間のもので、アサンジはその場にいなかったと言う。

 「彼らが新聞に載せようとしていた記事を取り上げた際、ニック・デイビーズの心に浮かんだ。彼は「ああ、我々はこの男の名前は出すことはできない」と言った」とデイビスは思い出している。「それから誰かが言った「でも、彼はウェブサイトで名前が出されようとしている。」デイビーズは何か次のような主旨のことを言った。「もし我々が、名前を出したと非難されたら、我々は大目玉を喰うぞ」。私が非常にはっきり覚えているデイビッド・リーの言葉は、 彼が部屋の反対側のデイビーズを見つめて言ったことだ。「だが我々はそれを公開しようとしていない。」」

 実際、アサンジのこの「思慮に欠ける態度」特徴描写に同意するように思われる唯一の連中は漏えいが自分たちの責任にならないのを確認するために多くを投じた連中だ。

Bureau of Investigative Journalismの編集者時代に、イラク戦争ログで、私はアサンジと緊密に働いた。この主張は、それに関しては、絶対にウソだ。我々は正体を守り、名前を削除するため大変努力した。これは内部告発に対する攻撃だ。https://t.co/pZjquH8oAA
- イアン・オーバートン (@iainoverton) 2020年2月24日

 最近、ジャーナリストのイアン・オーバートンは、アサンジとイラク戦争ログに取り組んだ彼の経験は、彼に関するゴシップと非常に異なっていたとツイッターで述べた

 「Bureau of Investigative Journalismの編集者時代に、イラク戦争ログで、私はアサンジと緊密に働いた」とオーバートンは述べた。「この主張は、それに関しては絶対にウソだ。我々は正体を守り、名前を削除するため大変努力した。これは内部告発に対する攻撃だ。」

 最後に、リーによる、彼が丹精込めて彼らの名を全て消去したログ情報源に関して、
アサンジのものだとする引用がある。「彼らは密告者で、彼らは死に値する」。彼は、ジュリアンからこのようなことは一切聞いていないと証言したデア・スピーゲルのジョン・ゲッツが参加した晩餐で、発言されたことになっている。

 他人に責任を転嫁する投影の典型例で、アサンジの敵が、まさに彼らが犯した罪で、彼を告訴しているように思われる。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2020/02/26/debunking-the-smear-that-assange-recklessly-published-unredacted-documents/

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 後手後手というより、誤手誤手。

 終日、国会中継で、無責任政府のインチキ答弁を見ていた。大本営広報部、アサンジ問題を報じているのだろうか?新型コロナ・ウイルス流行、アサンジ迫害隠蔽のための宗主国の陰謀では、と疑いたくなるほど。

 独演会の後は、ヤラセ質疑で、さっさと家に帰る無能無責任ボンボン。ひどいのは、それを放置している連中。素行不良な殿が座敷牢に閉じ込められてしまう時代劇を見たような記憶があるのだが、妄想だったろうか。茶坊主専門家会議の意見など、何の役にも立たない。

 植草一秀の『知られざる真実』の今日の記事にも要点が書かれているが、棄民方針の政府、検査拡大を決して明言しない。オリンピックが流れ、不況で亡くなる人の数と、意図的に放置しておこすパンデミックで亡くなる高齢者の数、比較にならないだろう。生産性がない老人を処分するのも政府の狙いだろうと考えるのは、本当に妄想だろうか。

PCR判断権限を帰国者接触者外来に限定するな

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