コロナウイルスを広めた、まずい判断
2020年2月25日
Paul Craig Roberts
コロナウイルスは中国の新年にまつわる旅行で中国全体に広まった。今ウイルスは、春休みにまつわる旅行で、アメリカ全体に広がっている。
政府と航空会社が、中国往復フライトを止めるまで、あまりにも長い間待ったがゆえに、コロナウイルスは中国から漏れた。アメリカ政府と航空会社は、アメリカ国内線を余りに長時間止めずにいる。
政府の不注意もウイルス拡大に貢献している。トランプ大統領は、日本でクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス客船で、何週間も隔離されていたウイルスがないアメリカ人乗客を、ウイルス検査で陽性反応を示した14人のアメリカ人を隔離しておいて、二機のチャーター機でアメリカに運ぶことに同意した。だが国務省と保健福祉省幹部が、そうはせずに、感染していない乗客と一緒に、飛行機後部に、感染したアメリカ人を乗せていた。健康な乗客が感染して、今ウイルスを広げている可能性は十分あり得る。
ヨーロッパでは、欧州連合幹部が国境閉鎖を拒否しているので、今ウイルスはイタリアから広がっている。状況が制御できなくなるまで、思慮ある行動をとるのを拒否して、各国政府は、広範囲にわたる強制検疫隔離をすることになるだろう。
ウイルスは武漢でレベル4の研究所から漏れた、人工的生物兵器のように思われる。私の理解は、生物兵器開発が禁止されているにもかかわらず、多くの国で開発されているということだ。各国政府が違法行為で共謀している事実は、彼らがウイルスが人工のものだと認めることができないことを意味している。
未来の流出を防ぐため、生物兵器研究停止を要求しなければならない。
グローバリズムもウイルス拡大の犯人だ。グローバリズムが生み出す相互依存は、世界規模で病気を広めるのに役立つ、絶え間ない国境を越える旅行の存在を意味している。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/
記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/02/25/bad-decisions-have-spread-coronavirus/
----------
韓国のコロナウイルス蔓延の原因の一つが新興宗教だったのに納得。ソウルと釜山を数日訪問したことしかないが、教会の多さに驚いた。仏教寺院は町から離れた山頂にあった。韓米合同軍事演習も延期。
日韓の検査能力の開きの理由は一体なんなのだろう。厚労相や首相のおざなりな回答。不沈コロナウイルス奴隷船の検査難民。とうとう日本医師会まで検査拒否の実情調査を始めたという。
「一党独裁」が初期対応を遅らせたと、大本営広報部は揶揄していた。
「一強独裁」が初期対応を遅らせたと、大本営広報部は批判しているだろうか?
« ゲームの新しい規則 | トップページ | アメリカの「中東のベトナム」 »
「伝染病という便利な話題」カテゴリの記事
- もう一人の真実の闘士ラッセル・ブランド「無実が証明されるまで有罪」(2023.09.30)
- ニュージーランドは些事に至るまで国民を管理する欧米諸国政府用の実地試験?(2023.01.26)
- 以前発表した通り中国がコロナ政策を変更したのに偽って抗議行動の勝利と主張するNYT(2022.12.11)
- 多数の死者に苦しむ欧米はゼロ・コロナ政策を放棄するよう中国への圧力を強化している(2022.11.29)
- ウウルスラフォン・デア・ライエンは辞任を強いられるだろうか 彼女の行為は調査されるだろうか?(2022.11.01)
「ポール・クレイグ・ロバーツ」カテゴリの記事
- 腐敗したアメリカ支配層に宣戦布告したかどでトランプは暗殺されるのだろうか?(2023.06.26)
- ポール・クレイグ・ロバーツは大量虐殺が好きなのか?(2022.05.01)
- ロシアの安全保障提案をワシントンが拒絶したのはまずい判断(2022.01.31)
- 欧米で、ジャーナリズムは宣伝省にとって替わられた(2021.11.23)
コメント