我々は壊滅的要因を醸成したのだろうか?
2020年3月4日
Paul Craig Roberts
読者の皆様、三月は、年に四回、皆様に寄付をお願いする時期だ。皆様が私を必要とする限り、私は皆様のために続ける。PCR
アメリカでも西洋でも、政府当局に対する国民の不信と、国民相互の不信がある。陰謀論が好きではない政府当局自身、陰謀論を生み出すのに大いに貢献している。
コロナウイルスに対する怠慢な対応ゆえに、政府当局への大衆の不信を我々は目にしているのだ。感染している国からの航空便を止めるのを政府当局が拒否して、これまで圧倒的に無為だった欧米に、危険なウイルスを持ちこんだのだ。
多数のウィルス学者や他の専門家が、無為が大衆を深刻な危険にさらしたと批判している。最近の公共保健機関に対する専門家声明をいくつか私は掲載した。ご覧願いたい。
予防措置をとるのを当局が拒絶しているのは、イデオロギー的立場が一因だ。ヨーロッパでは、開かれた国境と、一つのヨーロッパ、というのが欧州連合のうたい文句だ。国境閉鎖は、「民族主義は問題だ」というイデオロギーに逆行するのだ。
他の例で、カナダでは、カナダ人をイランからの飛行機から守るのは、「人種差別」だとどうやら首相は考えている。以下を参照。https://www.paulcraigroberts.org/2020/03/02/we-cannot-protect-ourselves-because-travel-bans-are-racist/
大衆は無為を目にし、貧弱な理由を信じず、パニック状態で消えつつある健康用品や貯蔵可能な食糧や、他の全ての枯渇に対して行動している。
政府当局の無為が到底理解できないので、あらゆる種類の説明が生ずる。例えば、米疾病管理センター(CDC)やアメリカ国立衛生研究所(NIH)は、蔓延で、より多い予算を得られるので、ウイルスが蔓延するのを望んでいる。ウイルスの蔓延を防ぐか幇助するかにかかわらず、製薬会社(大手製薬会社)は、義務的ワクチン接種が利益をもたらすから、ウイルスが蔓延するのを望んでいる。戒厳令を制定し、市民的自由を廃止するのが可能になるので、政府はウイルスが蔓延すのを望んでいる。世界人口を減らすため、エリートがウイルスを使っている。医療制度に対する高齢者による重荷を減らし、金を節約するため、政府はウイルスを利用している。読者も、このリストにご自分の説を追加できる。
政府当局不信の結果の一つは、当局が最終的に始める、あらゆる対策に対する市民の協力欠如だ。もう一つの結果は、市民の協力の欠如が脅威に対処するための、政府による更に多くの弾圧政治の正当化だ。9/11事件と「テロの脅威」への対応を理由に、憲法による保護違反の全てが、ジョージ・W・ブッシュ政権とオバマ政権に行われたのを想起願いたい。大きな相違は、それ以来、世界的大流行がなかったことだ。
何十年もの男性に対するフェミニスト攻撃や、白人に対する何十年もの人種差別攻撃により、人々の間で相互不信があおられた。これらの攻撃は教育体制内で制度化されている。それはフェミニストや少数派人種の進歩に役立った。だがそれは、国民をバラバラにした。かつて共同体があった場所に、全く同じではないが、共同体が欠如している。
「性的差別」や「人種差別」侵害というのは、実際肌身で感じるというより、教えこまれる部分が多く、ばからしいほどになっている。少数派人種の人々を前に、何世紀間も使われている言葉に、毎日誰かが中傷を発見する。こうした、でっちあげ攻撃は、男性を糾弾し、仕事から解雇し、職業人としての暮らすのを拒否するために使われている。
国民共同体の衰退によって、共同体が破壊されているとギョーム・ドローシェは指摘している。国民共同体、つまり国を産み出す中核組織は、異なる文化や価値観の体制から入国してくる様々な移民の洪水で溢れている。左翼の多くが、独立国家や国民の団結に対し、あからさまな軽蔑を示している。ドローシェは、ここで国民共同体の崩壊を説明している。https://www.unz.com/gdurocher/towards-expat-nationalism/
今分解しつつある欧米を、どういう結果になるかわからない世界的大流行が襲っているのだ。長期間与えられた損害を克服し、国民をまとめ、共同体を再確立するのに十分な指導体制があるのだろうか? 民主党が、コロナウイルスを、トランプ大統領に対する政治的武器にしている状態では、そうは思えない。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
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記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/03/04/have-we-brewed-a-whirlwind/
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北朝鮮を笑えない専制ウソツキ政権。
LITERA
植草一秀の『知られざる真実』の下記記事に同意。御用学者、御用機関、百害あって、一利なし。「四日の経過観察は、個人的には、初日でもと思う」と言っても。その点、国のインチキ方針を無視し、検査した和歌山県方針は立派。
2011年3月29日翻訳記事「放射能の危険性:原子力専門家連中を解体する」末尾に書いた文章を繰り返そう。
とんでもない御用学者諸氏の様子をみながら思い出した本がある。避難されている方々の映像をみる度に、その著書『住宅貧乏』『居住福祉』を思い浮かべる住宅問題の泰斗早川和男神戸大名誉教授による『権力に迎合する学者たち-反骨的学問のススメ』という本だ。文中に、罪深い教授・専門家を、ある教授「海賊船のボイラーマン」と評した、とある。連中は、巨大船の機関室で、懸命に釜に石炭をくべ、船を推進させる釜焚き人、その船が何であり、何処に行くのかに全く関心はないのだ。
あの人物が感動した映画、内容が想像できそう。3/11後の東京電力の対応を美化するものだろう。
糸井重里“『Fukushima50』で泣きっぱなし”に批判! 町山智浩も「原発を恐れるのはくだらなくて命を捧げるのは素晴らしいのか」
昨日は東京大空襲75周年の日だった。東京大空襲を実行した部隊を指揮したカーチス・ルメイは、原爆投下部隊も指揮していた。戦後、カーチス・ルメイは勲一等旭日大綬章を授与された。推薦は防衛庁長官小泉純也と外務大臣椎名悦三郎の連名。防衛庁長官は、大臣室に除染土の鉢植えを置いている人物の祖父。
日刊IWJガイド「米国株が過去最大の大暴落!! コロナに加え、原油価格急落が原因!! 『バブル相場』がはがれるまで止まらない『世界恐慌』突入!? 」2020.3.11日号~No.2736号
年金を投入して人為的に維持してきたバブル崩壊で、年金丸ごと消滅する恐怖、杞憂だろうか?
日刊ゲンダイDIGITAL
IWJの東日本大震災・東京大空襲関係再配信がある。
■東日本大震災3.11から9年目に当たる本日、午後8時半より「『福島はいまだ復興などしていない。なにが復興五輪か!』 『コロナがなくても五輪に反対!』福島住民が聖火リレーコースの土壌汚染はチェルノブイリ強制移住ゾーンに匹敵すると告発の会見!! ~3.3『聖火リレーコース周辺の放射能汚染調査結果』記者会見」を再配信します!/昨日は東京大空襲から75年目、本日午後5時より「空襲被害者救済を求めて 舞台は国会へ 8.13集会 ―登壇:早乙女勝元氏(作家、東京大空襲・戦災資料センター館長)ほか」を再配信します!
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