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2020年3月26日 (木)

Covid-19と、今後到来するものについての思い、九項

2020年3月17日
ケイトリン・ジョンストン

 この仕事は、当面いささか奇妙だ。私は生活のために世界で何が起こっているか書いており、確かに世界には書くべきことが多く起きている。だが私が今日書く何であれ、非常に近い将来、取るに足らない、ささいなことに見えるだろうと鋭く感じるのだ。

 我々は、数字を見るだけでわかるように、いくつか、かなり重要な形で、世界を変えようとしている世界的大流行の最初の瞬間にいるのだ。各国政府が次々大失敗し、次々にチャンスを逸し、世界中が、医療体制の過剰負担、ひどい景気下降と、もちろん大量死に向かう軌道に乗っていように思える。

 そして大混乱の可能性。回復の可能性。そして、全てが終わった後の、権力構造や行動様式の全面的再構築。

 この危機の瀬戸際で、そもそも、最後の討論で、バーニーがバイデンに対して十分厳しくあたらないのか、くだくだ書いてどうなろう? 大いに重要と考えていた議論の多くが、わずか数週間で、どうでも良く見えてくる。

 とにかく、Covid-19と、今後おきることについての考え、9項は下記の通り。

私の仕事は文字通り、コロナウイルスに対する世界の政策対応をモニターし、比較することだが、政策対応は断固、不誠実だ。
良くやっている国々は以下の通り。韓国、台湾、香港、シンガポール、中国(最初の月のウソとごまかしの後)、オーストリアとオーストラリア https://t.co/4xpS7qodjL

- ライアン・ヒース(@PoliticoRyan) 2020年3月16日

 1 - 起きていることについて、陰謀説界の全員、強固な意見を持っているので、これについて私が何を言っても、どこかの派閥から山のように反対されるだろう。結構。私の意見では、支配階級が、この機会につけこんで、もともと存在している独裁主義の狙いを進める恐れは十分事実に基づいており、ウイルスの起源に関する公式説明を人々が疑っているのは正しいが、話全体が偽物で、もう一つのインフルエンザで、大したことではないと言っている人々は、事実証拠で、間違っていることが証明されている。医療制度に過重な負担を掛け、それにより、人々が死ぬのを避けるため、人々は社会的接触を最小にするべきだ。これがまったく偽物だと、どれほど確信していようとも、人々の命を危険にさらすのを正当化できるほど確実ではない。

 2 - グーグルが所有するユーチューブは、彼らが会社への社員出社を縮小するにつれ、自動検閲に頼る必要性を引き合いに出して、世界的大流行の間に、遥かに多くのビデオを検閲するつもりだと発表した。ユーチューブのスタッフが、なぜ在宅で仕事をして、資料を検討できないのか説明はなかった。確実に、注目し続ける価値がある。もし広範囲にわたる独裁的措置が、この流行中に実行されれば、インターネット検閲を強化する第一歩となる可能性が高い

 3 - 私は不幸して、これは、アメリカを他の国々よりずっと激しく襲うだろうと思う。文字通り冗談のような医療制度と、今日まで、ウイルスの脅威を軽視している大統領、レイオフが増大する中、大多数のアメリカ人が、1,000ドルの緊急出費を払えず慢性的に保険をかけていないか、保険不十分で、大企業が自発的に、自身の利益を自発的に削減することなしには何も起こすことができず、全員のための善に対して、反射的な嫌悪感を持つ徹底的な個人主義文化、保険不十分な教区民に、巨大教会に集まり、皆と握手して信仰を示すよう語る多くの説教師大いに信心深い国民という事実を組み合わせれば、大惨事の処方箋が得られる。

 どうか、できるだけ安全な状態でいて頂きたい。

https://twitter.com/ErikSolheim/status/1239461496587014144

 4 - 一方中国は、驚くべき速さで、政府が病院を建設し真新しい技術的解決を繰り出して、もちろん、必要と見なされるやいなや、大衆の自由な動きまで抑え、世界的大流行を制御し、終わらせかけ、成功している。今北京は、イタリアセルビアなど、手助けを得られない国々を支援し、世界的大流行との闘いで、世界の指導的立場にある。

 5 - アメリカは、競合する国々が二つの衝撃的世界大戦からの再建を強いられて動けない間に競争に先行し、無傷で残り超大国になった。我々がここで 論じたように、中国は、最有力世界強国として、アメリカを追い越す用意ができており、先頭への競争で、ある意味、アメリカが世界大戦に後押しされたと同様に、中国が相対的に成功し、アメリカが相対的に失敗する可能性がある。この全てが始まる前に、多極世界を作る狙いで、中国が、特に、更にここで前に出る可能性は、非常にありそうだ。

 6 - アメリカは、もちろん、この脅迫を理解しており、それが私のソーシャル・メディアへのコメントが、私は、中国は最新の公式悪人だと思わなければならないという、洗脳された人間家畜のメーメー声で満ちている理由だ。死に瀕した帝国は、それが押し寄せる競争相手を前にして、世界支配を維持するためには、何らかの劇的で、危険な措置をとる必要があることを知っており、そうした思い切った危険な措置に対する同意を作り出す必要があるのを知っている。最近益々、反中国宣伝が、主流の意識に、右翼のエコー室の中にも、主流のリベラル自由主義の中にも注ぎ込まれているが、昨夜、ジョー・バイデン候補は、中国政府を、猟奇殺人事件犯人、切り裂きジャックになぞらえた

 その結果、欧米の一般庶民は中国について正気を失い始めており、これは、まさに、2016年末と2017年始めに広がったロシアヒステリーの右翼コピーのように見える。オンラインで、一、二週間前にそうだったより、遥かにヒステリックな反中国感傷に私は遭遇している。今月初めに公表された世論調査が、アメリカの反中国感情は20年間で最高だと報じているが、彼らが今日再び調査すれば、それは際立って更に悪いことに私なら賭ける。

 中国は常に独裁政府があるから愚かな、中国政府がどれほど独裁的かについて、人々は常に金切り声を上げている。それは変化していない。唯一変化したのは、言説の管理で、フランスのような、アメリカ帝国と協調している国での反政府デモより、香港抗議行動の方を、ずっと目につくよう調整しているマスコミ報道だ。ウイルスがどこで発生したかについての、あらゆる無関係な強調は、人々をウイルスから守るためのものではなく、中国を悪く見えさせるためのものだ。人々に対する中国の脅威は、二年前のものと変わっていない。唯一変化したのは、中国がどれほど脅威かについて、人々が、今言説を強烈に吹き込まれていることだ。マスコミは、帝国が標的に定められた一つの国に集中するのだ。


中国は眠れる巨人だ。目覚めれば、世界を揺るがすだろうから、中国は眠らせておけ。
ナポレオン・ボナパルト フランスの軍事・政治指導者 (1769-1821)

 7 - 世界で最も強力な政府を打倒するかもしれないウイルスが、まさに、その政府のように振る舞っているのは興味深い。世界情勢を支配し、攻撃対象の住民の最も弱いメンバーを殺している。アメリカ制裁で攻撃されている国々は、既に不十分な医療と栄養失調虚弱な高齢者が亡くなるのを目にしてきたが、今やコロナウイルスで、同じ効果が2乗するのを経験している。それが、イランのような場所が、それほど激しく襲われている理由だ。アメリカはCovid-19が国になったようなものだ。

 8 - 同じく興味深いのは、普通の人間に大きな痛みを与えていた企業や政府政策の多くが、今や世界的大流行に対応して、世界 でキャンセルされる様子に対する、人々の反応を見ることだ。この「スレート誌」記事は、アメリカで起きている様々な変化を記録しているが、それはたとえば、些細な犯罪のため拘置所に押し込められる人々にとって「サンアントニオは、拘置所が病気の市民で混雑するのを防ぐため、そうするのをやめると発表した多くの管轄区域の一つだ。そもそも彼らはなぜ、そうしていたのだろう?」あるいは「トランプが、融資を監督する行政機関に、危機の期間中、利子を差し控えるよう指示した。だが、そもそもアメリカ政府は、一体なぜ自国民に利子を請求しているのだろう?」

 「あー、それが、世界的大流行をより酷くしているのだ、それなら、それはやめよう」と言うだけで、人々の巨大な重荷が取り除かれるのを目にしている。我々は、人々が全く正当な憤慨で反応するのを目にしている。「そもそも、一体なぜ、あなたは私にそういうことをしているのだ??」

 答えは実に単純だ。なぜなら、今まで、人々が苦しんできたのは、階級を基盤に差別しないウイルスのおかげで悪化させられたわけではないのだから。ユニバーサル・ミュージック・グループのCEOが、Covid-19入院で学んだように、政治家や億万長者連中も他の人々同様、このウイルスで、彼らの命や愛する家族も失いかねないのだ。不要な人間の苦しみを起こさないことだけでは、彼らが、人々を押しつぶすのをやめさせるのに十分ではなかった。変化をもたらすには、連中の戸口に実際、出現しなければならなかった。

 9 - 私は長い間、もし世界が一分間昼寝できれば素晴らしいだろうと思っていた。資本主義は、忙しさを賛美することで成立している。我々は、自宅で一体いくつの仕事ができるか、一体いくつの仕事が単なる時間つぶしに過ぎないのか、一体いくつの仕事をまとめられるか、無しで済ませられるか、一体いくつの仕事が実際有害か見つけだそうとしているのだ。かなりの種類の仕事が、食糧や住宅や医療には全く無関係で、もっぱら、人々には想像力が不十分で、我々を再び偉大にするには、がまの油プラシーボ薬品が必要だと説得するのが仕事なのだ。宗教は、そうした仕事の一つだ。広告やマーケティングや、大半のマスコミもそうだ。もし我々が経済を再設計するなら、そうしたものを全て無くし、あらゆる独創的労働が健康なものに向かうようにできるだろう。

 だが我々全員、このような消耗することを、いつもしていることから、大きな休養が必要だ。家賃や光熱費を支払うことができないかも知れないという心配の中、こういうことをするのは理想的ではないが、私のママが、いつも言う通り、自分で変えられることだけを心配し、自分が今変えられないことは放っておこう。当面、請求書は、ほうっておこう。我々は何とか解決するだろう。我々は常にそうしてきたのだ。だが今のところ、皆様は安全で、必要とする全てをお持ちだ。それに気付いて頂きたい。少なくとも当面大丈夫だと確信できたら、この機会に、できるだけリラックスするようにしよう。何か漫談でも見て笑い、youtubeでカラオケを何曲か歌い、良く昼寝し、シャワーを浴び、風呂に入り、食事を味わい、呼吸を楽しみ、あくびし、ストレッチし、抱き締め合い、全てを振り払おう。食器棚の片付や楽器演奏の練習や、読書や、時間ができたのだから、本当にすべきだと決めた洒落たことを忘れよう。動物本能を先行させ、あらゆる、すべきこと、すべきでないことから脳に休養を与えよう。全く何もしなくて結構だ。無為を楽しもう。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2020/03/17/nine-thoughts-on-covid-19-and-whats-coming/

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 藤永茂氏のブログ『私の闇の奥』最新記事は対照的。貧しいキューバには、外国を助ける医師団がある。そうした体制を、アカ、社会主義と、そしる、愚劣な洗脳の中で生きてきたアメリカ人は、今大変な目にあっている。ロシアも、イタリアに医師団を派遣している。

新型コロナウイルス:キューバと米国

 緊急特集「赤木さんの真実」「森友」を忘れない
 出演:相澤冬樹さん(大阪日日新聞記者、元NHK)
   武井由起子さん(弁護士)
 司会:鈴木耕(編集者・ライター)

  オリンピック延期が決まったので、都知事は安心して本当の蔓延の危うさ、爆発感染の重大局面、今週末の外出自粛を言い出した。都市封鎖も間近?

 植草一秀の『知られざる真実』

検査妨害がもたらす感染の爆発的拡大

 日刊IWJガイドの見出しは

日刊IWJガイド「NY株2100ドル超上昇で過去最大上げ幅!! 2兆ドル経済刺激策や武漢封鎖解除見通しが原因? 各国は大規模経済対策と外出自粛要請、日本は!?」2020.3.26日号~No.2751号

 田代秀敏氏インタビュー

【IWJ_Youtube Live】18:30~「岩上安身によるエコノミスト 田代秀敏氏インタビュー(後編)」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

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コメント

今日私は自分のブログに頂いたコメントに、下記の様な返事を書いた所でした。

>権力は今庶民のデモなどの反対運動を抑える必要のある大改革を予定しているから、
コロナウイルスを仕掛けたのではないかと私は、
陰謀論と言われそうなことさえ、実は疑っている所なのですが・・・・・

その直後に、この疑いに呼応してくださっているかのような記事を読ませて頂き、
やっぱり・・・・・と、不謹慎ながら、ちょっと嬉しくなったのでした。

事態は喜んでなどいられるものではないのですが・・・・・

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