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2020年1月 5日 (日)

アメリカはガーセム・ソレイマーニー暗殺を後悔することになろう

2020年1月3日
Moon of Alabama

 今日アメリカは、イランとイラクに、宣戦布告した

 アメリカが手に入れるのは戦争だ。

今日早く合衆国無人飛行機あるいはヘリコプターが少将ガーセム・ソレイマーニー、イランのクッズ(「エルサレム」)部隊の有名な司令を殺害したが、彼は到着したばかりのバグダッド空港を出たところだった。彼は12月29日、アル・カイム近くのシリア-イラク国境で、アメリカが殺害した31人のイラク兵士葬儀列席を予定していた


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 クッズ部隊はイランのイスラム革命防衛隊の海外部隊だ。ソレイマーニーはイランの外でイランと、政治的、戦闘的運動の全てとに責任を負っていた。メッカ巡礼をしたイスラム教徒のガーセムは、対イスラエル2006年戦争時、レバノンのヒズボラに助言した。彼はイラクとシリアでイスラム国打倒に貢献し、成功を収めた男だ。2015年、ソレイマーニーはモスクワを訪問し、シリアに介入するようロシアを説得した。イエメンのフーシ派に対する彼の支援が、サウジアラビアの攻撃者に耐えることを可能にしたのだ。


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 ソレイマーニーは、レバノンからの通常便でバグダッドに到着していた。彼は秘密裏で旅行しなかった。彼は空港で、イラク首相支配下の公式イラク保安部隊、人民動員隊副司令官ディ・アル・ムハンデスに車で迎えられた。彼らが乗った二台の車はアメリカ攻撃で破壊された。彼らと運転手と護衛両方が死亡した。


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 中東で何千万人もの青年の模範、偶像となる二人の殉教者をアメリカは作ったのだ。


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 イエメンのフーシ派、レバノンのヒズボラ、パレスチナのイスラム聖戦、シリア、イラクの民兵などはすべてソレイマーニーの助言と支援から恩恵を得ていた。彼ら全員彼に対する復讐行動をするはずだ。

 イラクで何百万という支持者を指揮する手に負えないシーア派聖職者ムクタダ・アル・サドルは彼の軍事部門「マフディー軍」を再び活性化させる命令を出した。2004年から2010年までマハディ部隊はアメリカのイラク占領と戦った。彼らは再びそうするだろう。

  ソレイマーニーほどの高位指揮官のあからさまな暗殺は、少なくとも一回の同時規模のイラン反撃が必要だ。中東や他のどこかを旅行している全てのアメリカ将官や高位政治家は今や警戒しなければなるまい。彼らには、どこにも安全はない。

 イラク政治家は、イラクがアメリカ軍を引き留めることに賛成することは不可能だろう。イラクのアブデル・マハディ首相は、全てのアメリカ部隊撤退を求めるため国会緊急会議を要求した。

「イラク指揮官の標的暗殺は協定違反だ。それはイラクや地域で戦争を引き起こしかねない。それはイラクにおける米国駐留条件の明確な違反だ。私は議会に必要な処置をとるよう求める。」

 イラン国家安全保障会議は「対応する選択肢を検討する」ため最高指導者アリ・ハメネイと会談した。多くの選択肢がある。アメリカはイラン周辺の多くの国に軍隊を配備している。今後、彼らのいずれも安全ではあるまい。

最高指導者アリ・ハメネイは三日間の公式の喪と報復を呼びかける文書を発表した。

「彼が亡くなったことが彼の道や活動の終わりではなく」「昨夜、手の上に彼の血や他の殉教者の血をつけた犯罪者を激しい復讐が待ち受けている」と声明は言う。

 イランは反撃を政治的カレンダーと結び付けるだろう。アメリカのドナルド・トランプ大統領は、至る所のアメリカ部隊が脅威下にある中、再選選挙運動に入るのだ。我々は彼が最も傷つきやすい時にベイルート兵舎爆破のような事件が繰り返すだろうと予想できる。

 トランプは敵を殺害するのは、戦争で一番簡単な部分なのを思い知るだろう。その後が大変なのだ。

 2018年ソレイマーニーはイランを脅迫するトランプのTweetに公的に返答した

「トランプ氏、ギャンブラー! あなたはこの地域における我々の力と能力を十分ご存じだ。あなたは我々が非対称戦争でどれだけ強力かご存じだ。かかって来い、我々はあなたを待っている。我々は現場の本物の男だ。あなたは戦争があなたの全能力喪失を意味することをご存じだ。あなたは戦争を始められるかも知れないが、終わりを決めるのは我々だ。」

 2019年5月以来、アメリカは、中東に少なくとも14,800人の追加部隊を配備した。これまで三日間にわたり、空挺部隊と特殊部隊配備が続いた。アメリカは、明らかにエスカレーションに備えて計画を立てていたのだ。

 ソレイマーニーは、イラン・イラク戦争歴戦の勇士で、何十年もクッズ部隊で活動し、シリアでISISと戦ったイスマイル・ガーニー准将に取って代わられる

 イランの政策と外国集団に対する支援は強化されるだろう。アメリカは、この攻撃で何も勝ち取っておらず、今後何十年にもわたり、その結果を思い知らされることになる。今後中東におけるアメリカの立場はひどく制限されるはずだ。他の国々が彼らの代わりに入って来るだろう。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2020/01/us-will-come-to-regret-its-assassination-of-qassim-soleimani.html#more

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 2019年4月16日、下記のMoon of Alabamaによる記事を翻訳掲載している。

トランプはなぜイラン革命防衛隊軍団を外国テロ組織に指定したのか?

 派兵させられた傀儡は、ゴルフ三昧、映画鑑賞。

 重大ニュース的中!

日刊IWJガイド「岩上安身は自衛隊の中東派遣を昨年2019年の10大ニュースのトップにあげていた!新年トランプによるイラン革命防衛軍司令官への殺害によって、その懸念と読みが最悪の形で的中!」2020.1.5日号~No.2670号

 2019年8月収録の放送大学高橋和夫名誉教授インタビュー13:00から再配信されるという!一部を転記させて頂く。

【年末年始特別企画!自衛隊中東派遣を考えるシリーズ再配信 4・IWJ_Youtube Live】13:00~「戦争する国は弱くなる! 戦争しない国は栄える! 米国が無益な戦争のために金と血を流し続けてきた間に中国が台頭した! 日本は対イラン戦争のために中東有志連合に自衛隊を派遣するのか!? ~岩上安身によるインタビュー 第948回 ゲスト 放送大学 高橋和夫名誉教授」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2019年8月に収録した、岩上安身による放送大学名誉教授・高橋和夫氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた高橋和夫氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%AB%98%E6%A9%8B%E5%92%8C%E5%A4%AB

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